ある日突然やってくる?!エクステのモチ低下の原因と対処法

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アイリストが施術中に「今日はなぜかなかなかエクステがついてくれない!」となったり、お客様が「今まではエクステが取れてしまうことほとんどなかったのに、最近取れやすくて…」と悩まれたりする場合があります。
これまでにも同じようなことがあったり、自まつげのハリがないなど元々肌にナイーブなお悩みを抱えていたりなど、原因がはっきりしている場合は対処法も浮かびやすいです。しかし、ある日の施術から突然…というパターンだと、「前回もこれまでと同じ商材を使ったのになぜ?」と、どうして突然モチが悪くなってしまったのか分からないこともあるでしょう。

今回は、突然モチが悪くなった場合の原因と対処法について、調べてみました。

突然モチが変わってしまう原因とは?

出典:photoAC

まずは、考えられる原因を挙げていきます。

何らかの条件により、自まつげの状態が変化した

自まつげの状態は、エクステのモチに直結してくることです。加齢が原因で目元付近のハリやキメが失われてしまうと、肌質は変化します。自まつげが生えているまぶたも肌の一部であり、皮膚の薄い目元は肌質の変化の影響を受けやすい部分です。自まつげ自体のハリやコシが減少して状態が変化すると、モチが悪くなることもあります。
また、女性は、女性ホルモンと呼ばれる「エストロゲン」や「プロゲステロン」の分泌サイクルにより、一時的に体調や肌質が不安定になる場合も。一般的に、月経開始の直前には肌が脂っぽくなるなど、肌トラブルが表れやすいといわれています。
このように、ホルモンバランスが影響して自まつげの状態が変わってしまうこともあるのです。

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最近、使っている化粧品を変えた

お客様がこれまで使っていた基礎化粧品やメイク用品を変えた場合も、もしかしたらマツエクのモチに影響しているのかもしれません。
たとえば、お客様が前回の施術後に化粧品を変えたとしましょう。変更した化粧品に含まれる成分の中にグルーと相性が良くないものが含まれていると、突然モチが悪くなってしまう原因になる可能性もあるでしょう。

施術当日の環境が適切でなかった

気温や湿度などは変化しやすいもの。施術環境を整えることは、施術内容の良し悪しにもかかわってきます。その日の室温は、グルーが硬化するために適切だったでしょうか?晴天・雨天で室内の湿度の調節方法を変えていますか?
また、グルーの状態が良くないともちろん施術にも影響します。ヘアサロンが併設されているマツエクサロンでは、グルーをカラー剤の近くに置いてしまった、ということはありませんでしたか?

どのサロンもしっかりと管理していると思いますが、日々の忙しさなどから「ついうっかり…」ということもあります。気をつけましょう。

当日のカウンセリングや施術でできる対策はある?

出典:photoAC

それでは、できる対策を考えていきましょう。

グルーを変更する

アイリストの多くは、「メインで使うグルー」「アレルギー対応のグルー」など、施術に使うグルーを何種類か用意し、お客様によって使い分けていますよね。
事前のカウンセリングで「モチが悪くなった気がする」と言われたら、いつもと違うグルーで施術するのもアリ。これまでの施術でお客様と相性の良かったグルーをそのまま使い続けたいものですが、モチが悪くなったということはグルーが合わなくなってきた可能性があります。

お客様に「モチが良くなるかもしれないので、いつもと違うグルーでつけさせていただいてもよろしいでしょうか?」と一言かけてから、他のグルーに切り替えるようにするとより親切ですね。
ただし、アレルギー体質のお客様の場合や、お客様が変えることに不安を感じている場合には、施術を見合わせることも検討してみましょう。

前処理を念入りにする

自まつげがオイリーな状態だと、エクステのモチが悪くなりますよね。油分の多い日焼け止めやアイクリームなどをつけている場合は、施術に入る前にプライマーでしっかりと落とすことが鉄則。もし、お客様が目元のメイクをされてから来店された場合、メイクが落ちにくいときはクレンジングを行ってから前処理をしましょう。

ホルモンバランスの関係から、モチが悪くなっている可能性も考えられます。自まつげが脂っぽくグルーを弾いてしまっている場合は、アルカリ性のプライマーを使ってオイリーな状態を変えましょう。

接着方法を工夫する

モチを重視したい場合、カールが強いタイプのエクステを接着するときのように、接着幅を長くとると良いでしょう。浮いている部分がなるべく少なくなるように、自まつげに沿うかたちでエクステを接着します。横付けや下付けなどを駆使して、自まつげにエクステがよりつきやすい方法でつけましょう。

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カウンセリングを丁寧に行う

施術前のカウンセリングは、お客様のまつげや肌の状態を知ることができる大切な時間です。「肌トラブルはないか」「前回の施術後に気になったことはないか」などは、特にしっかりとヒアリングを。「モチが悪くなった気がする」「取れちゃって…」という点についても、カウンセリング時に聞き出せると、なお良いですね。

施術中にエクステが取れてしまっている=モチが悪くなったということに気付いたら、「最近、メイク用品を変えられましたか?」などと聞いてみても良いでしょう。原因が分かれば、対処方法の見通しもつきやすくなります。

施術環境を整える

アイリストの皆さんにとって、これはもう「耳にタコ」状態かもしれませんが、施術環境を整えてから施術にあたるようにしましょう。グルーを扱うときには室温や湿度に注意が必要。

特に最近は、新型コロナウィルスの影響で窓を開けて換気する機会も増えました。換気をすると室温・湿度が変化するため、いつの間にか最適な施術環境から外れてしまっていた、ということも考えられます。

給湯器や暖房器具を展開する株式会社コロナが行った実験によると、「換気後に部屋の温度を元通りに戻すには、エアコン+石油ファンヒーターであれば1分半、エアコンのみだと約5分」ということが判明したそう(参考:https://www.corona.co.jp/news/other/post-276.html。エアコンと石油ファンヒーター、それぞれを作動させたまま2分間窓を開けて換気した結果が上記のものです。換気するときは、ぜひ参考にしてくださいね。

日頃のケアも大切ということをお客様に知ってもらおう

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ここまでは、アイリストがサロンでできる対処法を紹介してきましたが、マツエクのモチを良くするためには、自まつげを健康な状態に保つこともとても重要ですよね。

サロンでのケアのみでモチが改善すれば良いですが、お客様自身に行っていただく日頃のケアも深く関係してくる部分です。そのため、目元を中心としたケア方法についてアドバイスをしてあげてもいいかもしれません。

・まつげ専用の美容液でダメージケアをする
・保湿成分を含んだアイシャンプーを使う
・まつ育に効果のある食べ物やサプリを摂る
・目元の血行を良くするマッサージを行う

これらは、必要なものを比較的低コストで揃えられ、アイリスト側からお客様にアドバイスしやすい&お客様も試しやすい方法です。お客様の生活や好みに合わせて提案してみましょう。

また、「なるべくまつげを触らない・こすらないようにしてくださいね」など、日常生活で気をつけていただきたいことについても、併せて助言するといいかも!

まとめ

マツエクのモチはアイリストにとって永遠の課題ですよね。これまで順調な施術ができていたにもかかわらず、お客様から突然「取れやすくなった」と相談されて慌ててしまった…という経験をしたアイリストも少なくないはず。
しかし、たとえモチが悪くなった状態でも、リカバリーは可能です。いかにモチを良くするかは、マツエクのプロ・アイリストの腕の見せどころ!とっさのときにも慌てないよう、さまざまなアプローチ方法やカバーする技術を知っておきましょう。201211Eiy

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