ラッシュリフト剤の種類と選び方をおさらい!おすすめ商品5選も

ナチュラルかつ印象的な目元に仕上がるラッシュリフトは、アイサロンの定番メニュー。そんなラッシュリフトの施術には、ラッシュリフト剤が欠かせません。ラッシュリフト剤は、デザインの仕上がりをも左右する重要アイテムです。そこで今回は、ラッシュリフト剤の種類や選び方のポイントについて解説しましょう。また、より良いラッシュリフト剤を求めているサロンに向けて、おすすめ商品もご紹介します。
ラッシュリフト剤にはどんなものがある?
まずはラッシュリフト剤の種類からおさらいしていきましょう。
純システアミン…比較的穏やかな還元力・柔らかく弾力のあるカール
チオグリセリン…さらに穏やかな還元力・柔らかく弾力のあるカール
令和6年3月26日に、厚生労働省より「システアミン塩酸塩を化粧品成分から医薬品成分へ変更する」という通達がありました。これによって、システアミン塩酸塩は、医薬品にしか配合できなくなったのです。
結果、システアミン塩酸塩を配合したラッシュリフト剤の製造が終了し、上記3種類の成分を含んだ製品がメインに。還元力や仕上がりに違いがあり、配合された他の成分や配合量によって、ラッシュリフトの軟化時間やカールのかかりやすさなども商品によって異なります。そのため、製品それぞれの特徴をチェックし、各サロンに適した製品を選ぶ必要があります。
ラッシュリフトコスメはどれを選ぶ?選定のポイント
システアミン塩酸塩配合のラッシュリフト剤が製造されなくなった今、新しい製品を探しているサロンもあるでしょう。また、より良いラッシュリフト剤を求めている場合も。そこでここからは、ラッシュリフト剤の選び方について解説しましょう。
軟化時間をしっかり確認
個々の技術力にマッチした速さで軟化するラッシュリフト剤を選びましょう。例えば、ラッシュリフトの施術に慣れていない新人アイデザイナーが軟化時間の短いラッシュリフト剤を使用すると、技術が追いつかず過軟化してしまい、美しいデザインに仕上がらないことがあります。この場合、できるだけゆっくり軟化するラッシュリフト剤を選んでみてください。
複数人のアイデザイナーが勤務するサロンでは、全員が使いやすいラッシュリフト剤を選ぶことが大切です。目安として、8~9分程度で軟化するラッシュリフト剤であれば、幅広いアイデザイナーにとって使いやすいでしょう。
反対に、個人サロンやベテランアイデザイナーのみが在籍するサロンであれば、軟化時間が速いほうがスムーズなサロンワークを目指せる場合もあります。個々のサロンにマッチした軟化時間のラッシュリフト剤を選んでみてください。
仕上がりの質感もチェックポイント
ラッシュリフト剤によっては、まつげの質感が硬くなることがあります。すると、まつげの毛先がチリついてしまったり乾燥気味になったりなど、美しいデザインに仕上がらないことも。硬い質感への仕上がりを避けるには、キューティクルをできるだけゆっくり開かせる、軟化時間が長めのラッシュリフト剤がおすすめです。また、美容成分や保湿成分を配合しているラッシュリフト剤も良いでしょう。
ニオイに配慮して快適な施術を
目元に塗布するラッシュリフト剤は、お客様がニオイを感じやすいことも。施術中に不快なニオイがすれば、お客様はつらい思いをするはずです。そこで、不快なニオイでないかどうかも、ラッシュリフト剤を選ぶ際の重要ポイント。できるだけニオイが少ないアイテムや、良い香りがするものなどを意識して選んでみてください。ニオイに配慮したラッシュリフト剤を選ぶことで、アイデザイナーも快適な環境で施術できます。
メニュー料金を左右する価格も確認
各サロンのメニュー料金は、お客様の混乱を避けるためにも頻繁に変えることはできません。そこで、サロンで展開するメニュー料金に見合った価格のラッシュリフト剤を導入することも大切です。あまりにも高いラッシュリフト剤を選べば、料金をアップしなければならなくなることもあります。そうすれば、失客の恐れもあるため要注意です。
自店にマッチした商品を選ぼう!おすすめのセット剤5選
ここからは、おすすめのラッシュリフト剤を5つご紹介しましょう。幅広いお客様に対応できるよう、タイプの違う商品を2種類程度導入しておくのもおすすめです。
