【動画解説】パリジェンヌとも相性◎下まつげパーマ「1回目巻き下げ」のコツは?

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ナチュラルかつぱっちりとした印象に仕上がる下まつげパーマ。上まつげのパリジェンヌラッシュリフトと一緒に下まつげパーマを施したデザインがトレンドで、美容感度の高いお客様も大注目のメニューです。そんな下まつげパーマの工程の中でも、きれいなカールを作るための土台となる重要な作業が「1回目巻き下げ」。そこで今回は、下まつげパーマをより美しく仕上げるべく、「1回目巻き下げ」のポイントを、動画を用いて詳しくご紹介しましょう。

まずは下まつげパーマ全体の手順とコツをおさらい!

下まつげパーマ1回目巻き下げ

ここでは、下まつげパーマの施術を行う際の基本的な手順と、重要なコツをおさらいしておきましょう。

下まつげパーマの基本的な手順

1.アッパーテープを使用し、上まぶたと上まつげをしっかり固定する
2.ロッドにグルーを塗布し、1回目の巻き下げを行う
3.ラッシュリフト剤(1液)を塗布する
4.巻き下げたまつげをペーパーで覆い、軟化させる
5.再度グルーを塗布し、2回目の巻き下げを行う
6.ラッシュリフト剤(2液)を塗布する
7.乾燥させ、仕上げる

下まつげパーマも、基本的な手順は上まつげパーマの際と同様です。基本的に目頭から作業を開始して、徐々に目尻に向かって施術をすすめる流れが一般的。また、下まつげパーマの施術を開始するにあたり、上まつげを巻き込まないよう、テープでしっかり留めておく下処理も忘れてはいけません。お客様の好みや目元の特徴に合わせたロッドを選択し、希望のデザインに仕上がるよう施術を施しましょう。

下まつげパーマのコツ

下まつげパーマを行う際、マスターしておきたい重要なコツは主に2つ。どんな点に注意すべきなのかチェックしていきましょう。

アッパーテープワークが重要

下まつげパーマを施す際には、アッパーテープの使い方が大きなカギを握ります。なぜなら、目を閉じた際、下まつげは上まつげに覆われる位置にあるため、アッパーテープでしっかりと上まぶたや上まつげを引き上げておかなければ、下まつげパーマの施術に支障をきたすためです。

アッパーテープを正しく使用することで、下まつげ根元がしっかりと見え、粘膜や上下まぶた、上まつげなどに薬剤やグルーが付着することを予防できます。アッパーテープワークがうまくできていないと、グルーや薬剤によって目元の肌荒れを起こしたり、せっかくかけた上まつげパーマがよれてしまったりなどのトラブルの可能性があるため要注意です。

毛質による軟化の違いを見極める

下まつげの施術を行う上でもうひとつ重要なコツが、毛質に合わせて軟化のタイミングを見極めること。具体的には、パーマがかかりやすい毛質のお客様に対しては軟化時間を短く、反対にパーマがかかりにくいお客様の場合は軟化時間を長く確保します。

毛質によるパーマのかかりやすさは、パッと見ただけではなかなか判断が難しいものです。そこで取り入れたい方法が、いったん軟化時間を短めに設定すること。その後様子を見て、軟化が足りなければさらに長く時間を置き、ベストなタイミングを見極めれば失敗を防止できます。
また、毛質を把握し軟化のタイミングを見極めるには、カウンセリングを丁寧に行うこともポイントです。過去にまつげパーマをかけたことがあるお客様であれば、かかりやすかったかどうかを聞いてみましょう。軟化のタイミングを見極める際の参考になります。さらに、施術履歴を確認することも忘れてはいけません。最近まつげパーマの施術を受けたお客様のまつげは、軟化しやすい状態にあることがほとんどです。反対にまつげパーマが初めての方や長い期間まつげパーマを施していないお客様であれば、軟化に時間がかかるケースもあります。

