どれだけ向きを綺麗につけても倒れてしまう!リペア時のバラける原因と対処法

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リペアの際、いざ施術しようと思ったら「あれ?このお客様、前回もしっかりつけたはずなのに、また倒れてバラけている?同じ間隔でリペアに来ても向きが綺麗なままの方もいるのに」…こんな経験があるアイリストも多いですよね。
「エクステの向きに気を付けながらいつも通り施術できたし、完ペキ!」と思っていても、場合によってはエクステがどうしてもパタッと倒れ、バラけた状態になってしまうことがあります。今回はマツエクがバラけてしまういくつかの原因と、それぞれの対処法について解説します!

リペア時、エクステがバラける…なぜ?

これには大きく分けて2つの理由が考えられます。

・アイリスト側(施術)に原因がある場合
・お客様自身の自まつげの癖やホームケアが要因の場合

施術に問題があるのであれば、施術方法を変える・見直す・工夫することで解決が可能です。お客様のクセやホームケアが原因の場合は、施術の際に意識してお声がけすることで解決できるでしょう。

それでは、原因と解決方法をそれぞれ詳しくお伝えします!

原因1:装着方法

まず考えられる原因は、エクステの装着方法です。

例えば「根元浮き」と呼ばれる状態。接着が甘く、まつげの根元部分のエクステが自まつげにしっかりと沿っていないと、エクステの向きが変わりやすいというデメリットがあります。根元浮きはマツエクのモチにも関わってくるため、ぜひとも見直したいポイントです。

エクステの接着面積が少ないケースでも、同じくエクステの向きが変わってしまったり、モチが悪くなったり、エクステが取れやすくなることがあります。
リペアを行う際、特定のお客様だけにバラつきが確認できるのではなく、複数のお客様のエクステがバラついてしまっている場合は、施術に原因(アイリスト側のミス)がある可能性が高いです。
施術が原因の場合は技術を向上させることで解決が可能。対処方法について見ていきましょう。

根元浮きへの対処方法は?

根元浮きが原因でバラける・向きが変わっている場合は、自まつげにエクステの根元を沿わせるように装着します。その際、自まつげの向きは無視してエクステがまっすぐになるようにつけることがポイントです。

流れてしまっている方向とは逆につける(例:右側に流れる自まつげには左横付けにする)など、自まつげの向きに逆らって装着することで、バラけるのを防ぐことができます。バラけないようにするテープワークや、モチの良いグルーを選ぶこともとても重要です。

接着面積が十分でないことが原因の場合は、絡め付けで接着面積を多めにとるとエクステが安定します。Beautéでは過去にベストな絡め付けの施術方法について解説しています。ぜひ参考にしてくださいね。

いずれにせよ、施術が原因であるなら、問題の解決にはひたすら練習するしかありません。施術の質向上を図り、バラけることを防ぎましょう!

原因2:エクステの種類

次に考えられる原因は、エクステの種類です。

カールが強かったり長さがあったりするエクステは、基本的にバラつきの原因になりやすいもの。デザインによってはボリュームやカールなどを優先するときもありますが、バラつきやすいエクステの種類があることは覚えておきましょう。

対処法は?

接着面積を多く取ることができるカールのエクステをチョイスすると比較的安定するでしょう。カールの中でも、Jカールは約4~4.5mmと接着面が比較的長めであるため安定しやすいです。
お客様のまつげの状態・生え方や希望のデザインによっては、選定したカールが合わないときもあるでしょう。そのときは目尻のみ緩めのカールにするなどデザインの調整や、装着方法を工夫するなどして対応してくださいね。

こちらの記事も参考にしてくださいね。

さて次は、お客様側の事情でバラついてしまう理由がある場合を見ていきましょう。

原因3:自まつげの癖など

リペアの際、毎回同じお客様だけがバラつく…という場合は、お客様側の要因ある可能性が高いかもしれません。自まつげの生え方に癖があり、それが影響してバラつきの理由になっている場合があります。
自まつげの癖は「先天的なもの」「後天的なもの」の2つに分けられます。先天的なものは二重にする埋没法の治療やまつげパーマ、アップワードラッシュといった方法であれば、ある程度バラつきを抑えることができます。

今回注目したいのは後天的な癖です。なぜかというと、生活スタイルが影響している場合が多いから。バラバラの向きに生えている自まつげや、自まつげが横向きに生えている・流れてしまっている場合などは、原因を把握することで解決できるものもあります。

後天的な自まつげの癖への対処法は?

