ブライダルシーズン到来!写真映えさせたい方のデザイン提案をマスターしよう

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ジューンブライドである6月には、ブライダル用のマツエクを希望するお客様も増えてくるかもしれません。普段のマツエクニーズとは異なる、ブライダル用マツエクのニーズを見極められていますか。今回はブライダルのお客様が求めることを知り、デザイン提案の方法について学んで行きましょう。リピーターの方でも、はじめての方でも、最高に幸せな瞬間である結婚式のお手伝いができれば、アイリストとして自信がつきますよ。

普段のマツエクニーズとブライダルのニーズの違い

アイリストをしていると、ブライダル用のマツエクを希望するお客様を担当する機会があることでしょう。何度も担当していて好みをよく理解できていると思っているお客様であっても、ブライダル用となると、要望が異なってくることがあります。「一生の思い出にしたい」「とびきり素敵な姿になりたい」など、普段以上にマツエクの完成度が求められるブライダルマツエク。普段のマツエクニーズとはどのような違いがあるのでしょうか。
まずは、普段のマツエクとブライダルマツエクで共通するニーズを考えてみましょう。

~共通するニーズ~

自分の好みに合ったもの
モチが良い
目元がきれいに見える

たとえば普段盛り気味のメイクをされるお客様に、ナチュラルデザインのマツエクを提案しても、気に入ってはもらえないことでしょう。ブライダルであっても、好みは大きく異なりません。しかしお客様の好み+αのニーズがブライダルマツエクにはあるようです。
モチの良さや目元がきれいに見える、自分の目に合っているデザインであることなど、ある程度の技術力と完成度は、どのようなシーンであっても共通しているニーズだといえるでしょう。

一方普段のマツエクニーズとの違いには、次のようなものがあります。

~ブライダルだからこそのニーズ~

写真映えを重要視する
汗や涙に濡れても平気
トラブルは絶対に避けたい
こだわりがより強く出る
華美になりすぎないことを好む場合も

それぞれを詳しく考えていきましょう。

写真映えを重要視する

ブライダルでは花嫁さんが主役。専門のカメラマンにはもちろん、招待客からもたくさん写真を撮られます。撮られる角度もまっすぐ前を見ていたり、伏し目がちだったり、斜め横からだったりとさまざま。あらゆる角度からの写真映えを気にされるお客様が多いようです。

汗や涙に濡れても平気

ここにまつげパーマやつけまつげとの違いがあります。まつげパーマをしていても、ブライダルメイクとなるとアイラインやマスカラが必要になることでしょう。そうすると、スポットライトを浴びて汗をかいたり感動して涙をながしたりしたときに、メイクがよれてしまう心配があります。またつけまつげでは、目元を拭いた際に取れてしまう可能性も。ブライダルだからマツエクを選んだ、というお客様のニーズには、汗や涙に濡れてもマツエクなら安心という気持ちがあることを知っておきましょう。

トラブルは絶対に避けたい

普段のマツエクでは、少々トラブルがあっても我慢できることもあるかもしれません。しかし特別な日である結婚式に、目元周りのトラブルはもっての外。目の周りが少し赤くなるだけでも、お客様の心を大きく傷つけてしまうのです。

こだわりがより強く出る

普段からマツエクをされているお客様で、特に多い傾向といえます。長さ・ボリューム・デザインなど、こだわるポイントは人ぞれぞれ。普段以上のヒアリング力と時間が必要になることがほとんどです。

華美になりすぎないことを好む場合も

せっかくのブライダル。いつもより盛り気味のデザインを提案したものの、お客様は気に入らなかったということもあります。「ブライダル=華美」と安易に考えるのは禁物!
「バサバサしたマツエクは嫌だけど、存在感のある写真映えする目元にしてほしい。」
といったベテランアイリストでも難しいと感じる要望を持たれているお客様が、ブライダルではたくさんなのです。

バサバサは嫌だけど、写真映えはさせたい

ブライダルのマツエクを希望するお客様に対して、マツエク施術をするより前に実施しておきたいポイントがあります。

ブライダルだからこそ、実施したいこと

①前撮りからブライダル用のマツエクデザインを検討する
②初マツエクなら、パッチテストをする
③ヒアリングを十分行う


ブライダル本番1回きりの施術ではなく、前撮りからブライダル用のマツエクを担当させていただくことが理想です。さらにそれよりも以前から通っていただき、アレルギーの有無を確認し、マツエクを実際に施術できると良いかもしれません。何度か施術をすることで、お客様と一緒に試行錯誤できれば、完成度の高いものにできることでしょう。しかしはじめてサロンに来店するのが、ブライダルの1~2週間前、というお客様もまれにいます。パッチテストができる期間があるのであれば、必ずパッチテストを行うようにしましょう。アレルギーの有無など確認できず、不安が残るようなら、施術をお断りするのもプロとして大切です。

