これからの季節。春は抜け毛が増える?お客様にお伝えすることをCheck

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ようやく寒かった冬も終わりが近づき、過ごしやすい気候の春が到来します。でも、実は春は1年の中でも抜け毛が多くなりやすい季節だということを皆さんは知っていますか?そして、それはまつげも同様です。そのため、お客様から「自まつげが少なくなった」、「マツエクのモチがいつもより短い気がする」と相談を受ける機会が出てくるかもしれません。こうしたお客様からの相談に的確にアドバイスできるよう、その原因と対策法について考えてみましょう。

春は抜け毛が増える?

これまでにBeautéではまつげの毛周期についてご紹介してきましたが、まつげには生え変わるサイクルがあり、1日に5~10本あたりのまつげが気付かないうちに自然と抜け落ちていると言われています。

しかし、春はこの平均本数以上にまつげが抜けてしまうという現象が起こりやすいようです。なぜ春という季節に多いのでしょうか。その原因を考えてみましょう。

・気温変化による毛周期の乱れ

冬は気温が低いことから代謝は落ち、まつげが生え変わるスピードはゆっくりとしたものになります。しかし、春になると少しずつ気温が上がり始め、それに伴い代謝も活発。まつげが生え変わるスピードも速くなり、結果冬に比べまつげが抜け落ちるサイクルも早く感じます。

・紫外線によるダメージの蓄積

冬の紫外線は夏に比べるとそれほど強いものではありません。しかし、冬は皮膚が乾燥しやすく紫外線に対してバリア機能が弱まりやすいことから、紫外線が徐々に強まっていく春はまつげもダメージを受けやすいと言われています。これも春特有の抜け毛の要因として考えられるでしょう。

・環境変化によるストレス

進学や就職、部署移動や転勤、引っ越しなど、春は生活スタイルが大きく変わる人も少なくありません。これまでとは異なる新しい環境やシチュエーションに身を置くことは、気づかないうちに体力だけでなく精神面でも負担となっていることも。心身にストレスを抱えると、自律神経やホルモンのバランスが崩れ、血行不良を起こす可能性があります。そうなると、栄養素や酸素がまつげに行き届きにくくなり、抜け毛増加を招いてしまうのです。

・花粉による皮膚ダメージ

春はスギやヒノキ、クヌギやイチョウなど、1年の中でも花粉の多い季節。目元のかゆみは、これらの花粉が肌に付着することで、炎症反応を起こしてしまうことが原因です。無意識のうちに行なっている目元をかいたり擦ったりという行為は、目には見えずとも目のまわりの皮膚にダメージを与えてしまっています。その結果、まつげにも負担がかかって抜け落ちてしまうことが考えられます。

伝えておきたいこと

春はまつげにダメージを与えてしまう要因が多いことから、自まつげやマツエクに対する悩みやトラブルが起きやすい季節とも言えます。「まつげが抜けやすい」というものだけでなく、「マツエクのモチがいつもよりよくない」と思われている方もいらっしゃることでしょう。
その場合、春特有の要因があることを知らないお客様であれば、施術を不満に思われたり、なかにはアイリストの技量を疑ってしまったりする方もいらっしゃるかもしれません。一度失った信頼を回復させるのは容易なことではありません。これらを防ぐためにも、お客様に施術をする前に先ほど紹介した要因を分かりやすく説明し、マツエクにも少なからず影響があるかもしれないということをしっかりお伝えするようにしましょう。
また、事前にお伝えすることで、原因の対策を立てて抜け毛を最小限に抑えることもできるかもしれません。お客様自身に気を付けてもらうことにはどんなものが挙げられるのか、ここで併せて確認しておきましょう。

