「マツエクが取れやすいクレンジング」を使用しているお客様へのご指摘・アプローチ方法

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みなさんもご存知の通り、クレンジングのなかにはマツエクを取れやすくするものがあります。そしてモチが極端に悪いお客様は、もしかしたらマツエクが取れやすいクレンジングを使っているかもしれません。お客様にとって、マツエクのモチは良いに越したことはないはず。では、なぜ取れやすいクレンジングを使い続けているのでしょうか。お客様の心理や、上手なアプローチ法を考えてみましょう。

クレンジングのヒアリング必要性

アイリストと同じ温度感でお客様が認識できていますか?

みなさんは、お客様がどんなクレンジングを使用しているのか、しっかりヒアリングできていますか?
これまで“マツエクが取れやすいクレンジングを使い続けているお客様”に出会ったことがあるアイリストは、その方を想像してみてください。そのお客様は、クレンジングによってマツエクが取れやすくなる場合があることを、しっかり認識できていたでしょうか

マツエクをしているときは、適したクレンジングを選ばなければモチが悪くなる。

これは、アイリストにとっては分かりきったことのように感じるでしょう。しかしお客様はプロではないので、どこまで知識があるのかは分かりません。もしかしたら、クレンジング選びの大切さを知らないまま施術を繰り返していることもあるでしょう。
マツエクのモチが良いと、リピート率や指名率のアップにつながることがあります。そのため、ホームケアのサポートはアイリストにとって大切な仕事のひとつです。

なかには「なんとなく知っているけど、そこまで変わらないんじゃない?」と思っている方もいるかもしれません。
「クレンジングだけでそんなに変わらないでしょう」と楽観的に考えていそうなお客様であれば、「個人差や環境差はありますが、一般的に○○日ぐらいモチが変わりますよ」とか「クレンジングを変えて○○日モチが良くなった方もいますよ」など、具体的に例を挙げてみてもいいかもしれませんね

リピーターのお客様だからと安心していませんか?

はじめて来店されたお客様に対しては、カウンセリングでクレンジングについて触れるアイリストも多いのではないでしょうか。
しかしリピーターのお客様でも、マツエクを繰り返すなかでクレンジングに対する意識が弱まることはあるでしょう。初回のカウンセリングでは問題ないクレンジングを使っていたとしても、途中でクレンジングを変える可能性もあります

たとえば初回のカウンセリングで

アイリスト「今、クレンジングはどんなものを使っていますか?」
お客様「○○ですよ~」
アイリスト「それなら大丈夫ですね!なかには取れやすくなるものもありますからね」

こんな会話が繰り広げられていたとしましょう。これでは“クレンジング選びは重要”という部分が伝わりきらず、深く考えずに違うものを使ってしまうかもしれません。
リピーターのお客様にも「最近なにか悩みはありませんか?」と声をかけながら、間違ったクレンジング法になっていないか注意しておくことも大切です

しっかりメイクオフできるような伝え方を!

クレンジングについて伝えるときは、「あまり洗わないで」というニュアンスにならないよう気をつけなければなりません。クレンジングについてアイリストが注意をうながすことで、アイメイクをしっかり落とせなくなる方もいるからです。
アイメイクがきちんとオフできていない状態が続くと、衛生面での問題が発生します。まつげの根元にメイク汚れや皮脂がたまってしまうと、ダニが繁殖しやすくなることも。マツエクを装着しているときは、通常より汚れがたまりやすい状態です。
そして、まつげの隙間にたまったダニが原因で、かゆみ・炎症・ドライアイなどのトラブルが起こることもあります。

  • しっかりメイクオフする必要性はある
  • モチを保つためにはクレンジングの選び方がカギとなる

この2点をバランス良く伝えていきましょう。

クレンジングにこだわりがある方への対応法は?

