【画像解説あり】目尻のマツエクはどこまでつける?選定基準や施術のポイント

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マツエク装着の際に、エクステのモチや仕上がりの美しさを左右する、重要なポイントとなるのが自まつげの選定。中でも、目尻の一番端のまつげは、細くて弱い状態になっている場合が多く、どこまでエクステをつけても良いのか迷うアイデザイナーもいるのではないでしょうか。そこで今回は、目尻の一番端の自まつげは、何を基準に選定すべきなのか、画像とともに解説します。

目尻までエクステをつけるメリット

目尻 どこまで

目尻までエクステをつけたマツエクデザインは、ふさふさとしてリッチな印象に仕上がります。また、目の横幅を強調できることから、より大きな目を演出できる点もメリットです。
エクステの長さやカールなどを調整することで、さまざまな雰囲気を作ることもできます。例えば、目尻に長いエクステを選べばセクシーな印象に、ゆるいカールを選べばタレ目な印象に仕上げることが可能。また、目尻に長いエクステを装着することで、視線を外側に集めることができ、寄り目の印象を緩和できる効果も期待できます。

このように、目尻にマツエクを装着することで、さまざまなデザインを作ることが可能。「目の横幅や目の大きさが平均よりも短い気がする」「つり目が気になる」など、お客様の悩みに寄り添ったデザインが提案できます。目尻のマツエクはどこまでエクステを装着すべきなのか、次の見出しで詳しくチェックしていきましょう。

マツエクの装着場所について

目尻 どこまで

エクステの装着場所については、主に2つに注意することが大切です。

装着できる自まつげを選定する

目尻にエクステを装着する場合、自まつげの選定が重要ポイントです!目尻はどこまでエクステが装着できるのか、お客様の自まつげをアイデザイナーがしっかり見極める必要があります。

基本的に、自まつげの目尻部分は細く弱い産毛の状態になっている場合が多いため、一番端まではエクステを装着しないのがベスト。選定する際は、目尻の自まつげの中で最も長く太い健康毛を選びましょう。
選定の際に確認すべきポイントは、目尻の健康毛が倒れていたり反っていたり瞼にはりついたりしていないかという点。いくら健康毛でも、このようなまつげにエクステを装着すると、デザインが崩れてしまう恐れがあります。

希望デザインに寄り添った位置に装着する

お客様の中には「目の幅を出したくない」という方もいれば「目の幅を出したい」という方もいるでしょう。目の幅を出したくないという方の場合は、目尻端の健康毛の少し内側に装着します。目の幅を出したいという場合は、目尻端の健康毛へ横に広がるように装着すると良いでしょう。

その他にも、目の幅を出したいという方の中には、「目尻までたっぷりマツエクを装着して欲しい」と希望される方もいるかもしれません。そのような場合には、まつげが伸びることを想定して、他の部分よりも細くて短いエクステを目尻の端につけて補う方法もあります。その場合、他の部分が9mmのエクステなら、目尻のみ7mmを装着するというイメージです。どこにどれくらいの長さのエクステをつけるかで印象や仕上がりが変わるため、注意してみてください。

他にも、自まつげ1本に対して細いシングルエクステを2本装着する「GreedyLash(グリーディラッシュ)」を提案する方法もあります。グリーディラッシュは、マツエクサロン「eye+(アイプラス)」が考案した装着法です。細いエクステを使用し、ふさふさとした仕上がりにできるので、負担が少ない上にモチも良くできる注目の施術です。

まつげを選定する際の重要ポイントと得られるメリット

ここからは、まつげをしっかり選定する際のポイントと、これによって得られるメリットについてご紹介していきましょう。

毛周期に注意することでモチがアップ

目尻の自まつげを選定する際には、まつげの毛周期も確認しましょう。ご存知のとおりまつげには毛周期があり、1日に平均4~5本が抜け落ち、3週間~4カ月程度で生え変わると言われています。

毛周期は、成長初期・成長後期・退行期・休止期の4段階ありますが、エクステを装着するなら成長期から退行期の始まりの段階の自まつげが最適です。まつげに太さが増す成長期から退行期の始まりのまつげであれば、エクステのモチが良くなる上に、デザインをきれいに保てて、快適にマツエクを楽しんでいただけるでしょう。

