新人デビュー後の今がチャンス!サロン全体での技術・接客のチェック体制
新年度に入社したアイデザイナーも、トレーニング期間を終えてお客様への施術が増えてきた頃ではないでしょうか。そろそろ接客にも慣れてきた今の時期、技術や接客についてチェックをしておくのがおすすめです。新人アイデザイナーだけでなく、サロン全体でチェック体制を整えておくと、技術面・接客面でお客様から選ばれるサロンへと成長できます。今回は、チェックの重要性からポイントまでを詳しく解説。サロンスタッフへの説明にもそのまま使える内容になっていますので、ぜひチェック体制構築の参考にしてください。
サロン内で技術を揃えていくことの重要性
サロン内で技術を統一することは、サロン経営にも関わる重要なことです。なぜ重要なのか、その理由は次の4つです。
1.どのスタッフが対応しても施術料金に見合うレベルでの仕上がりを提供する必要がある
2.技術にバラつきがあるサロンはリピート率の低下につながることもある
3.サロンのブランド力アップには技術の底上げが欠かせない
4.安全面で技術や意識の統一がされていない場合は事故につながる可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.どのスタッフが対応しても施術料金に見合うレベルでの仕上がりを提供する必要がある
どのアイデザイナーでも対応できるサロンメニューの場合、施術者によって仕上がりに差が出ることはあってはならないこと。お客様の支払った施術料金に見合う、一定レベル以上の仕上がりを常に担保する必要があります。
アイデザイナーによって仕上がりに差が出ると満足度の低下につながる上、その担当者は「ハズレ担当」という印象が付くことも。
どのアイデザイナーが担当しても満足してもらえるよう、技術の底上げが必要です。
2.技術にバラつきがあるサロンはリピート率の低下につながることもある
アイデザイナーの技術が安定していないサロンは、リピーターが定着しない可能性があります。
どのアイデザイナーが担当しても一定レベル以上の仕上がりが見込めるサロンであれば、空いている枠に予約を入れるのも問題ないはず。
しかし、当たりハズレがあると思われてしまうと、お客様側も「この人でないと…」と指名に頼ることになります。
誰が担当しても大丈夫という体制を整えることが、リピート率アップにもつながるでしょう。
3.サロンのブランド力アップには技術の底上げが欠かせない
どのアイデザイナーが担当しても高い技術を提供できるなら、サロン自体のブランド力がアップします。
お客様が特定のアイデザイナーを目指して来店するのではなく「このサロンなら、誰に担当してもらっても大丈夫」と思ってもらえるサロン作りが大切です。
4.安全面で技術や意識の統一がされていない場合は事故につながる可能性がある
グルーの量や装着方法の差は、トラブルのリスクを抱えています。また、基本的な知識のズレが事故につながる可能性も。
サロン内で知識や技術の統一を図り、安心安全な施術を提供できることがサロン経営の大前提ともいえるでしょう。
技術のチェック・見直しポイント

ここからは、サロン内で技術を見直す際の具体的なポイントを見ていきましょう。
見直し時期
新人アイデザイナーに関しては、お客様への施術を始めてから1~2ヶ月頃が適しています。
この時期は施術にも慣れてきて、自分なりのやり方やクセが出始める頃。また、スピード重視になるあまり、正確な装着角度やグルーの適量調整といった基本がおろそかになることも。クセなどが固定される前に基礎に立ち返って軌道修正することが大切です。
ベテランアイデザイナーに関しても、大きく自己流に外れてしまうことのないよう、一定期間ごとに社内チェックの体制を整えておくと良いでしょう。
技術面でのチェック
技術面では、お客様の仕上がりだけでなくモデルを使った実技でのチェックも有効です。
目指したい仕上がりのイメージをスタッフ間で共有しておくだけでなく、以下のような具体的なチェック項目を設けると良いでしょう。
- 装着方法
- 角度のバラつき
- 根元浮き
- グルーの量
- 左右差
- 毛流れの自然さ
- 施術時間
これらのチェックを行うには、あらかじめ社内で各項目をできるだけ数値化しておくことが大切です。
各項目の数値が守られているかチェックすることで、何が問題なのかを具体的に洗い出すことができます。
接客・カウンセリングのチェック
いくら素晴らしい技術を持っていても、接客が悪いとお客様の満足度は下がります。ときには、クレームにつながる可能性も。
お客様の要望を掘り下げてきちんと聞けているか、具体的な提案ができているかといったカウンセリング面でもチェックが必要です。
何もなければ定期的なチェックでの振り返りで十分ですが、口コミやお直しの要望があった場合にはすぐにチェックを行いましょう。
チェック担当者は対象のアイデザイナーのお客様への対応はもちろん、モデルを使ったロールプレイングなどで原因は何かを探ります。
