顔の印象を左右する眉毛は影響力大!アイブロウディレクターの斎須さんにインタビュー

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今回お話をうかがうのは、眉毛サロン『EmayMie(エマイミー)』のアイブロウディレクター・斎須さんです。現在のポジションに至るまで、人生を変えるような出来事や言葉と出会い、失敗も経験してきたのだとか。そんな斎須さんの、仕事に生かしているマインドや壁にぶつかったときの乗り越え方、今後の展望とは?インタビューを通して詳しく教えていただきました。

プロフィール│斎須 麻未さんとは

斎須 麻未(さいす まみ)さん

2007年 美容専門学校卒業後、大手眉毛専門サロン勤務

2015年 眉毛エクステンションを学びにロンドンへ

2016年 眉毛サロン『EmayMie』オープン

2019年 技術者・お客様に向けた眉用製品の製作のため法人を設立

2020年 コロナ禍を機に、眉毛専用商材の開発・販売を行う『EmayMie』2店舗目オープン

2021年 Life Brow Tokyoセミナー開講。講師を務める

2023年 『EmayMie』3店舗目オープン

『株式会社 和冴美(わさび)』の代表取締役として、眉毛サロン『EmayMie』を運営する斎須さん。ロンドンで眉毛エクステンションの知識と技術を身に付けた後、日本でアイブロウディレクターとして活動をスタートしました。
『EmayMie』は2025年現在、3店舗を展開中。眉毛専用商材の開発・販売、眉毛の施術やメイク技法のセミナー講師も務める斎須さんは、“眉毛のプロフェッショナル”として第一線で活躍しています。

▷EmayMieの公式ホームページはこちら
▷EmayMieの公式Instagramはこちら
▷斎須さんの公式Instagramはこちら

―――『EmayMie』のサロン名に込められた想いとは?

『EmayMie』は、“eye”の中に私の名前の“MAMI”が入っています。「この人に施術してもらった」とお客様が幸せになる喜びと、私が施術をしたという証を残すため、自分の名前を入れたサロン名にしました。他にも、「私がみんなをきれいにする」という意気込みも含まれています。
『株式会社 和冴美』の意味は、くっきりと鮮やかな中にも調和のある冴えた(澄みきった)美しさを追求するという意味を込めています。美を純粋に追求する仲間と切磋琢磨し、腕前や技術が際立って鮮やかな美容界のトッププロ集団です。

美容分野での方向性に迷う中、眉毛の美容と出会い影響力の大きさに衝撃を受けた

顔の印象を左右する眉毛は影響力大!アイブロウディレクターの斎須さんにインタビュー

―――斎須さんが美容業界に興味を持ったきっかけを教えてください。
幼い頃からキラキラしたものや細かい作業が好きで、メイクやネイルに興味がありました。3歳から続けていたピアノと美容の道で迷いましたが…高校時代は家族や友達の髪を切る機会もあり、やっぱり美容の道に進みたい気持ちが大きくて。高校卒業後、美容師免許取得のために美容系の専門学校へ進学しました。

―――美容系の専門学校ではどのように過ごしていましたか?
常にテレビや雑誌をチェックし、アンテナを張ってトレンドチェックするほどの“美容好き”。美容全般に興味がありましたが、ヘアに関してはパーマ液やカラー剤の匂いが苦手で…頭痛や吐き気をもよおして、その場を離れて休むよう言われたこともあります。幼稚園の頃から体調が悪くても休んだことはないほど“皆勤賞タイプ”だったので、専門学校でももちろん休むことはなかったのですが、ヘアの道は私に合っていないと断念することに。

―――ヘア以外の道を探すことになったのですね。その後の様子も教えてください。
「ヘアがダメならメイクかな?」と思っていました。当時はアイデザイナーがメジャーな職業ではなかったので、アイの施術に携わる自分の姿がイメージできなくて。美容分野での方向性が決まらないまま学校生活を送るのは不安でしたが、とりあえず美容師免許を取って、その先は「自分でどうにかしないと」「きっと何とかなる」と前向きに考えていました。その後、アイブロウの道に進むきっかけとなる出来事があったんです。

