まつげを通じて自己実現を叶える―「プリティスト・アイ」オーナー鈴木愛さんにインタビュー

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鈴木愛さん

都内で17年にわたりサロンを運営し、まつげを通して延べ3万人以上の“幸せ”を見届けてきた「プリティスト・アイ」オーナーの鈴木愛さん。アイデザイナー、指導者、作家、さらには社交ダンス講師と、多彩なフィールドで活躍しながら「まつげで人を幸せにする」という一貫した信念を持ち続けています。今回はそんな鈴木さんに、これまでの歩みと“幸せまつげ”に込める想い、そしてアイビューティーに携わる上で大切にすべきことについて伺いました。

【経営者プロフィール】鈴木愛さんとは

まつげを通じて自己実現を叶える―「プリティスト・アイ」オーナー鈴木愛さんにインタビュー

<鈴木愛さん>

  • トータルビューティーサロン「プリティスト・アイ」オーナー

  • アイ・スズキアイラッシュカレッジ校長

  • 株式会社アイ・スズキインターナショナル代表取締役

  • 『自信のない女の子も幸せになれる方法』『幸せを呼ぶ「まつげ」の魔法』著者

港区青山にある「プリティスト・アイ」のオーナー・鈴木愛さん。サロンは現在17年目を迎え、延べ3万人以上の施術実績を誇ります。指導者としての講師活動を国内外で勤める傍ら、厚生労働省が策定した「まつ毛エクステンション教育プログラム」の構成員として教科書作りにも携わり、業界の発展にも大きく貢献されています。さらに、社交ダンスの講師という意外な一面も。

まつげを通じて自己実現を叶える―「プリティスト・アイ」オーナー鈴木愛さんにインタビューまた、鈴木さんは「幸せまつげ」というコンセプトを打ち出し、アイビューティーを通じてお客様の人生を明るくする取り組みを展開しています。2011年に自身の経験を綴った『自信のない女の子も幸せになれる方法』を出版し、2025年現在には2冊目となる著書『幸せを呼ぶ「まつげ」の魔法』も出版。2冊とも発売後すぐに紀伊國屋書店新宿本店の総合ランキングでTOP10入りするなど、お客様や業界関係者を中心に多くの読者に希望を与え、高い支持を受け続けています。

▷プリティスト・アイ公式HPはこちら
▷鈴木さんのInstagramはこちら

アイデザイナーの枠を越えて…多彩なフィールドで“美”を伝える

まつげを通じて自己実現を叶える―「プリティスト・アイ」オーナー鈴木愛さんにインタビュー

まつげの施術だけにとどまらず、多方面で活躍している鈴木さん。まずは、鈴木さんの現在の活動や、著書に込めた想いについて伺っていきましょう。

―現在のお取り組みについて教えてください

サロン運営を中心に、セミナーや講演活動、美容学校での非常勤講師や、コンテストの指導もしています。コンテスト指導では技術を伝えるのはもちろん、モチベーション面も含めて最後まで学生さんと伴走することを大切にしています。

―社交ダンスの講師でもあるとか?

まつげを通じて自己実現を叶える―「プリティスト・アイ」オーナー鈴木愛さんにインタビュー出典:@ai.suzuki.eyelashさん

社交ダンスは趣味で始めたのですが、今では人に教える立場になりました。ダンスは表現力を磨く意味でも、美容と通じるものがあると思っています。どちらも、姿勢やメイクといった外見の変化が内面の輝きへとつながり、人生をより豊かにしてくれるという共通点があるんです。

―著書に込めた想いとは?

1冊目は、私自身が過去に抱えていたコンプレックスをどのように乗り越えたのかを、同じように悩む女性へ伝えたいと思い執筆しました。今年出版した2冊目は、マツエクがもたらす幸せ効果や、メンズマツエクについても触れています。この本は単なる技術解説ではなく、まつげを通じて自信や前向きさを引き出すきっかけとしての側面を大切にしました。
実際に、私の施術を受けたお客様からは、「まつげが生きる希望になった」との声が後を絶たないんです。まつげの施術で美しくなったことが勇気に変わり、さらに新しい挑戦を後押しする……といった、内面との結びつきについて伝えています。

上京して1度は離れた美容業界。マツエクとの出会いがきっかけでサロン立ち上げへ―

―なぜ、アイビューティーの道を選んだのですか?

私は新潟県出身で、美容学校を卒業して数年は美容師として地元で働いていました。その後、叔母が東京で美容室をしていたので、思いきって上京したんです。ですが、いろいろ上手くいかないこともあり、一度は美容業界を離れて会社員もしていました。
そんな中、職場の先輩がマツエクをしてきて、その仕上がりに衝撃を受けたんです。私自身もやってみたら、ずっとコンプレックスだった小さな目がぱっと華やぎ、自信を持てるようになった。この体験がきっかけで、まつげの力に夢中になりました。
まだマツエクの施術に免許が必要ない時代でしたが、私は美容師国家資格を持っていたので、すぐにサロンの立ち上げを決意。当時は、シェイプアップメニューなども取り入れたトータルビューティーサロンでしたが、マツエクの人気が高まり、自然とアイビューティーサロンへとシフトしていきました。

―「幸せまつげ」が生まれた背景には、どんな想いがあったのでしょうか?

