まぶたに力が入ってしまうお客様へのテープワーク、どうする?コツや対策を紹介

この記事をシェアする

マツエクの施術におけるテープワークは、施術のしやすさ、ひいては施術の仕上がりに大きな影響を与える大切な工程。練習では問題なく行えても、お客様の状態によってはテープワークが難しくなることもあるでしょう。例えば、まぶたに力が入ってしまうお客様。まぶたに力が入ってしまうと、上手く貼れなかったり、途中でズレてしまったりすることもあり、時間のロスにもつながります。まぶたに力が入ってしまうお客様への、テープワークのコツを押さえていきましょう。

なぜまぶたに力が入る?

マツエクをするお客様の中には、

マツエクの施術が初めてといった理由で緊張している

目薬やコンタクトレンズを入れるのが苦手

などといった理由で、まぶたに力が入ってしまっているケースがあります。

このようなお客様にテープ貼りをするときは、注意が必要。なぜなら、テープワークを難しくしてしまうのは、お客様の目元の状態がテープを貼っている最中に変化してしまう場合。場合によっては、施術が難しくなるほどテープが乱れ、途中でテープを貼り直さなければならず、時間のロスにもつながってしまいます。

みなさんご存知の通り、マツエクの施術でテープを貼る工程には、

まぶたの保護

自まつげの根元を見えやすくし、装着しやすい角度にする

という2つの目的があります。
テープワーク次第でお客様が不快になったり、エクステ装着がしにくくなったりしてしまうこともあるため、テープワークは施術の前段階の重要な工程です。

テープワークについては画像解説のあるこちらの過去記事で再確認!

違和感のないテープの貼り方についてはこちらが参考になります。

しかし、まぶたに力が入った状態というのは、特にアンダーテープ貼りをしづらくしてしまいます。目の下に力が入っていると、まつげの生え際が奥に入り込み、ちょうど良い箇所に貼ることが難しくなってしまいます。また、まぶたに力が入った状態のままテープを貼ると、そのときはベストなテープの状態であっても、施術が進むにつれお客様がリラックスしてくると、まぶたの筋肉が緩んでしまい、ズレてしまうことがあるでしょう。そうすると、テープが役割を果たさなくなってしまう可能性も。そのため、お客様にはテープワークの段階からリラックスしてもらい、まぶたに力が入らないようにする必要があります。

まぶたに力が入ってしまうお客様への対処方法を確認していきましょう。

対処法①まずは丁寧にお声掛けしよう

テープを貼る段階でお客様のまぶたに力が入っていることに気がついたら、まずは丁寧にお声掛けしてあげましょう。

これから何をするのか解説しよう

施術はお客様が目を閉じた状態で行うため、何をされているのか分からないとどうしても不安になってしまいます。また、アイリストにとっては当然のことでも、マツエク施術が初めてのお客様にとっては未知の世界という可能性も十分。これから行う工程についてきちんと説明してあげることで、お客様の緊張も和らぎ、リラックスした状態になれるかもしれません。
「目元の保護のためにテープを貼っていきますね!」というように、なぜテープを貼るのかという理由までつけてあげると親切でしょう。

どれくらいつぶれば良いのか正解が分からない可能性も!

マツエクの施術が初めてのお客様の中には、どうしておくのが正解なのか分からず、とりあえずギュッと目を閉じているというケースもあるかもしれません。「目を軽く閉じてくださいね」など、どのくらい閉じれば良いかきちんと言葉でお伝えしてあげるのも良いでしょう。どんな細かなことでも、きちんと言葉で伝えることで、安心して施術を受けられる雰囲気作りにつながります。

会話でリラックスできるお客様もたくさん!

目を閉じた状態の中、無言で作業されると、緊張が増すこともあるでしょう。目に力が入っていると感じたら、会話をしてみるのもひとつの方法。
「マツエクの施術の前準備で目元にテープを貼る工程があるんです」
「もしかしてテープ貼り苦手ですか?」
「ドキドキしますよね、もうちょっと力抜いても良いですよ」
など、会話することで自然と緊張がほぐれ、リラックスできるお客様も多いのではないでしょうか。

対処法②目を開けた状態で貼る

「軽く閉じてください」とお伝えしても、目を閉じるとどうしてもまぶたに力が入ってしまうお客様もいるでしょう。中には、まぶたに力が入っていることは分かっていても、どう力を抜けば良いのか分からない、なんてことも。どうしてもできないようなら、目を開けた状態のままアンダーテープを貼るのもひとつの方法。目を閉じているより見えていた方が安心するという声もあるようです。
「開けたまま貼りましょうか?」とお声掛けしたうえで、目を開けた状態でアンダーテープを貼り、それから目を閉じてアッパーテープを貼るという手順で進めましょう。
ただし、目を開けたまま貼った場合、目を閉じるとテープの場所が動いてしまう可能性もあります。閉じた状態で正しい位置に貼れているかどうか、きちんと確認するようにしてください。

対処法③目元パックをおすすめしてみる

続いて、対処法の3つ目です。

アンダーテープの代わりにアイシートも◎

アンダーテープの代わりにアイシートをおすすめするのも、ひとつの方法です。サロンによって異なりますが、通常のアンダーテープでは、テープ2枚を貼ったうえでサージカルテープを2枚の、計4枚が目元に貼られることとなりますが、アイシートなら基本1枚貼るだけなので、貼る時間も短縮することができます。アイシートの役割は、

下まつげの保護

デリケートな目元の乾燥やくま・シワ

のケアの2つ。
施術しながら目元のケアができるというメリットはもちろんのこと、弱粘性で広範囲に貼り付けるため、テープワークで使う医療用サージカルテープのようなッパリ感がないので、テープが肌に合わない、貼っている感が苦手という人にもうれしいポイントになるでしょう。テープの場合、その部分だけメイクがはがれてしまうこともありますが、柔らかいジェル状になっているアイシートなら、メイクへの影響が少なくなるのもメリットのひとつ。目を開けた状態のままアイシートを貼ることもできます。

目元パックをおすすめする際の注意点

サロンによっても異なりますが、アイシートを300~500円程度のオプションメニューのひとつとして提供していることもあるでしょう。その場合、お客様に提案する際は、目元パックによりアップする金額についてもきちんと説明をして、了承を得るのも忘れないようにしてください。
また、アレルギーについてもきちんと確認しておく必要があります。目元パックにはコラーゲンをはじめとした美容成分が配合されていますが、体質によってはまれにアレルギー症状を発症する可能性も。トラブルを防ぐためにも、目元パックをおすすめする際には、アレルギーの有無を確認しておきましょう。

目元パックの貼り方のコツについては、こちらで押さえておいてください。

まとめ

施術をスムーズに進めるためにも、前工程のテープワークはきちんと押さえておきたいですよね。お客様の中には、緊張や不安によりまぶたに力が入ってしまう人もいるでしょう。まずはテープワークの意味や目の閉じ方などをきちんとお伝えし、お客様の緊張を和らげてあげられる雰囲気作りから。どんなお客様にも柔軟に対応できるアイリストを目指してみてください。210126Ess

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

この記事をシェアする