「マツエクを沢山つけると目元に影ができて瞳に光が入りにくい方」へのおすすめデザイン

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お客様から「目を大きく見せたいから、エクステの本数を増やしてほしい」とオーダーされることがあるでしょう。しかし、エクステの本数を増やすことが、本当に目を大きく見せることにつながるのでしょうか。今回はマツエクをたくさんつけると逆に目元に影ができてしまい、目が小さく見えてしまう人への対処方法と、おすすめデザインをご紹介します。

目幅の狭い人は要注意!「瞳に光が入っているか」をチェックしよう

施術をする際、お客様の瞳に光が入っているかどうか気にしたことはありますか?瞳に光が入ると、目がキラキラして目が大きく見えます。目幅が広い人はさほど気にする必要はないかもしれませんが、目幅が狭い人は瞳に光が入るかどうかは重視すべき点です。
では、瞳に光が入っているとはどういった状態を指すのでしょうか。下の画像をもとに説明しましょう。

上はエクステの本数が多い状態。多すぎるわけではないのですが、下と比べると密集していることが分かりますね。瞳にも光が入りにくくなっているため、エクステの本数が多くてもあまり目が大きく見えません。一方、下はエクステの間隔が適度に空いているため、瞳にも光が入っています。上に比べるとぱっちりとした印象を受けますよね。エクステの間隔を空けることで、目の大きさの見え方にも違いがでてくることがお分かりいただけたでしょう。

エクステの本数が多い=目が大きく見えるとは限らない

まつげを密集させると目幅が狭い人だとまつげだけが目立ってしまい、かえって目が小さく見えることも。例えば目幅が狭い目お客様から「目が小さくて嫌だから、エクステの本数を多くして目を大きく見せてほしい!」とオーダーされることもありますよね。エクステの本数が多い=目が大きく見えると思われているお客様も少なくありません。

しかし、そのオーダー通りに施術すると、マツエクによって光が遮られてしまい、上記の画像のように目が小さく見えてしまうこともあるのです。目幅が小さい人の特徴を理解せず施術をしてしまうと、目が小さいという、お客様のコンプレックスを増長させてしまうかもしれません。

また、現在のマツエクのトレンドは“濃く・太く”よりも“ナチュラル感”を重視しています。もちろんお客様の好みにもよりますが、今どきの顔を目指し、且つ目を大きく見せるのであれば、ある程度の抜け感は必要です。

では、瞳に光が入るためには、本数や太さをどのようにしたらよいのでしょうか。次で詳しく解説します。

光が入る本数・太さとは?

ここからは光が入る本数や太さ、長さについてそれぞれ解説していきます。

本数はどうする?

先ほどもお伝えした通り、目幅が狭い人に多くエクステをつけるのはおすすめできません。しかし、何本がベストなのかという話になると、断言するのは難しくなります。例えば同じ120本をつけたとしても、目幅によって密集具合が変わってくるからです。お客様の目幅をよく観察して、「〇本装着してみませんか?」と提案してみましょう。

中には「たくさんエクステをつけた方が、目が大きく見えるのでは」と思い、こちらの提案以上の本数を希望されることもあるかもしれません。その場合は、「確かにたくさんエクステをつけると存在感は出ます。しかし、多くつけるとエクステが密集してしまい、目元に影ができてしまうんです。抜け感が出るくらいの本数にした方が、瞳に光が入って目が大きく見えますよ。」などと、エクステが密集しすぎないことのメリットを説明しましょう。

また、ベテランアイリストであれば、カウンセリング時に〇本装着できそうと判断できますが、初心者アイリストはカウンセリング時に判断するのが難しいことも。そのような場合は、事前に目に光が入る程度にするのがいいという旨をお伝えし、合意が出来た上での提案がベスト。それでも気にされる場合は、全体的にバランスよく装着し、密集する前にお客様に「現在〇本装着した状態です。こちらがおすすめの本数ですが、いかがでしょうか。」とお伝えして状況を確認してもらいましょう。もし、もう少し本数を増やしてほしいという要望があれば、瞳に光が入る程度に増やすとよいですね。

太さはどうする?

