まつげの日焼けに注意を!夏本番前にお客様に伝えたい紫外線対策

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季節が夏へと近づくと、痛いくらいの紫外線を感じることが増えてきます。紫外線は肌に大きなダメージを与え、老化を早めるなどのイメージがありますが、実はその影響はまつげにも及んでいることを知っていますか?今回の記事では、そんなまつげの日焼けをテーマに、紫外線対策の方法などを紹介していきます。これからの時期ならではの悩みやトラブルを回避する方法を知って、お客様の満足度を高めていきましょう。

紫外線注意!まつげが日焼けするメカニズムとは

まずは、まつげが日焼けするメカニズムから見ていきます。まつげは次の3つの層で構成されていますが、特に 日焼けの影響を受けやすいのはキューティクルです。ここからはまつげの構造を簡単におさらいしながら、日焼けの仕組みを確認していきましょう。

まつげの3層構造

出典:Maison KOSÉ

こちらは、髪の毛の構造をイラスト化したもの。まつげの内部構造も同様なので、参考にしながら読み進めてみてください。

中心部分の「メデュラ」

まつげの中心部分にある「メデュラ(毛髄質)」は、弾力性や保湿などに関わっていると考えられている組織です。紫外線から肌を守るメラニンも少量含んでいます。まつげが硬毛な人や太い毛の人はメデュラの量が多く、細い毛の人ほどその量は少なくなり、人によっては全く存在しない場合もあります。

メラニンをたくさん含んだ「コルテックス」

3層構造の中間にあり、まつげの85~90%とほとんどの部分を占めているのが「コルテックス(毛皮質)」です。メラニンをたくさん含んでいることが特徴で、まつげの色もコルテックスによって決まっています。この部分にどれだけたんぱく質や脂質、水分が蓄えられているかがしなやかさや太さに影響していきます。

1番外側にある「キューティクル」

3層構造の1番外側にある「キューティクル(毛小皮)」は、外から受ける刺激からまつげの内部を守る働きがあります。うろこ状に4~10枚の細胞が重なっており、独特の光沢をもち、まつげにツヤを与えています。

紫外線に当たるとキューティクルがはがれやすくなる

まつげ内部のメデュラやコルテックスはメラニンを含んでいるため紫外線から細胞を守る役割をもっています。しかし、 1番外側にあるキューティクルにはメラニンがないため、紫外線の影響を強く受けてしまいトラブルへとつながります。まつげのなかでも特に日焼けの影響を受けやすいのは、外側のキューティクルであることを覚えておきましょう。

まつげが日焼けするとどんな影響がある?

日焼けをすると肌の色が変わったり皮膚がはがれたりするように、まつげにも次のようなさまざまなトラブルが起こります。

ツヤがなくなる

前述の通り、日焼けによる影響を受けやすいのはキューティクルです。うろこ状に細胞が並んだキューティクルは、紫外線を浴びると細胞同士の結びつきが弱くなってはがれてしまい、ツヤが低下していきます。同時になめらかさやコシも失われやすいため、注意が必要でしょう。

まつげが細くなる

本来はまつげの内部組織を守る役割をもつキューティクルですが、紫外線の影響でボロボロになってしまうと、水分や栄養分を保持することができなくなり外へと流れやすくなります。水分や栄養分が十分に行き渡らないとまつげは乾燥しやすくなり、細く弱くなっていきます。

加えて、夏に近づくにつれて頻繁に活用するエアコンなどの空調も乾燥ダメージを促進する原因です。この症状が悪化していくと切れ毛などさらなるトラブルにもつながってしまうため注意しましょう。

マツエクのモチが悪くなる

紫外線を浴びて細くなったり弱くなったりした自まつげでは、マツエクのモチを維持することも難しくなります。細くなってしまっているまつげでは接着面も小さくなり、エクステ自体の重さが大きな負担になってしまうことも…。そのため、紫外線が強くなっていく時期にはまつげに対する正しいUVケアの方法をお客様にお伝えし、ホームケアを心掛けていただくことも大切でしょう。

