「どんなデザインが似合いますか?」の最適解とは?似合わせデザイン提案のコツ

マツエクやラッシュリフトのデザイン決めの際、お客様に「どんなデザインが似合いますか?」と聞かれたらどのように答えますか?“似合わせデザイン”は、お客様一人ひとりに合わせた提案が求められる難易度の高いスキルです。そこで今回は、アイデザイナーとして身に付けておきたい似合わせデザインの提案テクニックを解説。併せて、スキルアップに役立つ最新セミナー情報をご紹介します。
マツエク・ラッシュリフトの似合わせデザインって?
まずは、似合わせデザインの定義や、押さえるべきポイントを見ていきましょう。
似合わせデザインはお客様の数だけある!
似合わせデザインの特徴は、提案できる選択肢が無数にあることです。お客様の顔立ちや雰囲気、好み、自まつげの生え方によって、“似合う”の正解はひとつではありません。コンプレックスをカバーしたり、デザインの力で魅力を引き出したりすることで、ただ施術する以上の満足度を提供することが可能になります。アイデザイナーはお客様とのコミュニケーションを通じて、その人に最適なデザインを導くことが求められます。そのためには、幅広い知識や経験、トレンドを含む情報収集力が欠かせません。
特にラッシュリフトは見極めが難しい
マツエクは自まつげの長さに関係なく、長さやカール感をコントロールして、似合うデザインを作ることが比較的容易です。一方、ラッシュリフトは自まつげが土台となるため、長さや質感、まぶたの形状などの見極めが重要に。たとえば、自まつげの角度が下がっている方は、CCカールをかけることで一般的なCカールデザインに見える場合もあります。また、まぶたが厚く一重の方は、根元から強く立ち上げるデザインは不自然に見えることも。
このように、ラッシュリフトの場合は、「NGじゃないデザイン」を選択することも、似合わせの重要なポイント。日々の施術や学びの中で、メニューごとに似合わせるには?を常に意識しておきましょう。
似合わせデザインの提案力を磨くには?
似合わせデザインのスキルを磨くためのポイントは次のとおり。
- トレンドを意識した知識の幅を広げる
- カウンセリングを強化する
- 知識や道具をアップデートする
それぞれ、解説します。
トレンドを意識した知識の幅を広げる
お客様のご要望どおりのデザインを施術しただけでは、まだ似合わせたとはいえません。トレンドのメイクや、顔タイプ、骨格などの知識をアイデザイナーが持っていることで、より魅力的な提案ができます。たとえば、アイブロウ施術で用いることが多い「黄金比」も、まつげの似合わせデザインに活かせる知識のひとつ。目尻を長く見せたり、黒目の縦幅を強調したりと、お客様の顔をもっとも美しく見せるバランスを提案できるでしょう。また、普段のメイクが旬の雰囲気になるデザインなど、知識をベースにアレンジすることで、似合わせの提案の幅がさらに広がるはずです。
カウンセリングを強化する
似合わせデザインは、カウンセリングで決まるといっても過言ではありません。お客様から「ナチュラルにしてほしい」とご要望があったとしても、ナチュラルの基準は人それぞれ。アイデザイナーの主観でデザインを決めるのではなく、必ずお客様と仕上がりのイメージを擦り合わせましょう。写真やデザインのサンプルを用意しておき、視覚的に確認するのもおすすめ。その際、お客様の目の形を正面と横から観察して、ご希望のデザインが実際に適しているかを事前にチェックすることも大切です。
知識や道具をアップデートする
アイビューティー業界のトレンドは移り変わりが早く、新しい技術や商材が次々に登場しています。古い知識や自分なりのやり方だけにこだわっていると、お客様のニーズに応えきれないこともあるかもしれません。特に一人サロンでは、最先端の情報や大手サロンの技術に触れる機会が限られがちです。積極的に学びの場に参加し、商材やツールを見直して、似合わせスキルを高めましょう。また、新しい技術や商材を導入することで、新メニューによる単価アップや、集客力の向上といった別のメリットも期待できます。
どんなデザインにも対応できるようになりたい!おすすめセミナー
お客様に満足いただける似合わせデザインを提供するためには、外部から情報収集を行うことも大切。特にセミナーは、最新のトレンドや技術を学んだり、質問したりできる貴重な機会です。ここからは、似合わせデザインの幅を広げたい方におすすめのセミナーをご紹介します。
【Miss eye d’or】&Healthy(アンドヘルシー)
「&Healthy(アンドヘルシー)」は、『Miss eye d’or®(ミスアイドール)』が独自に開発した、マツエクとラッシュリフトを組み合わせた技術です。従来のエクステ+ラッシュリフトで課題とされていた、モチの悪さ・施術時間の長さ・ラッシュリフト剤とグルーの相性といった問題をクリア。長さ・濃さ・カール感をトータルで叶えられるため、「ラッシュリフトだけでは物足りない、でもナチュラルさがほしい」というお客様にもぴったりです。セミナーは各回定員3名までの少人数制で、ライブ配信しながら講師が直接指導。第一線で活躍するトップアイデザイナーから実技指導を受けられるため、導入を検討している方は必見です。
【Miss eye d’or】&Healthy受講者限定デザインセミナー~ちょい足しワンホン~
「&Healthy」のセミナーを受講した方のみ参加できる限定セミナー。人気アイラッシュアーティストNATSUMIさんによる、&Healthyを活用したワンホンマツエクデザインを学べます。通常の講座と併せて、ぜひチェックしてみてください。
▽NATSUMIさんとは?インタビュー記事もチェック!
