【画像で解説】ベテランも必見!「アウトラインの揃え方」のコツとは

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質の高い施術が出来るアイリストというのは、アウトラインへのこだわりも人一倍強いです。それだけ、アウトラインはマツエクを美しく仕上げるうえでは、重要なこと。今回は、基本に立ち返り、「美しいアウトラインとは?」を追求することがテーマです。今よりももっと美しいマツエクを目指したいアイリストは必見です!

そもそも「アウトライン」とは?

アウトラインとは、エクステの毛先が描く放射線状のラインのこと。こちらの写真が、アウトラインが綺麗に揃っている状態です。

毛先を結んだときのラインが、がたがたすることなく、美しい放物線を描いていることがお分かりいただけるでしょうか。

ただ、アウトラインというのは、施術者目線(お客様が目を閉じた状態で上から見る視点)だけで「揃っている」と判断することはおすすめできません。仕上がった状態のマツエクを一番見ることになるのは、お客様自身やその周囲の人々。正面や横からの見た目も考慮しなくてはならないでしょう。
そのためには、施術の段階でさまざまな視点からアウトラインをチェックすることが大切。

こちらの例のように、目を開けていても閉じていても、しっかりと毛先のラインが揃っている状態が理想ですね。みなさんの普段の施術と、ぜひ見比べてみてください。

アウトラインが揃っている状態というのは、言うまでもなく、見た目が美しく見えるということが最大のメリット。ただ、その他にも、マツエクにおいてアウトラインが重要視される理由として、さまざまな嬉しい効果があります。このことについて、さらに深く掘り下げてみましょう。

揃えるとどんな効果がある?

アウトラインを揃えることのメリットは、お客様だけにあるわけではありません。実は、サロンにとっても嬉しい効果があるのです。ここからは、それぞれの立場からメリットについて、解説しましょう。

お客様側のメリット

デザイン性がきれいに出しやすい

キュートデザインやセクシーデザインのように、長さやカールの変化によって見え方を変えるデザインの場合、がたがたのアウトラインでは長さの違いを目立たせることはできません。「なんとなく目尻だけ長い…」といったように、曖昧な仕上がりとなってしまうでしょう。それどころか、アウトラインの乱れをさらに強調してしまうことにもなりかねません。アウトラインが揃うということは、デザインをしっかりと見せることにもなるのです。

モチの悪さが改善することもある

アウトラインが揃わない原因には、根本の浮きやエクステと自まつげの密着度不足も考えられます。もし、このような原因の場合には、アウトラインを揃えることを意識することで、モチの悪さも改善されるかもしれません。仕上がりも美しく、モチも良くなるとなれば、一石二鳥ですね。

サロン側のメリット

お客様からの信頼を得ることにつながる

アウトラインが揃っているかどうかというのは、お客様から見ても分かりやすいポイント。特に、複数のアイリストによる施術経験を持つお客様にとっては、比較の対象となるでしょう。美しいアウトラインを極めることは、お客様から「マツエクってアイリストの腕次第でこんなにもきれいになるんだ…!」と感じてもらうことにもつながります。多くのお客様から信頼を得て、指名の多いアイリストになるためには、アウトラインを揃えることは必須条件といえるでしょう。

なお、新規のお客様などの場合、その仕上がりが美しいかどうかわからないケースがあります。場合によっては施術後のアフターカウンセリングや仕上がりを見ていただく際、「綺麗にまつげが放射状になっていますよね。綺麗に仕上がった証拠なんですよ」と軽くお伝えすることで、アイリストに対する信頼感につながるため、お声掛けするのもおすすめですよ。

集客につながることがある

皆さんは、これまでに「マツエクの写真を撮ってもらいたいんですけど…」とお客様から頼まれた経験はありませんか?今の時代、SNSユーザーの女性の中には、自分のマツエクの写真を公開するという人も少なくありません。サロンにとっては、このようなお客様も立派な”広告塔”。SNSで公開されたマツエク写真が「アウトラインが美しく揃った状態」だったとしたら、「このマツエクサロン、良さそう!」「私もこのサロンでお願いしたいな」と、良い連鎖が起こるかもしれません。