ご存知の通り、基本的にエクステには0.1mmから0.25mmまで6種類の太さがあります。抜け感が出る太さにするなら、0.2mmなどのエクステはおすすめできません。太いものを装着するとエクステ同士が密集しやすく、光を遮ってしまうからです。しかし、どの太さがベストなのかという話になると、本数と同様で人それぞれ異なります。お客様の自まつげの太さを見て判断するとよいですね。

長さはどうする?

目幅が狭い人は、エクステの長さを長くしすぎない方がおすすめ。というのも、エクステが長いと瞳に光が入りにくくなったり、影ができたりして目が小さく見えるからです。下の画像をご覧ください。こちらは目の中央から13mmの長さのエクステがついています。

目がぱっちり見えるかわいいデザインなのですが、瞳に影ができてしまっているのがお分かりいただけるでしょう。正面から光を当てて撮影してもこの状態なので、上から光を当てたり外に出たりすると、もっと影ができてしまいます。この場合はもう少しエクステの長さを短くした方が、より瞳に光が入りやすくなると考えられますね。

こんなときは要注意!

エクステが長い=目が大きく見えると思われがちですが、目幅が狭い人に関しては短めの方が、目が大きく見えるのです。さらに目の縦幅がある場合が多いため、長すぎるエクステを装着するとかえって不自然に。下の画像のようにまつげだけが悪目立ちすることもあるため、選定には注意が必要です。

一方、短いエクステだとまつげ同じ本数でも密度が高く見えるため、目を強調する効果も期待できます。しかし、お客様の中にはまぶたが厚い人もいますよね。その方に短いエクステを装着しても、まぶたに埋もれて見えなくなることも。そのため、お客様のまぶたの状態を確認してベストな長さを見極めましょう。

おすすめのデザイン

ここからは、目幅が狭い方へのおすすめデザインをご紹介していきます。

間隔や長さがベストなデザイン

このモデルはカラコンをつけていないのに、黒目がちです。そのため、目幅が狭い人であると考えられます。しかし、画像を見ても分かるように目が小さく見えませんよね。このデザインのポイントは

  • エクステ同士の隙間が適度に空いている
  • エクステの長さがちょうどよい

 

の2点です。黒目がちな人は“黒”の印象が強くなるため、エクステを密集させると抜け感がなくなってしまいます。先ほども述べたように、抜け感がなくなる=目が小さく見える可能性があるため、この画像のように適度な隙間が空いている方が好ましいですね。元々持っている黒の印象を活かすためにも、抜け感が出る程度の本数になるよう調整しましょう。

また、もう1点の長さに関してですが、アウトラインが二重の幅にかかっていますね。まつげが目立ちすぎることなく、バランスよく見える長さです。目に影を作ることもないため、目が大きく見えます。もし目幅が狭いお客様への最適なデザインが思い浮かばない場合は、こちらのデザインを参考にしてみましょう。

ブラウンのカラーエクステを使用したデザイン

このモデルも黒目がちです。目の縦幅もあまりないため、黒のエクステを装着すると目が小さく見える可能性もあります。そんな場合におすすめしたいのが、カラーエクステを使用すること。こちらの画像ではブラウンのカラーエクステを使用しています。黒のエクステよりも柔らかい雰囲気になり、抜け感が出ていますよね。

エクステ同士の隙間も空いており、長さもちょうどよいので、目が大きく見えます。黒のエクステにすると印象が強くなりすぎる場合、カラーエクステを使用することを検討してみましょう。

まとめ

きれいに素早く施術できるようになったら、「瞳に光が入る本数や太さ、長さにできているか」についても考えてみましょう。特に、目幅が狭い人を施術する上で役立つ技術です。お客様の中には“目が小さい”というコンプレックスを話せない人もいます。そんな人に対して自然に目が大きく見えるようなデザイン提案ができると、喜ばれるでしょう。これまで瞳に光が入るかどうか考えていなかった人は、ぜひこの機会に見直してみてくださいね。

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