【チオグリセリン】ナチュールラッシュリフト ラピ1&2/eye Boutique
「ナチュールラッシュリフト ラピ1&2」は、11種類のアミノ酸や植物由来エキスを配合し、まつげのダメージに配慮したラッシュリフト剤です。また、保湿成分も含まれており、まつげケアやカールのモチの良さに力を入れたいサロンにも向いており、お客様の満足度アップにも役立つでしょう。
軟化時間は6分(平均的な毛質の場合)と、スピーディーな施術を目指しているアイデザイナーにおすすめです。たれにくく塗りやすいテクスチャーのため、まつげの根元ぎりぎりまで塗布しやすいのも魅力のひとつ。フルーティーフローラルの香りを採用し、アイデザイナーとお客様、双方にとって快適な環境をサポートします。
【システアミン】ラッシュシステム1-A & 2 セット/Miss eye d’or
「ラッシュシステム1-A & 2 セット」は、厳選したトリートメント成分をたっぷり配合したラッシュリフト剤です。ラッシュリフトの施術をリピートするお客様が多いサロンにぴったり。健やかなまつげをサポートする加水分解ケラチン(羊毛)も含まれており、ケアしながらの施術が叶います。
軟化時間は10分程度(平均的な毛質の場合)と、幅広いアイデザイナーにとって使いやすい設計。基本的に1剤と2剤、どちらも同じくらいの放置時間で問題ありません。そのため使いやすく、多くのアイデザイナーを抱えるサロンにも向いています。
【チオグリコール酸】リルべ ケラチンラッシュリフト 1、2剤クリーム/MARIE LASH
「リルべ ケラチンラッシュリフト 1、2剤クリーム」は、1回分ずつパウチ包装されたラッシュリフト剤です。小分けになっているため酸化を防止し、使い勝手も抜群。出しすぎによるラッシュリフト剤の無駄も軽減できます。軟化時間は15分程度(平均的な毛質の場合)とゆっくりなため、新人アイデザイナーにとっても使いやすい製品です。
開封した場合は当日中に使い切るのが鉄則ですが、未開封の場合の使用期限はおよそ3年。ストックしておきたい場合にも便利です。
【システアミン】Angelic Lift 1・2セット/Angelic
「Angelic Lift(アンジェリックリフト)1・2セット」は、ブロウラミネーションにも使えるラッシュリフト剤です。1剤はほんのりピンク色になっており、ひと目で見分けやすい点もおすすめポイント。人的なミスを防止し、サロンとお客様の信頼度アップをサポートします。また、トリートメント成分をたっぷり配合している点も特徴で、まつげを労わった施術を提供できるのも人気のひみつ。
軟化時間は、平均的な毛質の場合で1剤が5~6分程度、2剤が8~10分程度と、細かく調整しやすい仕様です。液だれしにくいクリーム状になっており、扱いやすさにも長けています。
【チオグリコール酸】チャンスリフト&カールコスメ 1st&2nd/日本まつげ美容
「チャンスリフト&カールコスメ 1st&2nd」は、まつげの毛先がチリつきにくい設計のラッシュリフト剤です。また、しなやかでツルっとした質感に仕上がるため、施術後のまつげの乾燥を気にしているお客様にもぴったり。美容成分も配合され、まつげを労わった施術が可能です。
軟化時間は8分前後(平均的な毛質の場合)と、こちらも多くのアイデザイナーにとって使いやすいアイテム。1剤と2剤、それぞれ同じ放置時間で良いことがほとんどのため、施術の手順が分かりやすいのもおすすめポイントです。
まとめ
ラッシュリフト剤は、仕上がりの質感や軟化時間など商品によって異なる点が多くあります。実際に使ってみないと分からないこともあるため、研究が必要な場合もあるでしょう。今回ご紹介した商品を参考に、自店にぴったりなラッシュリフト剤を選んでみてください。選ぶ際には、軟化時間やニオイ、価格なども要チェックポイント。トータルで使い勝手の良いアイテムを取り入れて、お客様により満足いただける技術を提供しましょう。
※本記事の内容や価格はすべて、2025年4月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
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