二重整形・涙袋にヒアルロン酸を入れているお客様へのマツエク施術時の「テープ貼り」、その他対応を解説!

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目元をより美しく魅力的にしたい…と感じているお客様の中には、美容整形とマツエクを同時に行うことを希望される方もいらっしゃいます。

しかし、ただでさえデリケートな目元、整形後にマツエクをすることで思わぬトラブルを引き起こしてしまうこともあるのです。

そこでこの記事では、整形直後にマツエクをするリスクを考えるとともに、整形後の施術許可がおりたお客様に対し、なるべくまぶたに負担をかけない施術方法をご紹介していきます。

美容整形後のマツエク

美容整形後、いつからマツエクを施術してもいいのか…?悩んでいる方も多いのではないでしょうか。基本的に術後の腫れがある程度ひいていれば施術は問題ない、とされているようです。
施術開始時期はサロンによって異なりますが、およそ2~3ヶ月経過していれば施術可能、としているところが多い傾向にあります。
しかし、お客様の中には「整形後すぐに施術をしてほしい」とリクエストされる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方にも納得していただけるよう、「なぜ整形後すぐに施術ができないのか?」をきちんと説明できるようにしておきたいものです。

なぜ、整形直後のマツエクはNGなの?

グルーの刺激でトラブルが起きる可能性も

まぶたにメスを入れて二重を作る「切開法」という方法で美容整形した後は、例え抜糸が終わった後でも、まぶたが非常にデリケートな状態になっています。
少しの刺激でもまぶたが腫れやすくなっているため、施術を受けることでまぶたが腫れあがってしまう可能性があります。
また、涙袋にヒアルロン酸を注入した場合も同様に、皮膚がデリケートな状態になっているため、少しの刺激で腫れたりかぶれたりすることもあります。

手術した箇所がずれる恐れがある

また、まぶたを縫って二重を形成する「埋没法」は、まぶたの中に糸が埋め込まれた状態になっています。整形直後のまぶたが安定していない状態でマツエクの施術を行ってしまうと、まぶたの中の糸に負担がかかってしまい、糸が取れやすくなる可能性もないとは言い切れません。

必ず医師の診断を仰いでいただく

皆さんご存知の通り、マツエクの施術には多少なりともリスクを伴う場合が往々にしてあります。特に、整形後のデリケートな状態で施術を行ってしまうと、思わぬトラブルや事故の元になってしまう可能性があるのです。
そのため、美容整形を行ったお客様には

・整形をした正確な日付
・医師の許諾を得ているかどうか(場合によっては許可書を提出していただく)

この2点の確認をしっかりと行うことが重要です。
整形後、マツエクの施術可能かどうかを判断できるのは、医師のみです。美容整形を行ったお客様には、必ず医師の診断を仰いでいただくことを徹底しましょう。

また、美容整形のみならずアートメイク、レ―シックを行ったお客様にも同様の注意か必要だ、ということも覚えておいてください。

テープワークで気をつけたほうが良いこと~二重整形後の場合~

術後、かなりの日数が経過している場合は、さほど神経質にならなくても大丈夫です。ただし、テープで持ち上げても100%大丈夫、と言い切ることができないのが現状です。

また、二重整形の場合、上まぶたに貼るアッパーテープでまぶたを引き上げることが心配な場合もあります。
これはお客様の性格にもより通常通りのアッパーテープを使用しても構わないという方もいれば、アッパーテープを使用することに少々センシティブになっていらっしゃる方も。実際に、かなり昔に二重整形を行ったお客様がマツエクをしようとサロンを訪れたところ、自まつげを持ちあげることに不安を覚えて施術を取りやめた、というケースもあるのです。

カウンセリングの際にアッパーテープを使用しての施術についてご説明し、テープワークが気になる、と言われる方はテープワークなしの施術を行ってもよいでしょう。ただし、自まつげが下がり気味の方、生え際がまぶたにかかっている方はテープワークなしでの施術は難しいので注意してください。

また、通常通りテープワークを行う際も、あまりひっぱりすぎないようにすることが大切です。あまり強引に引っ張りすぎてしまうと、お客様に「こんなにまぶたを引っ張って大丈夫かな…?」と不安を与えてしまいます。お客様に不要な不安を与えてしまうと、トラブルの元になってしまいます。都度「もう少し引っ張りますが大丈夫ですか?」と声かけをしながら施術を行うようにしましょう。

アッパーテープを半分に切る方法も

通常のテープワーク

アッパーテープを半分に切ったテープワーク

あまりまぶたを強く引っ張りたくない場合、アッパーテープを半分に切って細くする方法もおすすめです。
テープ幅が狭くなれば、そのぶん引っ張る力も弱くなるので、テープワークを行わないと施術が難しいと思われる方には、この方法を適応してみてはいかがでしょうか。

テープワークで気をつけたほうが良いこと~涙袋整形後の場合~

続いて、涙袋に整形術を施したお客様に対して気を付けた方がよいことを詳しく解説していきましょう。涙袋にヒアルロン酸を注入した場合も、二重整形と同じく期間を置いておく必要があります。期間はダウンタイムの内出血や腫れの度合いによって異なるため、自己判断はせずに医師の判断を仰ぐ必要があります。クリニックの医師から承諾を得ることができた場合のみ、施術可能となるということをお伝えしておくとよいでしょう。

また、クリニックの医師から施術可能という判断がなされても、涙袋がぷっくりとふくれている方は、比較的マツエクがつけづらい方が多い、ということも覚えておきましょう。その理由は以下の通りです。

・目を閉じた際、ふくらんだ下まつげが上側の自まつげに接触、まつげを押し上げてしまう
・下まぶたに貼られたアンダーテープが上側の自まつげに接触するため、しっかり自まつげをあげる必要がある
・あまり自まつげを上げ過ぎると、角度があがってしまいエクステを装着するのが困難になり、根元の浮きやマツエクのばらつきの原因に

そのため、下まぶたのふくらみが施術に影響を及ぼしてしまうので、下まぶたを抑え気味にテープを貼らせていただくことをご了承いただく必要があります。しかし、涙袋の形が定着する前にテープで強く押さえてしまうと、形が崩れてしまう可能性はゼロではないため、そのリスクはしっかりとお客様に説明しなければいけません。
もし、お客様が下まぶたにテープを貼ることに不安を感じている場合は、施術をおすすめしない方が得策である、ということを覚えておきましょう。

まとめ

せっかく美容整形で美しい二重まぶたや涙袋を手に入れたのに、トラブルが原因となって目元を傷つけてしまった…などということになったら元も子もありません。
美しくなった目元を、より一層魅力的にするお手伝いをするためにも、整形後のマツエクは、慎重に進めていくようにしましょう。そのためには徹底したカウンセリングを行うことが大切です。
「キレイになりたい」というお客様の心からの願いを叶えるサポートをする、アイリストは常にそういう存在であり続けたいものです。190720Eco

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