また、サロンの中にはInstagramやFacebookなどで、アカウントを持つところも増えてきましたよね。その中でも、美しいアウトラインのマツエク写真を投稿した方が、宣伝効果は高いはず。アウトラインというのは、一目で分かりやすいポイントなだけに、与える印象を大きく左右するほどのパワーがあるのです。

【写真解説】揃えるコツ

ここからは、アウトラインを揃えるためのコツについて、より具体的に解説していきましょう。

そもそも、アウトラインを揃えるためには「どれが正しい状態なのか」を、自分の目で見極められることが必須条件です。自分の施術の間違っているところに気づかないうちは、改善することはありません。

こちらの写真は、アウトラインが乱れている状態の例。どのように改善しなくてはならないのか、一緒に考えてみましょう。

写真の中のが示している箇所が、毛先が倒れている、または内向きで隣の毛先と大きく交差してしまっているところです。この部分さえ改善できれば、アウトラインが綺麗にそろうはず。とても惜しい例ですね。

アウトラインを揃えるためには、いくつかのポイントがあります。上のNG例のようになってしまうというアイリストは、次のようなことに気をつけてみてください。

まつげの層を見極める

まつげの生える位置は、4層に分かれています。このことについては、過去記事(プロアイリスト必見!「まつげの【層】によって変える、カールの強さの使い分け」)の中で、詳しく解説しました。エクステを付けてもいい層は、真ん中の2、3層目。それ以外の層に付けると、その部分だけ上に飛び出して見えたり、まつげの先で眼球を傷つけたりしてしまう恐れがあります。当然、このような状態では、アウトラインが揃うこともありません。

毛先の向きを揃える

毛先の向きを揃えるというのは、普段から意識できていれば守れること。先ほどのNG例のように、隣り合う毛と重なってしまうこともありません。こちらも以前の記事(ばらつきが気になるお客様への的確なアドバイス!「自まつげマネジメント」をマスターせよ)内で、向きを揃えるポイントや練習方法について解説しました。まだ読んでいないという方は、ぜひ目を通してみてくださいね。

生え際から根元までの距離を揃える

まつげの生え際からエクステの根本までの距離が揃っていない状態では、アウトラインが乱れるのはもちろん、アイライン効果も薄れてしまうことになります。マツエクにおけるアイライン効果とは、エクステの根本が濃ゆくラインのように見えることによって、目がぱっちりと大きく見える効果のこと。まつげの生え際からの距離が揃っていないことには、この根本のラインが不鮮明になってしまいます。生え際からどのくらいの距離に根本を合わせるかはサロンによってもさまざまですが、いずれにしても一定の距離で揃えて装着することが大切です。

まつげのクセや角度を丁寧に見極める

まつげというのは、全部が全部真っ直ぐ生えているではありません。角度やクセはさまざまです。アウトラインを揃えるためには、長さやカールにばらつきがないことが必須条件。当然、まつげ一本一本の特徴を把握できていなくてはならないでしょう。限られた施術時間の中でどれだけ早く正確にチェックし、臨機応変な装着が出来るかどうかが大切です。毛先がばらついた状態だと、不自然な隙間を作ってしまうことにもなるため、常に意識するようにしましょう。

まとめ

「アウトラインを揃える」というのは、マツエクを美しく仕上げるためには最低限守らなくてはならない条件といっていいでしょう。新人アイリストにとっては、真っ先にクリアしなくてはならない”ハードル”のひとつです。そのためには、自分の施術に対して、常に厳しい目で客観的な評価ができているかどうかが大切。ぴしっとラインが揃った状態のマツエクを常に思い描きながら、施術を進めるようにしましょう。

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