【技術解説】2022年注目のワンホンマツエクの作り方&ポイントを紹介

SNSで大きな話題になっているワンホンマツエクを知っていますか?アイラッシュワールドカップではセミナーが開催されたり、ビューティーワールドジャパンの「EYELASH GARAGE(アイラッシュガレージ)」によるデモンストレーションステージで取り上げられたりと、マツエク業界でも注目のデザインです。そこで今回は、今後導入を検討しているサロンに向けてワンホンマツエクの特徴や作り方を紹介。人気アイラッシュ施術者のポイントもお伝えします。
最新トレンドとして注目のワンホンマツエクとは?人気デザインの特徴も
ワンホンマツエクのワンホンは中国語であり、漢字では「網紅」と表記します。この網紅の網(ワン)はインターネット。紅(ホン)は有名という意味。直訳するとインターネットで有名な人=中国のインフルエンサーとなります。
中国では「ワンホンメイク」や「ワンホンヘア」のように、流行りのものにワンホンと付けて呼ぶことが度々あるよう。ワンホンマツエクも同じように、中国で人気のマツエクデザインとして名付けられました。
出典:@eyemim_さん
ワンホンマツエクの特徴は、長いエクステと短いエクステを組み合わせ 等間隔にツノのような束感を出し、ツノとツノの間を短いエクステで埋めるところです。短い毛の間に束感のある長い毛を配置することで、メリハリのある目元が作れます。
こちらのデザインでは、短い部分に8mm×0.1mm、長い部分に10、11、12mm×0.15mm(目頭には9mm×0.15mmも使用)のCカールを装着して、ナチュラルでありつつ印象的な目元に仕上げています。このようにお客様の目の形やまつげの状態を見つつ、デザインを考えていきましょう。
ワンホンマツエクで人気のデザイン
ワンホンマツエクのデザインで人気なのが、Kim-Kスタイルとアニメスタイル。それぞれのデザインの特徴を紹介します。
<欧米で人気のKim‐K スタイル>
「Kim‐Kスタイル」は、欧米で人気のタレント キム・カーダシアンの目元を再現したマツエクデザイン。Kim‐Kスタイルはワンホンマツエクの原型といわれるスタイルです。欧米で人気のKim-Kスタイルのデザインは、全体的にボリュームがありゴージャスな印象。
しかし、ナチュラルスタイルが人気の日本では、欧米スタイルがあまり支持されません。そのため日本では、Kim-Kスタイルの良さを残しつつ、日本人好みにエクステの量や長さを調整したデザインが人気です。
<アジアで人気のアニメスタイル>
Kim-Kスタイルをアジア向けにアップデートさせたデザインが、漫画のキャラクターのようなぱっちりとした目元が作れるアニメスタイルのワンホンマツエクです。メリハリや立体感のある目元を作れますが、適度に抜け感が出るため強調されすぎません。
<番外編:Kim-Kスタイル+アニメスタイル>
こちらはKim-Kスタイルとアニメスタイルを組み合わせたデザイン。2つのスタイルを組み合わせると、目立ちすぎず印象的な目元を作れます。このように各スタイルの良い部分を掛け合せたデザインもおすすめです。
ワンホンマツエクの基本の作り方!ポイントも解説
ワンホンマツエクは、まつげの長さに差を出したい方や、トレンドスタイルに挑戦したい方にぴったりのデザインです。こういった希望のある方には積極的に提案すると良いでしょう。とはいっても、ワンホンマツエクは全てのお客様に向いているデザインとはいえません。
- まつげが長すぎる方…まつげがエクステのカールを邪魔してワンホンの特徴であるツノを作れない
- 少なすぎる方…ワンホンマツエクを施術しても全体的に薄くなってしまい、長い部分と短い部分の濃淡が目立ちにくくなる
このようなお客様からオーダーをいただいた場合は、わかりやすいワンホンマツエクができない可能性があることを事前に伝えましょう。
ワンホンマツエクは、デザインが複雑で施術難易度が高いといわれています。さまざまなお客様の要望に応えられるように、まずはワンホンマツエクの基本の作り方をマスターしましょう。
ワンホンマツエクの基本の作り方
1.長いエクステ(ツノになる部分)をマッピングし、まつげに装着する
2.全体のバランスを見ながら、ツノとツノの間を短いエクステで埋めていく
3.コーティング剤でスタイリングする
ワンホンマツエクのポイントまとめ
ここからは、活躍中のアイラッシュ施術者さんたちのワンホンマツエクのポイントを紹介。ワンホンマツエクがなかなか上手くできない方や、もっとワンホンマツエクの技術をレベルアップしたい方はぜひ参考にしてみてくださいね!
<坂田玲奈さんからのワンポイント>
- 自まつげをしっかりリフトアップする
- ポイントになる長いエクステは、一番上の層に作る
- デザインにバリエーションを持たせたいときは、エクステを組み合わせる
自まつげが下がって生えていると、ワンホンマツエクのデザインが上手く作れません。このようなお客様の場合は、まず ホットカーラーやリフト技法で自まつげを上向きにすることから始めるのがポイント。
上の層に一番長いエクステを持ってきて高さを作ると、簡単に段差が作れるそう。このとき、短い毛と長い毛の間隔を2~3mm程度空けて付けていくのが◎また、デザインにバリエーションが欲しいときは、ボリュームラッシュの2D、3D、4Dなどを組み合わせるとデザインの幅が広がるそうです。
<大藤まいさんからのワンポイント>
- リフトアップされた状態でカールを変えないと、層が揃わないため綺麗に作れない
坂田さんと同じように、ワンホンマツエクのデザインを作る際は、自まつげをしっかり上げることがポイントといわれています。
<山中麻理江さんからのワンポイント>
- ツノとツノ以外の高さに3mm程度の差を付ける
- ツノをCカールにした場合、ツノ以外はDカールにする
- ツノは片目につき6~7本程度がおすすめ。太さはバランスを見て選ぶ
長い毛と短い毛に差を付けることで、分かりやすくワンホンマツエクのデザインが作れるのだとか。またツノとツノ以外をそれぞれ同じカールで合わせると、全体のカール感が揃うそうです。
ボリュームラッシュやフラットラッシュなどを組み合わせて、太さをランダムに作る方法をおすすめされていましたよ。
<嶽洋子さんからのワンポイント>
- ツノは一番上の層に付ける
- ツノの数は、目の大きさのバランスを見極めて調整する
- ツノをフラットラッシュで作るなら、0.1mmより0.2mmの方がおすすめ
- ツノとツノ以外は2mm以上差を付けると、ツノが際立つ
- 隙間の毛も層を合わせると綺麗に仕上がる
他のアイラッシュ施術者さんと同じように、ツノを上の層に作ると、カール感やトップ感が出やすいといわれています。カラーエクステを使ったワンホンマツエクも、可愛く仕上がるとのことです。
<TB kimさんからのワンポイント>
- ワンホンマツエクを綺麗に仕上げるためには、層の見極めが大切
ツノが突き出て見えない部分があるのは、層の見極めができていないからなのだとか。本数の少ない束をまず一度装着してお客様に目を開けてもらい、バランスを見ながら調整していくと上手に仕上がるそうです。
まとめ
ナチュラルでありつつ印象的な目元を演出できるワンホンマツエク。SNSでの人気やマツエク業界の注目度の高さを見ても、これからますます人気が出ることが予想されます。今記事で紹介した作り方やポイントを参考に、早い段階でトレンドのワンホンマツエクの技術やコツを習得して、お客様の要望に応えられるよう準備しておきましょう!
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