・まつげ美容液で自まつげをケア

まつげ美容液は、まつげに必要な栄養分や潤いを与える役割を担ってくれるため、抜け毛予防や育毛にも効果的。抜け落ちて自まつげの本数が少なくなっていると、エクステが希望本数分装着できないこともあるほか、土台が弱まっているとエクステの接着力にも影響してしまいます。まつげ美容液で健康的なまつげを育むことは、抜け毛対策だけでなく、マツエクの施術においても大切と言えるでしょう。

・自宅でアイシャンプーを使用

アイシャンプーを用いて、目元まわりを清潔に保つことも大切。クレンジングで落としきれなかったメイクをオフできるほか、目元まわりに付着している花粉も除去することもできます。そのため、無意識のうちに目元を触ってしまったり、かいてしまったりということを防ぐ効果も期待できるでしょう。

・まぶたや目元まわりのケア

健やかなまつげを育てるためには、まつげのケアだけでなく、土台であるまぶたのケアも欠かせません。アイクリームを使用してまぶたや目元まわりの血行をよくすることで、まつげを育てるために必要な栄養がきちんといきわたるようになると言われています。

・生活環境を整える

抜け毛の原因のひとつでもあるストレスを軽減することも大切です。規則正しい生活リズムや十分な睡眠、栄養バランスの取れた食事など、健康的な生活を送ることでストレスを軽減することができるかもしれません。一度お客様自身の生活サイクルを見直してもらうよう提案してみるのもよいでしょう。

これらをお客様に実践してもらうことで、自まつげが抜けてしまうのを幾らか防ぐことができるかもしれません。満足していただける施術をお届けするために、お客様に知識のひとつとしてご紹介できるとよいでしょう。

施術時にできる対策はある?

さきほどはお客様へのアドバイス方法についてご紹介しましたが、では私たちアイリストがマツエクの施術時にできる対策にはどのようなことがあるのでしょうか。こちらもいっしょに確認していきましょう。

・エクステ本数をあらかじめ多めにする

もちろん装着できる土台の自まつげがあるという前提ですが、自まつげが抜けやすいと感じられている方には、希望されている本数より少し多めの本数を提案するのも方法です。リピーターのお客さまのなかには、装着本数がいつも同じという方も少なくないでしょう。しかし、春特有の理由があることも添えて提案することで、「親切だな」と感じていただけたり、顧客満足度アップにつながったりすることもあるかもしれません。

・エクステの種類をボリュームラッシュにする

自まつげが抜けて本数が少なくなってしまっていると、装着できるエクステの本数も自まつげの本数に比例して少なくなってしまいます。そのようなお客様には、ボリュームラッシュタイプを提案するのもよいでしょう。ボリュームラッシュは複数本のエクステが1本の束になっていることから、自まつげの本数が少なくなっているお客様でもボリューム感のあるデザインに仕上げることができます。また、まつげとまつげの隙間を埋める効果もあるため、自まつげが抜け落ちてしまっている部分もナチュラルにカバーすることができるでしょう。

・エクステの長さを短いものにする

目をぱっちり見せたいという想いから、長さのあるエクステを希望されるお客様は多くいらっしゃるでしょう。しかし、長さのあるエクステは自まつげとの差が出てしまうため、エクステの本数が減ったり、自まつげが抜け落ちている部分が出てきてしまったりすると、バラつきがでて目立ちやすくなってしまいます。一方で短いエクステの場合、エクステが付いている部分と、付いていない部分との差が少ないため、エクステの残数が減ってしまっても悪目立ちしにくいのがメリットです。お客様が“長さ”ではなく、“美しさ”や“見栄え”にこだわっていらっしゃる方であれば、短めのエクステを提案してみるのもよいかもしれません。

まとめ

花粉や紫外線、新環境へのストレスなど、春は自まつげにダメージを与える要因が多い季節。マツエクにとってもよい環境とは言い難いですが、事前対策を行なうことで影響を最小限に抑えることができるかもしれません。春特有の抜け毛に悩まれているお客様に最適な施術をお届けできるよう、春に向けてしっかりここで予習しておきましょう。Emm190226

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