まつげを通じて自己実現を叶える―「プリティスト・アイ」オーナー鈴木愛さんにインタビュー出典:@ai.suzuki.eyelashさん

サロン立ち上げ後は、私自身がマツエクで変われたように、お客様にも自信を持っていただきたい一心でした。施術後に鏡を見て「こんなに変わるんだ」と笑顔になっていただくことが私の喜びでもあったんです。現在、私のサロンではカウンセリングにじっくり時間をとっていますが、それはオープン当初から変わっていません。なぜマツエクをしようと思ったのか、お客様に夢や悩みを丁寧に伺い、デザインの提案を超えて心まで軽くなって帰っていただけるように。“幸せまつげ”には、そんな想いが込められているんです。

鈴木さんにとってのアイデザイナーとは?「幸せまつげ」メソッドの原点

まつげを通じて自己実現を叶える―「プリティスト・アイ」オーナー鈴木愛さんにインタビュー出典:@ai.suzuki.eyelashさん

―経営者・施術者として、一番大切にしていることは何ですか?

やはり、お客様が笑顔になってくださることが一番の原動力です。経営のあり方は人それぞれですが、私の場合は、その手段のひとつがマツエクでした。もちろん、お金を稼ぐことも大切なのですが、私はそれ以上に“悔いのない生き方”を大事にしていて。自分の行動が、感謝や出会いという形で還元され、巡り巡って仕事や人生にも影響すると信じています。
過去に、東日本大震災の被災地へマツエクのボランティアとして赴いたこともあります。このとき、施術をした方からその日のうちに感謝のお手紙をいただいたのですが、私やスタッフ、企画に携わった人みんなが幸せな気持ちになりました。誰かのために行動し、周囲を幸せにすることが、幸運や成功を掴めると信じています。

まつげを通じて自己実現を叶える―「プリティスト・アイ」オーナー鈴木愛さんにインタビュー

―これまでに直面した困難と、どのように乗り越えてきたかを教えてください

地方から上京したころは孤独でしたし、サロンを始めてからも人間関係や体調不良など、さまざまな壁がありました。スタッフに裏切られたり、働きすぎて倒れたりもしましたね。でも今思い返せば、どんな困難も意味があることだったと思えるんです。
著書では、私も実践している、夢を叶えるための「境涯革命計画表」を紹介しています。まず叶えたいこと、望みをノートに書き出します。どうせ無理だろうと思ったことでも、1%でも可能性があればとにかく書いてみるのです。期日を付けて、書いたことは片っ端からやってみる。弱気な感情はひとまず抜きにして、勇気を出して行動します。
すると、不思議と大きなチャンスが舞い込んできて、結果的に願いが叶うんです。挑戦する事で、自分自身も進化して、夢も叶う。そう思うと自由自在ですね。ピンチがチャンス!人生の扉が開きます。「境涯革命計画表」はときどき見直して、更新もできます。みなさんも、ぜひやってみてください。

「似合う」を超えて「幸せ」を届ける。鈴木さんが考える、アイ業界と美のこれから

まつげを通じて自己実現を叶える―「プリティスト・アイ」オーナー鈴木愛さんにインタビュー出典:@ai.suzuki.eyelashさん

―現在のアイ業界をどう感じていますか?

どの技術も、昔に比べて格段にレベルアップしていると感じますね。海外の現場と比べても、技術や商材の質、おもてなしの心は日本が一番です。ただ、今は顔の印象を変えることがアイビューティーの役割になっていますよね。そこから、ヘアやメイクと一体化した提案や、アパレルなど異業種ともコラボができれば、可能性がさらに広がると思います。

まつげを通じて自己実現を叶える―「プリティスト・アイ」オーナー鈴木愛さんにインタビュー出典:@ai.suzuki.eyelashさん

―今後の事業やご自身の展望について教えてください

美は人を幸せにして、人生を前向きにしてくれるものです。私は目元の美を追求しながらも、お客様が本当に望むものを追求し、アイビューティーの世界からトータルの美の世界へと、ひいてはマナーや立ち振る舞いといった“所作の美しさ”や心の充実まで提案していきたいと考えています。また、お客様が自然と褒められ、美しくなったご自身の姿を楽しめるような場をつくることも今後の目標のひとつです。
その瞬間こそが、美容の施術を受けて本当に良かったと思える自己実現への第一歩だと思うからです。3冊目の著書も構想中で、これまでの歩みを集大成するような、美容全般をテーマにした内容を予定しています。

―最後に、若手アイデザイナーへのメッセージをお願いします

ぜひ“提案力”を磨いてください。著書にも書いてありますが、基本的なことができるようになったら応用を入れて(お顔立ちに合わせた似合わせまつげデザインの提案・まつげケアアドバイスなど)、お客様の新しい一面を引き出せるような専門家になりましょう。お客様への理解と愛情を持って接すれば、必ずリピートにつながりますし、「また会いたい」と思っていただければ、それは大きな成功です。
そのためには、自分自身も成長し続けることが大切です。美容の知識だけでなく、メンタルアドバイスなどにも着目してみてください。利益だけを追うのではなく、“美を通して人を幸せにできる”という本質を忘れないでいてほしいです。ご自身の貴重な時間・可能性を、アイデザイナーという素晴らしい職業を通し発揮して、お客様とともに多くの感動を味わっていただけたら最高にうれしいです。

まとめ

鈴木さんの言葉から伝わってくるのは、一貫して“人に幸せを届けたい”という想い。自身のコンプレックスを払拭してくれるマツエクと出会い、サロンを立ち上げ、指導者や著者としても活動を広げてきたその歩みは、まさに自己実現の体現と言えますね。これからも鈴木さんは、多くの人に“美と幸せ”を届け続けていくことでしょう。その想いがアイビューティー業界全体へと広がり、さらなる発展につながっていくことを願っています。

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