傷んでいるまつげだけじゃない?「元気すぎるまつげ」も意外とクセモノ!原因と対策とは

この記事をシェアする

傷んでいたり、乾燥してパサついたまつげであれば「エクステが取れやすいのだろうな」という予想はつきますよね。カウンセリングの結果、エクステが取れやすい原因となる習慣が見つかれば、対策の仕方も分かるはずです。しかし、一見健康的に見えるまつげであるにも関わらず、マツエクがすぐに取れてしまうことが。一体、なぜなのでしょう?今回は、意外なクセモノである「元気すぎるまつげ」について解説します。

「健康的なハリのあるまつげ」なのに取れやすい原因

まつげが傷んでいたり、細く短かったり。いわゆる“不健康”なまつげでは、エクステが取れやすいものです。しかし、ハリ・コシがあり元気なまつげをしていても、取れやすい方がいます。施術から数週間後のリペアの際に、

エクステをツイザーで触るとパリッと取れてしまう
思ったよりもエクステが残っていない
「エクステがすぐに取れてしまった」とお客様がおっしゃっている

などといったことはないでしょうか。
エクステが取れやすくなる習慣もなく、ケアも充分。自まつげにはダメージが見られないけれど、取れやすいのはなぜでしょうか。このとき、自まつげはそのまま残っていて、エクステだけ取れていくのです。
健康的であり、ハリのあるまつげなのにエクステが取れやすい…。この原因のひとつに「自まつげが本来持つ油分が多すぎる」ことが挙げられます。

グルーがまつげの油分により劣化する

エクステを装着する際に使うグルーは、どんなに気を付けても毎日の洗顔や入浴、汗をかくことにより、毎日少しずつ、必ず劣化していきます。しかし、油分を多く含む自まつげでは、その油分によりグルーの劣化スピードが速くなることも。
グルーと油の相性が悪いことは、みなさんご存知だと思います。そのため、油分を含むアイメイクやオイルクレンジングは、マツエク施術前に十分取り除いているはず。しかし、健康的すぎるまつげでは、人によっては本来持つ油分が多く、普段通りの前処理だけでは油分が落としきれていないのです。
まつげに残ったままの油分は、グルーとまつげの間に油膜を作り、接着の邪魔をします。そして、「自まつげは抜けないのにエクステだけが抜ける」「ツイザーで触れるとパリッと取れてしまう」といった現象を引き起こすこととなるのです。

この「本来持つまつげの油分」とはどのようなものなのでしょうか。次の項目で、詳しくみていきましょう。

自まつげの油分とは?気を付けるべきケースとは?

過去に、スキンケア成分の影響や物理的なダメージなど、外的要因によって自まつげに油分が付着しマツエクのモチやグルーのなじみ方に影響が出ることをご紹介しました。

今回は、外的要因ではなく元々の性質。“意外な盲点”とも言える、自まつげの持つ元々の油分量について注目します。この油分量が多いと、見た目はとっても健康的なまつげなのに、なぜかエクステが取れやすいという現象が起こるのです。

素肌で考えるとイメージしやすいかもしれませんが、肌質にオイリー肌・乾燥肌とあるように、自まつげにも「オイリータイプ」「乾燥タイプ」といった違いが見られます。オイリー肌の人は、傾向的に自まつげもオイリータイプであることが多いのです。
それだけではなく、髪の毛にも同様のことが言えます。髪質にも「パサつきやすい」「ハリがあり、パーマやカールがかかりにくい」などといった個人差がありますよね。この場合、「ハリがあり、パーマやカールがかかりにくい」人は、まつげも同じようにハリが強く、油分を多く含んでいる傾向にあります。
以下に、油分を多く含む自まつげを持つ人の特徴を上げました。

こんなお客様は自まつげの油分が多め

・オイリー肌である
・髪の毛に艶があり、カラーやパーマなどがかかりにくい髪質である
・自まつげがしっかりとしており太め
・エクステがすぐに落ちた過去がある

これらがすべてではありませんが、見た目や施術前のカウンセリングで把握できる特徴はこのようになります。もちろん、肌は乾燥しているけれど、髪質や自まつげには油分が多いという方もいますし、逆にオイリー肌だからといって、自まつげが油分多めであると決めつけるのは安易です。
例えば、このようなケースを想像してみてください。

お客様がマツエク施術経験者であり、「以前通っていたサロンでは、すぐにエクステが取れてしまった」といったことを心配されている。その際のエクステ装着に使用したグルーは低刺激タイプではない。
カウンセリングの結果、エクステが取れやすくなる習慣はなかった。
そこでまつげを見たところ、ハリ・ツヤが多めの印象がある。

このようなケースでは、自まつげが元々持つ油分が多めであることを疑っても良いかもしれません。可能性はゼロではないので、正しい対策をしてマツエク施術に取り掛かりましょう。

次は、対策法について考えていきます。

まつげの油分が多めの方へ…対策とは?

まつげの持つ油分量が多い方へは、通常の施術に加えて工夫が必要。その対策には、

アイシャンプーを行う
前処理を念入りに
施術前の洗顔を行う

といったことが挙げられます。ひとつずつ、見ていきましょう。

アイシャンプーを行う

アイシャンプーとは、その名の通り目に行うシャンプーのこと。専用のシャンプー剤を使用して、まつげを洗浄します。

油分が多いまつげは、普段のクレンジングやメイクの油分をしっかりと洗い流せず、まつげに「皮脂汚れ」が付着していることも。これら汚れをとってくれるアイシャンプーは、油分が多めのまつげに対して効果的なのです。前処理だけでは落としきれない汚れを、アイシャンプーが落としてくれるという効果も期待できますよ。
サロンにオプションメニューとして導入済であれば、ぜひお客様におすすめしましょう。

前処理を念入りに

普段行う前処理の工程に加え、さらに念入りにするのも工夫のひとつです。先ほどご紹介したような、施術前から「もしかすると、油分が多めのまつげかもしれない」と疑える根拠があれば、前処理をしっかりと行いましょう。前処理を徹底することで、「グルーの持続力」が上がることはもちろん、しっかりと自まつげをほぐすことで、「仕分けやすさ」も各段に上がるでしょう。

そして前処理剤(プレケア剤)選びも重要です。普段何気なく使用している前処理剤かもしれませんが、油分が多めのまつげに対して、効果的なものを選んでいるでしょうか。必要であれば、前処理剤の見直しを行いましょう。

施術前の洗顔

通常であれば、サロンでお客様が施術前に洗顔することはありません。しかし、油分が多い自覚のあるお客様であれば、ぜひ洗顔をおすすめしましょう。
マツエクサロンでは、メイクオフの状態で来店することを推奨していたり、店内にメイクオフスペースを設けていたりすることがほとんど。しかし、アイメイクは控えているけれど、ファンデーションだけは付けてくるお客様もいらっしゃいます。これが付着して、グルーの持続力に影響が出ることも考えられるのです。
実際にこの洗顔をしただけで、モチが良くなった方もいます。たかが洗顔と思わず、一度試して欲しい対策のひとつです。

まとめ

マツエクのモチが悪い原因はさまざま。複数の原因が重なってモチの悪さにつながることもあります。そうは知っていても、まつげの持つ元々の性質により、エクステがすぐに取れてしまうというのは、意外な点と言えるでしょう。少しでもお客様のエクステの取れやすさに違和感があれば、原因を探り正しい対策を行うことが大切です。細かな配慮が行き届くアイリストになるために、ぜひ実践してみてくださいね。

181016E3s

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

この記事をシェアする