注意しにくい…「髪の毛をアップにされているお客様」の顔がグラグラ。対処法も解説!

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お客様の中には、髪の毛をアップにして来店される方もいますよね。髪型によっては、施術に影響したりお客様に危険を及ぼしたりする可能性がありますが、綺麗にアレンジしてあればあるほど注意しにくいもの…。そこで今回は、髪の毛をアップにして来店されるお客様へのお声掛けや、対応の仕方などを解説します。

施術に不向きな髪型とは?

アイリストにとってお客様がどのような髪型で来店されるかどうかはとても気になるポイントです。なぜなら、お客様の髪型が原因となって、施術中に頭が動きやすくなることがあるから。頭が動くと綺麗にマツエクをつけることができない上に、お客様の目元にケガをさせる恐れもあります。では、施術に不向きな髪型とはどんなヘアスタイルなのでしょうか。
施術に不向きな髪型を具体的に言うと、

  • 後頭部にゴムで髪をまとめている方
  • 後頭部に髪を留めるヘアピンがある方
  • 後頭部に編み込みがある方

などです。

これらの髪型は、ヘアアレンジや結び目がベッドに当たることによって、後頭部に痛みが出る可能性もあります。お客様にリラックスして施術を受けてもらうためにも、痛みを感じる可能性がある髪型には注意が必要。
今回は、このようなお客様への対応の仕方がテーマです。次は、施術前のお声掛けについて解説しましょう。

施術前にお声掛け

お客様は髪型によって施術中に頭が不安定になったり、痛くなったりすることが想像できないため、そのまま施術に入ろうとしてしまいます。もしそのまま施術に入ってしまうと、頭がグラグラするのが気になったり、途中から頭に痛みを感じても言いづらくて我慢してしまったりして、リラックスできないかもしれませんよね。お客様に満足していただくためにも、施術前にヘアアレンジを外す、ゆるめるなどされるかのお声掛けをするのが重要です。
お声掛けするときの注意点としては、お客様側の立場に寄り添ったご提案をすること。例えば、「施術しにくいので外してください」と唐突に言うと、お客様は不快に感じてしまうかもしれません。もしかすると「アイリストの技術力がないのでは?」「施術後の予定のためにアレンジしているのに、なぜそんな事を言われなくてはいけないの?」などと思われてしまうかもしれませんね。頭がグラグラして施術がしにくいということは、あくまでアイリスト側の事情です。お客様によっては、綺麗にアレンジした髪の毛を崩すことに抵抗がある方もいます。どうしてそのヘアアレンジを外した方がいいのかを分かりやすく説明すると、お客様も受け入れやすいのではないでしょうか。

お声掛けの例

  • 「仰向けの体勢になると、頭の下にある結び目がずっとベッドに当たって痛くなる方も多いのですが、事前に外されますか」
  • 「結び目に頭の体重がかかって痛くなってしまう可能性があるのですが、ヘアアレンジを外されますか」

はじめにお客様側のデメリットを伝え、その後にサロン側のデメリットを伝えることで、こちら都合である印象は薄くなります。 
トップにお団子をしている場合、お客様は後頭部に痛みを感じにくいですが、アイリストはお団子が邪魔になって施術しにくいと感じるかもしれません。お団子が邪魔になりそうと思ったら、「体が離れてマツエクが綺麗に装着できないかもしれない」もしくは「お団子をお腹で潰してしまうかもしれません」と伝えるといいでしょう。
また、ヘアアレンジを外さなかったお客様が施術中に痛みを感じて、「やっぱりヘアアレンジを外したい!」という場合もあります。お客様がその場でバサッとヘアアレンジを外してしまうと、髪の毛にグルーがつく危険性があるため、お客様には「少々お待ちください」とお声掛けしてからグルーがのっているワゴンを端によけましょう。もし万が一髪の毛にグルーがついてしまった場合、こちらの過去記事に対処法が掲載されているので参考にしてください。

施術に不向きな髪型で来店されたお客様に対しては、施術後に次回からは髪型に気をつけてもらうように伝えておくのもいいでしょう。
お声掛けとしては、「結び目やヘアアイテムが後頭部にあると施術中に頭が痛くなることもあるので、ぜひ今後意識してみてくださいね」などの伝え方をするといいですね。

施術前・施術後のお声掛けや、施術中にヘアアレンジを外したいと望まれたお客様への対応をご紹介しました。しかし、お客様の中には事前にお声掛けしたにもかかわらず、ヘアアレンジを外したくないと言う方もいます。そのときは、お客様の意向を重視するのがベストです。次は、ヘアアレンジをしたまま施術に入る場合の対応を詳しく見ていきましょう。

施術中の対応とは?

ヘアアレンジを外すのを一旦断られた場合

ヘアアレンジをしているお客様は施術前に外していただくのがベストですが、すぐ外せない場合や「そのままがいい!」と言われることもあります。その場合には、一旦ヘアアレンジを外さず施術に入りましょう。もし、途中でお客様が後頭部を痛がる素振りを見せたら、その時にヘアアレンジを外す提案をするといいですね。言い出しにくくならないよう、「施術をはじめてみたらやっぱり気になる場合もあると思うので、その場合は気軽にお声掛けくださいね」と伝えておくべきでしょう。

タオルを使用する 

また、サロンの中にはタオルを使用して後頭部に痛みが出るのを防いでいるところもあります。タオルは頭のグラつきも抑えることができるので、タオルを使用していないサロンは取り入れてみてはいかがでしょうか。
タオルの使用を提案するときに注意するポイントは、タオルを敷くことでどのような効果が得られるかをお客様にお伝えするということ。 
また、お客様の中には施術中に寝てしまい、頭が傾いてしまうという方もいます。その場合は、「お休み中失礼します」と優しくお声掛けしてから「タオルを敷くと楽になりますよ」と伝えるといいでしょう。 

タオルの使用例 

タオルを実際に使用する場合は、お客様の髪型に合わせてタオルの形や置く位置を変えるといいでしょう。首元にヘアアレンジがない場合は、以下の写真のようにロールしたタオルを首元に置くと、後頭部が少し浮くので楽になります。

後頭部にゴムがあって痛みを伴う場合は、以下の写真のようにゴムが直接ベッドに当たらないようドーナツ型にしたタオルを敷くのも有効です。

ドーナツ型にしたタオルを敷いた場合、時間が経つとタオルで支えている部分が痛くなる可能性があります。お客様が痛みを我慢したり言いにくいなと感じたりしないように、「また痛くなったらタオルを置く位置を変えるので、遠慮なく仰ってくださいね」と事前にお声掛けしておくといいでしょう。
頭が一定方向に傾く場合は、折り畳んだタオルを傾いている側に入れると頭が安定しやすくなります。
今回ご紹介したタオルの置き方は一例なので、自分なりにアレンジしてみてくださいね。

まとめ

今回は髪の毛をアップにしているお客様へのお声掛けや対応などをご紹介しました。手の込んだヘアアレンジをしているお客様に対しては、「頭が不安定になるので外してください」とは言いにくいかもしれません。しかし、頭が動くと左右のバランスが見えにくくなったり、しっかりマツエクをつけられなかったりしてクオリティーが下がる可能性があります。また、お客様は、後頭部に痛みを感じて不快な思いをするかもしれません。それらを回避するためにも、施術前にお声掛けするのが気遣いなのではないでしょうか。ヘアアレンジを外したくない方や頭が傾いてしまう方に対しては、タオルを有効的に使用して施術を行うようにしましょう。181101Efu

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