マツエク施術、何時間かかる?スピードアップするには?対策と時短グッズを紹介
「マツエクの施術に何時間かかるのが一般的なの?」アイデザイナーなら、自身の施術スピードが他のアイデザイナーと比べて速いのか遅いのか、平均的には何時間かかるのが妥当なのか気になるところではないでしょうか。この記事では、気になる平均施術時間から装着時間の短縮法、時短のための便利アイテムなどをご紹介します。
マツエク施術は何時間かかる?気になる平均施術時間を調査
まずは、アイデザイナーとして気になる、平均施術時間を確認してみましょう。
Aサロンのケース:80本装着する場合
今回は、あるサロンのご協力のもと、新人アイデザイナーとベテランアイデザイナーの平均施術時間を算出してもらいました。
エクステを装着する時間のみを計測すると、以下のような結果に。
【ベテランアイデザイナーの平均】:30分前後
【新人アイデザイナーの平均】40分前後
未経験で入社したアイデザイナーの場合、入社直後は80本の装着に80分はかかったそう。毎日練習を重ねると、約1か月で60分、2か月経つ頃には42~3分程度で装着できるようになるとのこと。エクステ80本を40分で装着できれば、1本30秒で装着している計算なので、そこまで遅くない数値ですよね。新人アイデザイナーのみなさんは、まず「80本を40分」を目指してみてはいかがでしょうか。
また、ベテランアイデザイナーの平均は、80本の装着に30分程度とのこと。速い人は20分以内に装着できる場合もありますが、きわめて稀です。もしあなたが80本を20分以下で装着できるのであれば、「自分の装着スピードは速い」と自信を持って良いでしょう。
しかしマツエクの施術時間となると、装着以外に前処理やテープ貼りなどの時間も必要です。まずは、マツエク施術の手順を確認してみましょう。
➀ベッドにご案内
②手指消毒
③テープ貼り
④自まつげチェック
⑤前処理
⑥エクステとグルーの準備
⑦装着
⑧乾燥
⑨テープ剥がし
⑩手鏡にて仕上がり確認
※サロンによって手順は多少異なります
以上がマツエク施術の一連の流れです。装着に入るまでの①~⑥にかかる時間は、ベテランアイデザイナーと新人アイデザイナーでは少し差があります。
【ベテランアイデザイナーの平均】:10~15分
【新人アイデザイナーの平均】:20分
⑧~⑩は経験に関係なく、全アイデザイナーの平均が5分程度です。
以上の情報をまとめたところ、平均施術時間は以下のように算出できました。
【ベテランアイデザイナー】:45~50分※内訳:30分(装着時間)+15~20分(装着以外)
【新人アイデザイナー】:65分※内訳:40分(装着時間)+25分(装着以外)
もちろんサロンによって施術方法や使用する商材も違うため、一概に“平均”とは言えません。
しかし、1つの目安として見ておくと、自分の施術が速いのか、それとも遅いのかについて判断しやすくなるでしょう。
新人アイデザイナーのみなさんは80本を65分、ベテランアイデザイナーのみなさんは80本を45~50分で施術できているでしょうか。
ぜひ1つの基準としてこの数値を頭に入れておき、定期的に自分の施術時間を振り返ってみてください。
マツエク100本、120本の目安時間は?
先ほどはマツエク80本の施術時間について、平均時間を算出しました。では、マツエク100本、120本の施術時間はどれくらいかかるのでしょうか。
80本の装着時間が、ベテランアイデザイナーで約30分、新人アイデザイナーの約40分として単純計算してみましょう。すると、10本あたりの装着時間がベテランアイデザイナーで約3分45秒、新人アイデザイナーで約5分であることが分かります。
結果をもとにマツエク100本と120本の装着時間を算出し、装着以外の時間と合わせると、以下のような結果になりました。
【ベテランアイデザイナー】:53~58分※内訳:約38分(装着時間)+15~20分(装着以外)
【新人アイデザイナー】:75分※内訳:50分(装着時間)+25分(装着以外)
【ベテランアイデザイナー】:60~65分※内訳:45分(装着時間)+15~20分(装着以外)
【新人アイデザイナー】:85分※内訳:60分(装着時間)+25分(装着以外)
もちろん、装着時間は単純計算できるものではありません。装着する本数が多くなると、後半はかき分けに時間がかかってしまうこともあるでしょう。
反対に、マツエクを装着するうちにお客様の自まつげのクセを把握して、スピードアップすることがあるかもしれません。
ケースバイケースで施術時間は前後しますが、あくまでも目安として捉え、スピードアップを図りましょう。
また、マツエク施術は、美しい仕上がりを担保するのは当然ですが、施術スピードにもこだわりたいところです。
なぜなら、マツエク施術後は何時間もお風呂やシャワー、洗顔などはNGで、水で濡らさないようにしなければなりません。お客様は、マツエクをしてから何時間も濡らしたらダメな状態だと、行動にも制限がかかります。
アイデザイナーにとっては当たり前のことかもしれませんが「マツエクしたら、シャワーまで何時間あけるの?何時間後にメイク落とせるの?」と、負担に思う方もいらっしゃるでしょう。
