お客様の前髪に配慮した施術をするには?基本の対応とサロンとしてできること

お客様の前髪が施術時に目元にかかっていると、やりづらさを感じることもあるでしょう。そこでほとんどのアイデザイナーが、施術時にはお客様の前髪を何らかの方法でよけておくのではないでしょうか。そのとき、お客様に不快感を与えないよう、サロン側として配慮が必要ですよね。そこで今回は、お客様の前髪をよける際の基本的な対応方法や、サロンとしてできることをご紹介します。サロンの満足度を左右することもあるため必見です。
お客様の前髪どうしてる?配慮したい基本のポイントをチェック
前髪は、顔全体の印象を左右することもある部分です。そのため、施術時にうまくよけていないと、せっかくきれいにまつげが仕上がっても、前髪が乱れていることによりお客様が不快に感じることも。この思いをなかなか口に出せず、心に秘めたまま帰ってしまうお客様もいます。とくに、施術後に別の予定があるお客様にとっては、余計に不満を抱いてしまう可能性もあるでしょう。ここでは、お客様により気持ち良く施術を受けてもらうために、前髪を上手によけておく方法を、声のかけ方と一緒にご紹介しましょう。
跡がつきにくいアイテムを活用する
お客様の前髪が長い場合、基本的には分け目に沿って左右に毛束を分け、ヘアピンなどで固定することもあるでしょう。このとき、一般的なヘアピンではなく、ヘアサロンなどでよく使われる、跡がつきにくいダッカールやヘアクリップを活用することがおすすめです。こういった跡がつきにくいアイテムは、ネット通販などでも購入できます。
実際に前髪をよける際には、お客様に不快感を与えないよう「前髪を分けさせていただきますね」などと、ひと言添えてから前髪をよけることが基本です。なぜよける必要があるのか「ラッシュリフト剤・グルーがつかないように」のように理由も添えると、より親切な印象を与えることができます。
基本は分け目に沿って固定すること
前髪をできるだけ崩さないよう、もともとある分け目に沿って毛束を分け、ダッカールなどで固定しましょう。このとき、お客様の前髪をよく観察することが大切です。分け目が判断しづらいときには「分け目はいつも決まっていますか?」「いつもどこから分けていますか?」など、お客様自身に聞いてみるのも良いでしょう。
短い前髪はどうする?
長い前髪であれば最初からよけてから施術を行いますが、前髪が短い場合にはよけるかどうか悩んでしまうこともありますよね。基本的には、施術の邪魔にならなければ前髪をよけなくても問題はありません。ただし、前髪が短い場合でも「髪が跳ねていて施術しづらい」「ラッシュリフト剤・グルーがつきそう」といった場合には、よけておくのが無難。トラブルなく施術を終えるためにも重要な工程です。
サロンとしてできることは?