仕上がりに問題点があった場合は「なぜこうしたのか」を質問して、明確な回答がなければカウンセリング時にお客様とのすり合わせやイメージの共有が十分でなかった可能性も。
新人アイデザイナーがクレームやお直しに直面すると落ち込んでしまうことが多いですが「今回は勉強させていただいたという気持ちで、今後起こらないようにすることが大切」と伝え、カウンセリングの引き出しを増やすようなアドバイスをすると良いでしょう。
技術を揃えていくための方法や注意点

新人アイデザイナーだけでなく、サロン全体で技術力を高めるために必要なことをご紹介します。
チェックのときはダメ出しではなく基準を提示
チェックをする際は、ダメ出しではなく「サロンの基準は〇mm以内・角度〇度」など基準を提示して、その基準からどこがズレているかを指摘しましょう。
また、先にできていることを褒めるのも大切です。その上で、改善するともっと良くなるという伝え方にすると、指摘された側も過度に落ち込まずモチベーションを保てます。
技術面をチェックする際は、先にどの部分が難しいと感じているのかを聞いておくのもひとつの方法。
チェックは、できていない部分を指摘することが目的ではありません。あらかじめ苦手な部分についてアドバイスしておくと、チェック時の余計な指摘を避けられるかもしれません。
一度に多くの項目を修正し過ぎない
1回のチェックで改善できる項目は、1~2項目と考えましょう。多くのことに気を取られ過ぎると、どれも中途半端にしか改善できなくなり、アイデザイナーの成長スピードにも影響します。
優先度としては、安全面を一番高く、次に接客面、技術面という順番で改善を進めると良いでしょう。
ベテランアイデザイナーも含め全員を対象にする
新人アイデザイナーの教育はもちろん大切ですが、「新人だけ注意されている」状態にならないことや、慣れによる技術力低下を防ぐためにもサロン全体でチェックをする機会を設けます。
また、複数店舗を展開している場合、店舗間の技術差を埋めることも大切。教える人によって言っていることが違う、チェックが甘い店舗がある、といったことが起こらないような体制を作りましょう。
教育担当やチェック担当を本部スタッフで固定したり、研修やチェックに関するマニュアルを作ったりすることも効果的な方法です。
例えば、マニュアルには技術面の基準値や、タイムを計り始めるタイミングなども盛り込みましょう。
チェックを担当する人で個人差が出ないようにすることも、サロン内で技術を統一する上で重要なことです。
技術の見直しに関するよくあるQ&A
最後に、技術の見直しの際によくある質問について回答します。
Q.どのタイミングがベスト?
A.新人アイデザイナーは、入客開始から1~2ヶ月頃がおすすめです。その理由は、早過ぎてもできていないことが多く、遅過ぎると自己流が完成してしまっているから。
チェックのタイミングは、一通りの施術はできるようになっているが、自己流が固まっていない頃が適しています。
Q.新人だけじゃなく、先輩アイデザイナーにも必要?
A.サロン全体で技術面を底上げしていくためには、先輩アイデザイナーにもチェックが必要です。
知らず知らずのうちに自己流で施術をしていることもあるので、定期的なチェックをすることで基本をおさらいでき、軌道修正できます。
Q.確認頻度は?
A.新人アイデザイナーであれば、週1回から2週間に1回程度。
その他のアイデザイナーに関しては月1回から数ヶ月に1回、定期的なチェックがおすすめです。
Q.複数店舗ある場合、店舗間の技術のバラつきはどう揃える?
A.チェック方法のマニュアル化やチェック担当の固定化が有効です。また、店舗間で相互チェックを行うのもバラつきを防ぐ方法のひとつです。
マニュアルを作る際は、できるだけ数値化して具体的に記載し、必要に応じて動画なども併用すると良いでしょう。
Q.スタッフのモチベーションを下げずに技術面を指摘するには?
A.チェックの際は、まずできていることを褒めましょう。その上で、さらに技術力をアップするための方法として、基準を共有してズレを埋めていくアドバイスをします。
伝える際は、良い点→改善点→できるとどう良くなるかの順がおすすめ。また、アイデザイナー自身を評価するというよりも、その人の技術にフォーカスして伝えることを心掛けます。
お客様目線での伝え方も、成長につながる良い方法です。
まとめ
新人アイデザイナーに限らず、自分ができていないことを指摘されると落ち込むものです。しかし、サロン全体で技術力アップを目指すには、定期的なチェックは欠かせません。チェックをする際に、できている点をしっかり褒めること、ダメ出しではなく基準との差を伝えることを意識するだけで、指摘された側も向上心を持って頑張ろうと思えるはず。この機会にチェック体制を整えてサロン全体の技術を底上げし、誰が担当してもお客様に満足していただけるサロンを目指しましょう。
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