また、マツエクの施術中は目を開けられず体勢も変えられないので「しんどいな…」と思われることがあるかもしれません。
理想の目元に仕上げることが大前提ですが、お客様が施術中に感じる負担にも配慮して、少しでもスピードアップできるよう心がけましょう。
装着時間を短縮する方法
「目安時間は分かったけれど、どう短縮したら良いのか分からない…」と悩んでいるアイデザイナーも多いですよね。特に新人アイデザイナーの場合、なかなか40分の壁を越えられず、42~43分から抜け出せない人も多く見られます。
そこで、先ほどのAサロンから施術時間の短縮方法について教えていただきました。
1.グループレートは施術台の近くに置く
普段みなさんは、グループレートをどこに置いていますか?装着に時間がかかるアイデザイナーの多くが、施術台から遠い場所にグループレートを置いています。
目元近くにグループレートがあれば、無駄な動きを省けるだけでなく、「グルーを取って装着するまでの間に硬化してしまい、上手く装着できなかった…」という失敗も防げるでしょう。
とはいえ、ベッドに直接グループレートを置く方法はおすすめできません。誤ってお客様にグルーが付着する可能性があるためです。ワゴンの上に置いたり、リング式のグループレートを活用したりして、安全かつ効率的に施術を進めましょう。
2.装着したばかりのエクステの隣にある自まつげは選ばない
エクステを装着する順番次第でも、装着時間を短縮できます!普段みなさんは、どのように施術を進めていますか?
1本装着した後、すぐ隣の自まつげに付けている人は要注意。なぜなら、グルーが乾ききっていない状態なので、産毛や他のまつげを巻き込む可能性が高いから。そのまま硬化させると、産毛が本来の方向とは違う向きへ伸びたり、巻き込んだまつげ同士が引っ張り合ったりするため、お客様が痛みを感じる危険性も考えられます。
また、グルーに巻き込まれた産毛は、エクステが抜け落ちるタイミングで一緒に抜けるかもしれません。一度他のグルーを巻き込んだところは部分オフして付け替える必要があり、大幅なタイムロスになります。
マツエクを装着するときは、以下の順番で進めましょう。
- 目の中央に1本
- 目頭側に1本
- 目尻側に1本
- 1と2の間に1本
- 1と3の間に1本
全体にちりばめるように装着することで、産毛や他のまつげを巻き込むリスクを軽減できます。
3.かき分けの技術向上
エクステを装着しやすいよう、1本の健康な自まつげを独立させる“かき分け”。この技術が速ければ速いほど、施術時間を短縮できます。
産毛をかき分けきれなかったり、1本独立させるために何度もかき分けたりといったことが、タイムロスの原因かもしれません。目標は、3かき分け以内に自まつげを独立させること。
ツイザーの位置が高すぎたり、自まつげに対して斜めに差し込んだりすると、かき分けが難しくなります。自まつげの半分より下の位置へ、真っ直ぐツイザーを差し込むよう意識してみてください。
4.次に装着する自まつげに目星を付けておく
1本装着し終わる度に、ゆっくりと次に装着する自まつげを探していませんか?それでは大きなタイムロスになるでしょう。コツは、1本装着する間に、次に装着する自まつげにある程度の目星を付けること。常に次の工程を考えながら行動すると、無駄な時間がなくなるはずです。
いかがでしょうか。装着時間が短縮できないと悩んでいる人の中には、いくつか思い当たる点があったかもしれませんね。
今回紹介した4つのポイントを参考にしながら、装着時間短縮に励んでみてください。
時短のために施術をサポートする便利アイテム5選
施術時間の短縮には、速乾性のグルーなど時短につながるアイテムを取り入れるのも1つの方法です。ここからは、時短に役立つアイテムをご紹介しましょう。
【STYLE】ナノグルー
こちらは、わずか0.3秒で硬化する速乾グルー。硬化速度が速いので時短につながる上、まつげの流れや角度を思いどおりにコントロールできます。
隣のまつげを巻き込むことなく、美しいデザインをキープ。また、マツエクのモチが良いのも嬉しいポイントです。
【Lash Colors】Grip-0
こちらも、硬化速度が約0.5秒という速乾グルーです。ボリュームラッシュやフラットラッシュにピタッと密着し、軟毛や細毛など、さまざまな自まつげにも対応できます。
EYEFASH GARAGEの口コミでも「さらさらだけどピタッとくる」「付きが早くて扱いやすいので、施術スピードが上がった」と高評価のグルーです。
【EYE NA GOO】BOONPlus
こちらは、フラットラッシュやボリュームラッシュなど、種類を問わずオールマイティーに使える速乾グルー。さらさらし過ぎない、扱いやすいテクスチャーです。
速乾性に優れているだけでなく、モチが良いのもポイント。EYEFASH GARAGEの口コミでも「硬化スピードがちょうどよく、ピタッと密着しやすくて良い!」「速乾なので、サクサク気持ちよく付けられます」とアイデザイナーから支持されています。
【eye Boutique】ラッシュプライマーストロング
