リムーバーを使用してマツエクをオフすると自まつげが傷む?ダメージを軽減する正しい使用法・対策をチェック

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「マツエクをしたことで自まつげが傷んでしまった」と感じているお客様は意外と多いものです。マツエクをすることで自まつげにダメージを負わせてしまう主な原因は、マツエクそのものよりも、マツエクをつける際に使用するグルーやマツエクをオフする際に使用するリムーバーにあると言われています。
そこで今回は、リムーバーに注目。「リムーバーを使用してマツエクをオフすると自まつげが傷む」と言われている具体的な理由や、安全かつ自まつげへかかる負担をできるだけ抑えてリムーバーを使用するためのポイントをご紹介します。

「マツエクが自まつげにダメージを与える」は間違い?なにがダメージの原因なの?

マツエクをするにあたって気になる、自まつげへのダメージ。普段あまりマツエクになじみがないお客様はもちろん、長年マツエクをしてきているお客様でも「マツエクそのものが自まつげを傷める原因になっている」と思っている方も少なくありません。
しかし実際のところ、これは誤った情報。マツエクを行なうことでかかる自まつげへのダメージは、マツエクそのものが原因なのではなく、マツエクを装着する際に使用するグルーやマツエクをオフする際に使用するリムーバーが原因である場合がほとんどなのです。
グルーやリムーバーは、自まつげに直接触れるもの。特にグルーを溶かす効果のあるリムーバーは、刺激の強い成分が含まれており、自まつげへのダメージも大きくなります。

マツエクのリムーバーの危険性とは?

そもそもリムーバーとはどのようなもので、どのような危険性があるのでしょうか?
リムーバーとは、マツエクのグルーを溶かすための専用の液剤のことを指します。一般的なリムーバーには、アセトンやメチルエチルケトンなどの刺激の強い有機溶剤が配合されている場合がほとんど。これらは、万が一目に入るとトラブルを引き起こしてしまう成分です。
具体的な例としては、

  • 目が充血する
  • 激痛が走る
  • 目が乾く(ドライアイ)
  • 視力が低下する
  • 結膜炎や角膜炎、内眼炎などの眼病の原因になる

などが挙げられます。結膜炎や角膜炎などの眼病は、症状がひどい場合失明してしまう可能性も否定できません。
また、目には入らなかったとしても、肌に直接ついてしまうだけで危険な場合もあります。肌に直接リムーバーがついてしまうと、

  • リムーバーがついてしまった部分の肌が腫れる
  • 皮膚がただれる
  • 発疹が出る

というような炎症を引き起こしてしまう可能性も。特にもともと敏感肌の方はリムーバーによるトラブルが起こりやすいため、注意が必要です。万が一肌に直接リムーバーがついてしまった場合は、精製水を含ませたコットンや綿棒などですばやく落とすようにしましょう。

安全に負担少なく使用するために

では、安全に、かつ自まつげにかかる負担をできるだけ抑えてリムーバーを使用するためにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか?ポイントは3つです。

正しい方法で使用する

まず第一に見直すべきは、「正しい方法で使用しているかどうか」という点です。リムーバーを使ってマツエクをオフする際の正しい手順は、下記のとおり。

  1. 小さく切ったコットンを、目の形に合うようにアーチ状に伸ばす
  2. 伸ばしたコットンを目の下に挟む
  3. グルーがついている部分を中心にリムーバーを塗布する
  4. 5分前後放置する
  5. 綿棒を使用し、少しずつ横にズラしながら、上から押すようにオフする
  6. 乾いた綿棒でまつげに残ったリムーバーを取り除く
  7. 前処理剤で拭き取る
  8. しっかりと乾かす


また、手順以外にも、

  • リムーバーはプレートの上に必要な量を取り出してから使用する
  • まつげの下にコットンを敷いてからリムーバーを塗布する
  • リムーバーは綿棒などの吸収体に染み込ませてからあてる
  • リムーバーの内容成分を確認する
  • リムーバーとリムーバー同士を混ぜない


といった点にも注意したいところです。

用途にあった種類のリムーバーを使用する

リムーバーには、一般的にリキッドタイプ・ジェルタイプ・クリームタイプの3種類が流通しています。用途に合った種類のリムーバーを使用することで、リムーバーを使用してオフすることでかかる自まつげへの負担を最小限に抑えることができますよ。

ポイントオフはリキッドタイプorジェルタイプで

リペアをする際など、一部分のみをオフしたいときには、リキッドタイプかジェルタイプのリムーバーをチョイスするのがベター。リキッドタイプやジェルタイプのリムーバーは、綿棒などの吸収体に染み込ませて使用します。
リキッドタイプは液体の粘度を調整するための増粘剤が少ないためグルーに浸透しやすく、少ない置き時間でオフできるというメリットがあります。一方、液ダレなどで目の中に入りやすいというデメリットも。使用する際は最大限に注意すべきです。
ジェルタイプはリキッドタイプよりも粘度があるため、液ダレもしにくく安全に使用しやすいというメリットがあります。ただしリキッドタイプよりも置き時間は必要になるため、ジェルタイプでなかなか取れない場合はリキッドタイプを使用してオフの時間を短縮させるほうがよいでしょう。

オールオフはクリームタイプで

マツエクをすべてオフする場合は、最も液だれがしにくいクリームタイプがおすすめです。一般的にリキッドタイプ・ジェルタイプよりも低刺激と言われているため、肌が弱いお客様にも使用しやすいでしょう。デメリットとしては置き時間がかかること、置き時間に他のエクステに付着しやすいためポイントオフには使用しづらいこと、油分が多いため施術前の前処理を念入りに行なわなくてはならないことの3点が挙げられます。
3種類のリムーバーの中では一番粘度が高くグルーに浸透しづらいですが、なかなか浸透しないときは接着面にぬるま湯で湿らせたガーゼを置くと◎。リムーバーがグルーに浸透しやすくなり、スルッとオフすることができますよ。

リペアやオフの周期を徹底する

通常、マツエクは3~4週間に1回のリペアが必要と言われています。このリペアの周期は、毛周期に基づいていることはもちろん、マツエクを装着するために使用するグルーの性質にも基づいている目安です。
マツエクのグルーは、使用後24時間~2,3日かけて完全に硬化し、約1か月前後で劣化していくという性質があります。劣化が進んでいない状態でリムーバーを使ったオフを行なうと、通常よりも多くリムーバーを使用しなくてはならなかったり、リムーバーを塗布した後の置き時間を長めにとらなくてはならなかったり、と、自まつげに大きく負担を掛かける原因になるため、注意が必要です。
マツエクをきれいな状態で保つためには定期的なリペアやオフが必要になりますが、リペアやオフの頻度が高ければ高いほど自まつげへ負担がかかることも事実。基本的には3~4週間に1回リペアを行い、3か月に1回ほどの頻度ですべてのマツエクをオフするサイクルがベターでしょう。

まとめ

今回はマツエクをオフする際に使用するリムーバーについて、リムーバーを使用することで自まつげが痛んでしまう具体的な理由や、安全に、かつ自まつげへかかる負担をできるだけ抑えてリムーバーを使用するためのポイントをご紹介しました。
マツエクを衛生的に保ったり、美しい状態で保ったりするためには、オフは避けることができません。お客様に長期的にマツエクを楽しんでいただくためには、オフにもしっかり気を遣っていきましょう。

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