アイラッシュ施術者の目でしっかりと確かめながら軟化をすすめることに加え、カウンセリングでお客様から情報をしっかり聞き出すことも意識しましょう。

【動画解説】「1回目巻き下げ」の基本的な手順と覚えておきたいポイント

ここでは、下まつげパーマの「1回目巻き下げ」を、動画をチェックしながら詳しく解説していきましょう。

まずは手順をチェック

上記の動画を参考に、手順ごとの詳細を解説します。

1.「1回目巻き下げ」は、アッパーテープでしっかりと上まぶたを引き上げて巻き込み防止対策を行います。
2.ロッドの目頭側1/3程度にグルーを塗り、目元へ置きましょう。ロッドを手に持った状態でグルーを塗布することで、角までまんべんなく塗布でき、目頭の奥に入り込んだまつげを逃すことなくしっかりと巻き下げることができます。
また、下まつげを巻き下げる際には、グルーを持っている方の手で軽くロッドを押さえ、巻き残しや他の箇所の巻き込みにも注意しましょう。
3.ロッド中央部分にグルーを塗ります。はじめに塗った部分との間に塗り残しができないよう、少しだけ重ねて塗る(オーバーラップさせる)と、巻き残しを防止できます。ただし、すでに巻き下げたまつげがくずれないよう注意しましょう。また、初めにグルーを塗った部分と、次に塗った部分のまつげの角度に注意し、差ができないように巻き下ろします。
4.ロッドの目尻側にグルーを塗り、残りのまつげを巻き下げていきましょう。
5.すべてのまつげを巻き下げたら、テープでロッドの左右を固定して「1回目巻き下げ」は終了です。

今回は3回に分けてグルーを塗って巻き下げる方法をご紹介しましたが、硬化速度の遅いグルーを使用する場合であれば、ロッド全体にグルーを塗って、一気に巻き下げるのもOK。自分自身がやりやすい方法を選択して、きれいなデザインに仕上げましょう。

「1回目巻き下げ」のポイント

基本の手順と一緒に「1回目巻き下げ」のポイントもマスターしておきましょう。基本とコツが分かれば、スピーディーかつ美しい仕上がりが目指せるはずです。

巻き下げの作業は1本1本丁寧に!

下まつげを巻き下げる際には、上まつげ同様に、まつげ1本1本をセパレートさせるようなイメージで施術をすすめます。まつげの毛先がまがっていたり、部分的に毛束ができていたりしないように注意しましょう。

また、目頭目尻は、短い毛や奥に入り込んでしまっている毛もあるため、巻き残しに要注意。しっかり確認しながら作業をすすめ、すべての下まつげをロッドに固定しましょう。また、目頭や目尻の毛にはあまり角度をつけず、まっすぐ下に巻き下げるのがコツです。
ただし、目頭や目尻のまつげが横向きに生えている場合は、少しだけ内側に入れ込むように巻き下げると、全体的にバランスが良く仕上がります。目尻部分の巻き下げが難しい場合は、目尻側から爪楊枝を使ってまつげをすくいあげるようにしてから巻き下げると作業しやすく、巻き残しの防止にもなるはずです。

ロッドがずれないよう要注意

お客様によっては、まぶたの丸みや厚みなどによりロッドがずれやすい場合もあります。できるだけずれないよう、グルーを持っている手でロッドを軽く押さえながら施術をすすめましょう。まずは目頭にしっかりとロッドを添わせ、目尻に向かって目の際からずれないよう少しずつ調整していくのがコツです。途中でロッドが浮いてくるようであれば、テープで固定すると作業しやすくなります。
万が一ロッドの位置がずれてしまった場合は、その都度貼り直しながら作業をすすめると、効率的かつきれいに仕上がるでしょう。

グルーの量にも注意

下まつげは、上まつげに比べて毛量や密度が少ないため、グルーの量にも注意しましょう。あまりにベタベタに塗ると薬剤の浸透が悪くなり、きれいにパーマがかからない可能性も考えられます。お客様によっては目に沁みることもあり、美しい仕上がりかつ、快適な施術を提供するために、グルーの塗りすぎには注意しましょう。

まとめ

「1回目巻き下げ」は、下まつげパーマを美しく仕上げるための重要な工程です。グルーの量に注意しつつ、巻き残しがないようしっかり確認して施術を行いましょう。また、上まつげを巻き込むなどのトラブルを防止するために、アッパーテープワークや手でロッドを押さえるなど、ちょっとした工夫も忘れてはいけません。ご紹介した基本の手順やポイントを参考に、自分自身がやりやすい方法を見つけ、美しい下まつげパーマに仕上げましょう。

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