美容の価値を高める”ときめき”を届けたい!|パリジェンヌラッシュリフトプロデューサー清水小夜香氏インタビュー

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今回の経営者インタビューは、パリジェンヌラッシュリフトを開発、講習を通して全国に届ける清水小夜香さん。経営者でもありプロデューサーでもある清水さんは、サロン運営やメーカー業、製造業、講師と、さまざまな方面から美容業界に携わるスペシャリスト。運営する4つの会社やパリジェンヌラッシュリフトの開発背景、今後のアイ業界・美容業界への想い、そしてご自身の経営理念について詳しく教えていただきました。

【経営者プロフィール】清水小夜香さん

美容好きが高じ24歳のときに地元・新潟にマツエクサロンを創業。サロン業と平行して、アメリカで人気だったエクストリームラッシュジャパンを日本に輸入するメーカー業、香りに特化したスキンケアやバスケア等の製造販売事業、サロンオーナー向けのセミナーや講演活動など、多岐にわたって美容業界に携わっている。さらに次世代まつげパーマの先駆け的存在であり、ブームを牽引するパリジェンヌラッシュリフトを開発し、アイ業界に新しい風を巻き起こした。

<略歴>
2005年12月 Le‘a創業(2011年株式会社LE’Aへ法人化)
2013年11月 株式会社IL
2018年2月 パリジェンヌラッシュリフト講習開始
2019年年11月 Paris.株式会社設立
2021年5月 Parisienne fragrance講習開始
同年 Parisオフィス、Madame Sayaka SHIMIZU設立

現在の事業内容は?

現在の事業は、私の地元である新潟市内でマツエクサロンの運営を行う株式会社LE’A、米国ラグジュアリーアイラッシュブランド「XTREME LASHES(エキストリームラッシュ)」の正規代理店でセミナーや講演活動を行う株式会社IL、香りをメインにしたスキンケアの製造販売Paris.株式会社の3つを軸に事業を展開しています。サロンオーナー向けのセミナーや講演活動なども主な仕事のひとつです。3年前には、パリジェンヌラッシュリフトという技術のブランドを立ち上げ、株式会社ILを通して技術の提供を開始。パリジェンヌとうたっている以上パリにも基盤を作りたいと考え、2021年にフランス・パリに香料や瓶を輸入するための会社Madame Sayaka SHIMIZUを設立、4つの会社を運営しています。

パリジェンヌラッシュリフトの開発背景と今後のビジョン

清水小夜香さんといえば、気になるのはパリジェンヌラッシュリフトのこと。開発背景などについて詳しく教えてもらいました。

パリジェンヌラッシュリフトの開発背景を教えてください。

私がマツエクサロンをスタートした2005年頃は、マツエク事業全体が成長期という追い風に乗っていた良いタイミングだったと思います。しかし2014年頃になると、サロンが増えたこともあり市場が飽和し、単価が下がる、マツエク初体験のお客様が減るなど、マツエクの衰退期に入ったように思います。実際、サロンをオープンさせた当初はマツエクに憧れて入社するスタッフも多かったのですが、いつの間にか美容師免許を活かしたいという志望動機が増えたのもこの時期。2018年頃、このままではマツエクというサービスが衰退していく一方なのではないかと危機感を覚え、何か新しいことをはじめようということでスタートさせたのが、パリジェンヌラッシュリフトです。

まつげパーマに焦点を当てたのはなぜだったのでしょうか?

小さいころから美容が大好きな自分にとって、マツエクは夢のような施術だったんです。マツエクを超える感動は正直ないだろうと思っていました。マツエクの衰退を感じたからといって、ほかの技術に移行するのではなく、やっぱり目元の美容を提供したいと考えていたときに、アメリカやヨーロッパで最新の技術としてラッシュリフトがトレンドになっていることを知りました。

昔行われていたロッドの形にクセづけをするまつげパーマとは違い、ラッシュリフトは根元から立ち上げる技術。くるんとさせるまつげパーマはひと昔前の印象になりますが、抜け感のあるラッシュリフトなら今どきの目元を演出できます。日本人の8割が下がりまつげであることを踏まえ、「この技術は日本人の目元の悩みを解決できる!」と思い、ラッシュリフトを導入することに決めました。

【パリジェンヌラッシュリフト】という印象的なネーミングはどう命名されたんですか?