こちらは、硬化速度と持続力をアップさせるプライマー(接着促進剤)。エクステに残った目に見えない微細な汚れを落として、グルー本来の接着力をサポートします。
使い方は簡単、施術前にエクステの根元にサッと塗るだけ(自まつげや皮膚には塗布しない)です。特筆すべきは、ボリュームラッシュのファン作り。アイデザイナーたちから「ファンがきれいに作れる」と評判のプライマーです。
【Platinum Everlash】ブースター
こちらは、グルーの硬化速度をサポートするブースター(グルー硬化促進剤)。グルーの硬化が早くなるので、スピーディーに装着できます。
また、短時間でまつげとエクステを接着するので、デザインをしっかりキープ。アレルギーの原因につながる、ホルムアルデヒドの発生を抑える働きが期待できるのも嬉しいポイントです。
装着時間以外で短縮できるポイント

施術時間を短縮するポイントは、装着時間だけではありません。
マツエク施術全体の流れをおさらいしてみましょう。
②手指消毒
③テープ貼り
④自まつげチェック
⑤前処理
⑥エクステとグルーの準備
⑦装着
⑧乾燥
⑨テープ剥がし
⑩手鏡にて仕上がり確認
この手順の中でも、いくつか短縮できるポイントがあります。
1.オフの時間を短縮
多くの場合、装着前のオフに時間がかかっています。全オフの場合に20~30分かかっている人も、工夫次第で10~15分以内でのオフが可能です。
オフの時間を短縮するために、以下のポイントを意識してみましょう。
- 毛先にリムーバーを付けない
- リムーバーは、グルーを360度包み込むように付ける
- リムーバーが馴染むまで触らない
勘違いしやすいポイントが、エクステを確実にオフしようとして毛先までリムーバーを付けてしまうこと。しかし、エクステを固定しているグルーは通常、根元にのみ付いていますよね。
つまり、毛先にリムーバーを付けても無駄になってしまうのです。その手間を省くと、時間短縮できるはず。さらに、施術時間を短縮できるだけでなく、自まつげへのダメージを最小限に抑えられるというメリットもあります。
一方、グルー部分にはしっかりとリムーバーを馴染ませなければなりません。
この馴染ませ方が不十分な場合、「リムーバーの規定どおり時間を置いたのに、なかなかエクステが外れない…」という事態につながる可能性も。
リムーバーを付けるときは、グルーを360℃包み込めているか確認しましょう。また、エクステが重なり合っている部分はリムーバーが馴染みにくいため、1本1本丁寧にリムーバーを付けるよう気を付けてみてください。
最後に、時間を気にするあまり、時間をきちんと置かず、すぐにエクステを触ってしまうアイデザイナーは要注意。リムーバーがグルーに馴染みきっていないため、なかなかエクステが外れないことがあります。
気持ちが焦るかもしれませんが、規定どおり時間を置くことで結果的に今より時間を短縮できるはず。
エクステやグルーの準備をしながら、リムーバーがエクステに馴染むまで待ちましょう。
2.装着までの手順で時間を短縮
多くのアイデザイナーが「装着時間の短縮」は理解できているものの、装着以外の部分を見落としがち。
ベッドへのご案内から装着を始めるまで、自分がどのぐらい時間をかけているか把握していますか?
理想は、ベッドに案内してからテープを貼り終わるまでを5分以内で進め、全オフする場合は10~15分でオフを完了。前処理から装着までの準備は5分以内で完結させることです。
以上2つのポイントをまとめると、全オフの場合、ベッドにご案内して装着までの目標時間は、20~25分。アイデザイナーによっては、オフだけでこの時間を超えているのではないでしょうか。
施術時間の短縮は装着時間ばかり意識してしまいがちですが、装着以外の部分でも大幅に時間短縮が目指せそうですね。
3.整理整頓を心がける
マツエク施術で使用する商材やワゴンの中を整理整頓することも、施術時間の短縮につながります。
みなさんは、エクステの装着に入る何分前から準備を始めていますか?オフの間に余裕を持って準備できるよう、エクステは毛質ごと、太さごとなど、種類別にすぐ取り出せるよう分類して保管しておきましょう。
使用するエクステは、ヒアリングでデザインが決まった後に準備するケースも多いはず。事前に準備できないからこそ、すぐに取り出せるよう整理整頓しておくことが、時間短縮につながります。
複数のアイデザイナーが在籍するサロンでも、保管場所を決めておくことで全員の施術時間の短縮につながるでしょう。
まとめ
マツエク施術に何時間かかるのかを把握して時短に努めることは、結果として同じ時間で多くの本数を装着できたり予約枠を増やせたりと、サロンの収益アップにつながります。お客様も、同じ施術を短時間で受けられるほうが喜ばれるはず。施術スピードをアップするとともにサロンの環境も整えて、施術時間の短縮を目指しましょう。
※本記事の内容や価格はすべて、2025年9月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
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