さらにサロンメニューにブライダルを追加するのもおすすめ。ブライダルメニューで数回の施術が必要であることを明記し、コースをプランしておくことで、花嫁さんも期間に余裕を持って来店してくれることでしょう。

十分なヒアリングでデザイン提案がしやすくなる

ブライダルで最も重要となってくるのが、ヒアリングをじっくり行うこと。「バサバサは嫌だけど、写真映えはさせたい」とお客様から要望された場合、あなたならどのように提案しますか?いつものルーティンのように、決まったデザインで施術してしまうのはもちろんNG。お客様が求めている写真映えとは、何なのかどこにポイントが欲しいのかを聞き出すことが大切になってきます。

ヒアリングのポイント

どのようなイメージを希望するか

どこにポイントを持ってくるか
どれくらい盛りたいか
個々の目元や顔の形に合ったデザインを提案する

明確な希望があるお客様もいますが、希望するマツエクイメージを言葉で伝えるのは、なかなか難しいものです。そのような場合には、お客様が試着で決められたブライダルドレスの写真を見せてもらうのも良いでしょう。プリンセスデザインなのか、マーメイドなのか、シンプルなのかなど、ドレスを見ることである程度マツエクイメージを決定することができます。他にもメイクやヘアスタイルなど決定しているものがあれば、教えてもらうと、バランスのとれたマツエクデザインを提案することができるでしょう。

そして「バサバサではなく、写真映えするマツエク」をデザインするには、どこかひとつにポイントを持ってくることがおすすめです。たとえば、長さを出すなら本数や太さは控えめにする、カールを強めにして長さはナチュラルにするなど。全体的に盛ってしまうと、派手なまつげになっていまい、アイメイクが映えなくなるので注意しましょう。

ボリュームや長さは、これなら多い・これなら長いといった基準が、アイリストそれぞれにあるかもしれませんね。ただしお客様個々の目元や顔の形に合ったものを提案することも大切です。お客様一人ひとりとしっかりと向き合い、満足してもらえるブライダルマツエクになるように気をつけましょう。

ブライダルにもおすすめのデザイン

ブライダル用のマツエクにおすすめのデザインを5つご紹介していきましょう。お客様へデザインを提案する際の参考にしてみてくださいね。

艶ありのキュートなデザイン

@kaho_0529さん

すべてにブラックのマツエクを装着し、艶を出したデザイン。中心を長めにすることで、大人っぽさのなかに、かわいらしさもあります。艶感のあるデザインは、和装をされるお客様にもぴったりです。

カラードレスに合うカラエクを目じりにさりげなく

@kaho_0529さん

ピンクを目じりにプラスすることで、かわいく優しい印象に。さりげなくカラエクを取り入れたい場合、目じりに長さをあまり出さない方が自然な仕上がりになりますよ。赤やピンク、パープルのカラードレスを着る花嫁さんにおすすめしたいデザインです。使用するカラーをブルーやオレンジに変えれば、他のカラードレスにもマッチするマツエクデザインになりますよ。

大人っぽいドレスなら、目じり長めがマッチする

@emimimuuuさん

目じりが長いマツエクデザインは、マーメイドやスレンダータイプの大人っぽいドレスを選ばれたお客様におすすめ。少し細いマツエクを選ぶことで、透け感のあるデザインに仕上がっています。光がたくさん目に入ると、キラキラとした美しい印象の目に。また光沢が強い毛質では、ライトが当たって人工っぽさが目立ってしまうことも。毛質選びも、慎重に検討しましょう。

ブラウン系のカラエクでフサフサでもナチュラルに

@inherit_signさん

本数をしっかりと装着してフサフサしたデザインを希望するお客様には、ブラウン系のマツエクをMIXすると、ナチュラルな仕上がりに。太いマツエクを選ぶとボリュームアップしますが、全本数太くすると重たい印象になっていまいます。数本だけ太いマツエクを足すのも良いでしょう。
また明るめのヘアカラーをしているお客様には、ブラウンのマツエクの方が合うことも。じっくりとお客様と相談してみましょう。

伏し目角度でのデザインのきれいさも確認

@aya1030miさん

140本と本数が多めのデザインですが、カーブをきれいに整えていることでバサバサ感はありません。前撮りでは伏し目の姿で写真を撮ることがたくさん。どの角度から見てもきれいなデザインになっているか、仕上がりを確認しましょう。

まとめ

ブライダル用のマツエクを施術する際には、いつも以上のヒアリングが重要となってきます。お客様がイメージしている結婚式を一緒に共有させていただき、素敵な花嫁姿のお手伝いをしましょう。 190505Eoa

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