マグネットつけまつげの危険性とは?メリット・デメリットをマツエクと比較

マグネットつけまつげ(磁気つけまつげ)は、接着糊不要で、簡単につけられることが特徴のメイクアイテム。アイデザイナーが施術するのはマツエクですが、目元の美容を生業としている身としては、正しい使い方や注意点についても知っておきたいところです。そこでこの記事では、マグネットつけまつげのメリット・デメリットや、危険性などの基礎知識を解説。また、マツエクとの違いも比較していきます。
マグネットつけまつげって何?危険性はあるの?
まずはマグネットつけまつげがどのようなものか、知っていきましょう。マツエクとの違いもまとめました。
マグネットつけまつげとは?
マグネットつけまつげとは、磁石でくっつけるつけまつげのこと。一般的なつけまつげは接着糊を使用しますが、マグネットつけまつげは磁気の力を利用して接着します。日本製の商品は少なく、海外製が主流。「マグネットつけまつげ」や「磁気つけまつげ」と呼ばれ、ドンキやダイソー、ドラッグストアなどの店舗やAmazonなどのオンラインストアで購入することが可能です。
マグネットつけまつげのメリット
マグネットつけまつげのメリットは以下のとおり。
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接着糊やマツエクグルーを使用しないため肌にやさしい
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着脱が簡単にできる
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固定されないため使いたいときだけ使える
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繰り返し使える
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マツエクと比較して費用が抑えられる
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雨や汗などの水分に強い
マグネットつけまつげは磁石でくっつけるだけで装着できるため、つけまつげの着脱が簡単にできることが魅力。マツエクのようにグルーで固定されておらず、その日の気分やメイクに合わせで自由にデザインを変えることもできます。また、マツエクの弱みである水分を気にしなくて良いのも大きな強みといえます。
マグネットつけまつげのデメリット
続いて、マグネットつけまつげのデメリットも見ていきましょう。
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装着にコツが必要
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自まつげの長さや量が仕上がりに影響する
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簡単に着脱できる分、外れやすい
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従来のつけまつげより価格が高め
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本体に重みがあり、まぶたや自まつげに負荷がかかりやすい
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金属アレルギーに反応するリスクがある
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MRIや電子機器に干渉する可能性がゼロではない
マグネットつけまつげは、装着にコツが必要です。自まつげの根元にしっかり合わせないと不自然に見えたり、まつげが短い・少ない方はすぐに取れたりすることもあります。デザインによっては派手な印象になるなど、慣れるまでに練習を要する方も多いようです。
また、磁石に含まれる金属(ニッケルやコバルト)が肌に触れることで、金属アレルギーやかゆみを引き起こす可能性も。MRI検査やペースメーカーに干渉する恐れもあり、状況によっては使用を控える判断が必要です。
さらに、つけまつげの重みがまぶたや自まつげに負荷をかけ、目の疲れやたるみの原因につながることも。肌が弱い方や、医療機器に触れる機会がある方、長期間使用される方はリスクがあることを覚えおきましょう。
マグネットつけまつげとマツエクの比較一覧表
マグネットつけまつげとマツエクの特徴を比較しました。お客様のお悩みや希望に寄り添えるよう、知識として身につけておきましょう。
種類 |
マグネットつけまつげ |
アイサロンのマツエク |
手軽さ |
自宅で手軽につけられる |
サロンに赴く必要がある |
コスト |
価格は安い~高いものまでさまざま 繰り返し使えるためコスパが良い |
価格は高め 都度サロンで支払いが必要 |
モチ |
自まつげによっては外れやすい |
平均3~4週間持続する |
デザインの幅 |
デザインが決まっている |
カールの種類・長さ・本数が選べる |
マグネットつけまつげは安価な商品もあり、自宅で手軽にまつげをボリュームアップできることが魅力です。また、1回あたりの価格が安く、繰り返し使えるためコスパは優秀。ただし、自まつげの長さや量によっては外れやすく、デザインも限られます。