まつげを紫外線から守る!7つの方法

1.UVカットできるマスカラを使う

日中の紫外線からまつげを守るには、UVカット効果があるマスカラを使うことが効果的です。透明なタイプのUVカットマスカラを選べば仕上げにも使いやすく、定期的な塗り直しもしやすいでしょう。ただし、マツエクに使えるタイプがどうかは事前に確認する必要があります。

そのためマツエクOKの UVカットマスカラを店売品としてラインナップしておくのがおすすめ!安心して使えるマスカラをお客様に提供できるうえ、店舗売上アップにもつなげることができるでしょう。

2.サングラスをかける

目元の紫外線対策にはサングラスも有効です。まつげはもちろん、瞳や目周りの皮膚なども紫外線から守ってくれます。注意したいのは、UVカット効果があるサングラスを使うこと。なかには、偏光サングラスのように太陽のまぶしさは軽減できても、UVカット効果を併せ持っていない場合もあります。購入する際は、 UVカット仕様のレンズが使われているかを確認しましょう。

3.つばが大きい帽子をかぶる

環境省のデータによると、帽子をかぶることで 目元の紫外線の影響は約20%減少できるといいます。なかでも、麦わら帽子などのつばが大きな帽子はより効果的であることが分かっています。また、UVカット効果のある日傘を使うことも有効です。ただし、あくまで日傘や帽子は太陽からの直接的な紫外線を避けるものであるため、大気中に散乱している紫外線を防ぐときにはサングラスとの併用がおすすめでしょう。

4.日焼け止めを目元まで塗る

目の周りの皮膚が日焼けしてしまうと、肌の炎症やトラブルからまつげにも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、日焼け止めはできるだけ目元まで塗るようにすると良いでしょう。目の周辺の皮膚は特にデリケートで薄いため、 日焼け止めを塗るときには優しく丁寧に行うこともポイントです。

ただし、日焼け止めを目元まで塗ると、マツエクのモチに影響がでる可能性は否めません。モチを考慮すれば日焼け止めを目元まで使わないほうが良いですが、まつげにコーティング剤を塗布したり、目の周りにフェイスパウダーをはたいたりなどの対策をすれば紫外線を防ぎながらモチもある程度キープできるでしょう。

5.紫外線の強い時間帯を避けて外出する

1日の中で紫外線が最も届きやすい時間帯は 正午頃で、ピークから前後2時間は注意が必要です。そのため、可能なときにはこの時間帯を避けて外出するようにしたほうが無難です。また、紫外線は晴れた日だけに限らず、曇りや雨の日にも降り注いでいます。とくに、空一面に雲は広がっていながらも日差しがある薄曇りの日は、晴れの日の約80~90%の紫外線が届いているため注意しましょう。

6.まつげ美容液でダメージケアをする

紫外線によってボロボロになってしまったキューティクルをケアするには、まつげ美容液でのケアがおすすめです。傷んだまつげを保湿したり、乱れてしまった毛周期を正常に整えたりとダメージケアのサポートとなるでしょう。日中の紫外線を避けることはもちろん大切ですが、 浴びてしまったダメージをできるだけ早くリセットすることも同じくらい大切です。紫外線が多くなる時期にはお客様のニーズを先読みしながら、まつげ美容液の店販品を用意して販売を促進してみても良いでしょう。

7.サプリメントなどで栄養を与える

受けてしまった紫外線をリセットしたいときには、サプリメントを摂取する方法もあります。ダメージによって不足しがちなビタミンやミネラルなどの栄養を補うことで、 まつげにも少なからず良い影響があらわれる可能性があります。また、近年は皮膚科などで飲む日焼け止めを販売していることもあります。目元まで日焼け止めを塗りたくないお客様には、こうしたケア用品を提案してみても良いでしょう。

まとめ

夏に向けて厳しくなる紫外線は、肌だけでなくまつげにも大きなダメージをもたらします。しかし、一般的にはまつげの日焼けは肌の影響ほど注目されていないため、お客様の中には知らないばっかりにケアをしていないという方もいらっしゃるかもしれません。また、紫外線が強い時期には自まつげのトラブルが増えたり、モチが悪くなったりすると感じている方もいらっしゃるでしょう。こうした悩みを少しでも軽くできるよう、アフターケアの提案や正しい知識をお客様に提供していきましょう。210523Etm

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