成長初期休止期のまつげは、どちらもエクステを装着すると抜け落ちやすい状態。エクステを装着したとしてもまつげがすぐに抜けてしまい、クレームに繋がる場合もあるので、注意して選定する必要があります。特に休止期は、見た目では退行期のまつげのように見えるため、選定が困難です。そのため、前処理で行うまつげのふき取りの際に、しっかり休止期のまつげを落としておくことをおすすめします。

出典:EYELINE EXTENSION by松風

まつげの層を見極めてエクステを装着することも大切です。まつげは、4つの層になって生えています。層の幅は個人差があるものの、1~3層にしっかり生えているまつげを選定するのがコツ。その中でも、上がったり下がったりしていないまつげを選ぶと良いでしょう。まつげに極端に角度がある層にエクステを装着してしまうと、バラつきが出てしまうからです。

お客様の中には、一番上の4層目に健康毛が生えている方もいるかもしれませんが、目を開いたときにラインが揃わずバラついて見える可能性が高いため、こちらも装着はおすすめしません。しっかりと層も見極めて選定することで、ラインの揃ったきれいなマツエクに仕上がります。
どうしても装着する健康毛がなく、角度のあるまつげに装着する必要がある場合は、カールを調整してバランスを取りましょう

目尻の一番端の自まつげ選定方法

ここからは、画像と併せて目尻の一番端の選定基準について解説します。

出典:【アイリスト/基礎おさらい】エクステをつける自まつげの選定をおさらいしよう!

目尻の自まつげを選定する際、一番端にある長く太い健康毛を選ぶことが重要なポイントです。倒れていたり反っていたり、瞼にはりついたりしていないかといった点の他に、毛周期についてもしっかり見極めましょう。

上の画像の場合は、赤い矢印が指しているしっかり成長した目尻部分のまつげを選定するのがベストです。赤い矢印よりも外側にあるまつげは、細く短いので負担がかかりやすく、エクステの装着はおすすめできません。選定したまつげは、外へ流れるように生えているため、エクステを装着する際は倒れないように注意しましょう。
また、実際は左右の目元のバランスを見ながら目尻のアウトラインを決めていきます。もし、左側の目尻部分が内側になるようであれば、画像の右側も合わせて調整することで、正面から見たときのバランスが良くなるでしょう。

端までつけられないとデメリットはある?

目尻の一番端の健康毛にエクステが付けられない場合のデメリットはあるのでしょうか?

上の画像は、選定前の自まつげです。カウンセリングでは、お客様のご希望のデザインや仕上がりイメージを確認するかと思いますが、施術前の段階で希望に沿った施術が可能かどうか判断する必要があります。

お客様によっては、目尻の端の方までつけられないこともあるでしょう。その場合のデメリットは、目幅が出ないことです。まつげの状態によってどうしてもエクステがつけられず、目の幅が狭くなってしまうときには、必ず施術前にきちんとお客様へ説明する必要があります。解決策があるようであれば、この段階でいくつか提案しましょう。

上の画像は、マツエクをデザインしやすいようにガイドとなるエクステを装着した状態です。ガイドは、真ん中・目頭・目尻・真ん中と目頭の間・真ん中と目尻の間。この順番にエクステをつけることで、全体のバランスが見やすくなります。この画像のモデルさんの場合は、一番右端のガイドとなるエクステを目尻の一番端のまつげとして選定しました。

ガイドの外側に2本ほど健康毛がありますが、ガイドと外側の健康毛までの間にある自まつげの長さが極端に短くなっています。そのため、ガイド外側のまつげにエクステをつけてると穴が目立ってしまうため、選定していません

画像の上側が施術前、下側が施術後です。今回の画像のモデルさんは、目の幅を出したくない方だったため、目尻側にはまだ長い毛がありますが、一番端のエクステは少し内側に寄せて装着しています。

もし、「エクステをしっかりつけて目の幅を出したい」という要望があった場合は、どこまで装着できるかを見極めつつ穴をぼかすようなマツエクの提案をする必要があるでしょう。

まとめ

目尻の自まつげに、どこまでエクステを装着できるか選定する際は、最も長く太い健康毛を選ぶことが大切です。その他にも、まつげの角度や状態に加え、毛周期や層、左右のバランスについてもしっかり見極めることで、モチの良いきれいな仕上がりになります。ご紹介した選定基準を参考に、目尻のアウトラインまできれいに揃ったマツエクで、お客様の満足度を高めましょう。

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