後天的な癖の場合、「自まつげの成長不良」「自まつげへのダメージ」が原因となることがあります。
極端なダイエットやバランスの取れていない食生活を続けていると、体が栄養不足になってまつげまで栄養が行き渡らず、まつげの成長不良につながります。睡眠不足が影響することも。弱ったまつげはねじれたり切れたりしやすくなり、癖の原因になる可能性が…。

もし施術方法を工夫しても状態が改善しない場合は、生活習慣の見直しや改善が必要かもしれません。「最近、お体の調子はいかがですか?」「まつげや目元の調子がイマイチなときってありませんか?」など、体調を気遣うような声かけができると良いでしょう。あくまで”さりげなく聞いてみる”がポイントです!

また、マツエクをしている間にビューラーを使用することは基本的にNGですが、お客様がそのことを知らずに使われている場合もあります。エクステがついている間はなるべくビューラーの使用を控えたほうが良いこと、挟んでカールをつけるタイプのビューラーは自まつげの大きな負担になりやすいこと、マツエク専用マスカラがあることなどをお伝えするようにしましょう。

こちらの記事も参考にしてみてくださいね!

原因4:ホームケアや取り扱い方

エクステを長持ちさせるには適切なホームケアが重要というのはアイリストにとっては常識ですが、ホームケアの重要性をご存知ではないお客様も当然いらっしゃいます。

・スクリューブラシでとかす習慣がない
・まつげ美容液などで自まつげのケアをしていない

これらはエクステのバラつきだけでなく、モチや取れにも影響しやすいですよね。
また、施術後のエクステの取り扱い方や生活スタイルが原因となる場合も。「癖で目元をよくこすってしまう、触ってしまう」「前髪が長く、目元(エクステ)に当たりやすい・前髪に流されやすい」「うつ伏せで寝る」といった、ホームケアや取り扱い方が万全でないとマツエクのバラつきの原因になることを、お客様に対してきちんと説明しましょう。

対処法は?

日常生活に取り入れられる以下のようなホームケアをお伝えすると良いでしょう。

・目元をこすらないようにする
・目元にシャワーを当てない、目元を濡れたままにしない
・仰向けで寝る

これらはグッズがなくてもすぐに実践できますよね。目元の取り扱い方に気をつけるのはもちろん、入浴時・入浴後のケアも大切です。
また、ケアグッズを揃えることで対処できることもあります。
「まつげ美容液やコーティング剤、専用クレンジング剤を使う」「スクリューブラシを使う」なども良いでしょう。まつげ美容液やスクリューブラシなどのアイテムは、サロンで取り扱いがあればご案内しましょう。ホームケアの説明からなら、使用のご提案にもつなげやすいと思います。また、前髪によって流されてしまうのを防ぐため、髪型を変える・ヘアクリップを使うなど前髪がエクステに当たらないように工夫する方法をお伝えするのも効果的でしょう。

ホームケアや取り扱い方について、施術前後のカウンセリングでお客様にお話ししてみましょう。ホームケアの方法を記載したペーパーを用意してお渡しすると、時間を有効的に活用できます。サロンのホームページがある場合は、そちらをご覧いただくようご案内することもアリです。
もちろん個別に質問された場合は、詳しく説明してあげてくださいね!

詳しいホームケアについては、過去にもお伝えしています。参考にしてください。

まとめ

今回はエクステのバラつきの原因&対処法を紹介しました。施術に原因がある場合はアイリスト自身の技術力や工夫しだいでカバーできることはありますが、ホームケアの有無などお客様側にも要因があるというような、複数の原因が絡み合って起きていることもあります。今回だけのことなのか、それとも毎回のようにバラついてしまうのかなど、状態や原因をしっかりと見極めることがトラブルの解決につながります。210629Eiy

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