ラッシュリフトの導入に際して検討したのは、まつげパーマの新しいブランディング方法です。まつげパーマとしてもう一度再ブームにしたところで、規制が気になるという人もいるだろうし、以前のまつげパーマとの単価の差も気になる人もいるはず。そして何より、ラッシュリフトはマツエクのようなデザインの提案ではなく、まつげの悩みを解決するソリューション技術としての提供が目的でした。

ブランディングで大切なネーミングにおいては、すぐに覚えてもらえる名称にすることを重視。飾りすぎず自分のまつげを活かすラッシュリフトに、パリジェンヌという老若男女誰もが知っている言葉がしっくりなじみました。スタッフのポジティブな意見にも後押しされ、パリジェンヌラッシュリフトというネーミングで進めることに決めました。

新たな成長期を作れるか、注目されずに衰退をたどるのかは、正直分かりませんでしたが、ありがたいことにInstagramをはじめとするSNSでファンがバイラル的に広がりをみせ話題となり、3年半で受講生8,000人以上と盛況をいただきました。

パリジェンヌラッシュリフトでの今後のビジョンはありますか?

「パリジェンヌのような自分を活かした飾りすぎない目元」これがパリジェンヌラッシュリフトのコンセプト。日本人女性と今のトレンドにマッチした、新しい美の提供のひとつになったのではないかと思います。パリジェンヌラッシュリフトは、あくまでソリューション技術。お客様のコンプレックス改善における選択肢を広げるためにも、パリジェンヌラッシュリフトがさらに広がってくれると思っています。

私の目標は、アイ業界、ひいては美容業界の価値を上げていくこと。パリジェンヌラッシュリフトがそのきっかけのひとつになればうれしいです。

清水さんが考えるアイ業界、そして美容業界の未来とは?

どの業界にも成長期・停滞期・衰弱期がありますが、アイ業界が今後も発展していけるよう、もっと盛り上げていく必要があると考えています。アイ業界、ひいては美容業界の価値を上げることが、美容業界やアイ業界の未来を作ることにつながるのではないでしょうか。

サロン経営において目指していたのは、「高いけれど技術が伴うマツエクサロン」。価値が高いものだからこそみんなが憧れる、スタッフもお客様の熱を受けてキラキラする、会社経営に余裕ができ投資もできるという、いい循環が生まれると思っています。10,000円と設定したら10,000円の価値を提供しようと努力するように、提供する施術は価格で決まると思っています、せっかくみんなに知られたアイ業界が、価格合戦をして衰退していくのを避けるためにも、アイ業界をひっぱるというとおこがましいのですが、価値の高い施術や商品、サービスを提供し続けていきたいです。

【経営哲学】清水さんの経営理念とは?

私が経営するうえで大切にしているのは、「人と愛」そして「ときめき」です。商品を提供するうえでは、自分がどれだけときめくことができるか、というセンサーを大事にしています。人を動かすためには、その人の心を動かすものでなければならないと思っているんです。私自身がときめきを感じて自信があるものだからこそ、熱量をもってプレゼンができますし、そのときめきを発信できると思っています。

そして、たくさんの人を巻き込みつつ経営者として立つことができているため、意識しているのは周囲の人に愛を持って接すること。言葉ひとつでも相手の成長を思えば注意も愛になるので、言葉選びには気を配ります。経営者でありプロデューサーでもある自分自身の成長が、スタッフやアイ業界の中でのひとつの循環を生み出せればうれしいですね。

アイ業界に携わる経営者として大切にしていることは、小さなアイ業界だけでなく、美容業界全体まで視野を広げること。俯瞰する、深堀りするなど、視点の精度を磨き続け、マツエク業界にとって良いことを模索し続けています。常にアンテナを張り、いつか線になることを願いながら、YouTubeやセミナーなどの幅広い活動を通して、たくさんの点を打っている状態です。人を大切にしながらアイ業界を豊かにしていく方法を、これからも模索し続けます。

まとめ

アンテナを広く張り、大好きな美容業界発展のために全力で取り組む清水さん。印象的な言葉がたくさん散りばめられたインタビューの中に垣間見える、清水さんの業界にかける想いが印象的でした。ひとつひとつの施術や商品で業界全体の価値を作る清水さんが、今注目しているのは、香りの価値を高めることだそう。清水さんの手掛けるときめく施術や商品を、今後も期待しています!210717Ess

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