【EGTS】EGTSボリュームラッシュ~1Dayレッスン~
『EGTS(アイラッシュガレージテクニカルスクール)』が主催する、来場型のセミナーです。自まつげ1本1本に複数のエクステを装着する「ボリュームラッシュ」について、1日で理論から実技まで習得できる充実のカリキュラムが特徴。アイラッシュ専門スクールならではの、確かなノウハウを学べることも大きな魅力です。参加者にはオリジナルの無料テキストが配布され、EGTS認定講師による丁寧な対面指導を受けられるのもうれしいポイントです。
【Miss eye d’or】BIND LOCK Designセミナー
2種類のエクステで自まつげを挟み込む「バインドロック®」。ボリュームをしっかり出せることが魅力ですが、導入したものの「上手くデザインを提案できない」「デザインがワンパターンになる」と悩むアイデザイナーも少なくないでしょう。こちらのセミナーでは、バインドロック®の強みを引き出し、デザイン力を上げるテクニックを配信。
トレンド感のある目元を作る方法や、ボリュームを保ちつつナチュラルに仕上げるコツも習得可能です。さらに、カラーエクステも含む応用デザインを2000パターン以上学べるため、年代や悩みにとらわれない、幅広い提案力を身に付けたい方にもおすすめです。
提案時に役立つ!似合わせデザインに関するQ&A
最後に、似合わせデザインについての気になる疑問をベテランアイデザイナーに伺いました。お客様に提案する際の参考にしてみてください。
「どんなデザインが似合いますか?」といわれたら?
お客様に似合うデザインを提案するには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 普段のメイクをヒアリングする
- 目の形や位置、顔全体のバランスを確認する
- お客様の悩みを聞き出す
マツエクの場合、お客様のアイラインの描き方やマスカラのボリュームの出し方を伺ってみると、エクステを装着する位置や長さ、本数の参考になるでしょう。また、色についてもブラック系かブラウン系か聞き出すと、カラーエクステも提案しやすくなります。
ラッシュリフトの場合は、ビューラーのかけ方も聞いてみましょう。ぎゅっと1回であげる方は立ち上げ系デザイン、ぎゅぎゅぎゅっと小刻みにまつげをあげる方はカール系デザインを好んでいる可能性があります。
さらに、求心顔がお悩みのお客様には目尻を長めにしたデザインを、遠心顔のお客様には目頭のボリュームを強調するデザインを提案すると、バランスが整いやすくなります。このように、メイクやお悩みに合わせて細かくデザインを調整することで、コンプレックスもカバーしつつ、魅力を引き出す似合わせデザインを提案できるでしょう。
カウンセリングの際にスムーズに似合わせデザインを提案するには?
カウンセリングシートに「目元の悩み」や「なりたい雰囲気」を記入できる欄を設けておくと、お客様との会話も進めやすいでしょう。デザインを決めきれないお客様には、「今日はこちらを試してみて、次回は別のデザインに挑戦してみてはいかがでしょうか。楽しみながら、自分にしっくりくるスタイルを見つけていきましょう」といった声かけも効果的です。
また、マツエクが初めてのお客様には、短めからスタートして、次回は1ミリ長くしてみるなど、段階的に提案するのも安心感につながります。さらに、目やまぶたの形を見て「どんなデザインでも似合いそう」と判断できる場合は、その旨を伝えたうえで、トレンドや人気のデザインをおすすめするのも喜ばれるでしょう。
まとめ
似合わせデザインは、正解がひとつではありません。お客様の顔立ちや目の形、普段のメイクやお悩みなど、あらゆる要素を丁寧にヒアリングし、観察したうえで提案していくことが“似合わせデザイン”の基本です。デザイン力や提案力を磨くには、トレンドを常にキャッチし、知識や技術をアップデートしていく姿勢が欠かせません。セミナーなどの学びの場を活用して、より幅広いデザインを提案できるアイデザイナーを目指しましょう。
※本記事の内容や価格はすべて、2025年8月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
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