一方、アイサロンのマツエクは、価格は高くなるものの約3~4週間は外れにくく、メイクを落としても華やかな目元を保てることが大きなメリット。また、長さやカールの種類も豊富にあるため、お客様にぴったりのデザインを幅広く提案できます。
マグネットつけまつげは2タイプ!種類別に特徴を紹介
マグネットつけまつげには、「アイライナータイプ」と「セパレートタイプ」の2つの種類が存在します。ここからは、マグネットつけまつげの特徴を種類別に解説します。
アイライナータイプ
アイライナーの中に磁気が含まれる成分が入っており、引いたアイラインに沿って、マグネットつけまつげを装着します。アイライナーと、マグネットつけまつげがセットになった商品が多く、価格は1,000~2,000円が主流です。
セパレートタイプ
上下に分かれたマグネットつけまつげで、自まつげを挟むようにしてつけるタイプ。こちらはマグネットつけまつげと一緒に、専用ビューラーやピンセットが付属している商品が多いでしょう。アイライナータイプに比べ、ワンタッチで装着できることが魅力。価格は1,000~6,000円代までと、メーカーによってさまざまです。
マグネットつけまつげの装着のコツ
装着にコツが必要なマグネットつけまつげ。お客様に相談されたときにもスムーズにお答えできるよう、上手なつけ方も習得しておきましょう。
アイライナータイプ
アイライナータイプの装着手順は以下のとおり。
1.専用アイライナーを目尻のキワに引く
マグネットつけまつげの専用アイライナーには、磁石の成分が含まれています。つけまつげがしっかりくっつくように、アイラインは太めに引くことが大事。特に、目頭や目尻は薄く・細くなりやすいため注意しましょう。
2.マグネットつけまつげをアイラインに沿わせる
マグネットつけまつげをアイラインに沿わせる際は、ピンセットが使いやすくおすすめ。ピンセットが付属していない商品の場合は、指でつけても問題ありません。アイラインとつけまつげが近づくと、磁石の引き合う力で自然とくっつきます。全体をくっつけたら、不自然なところがないよう微調整しましょう。
セパレートタイプ
セパレートタイプの装着手順も見ていきましょう。
1.マグネットつけまつげを上下に分けて、専用ビューラーなどにセットする
専用のビューラーが付属している商品は、マグネットつけまつげを上下にセパレートし、ビューラーにセットします。中には、ピンセットが付属している商品や、指でつけるタイプの商品もあります。
2.自まつげを挟むように接着する
通常のビューラーと同様に、自まつげを挟んで接着します。このとき、目のキワまでしっかり挟むことで、自然な仕上がりに。最後に、自まつげや目の形に馴染むように微調整をして完成です。
マグネットつけまつげに関するQ&A
最後に、マグネットつけまつげに関するよくある質問をまとめました。お客様から相談を受けることがあれば、ぜひ参考にしてみてください。
マグネットつけまつげは誰でも使える?
マグネットつけまつげは自宅で手軽に使えることが魅力ですが、従来のつけまつげの装着方法とは大きく異なるため、結局慣れなかったという口コミも。個人差はあるものの、コツをつかむまでに時間がかかることから、「失敗したくない」とマツエクに戻る方もいるようです。
どんな人におすすめ?
接着糊を使わないマグネットつけまつげは、敏感肌で糊が肌に合わない方におすすめです。また、目元にトラブルを抱えており一時的にマツエクができない方や、グルーアレルギーの方にも向いています。
マグネットつけまつげは危険性がある?
マグネットつけまつげは、金属が含まれているため、体質によっては健康被害につながるリスクがゼロではありません。また、本体に重みを感じやすく、まぶたや自まつげに負担を与える可能性もあります。商品によって特徴が異なるため、長時間の使用を控えたり、マグネットつけまつげのランキングなどで重さをチェックしたりして、負担を軽減する工夫を取り入れると良いでしょう。
どうしてもうまくつけられない場合は?
マグネットつけまつげは、土台となる自まつげがしっかり生えていることが前提になります。自まつげが少なかったり弱っていたりすると、うまくつけられないことも。自然できれいな仕上がりを求めるなら、自まつげに1本1本装着するマツエクがおすすめです。
何回くらい使える?
メーカーによって差はありますが、マグネットつけまつげは平均して30回ほど繰り返し使えるものが多いようです。ただし、使用回数はお手入れの方法や保管環境によっても変わってきます。不衛生な状態で使い続けると、自まつげを傷めたり肌トラブルの原因になったりするため、清潔に保つことが大切です。
まとめ
今回はマグネットつけまつげの危険性について紹介しました。磁石の力でつけまつげをつけるという画期的なアイデア商品ですが、装着が難しいことや、稀に金属アレルギーなどのリスクがあること、目元への負担などがネックのようです。しかし、グルーアレルギーでマツエクはできないけれど、従来のつけまつげは苦手…という方にはありがたい商品でしょう。お客様に寄り添った提案ができるアイデザイナーを目指して、ぜひマグネットつけまつげにも着目してみてください。
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