施術中寝ているお客様の目が「ふわ〜っと開く」その原因と対策をチェック

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施術中に眠ってしまうお客様も多いでしょう。それもそのはず、マツエクサロンでは心地よいBGMが流れ、施術中は仰向けで寝ころんだ状態、さらに施術時間は少なくとも1時間以上…。寝てしまう理由も分かります。寝てしまうこと自体は問題ないのですが、目がうっすらと開いてしまうお客様もいますよね。その対応に困ったことはありませんか?今回は施術中に目が開いてしまう原因とその対策をご紹介します。

寝ているのに、なぜ目が開く?

サロンではこだわったBGMを使用するなどゆったり過ごせる空間づくりを日々心掛けているのではないでしょうか?お客様がリラックスできる空間を創るメリットは、居心地の良いサロン=また来店したい!と思ってもらえることにあります。そのためお客様がリラックスできているということは、私たちアイリストにとって大変喜ばしいことです。

さて、お客様の中にはマツエクの施術中に寝てしまうというケースも結構な頻度でみられます。寝るという行為はお客様がリラックスしている証拠。それ自体は良いことなのですが、寝ている状態のお客様の目がうっすら開いて対応に困ったというアイリストも多いのではないでしょうか?寝ているのに目が開いてしまう原因は主に4つ考えられるでしょう。

原因① まぶたの大きさに対して、眼球が大きい

原因の一つにまぶたの大きさに対して、眼球が大きめであるということが考えられます。眼球が大きい場合でも、起きているときは意図的に目をつぶるため、日常生活では問題ありません。しかし寝るとまぶたの筋肉が緩み、まぶたが大きめの眼球を覆いきれないため目が開いた状態になります。

原因② まぶたの筋肉が緊張している

まぶたを上に引き上げる筋肉が緊張状態にあり、寝ている間も筋肉が緩まず目が開いたままの状態になることがあります。筋肉が緊張状態になる原因はさまざまですが、ストレスが主な原因と言われています。ストレスを感じると交感神経が働き、筋肉が緊張し固くなってしまうのです。

原因③ まぶたの筋力が低下している

加齢や疲労などにより、目の周りの筋力が低下していることが原因です。筋力が低下しているうえ、寝ることによりさらに筋肉が緩み、目が開いてしまいます。

原因④ テープの貼り方に問題がある

特に原因となるのがアッパーテープの貼り方です。テープを貼る時点ではお客様は起きているため、意図的に閉じたまぶたを基準にテープを貼り付けている状態です。施術前にはきちんと貼れていても、眠ってまぶたの筋肉がゆるむことで、まぶたがテープで引っ張り上げられてしまうことが原因です。

▼こちらの過去記事ではオフの際に目が開く人への対策をまとめていますので、合わせて参考にしてください。

施術中に寝ているお客様の目が開いてしまう主な原因が分かりました。では、施術中に目が完全に閉じていないことで起こるデメリットはあるのでしょうか?

目が開いてしまうことで起こるデメリットとは?

まず、目が閉じていないことで起こる現象は「目の乾燥」です。通常は目が乾燥すると瞬きによる涙の供給を行いますが、施術中はテープでまぶたを固定しているうえ、お客様は寝ているため瞬きはできません。すると目を乾燥から守るため、反射的に涙が分泌されます。
マツエクの施術を行う上で、この涙こそがデメリットの主役です。

ご存知のとおり、グルーは硬化前に水分に触れると白化現象が起こりますよね。グルーに涙が付着してしまうことで白化現象につながる可能性があります。グルーの白化現象は不可逆的、つまり一度起こると元の状態には戻せないため、エクステをオフして付け直す必要があります。

涙が出ることでさらに危険をはらんでいるのが、ホルムアルデヒドによる目への刺激です。ホルムアルデヒドとは、グルーが硬化する過程で発生する刺激性のある気体。

ホルムアルデヒドについてひとつ、わかりやすい事実を挙げましょう。子供の頃「理科室」などにあった生物の組織標本が入っている液体で満たされた瓶を覚えていますか?あの液体の正体は生物の腐敗を防ぐ役割があるホルマリンという物質です。あのホルマリンが気体になったものがホルムアルデヒドなのです。
液体の状態で安定する物質であるため、もちろん水溶性。そのためグルーから発生したホルムアルデヒドは涙にも溶けやすく、涙に溶けたホルムアルデヒドが目を刺激します。このとき目が開いていると、なおさら刺激を受けやすくなりますよね。刺激を受けるとさらに涙が分泌され、さらにホルムアルデヒドが涙に溶け出し、刺激が継続してしまうという悪循環を引き起こします。

施術中、一旦沁みてしまうとずっと沁み続けてしまうという状況はこのような悪循環が原因であると考えられます。しかし寝ている間に目が開いてしまうというお客様の中には、何度沁みても寝続けているという人もいますよね?そのような場合はどうすれば良いのでしょうか?

目が開いてしまった場合の対策とは?

沁みることを抑えるためには、まず開いている目をしっかりと閉じることが重要ですよね。簡単な方法として、上まぶたを指の腹でトントンと優しく触れるのが効果的。反射的にまぶたが閉じるようです。ぜひ試してみてくださいね。

その他にはテープの貼り直しを試みるのも良いでしょう。
施術前に強く引き上げすぎていることが原因の場合には効果があります。お客様が起きてしまうと筋肉に力が入ってしまうため、寝ている(筋肉が緩んでいる)状態のままテープを張り直せたらより良いですが、現実的には難しいかもしれませんね。ちなみに施術前のテープ貼りの段階で、頭側からではなく口側から貼り具合を確認することも大切です。口側から確認し、目の開きがある場合は張り直しましょう。

しかし、眼球の大きさや目の筋肉の緊張、筋力の低下が原因で目が開いてしまっている場合にはこれらの対処法は有効ではありません。
寝ると目が開くタイプのお客様であるにもかかわらず、何度沁みても寝てしまうという場合にはお声かけをし、起きていただくのがベストでしょう。
起きれば意図的にまぶたを閉じることができるため、沁みることを防げますよね!リラックスしているお客様を起こしてしまうのは忍びないですが、ホルムアルデヒドによるアレルギー反応を起こさないためにもやむを得ないことです。

その際に、ただ単に起こしてしまうのではなく、お客様が不愉快な思いをしない工夫をすることを忘れてはいけません

画像出典:【お客様100人に聞きました!】マツエクサロン、長く通うのに一番重視するポイントとは

こちらはお客様100人に「長く通えるサロンの条件」をお聞きしたアンケート結果をまとめた表です。
表からも読み取れるように「施術技術の高さ」と「料金体系」が1、2トップですが、ベスト5の残りは「スタッフの接客」や「カウンセリングが丁寧」、「スタッフの人柄」とアイリストのコニュニケーション力が試される結果となっています。
そのためお客様を起こす前に、目を覚ましたお客様が快く対応してくれるような話題などを考えるもの大切です。

▼こちらの過去記事も合わせて参考にしてください。

まとめ

今回は施術中に寝ているお客様の目が、「うっすら開いてしまう」その原因と対策をご紹介しました。目が開いていることで起こるデメリットを回避するためには、「指でトントン」や「テープの貼り直し」などを行い、目を閉じてもらうことが大切です。それでも目が開いてしまう場合は、事前に話す内容などを考えたうえでのお声かけを行い、残りの施術時間をお客様が楽しく過ごせるよう努めましょう。180916Euk

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