跡がつきにくいダッカールやクリップを使い、分け目を意識して前髪をよけていても、スタイリングの崩れを完ぺきに防止することはなかなか難しいもの。そこでサロンとしては、施術後にお客様が前髪を整えられるようなグッズを用意しておくのもおすすめです。
例えば、カールアイロンやストレートアイロン、手鏡などが代表的。一度崩れた前髪をある程度リセットできるヘアミストなども、サロンにあると喜ばれる傾向があります。こういったアイテムをサロンに置くことで、お客様の満足度向上につながる場合も十分にあり得るでしょう。ヘアアイロンや手鏡、ヘアミストを置いているとあるサロンでは、以下のような声があったそうですよ。
前髪は身だしなみのひとつ。施術後にせっかく目元がきれいになったのに、前髪が崩れていては気分がダウンすることもあります。お客様に気持ち良く帰っていただくためにも、ちょっとした工夫を凝らすことが大切です。
前髪を整えるアイテムは、サロンに通うお客様の年齢層やニーズに合わせて取り入れることがポイント。例えば、カールアイロンになじみがない方が多い場合はカールドライヤーを、ストレートアイロンを使い慣れていない方が多い場合には一般的なドライヤーを用意するなど、お客様が使いやすいアイテムを選んでみてください。また、ヘアダメージが少ないなどの機能性にもこだわる、ベッドの台数に合わせた数を導入するなど、ちょっとした工夫を凝らすことも大切です。
サロンに置いておくと便利なおすすめのアイテム
ここからは、お客様の前髪に配慮するため、サロンに置いておくと便利なおすすめ商品をご紹介しましょう。お客様に喜んでもらえるアイテムを導入してみてください。
【HOLISTIC cures】マグネットヘアプロ カールアイロン32mm
出典:Amazon
『HOLISTIC cures(ホリスティックキュア)』の「マグネットヘアプロ カールアイロン」は、美容院でも使われるプロ仕様のヘアアイロン。キューティクルへのダメージを軽減できる設計によって髪をつややかに整え、キープ力にも長けています。また、電源を入れてからおよそ45秒で温まるため、スムーズなヘアセットが可能。温度ムラもほとんどありません。120度から200度まで、20度ごとに5段階の温度設定機能が備わっているのも使いやすいポイント。好みに合わせたスタイリングが叶います。
【ReFa】ReFa STRAIGHT IRON PRO
出典:Amazon
『ReFa(リファ)』の「ReFa STRAIGHT IRON PRO(リファ ストレートアイロン プロ)」は、独自に開発したプレートにより、熱と圧力、水分量をうまくコントロールしてダメージを軽減しながらつややかな髪へと整えられるアイテムです。軽量で使いやすく、電源を入れてから温まるまでの時間も最短20秒ほどと、時短でのヘアセットが叶います。5段階の温度調節機能が備わっているため、機能性も抜群です。また、スタイリッシュな見た目も人気の理由のひとつ。ホワイトとブラック、ピンクとアイボリーの4色展開で、サロンの雰囲気にマッチしたカラーを選びやすいのもおすすめポイントです。
【COVENT GARDEN】メリダ・スタンドミラー
『COVENT GARDEN(コベント・ガーデン)』の「メリダ・スタンドミラー」は、アンティーク調のデザインがおしゃれ。壁掛けの鏡よりも近くで前髪をチェックできる、便利なアイテムです。角度調節もできるため見やすさにも長けており、繊細な前髪も思い通りにセットしやすいでしょう。細かな部分までチェックできるため、前髪を整えるシーンだけでなく、メイクする際にも便利。幅29cm×高さ42cm×奥行17.5cmと、サロンのメイク台に置きやすいサイズ感もおすすめポイントです。
【山崎実業】ドライヤー&ヘアーアイロンホルダー ボーテス
生活実用品メーカーとして知られる『山崎実業』が手掛けた「ドライヤー&ヘアーアイロンホルダー ボーテス」は、その名のとおり、ドライヤーとヘアアイロンをまとめて片づけられるスチール製のホルダーです。それぞれ立てた状態で収納でき、コード部分もまとめられるため、省スペースで片づけられます。扉や鏡にも取りつけることができ、個々のサロンにマッチした使い方が可能です。複数個取り入れることで、サロンが一段と整理された印象になるでしょう。景観を崩しにくい清潔感あるホワイトカラーを採用したシンプルなデザインで、幅広いサロンにとって取り入れやすい収納アイテムです。
まとめ
施術時には、まつげだけでなく、お客様の前髪に配慮することも大切です。できるだけ前髪を崩さないよう、跡がつきにくいダッカールなどで前髪をよける、分け目に沿って分けるといった方法を今一度意識してみてください。また、お客様に不快感を与えないよう、ひと言添えるのも忘れてはいけません。施術後用に、お客様が前髪を整えられるヘアアイロンなどのアイテムを置いておくと好印象です。顧客のニーズを把握し、自店にマッチしたアイテムを取り入れてみてください。
※本記事の内容や価格はすべて、2025年5月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
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