―――斎須さんが「アイブロウの道に進もう」と決心するきっかけとなった出来事とは?
学校で開かれた就職説明会に来ていたサロンの方から、「眉毛で顔の印象が8割変わる」と教えてもらったんです。当時19歳だった私は眉毛の影響力の大きさに衝撃を受け、自分が感じた「眉毛ってすごい!」という感動を世に広めたいと思うようになりました。自分が美容の道でやりたいこと、“自分のやりたいようにやることが好き”という気持ちに気づいた出来事でしたね。
20歳で専門学校を卒業した後、眉毛サロンに就職しました。「これから眉毛一筋で進んでいこう!」と意気込んだものの、世間の眉毛の美容に対する関心が浅くて。コロナ禍でマスク生活が続いたこともあり、今は眉毛の美容が普及して需要も高まっていますが、「眉毛って需要あるの?」と聞かれることもありましたね。誰かに「アイブロウの仕事をしている」と伝えることに関しても、当時はまだ胸を張れない自分がいました。

大切なのは“やるかやらないか”!学生時代の経験が仕事をするうえでのマインドに

―――今の仕事に影響を与えている“学生時代のエピソード”について教えてください。
高校時代はアメフト部のマネージャーで、先輩から「できるかできないかじゃなく、やるかやらないか」と指導を受けました。マネージャーの仕事も先輩からの指導も厳しいものでしたが、15歳で身に付いた“やるかやらないか、が大切”というマインドは今の仕事にも生かされていますね。親にサロンの独立を反対されたときも、「何でまだやってもいないのに?」と思っていて。人生のいろんな節目にこのマインドが役立っているので、高校時代の経験がないと道に迷っていたかもしれません。

人生を変える言葉に出会い独立を決意。店長経験や海外で学んだことが今に生かされている

―――「独立しよう」と斎須さんの背中を押すきっかけとなった出来事とは?
当時のお客様の中にペットサロンを経営されている方がいて、「独立するなら28歳までに。逆算して考えたとき、体力的にもやりたいことの選択肢的にも“人生の変わり目”だから」と言われました。私にとって人生を変える言葉となり、28歳を独立の目標にするきっかけに。今でも印象に残っている出来事で、この言葉を胸に働いてきました。

―――独立前のキャリアや経験で、今の事業に生かされていることがあれば教えてください。
美容系の専門学校卒業後に就職したサロンに3年ほど勤務した後、新店舗の店長を任された経験があります。経営面の知識は全くありませんでしたが、「やってみないか」と勧められたので“やるかやらないか”のマインドで挑戦することに。そこでお金の管理やスタッフの教育方法を学びました。
その後は眉毛に関する知識をより多く身に付けるため、サロンを辞めてロンドンへ行くことに。当時働いていたサロンは日本に上陸してから数年と歴史が浅く、私の周囲にはアイブロウの仕事をしている人が全くいない状況でした。そこで眉毛エクステンション発祥の地であるロンドンへ行き、眉毛の美容への理解を深めました。

失敗したからこそ得られるものもある。落ち込むよりも次に生かすことに目を向けるスタンス

―――これまでに「失敗した」「壁にぶつかった」と感じたとき、どのように乗り越えましたか?
人との関わり方について、失敗したり壁にぶつかったりした経験がありますね。私はすぐ人を信じるタイプなので、これまで信じてきた人に背を向けられたことも多いんです。そういった経験を乗り越えて、自問自答しながら人を見極めるようになりました。
痛い目を見るような経験をしたときは、状況をいったん飲み込んで「起きてしまったことは仕方ない」と気持ちを切り替えること。毎回落ち込んでいてはなかなか次に進めないので、落ち込むというより“失敗を次に生かす”という考え方ですね。
サロン運営においても、売上は自分で勉強したことを反映すれば変わりますが、スタッフ教育のような“対人”だと、同じ指導をしても刺さる人と刺さらない人がいるもの。壁にぶつかったとしても、人それぞれだから難しいという点をふまえて、“失敗してもいい”と恐れない姿勢が大切なんです。

EmayMieのコンシーラーはお客様と施術者どちらにもメリットあり!