お客様がクレンジングを変えたくない理由を聞き出す

お客様のなかには「エクステが取れやすくなってもいいから、クレンジングを変えたくない」と希望される方もいらっしゃいます。アイリストからすれば、もっと良いクレンジングがあるのに!と思うこともありますよね。しかし、クレンジングを変えたくない理由にも「濃いメイクが好きだから洗浄力が強いものが良い」や「敏感肌で、やっとしっくりくるものが見つかったところ」など、お客様によってさまざまな背景があるはず
ここでアイリストがおすすめのクレンジングを強くプッシュしてしまうと、お客様は「押し売り」のように感じてしまうこともあります。いきなり「こっちのほうがモチも良くなりますよ」と、サロンのクレンジングをおすすめすると、足が遠のいてしまうお客様もいるでしょう。

はじめは焦らず、お客様がなぜ今のクレンジングを気に入っているのか、その理由を探ってみることが大切。そのうえで、まずはあえて市販のクレンジングから上手に選ぶポイントを伝えてみませんか?「サロンのものを買わせたいわけではなく、純粋にマツエクのモチを良くしたいと思ってくれているんだ!」と、信頼感を得るステップも重要です。
最後に「もしクレンジング選びに悩まれたら、しっかり落ちるもの(敏感肌にも使やすいもの)が、うちにもありますよ」と、軽く触れておくと良いでしょう。
もちろんサロンにある商品の魅力が伝わるよう、セールストークを磨いておくことも大切です。

アイリストがサロンにある商品に自信を持つ

マツエクに訪れるお客様は、美意識が高い方も多いはず。値段よりも美容効果を重視する人もたくさんいるでしょう。それなのに、アイリストが「サロンのやつは市販のクレンジングより高いし、買う人あまりいないよなぁ」と心の底で思っていては、売れるものも売れません。
商品を紹介するときも「お客様にとってメリットはある!」と、自信を持ってお伝えしましょう。まずは自分が試してみて商品のファンになることも、説得力を高めるひとつの手段ですよ。

サロンで商品を取り扱っていない場合は、どんなクレンジングをおすすめするべきか悩むこともありますよね。
そんなとき、自信を持ってお客様にご案内できるのが「TRUMP COSMÉTIQUE PARIS(トランプ コスメティック パリ)」のクレンジング、「pique(ピック)」。さまざまな人の悩みに対応できるうえ、店販をしているサロンからも販売しやすいと好評なんです。
詳しくは、こちらをご覧ください。

マツエクのモチ=取れにくさではないことも伝えて

最後に「マツエクOKのクレンジングじゃなくても、別に取れやすさは感じない」というお客様について考えてみましょう。
お客様のなかには、マツエクのモチ=エクステが取れるかどうかだと思っている方もいます。エクステが取れやすい洗顔を使っていても、抜けが目立たなければモチが悪くなったと感じない人もいるかもしれませんね。
しかし、取れやすいということは、エクステと自まつげの(グルーの)密着が弱まりやすいということ。たとえ取れなくても、バラつきやすくなる可能性もあります。

バラつきによって見栄えが悪くなるケースをお伝えすれば、ハッとされるお客様もいるでしょう

また、クレンジング時の様子も聞いてみてくださいね。マツエクOKのクレンジングを使っていても、コットンなどで目元をゴシゴシこするような洗い方をすると根元が浮きやすくなってしまいます。
根元が浮くと、服に引っかかりやすくなったり、気になってつい触ってしまったりすることもあるでしょう。すると結果的に、モチが悪くなったように感じてしまいます。

まとめ

マツエクのモチは、お客様にとっても大きな関心事です。心から「別にすぐ取れても良いわ」と思っている方は、ほぼいないのではないでしょうか。マツエクが取れやすいクレンジングを使っているお客様がいるとすれば、きっと理由があるはず。自身のカウンセリングを、もう一度見直してみて。正しいホームケアに導くことができれば、もっとマツエクを楽しんでいただけるでしょう。190314Eir

 

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