―――斎須さんおすすめの施術用アイテムについて教えてください。

顔の印象を左右する眉毛は影響力大!アイブロウディレクターの斎須さんにインタビュー

出典:EmayMie

私のイチ押しは『EmayMie』の眉用コンシーラーです。「眉用下地」は日本にない製品だったので商標を取りました。
眉メイクをするとき、「色がのらない」と悩む方も多いんです。肌の下地と同じく眉毛にも下地を使うことで、お悩み解決につながったらと。また、コンシーラーを使うことでペンシルやパウダーの発色が良くなれば、実現できるデザインの幅も広がります。サロンにいらっしゃるお客様はもちろん、施術者にとってもメリットのある製品なので、BtoB需要も期待できます。

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顔の印象を左右する眉毛は影響力大!アイブロウディレクターの斎須さんにインタビュー

出典:EYELASH GARAGE

その他、『ena-ji(エナージ)』の眉用コンシーラー「SHIROI(シロイ)」もおすすめです。美容成分や鎮静効果のある成分が入っていて、アイブロウワックスの前に使ったり、メイク用に使ったりできます。

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“眉毛の大切さ”を知ってほしい!自身の経験と技術を伝え、次世代につなげるサポート役を目指して

顔の印象を左右する眉毛は影響力大!アイブロウディレクターの斎須さんにインタビュー

―――サロン運営において、最もやりがいを感じるのはどのような瞬間ですか?
お客様に喜んでもらった瞬間です。『EmayMie』の製品を使った方から「これがないと眉毛が描けない」「眉毛の悩みが解決した」「開発してくれてありがとう」などの言葉をいただくと、「この仕事をやっていて良かった」と大きなやりがいを感じます。『EmayMie』のモットーは“お客様が幸せになること”。お客様に関わることで、その方の人生がより良い方へと向かっていったら嬉しいですね。

―――今後実現していきたいビジョン・夢を教えてください。
日本はもちろん世界に向けて“眉毛の大切さ”を発信していくこと。私が眉毛の影響力に衝撃を受けたときの気持ちをはじめ、17年培ってきた経験と技術を、これから活躍していくアイデザイナーの方々に伝えたいです。今年から始めたアイブロウセミナーは、そのためのサポート活動の1つ。今後はイベントやSNS発信活動にも積極的に取り組み、アイデザイナーを美容業界へ送り出していくサポート役として活躍したいです。

―――最後に、これから活躍していくアイデザイナーに向けてメッセージをお願います!
現役のアイデザイナーの中にも「眉毛は難しい」と感じる人もいます。だけど、一回その概念を捨てて「人を幸せにするために、自分に何ができるだろう?」と考えてみてほしい。眉毛はまさに“十人十色”です!スキルアップするには、とにかく練習を重ねていろんな人の眉毛を見る機会を増やしていくことが大切です。顔の印象を大きく左右する眉毛の大切さを知って、アイブロウ業界を一緒に盛り上げていきましょう!

まとめ

斎須さんがアイブロウディレクターの仕事をするうえでの信念は、“眉毛を整えることで人生が変わる”こと。ご自身の経験から実感している眉毛の大切さを、より多くの方々に知ってほしいとインタビューでお話しいただきました。アイブロウ業界を一層盛り上げようと、サポート役としての活動も視野に入れている斎須さん。Beauté編集部は引き続き斎須さんのご活躍に注目していきます!

※本記事の内容や価格はすべて、2025年6月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。

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