アイリストって何歳くらいまで続けられる?寿命はある?

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今は何も問題なく仕事出来ているけれど…この先、いったいいつまでアイリストを続けていくことが出来るのか、不安になったことはありませんか?小さなサロンで働いている方であれば、周囲に「年配の先輩」や「理想の働き方をしている人」がいない、などの理由で、なかなか将来をイメージしづらい人もいるかも知れません。アイリストという仕事ならではの「肉体面」、そして「精神面」での続けていくための秘訣、阻害要因になりそうなことはどんな事が挙げられるか、考えてみましょう。

最近の業界傾向:施術者年齢層が上がってきている理由

アイリスト年齢層が上がっている理由

マツエクの発祥は2000年、韓国からスタートしました。そして日本でマツエクが広がったのは2003年頃のこと。まだスタートしてから十数年の、美容業界の中でも新しい職業です。

これまでアイリストとして活躍している人の年代としては、20代から30代の若い世代が中心でした。しかし、マツエクの普及開始の頃に若いアイリストとして経験を積んだ人が今、40代以上のアイリストとして活躍しています。そのため、アイリストの年齢層が上がっているというのが業界傾向です。アイリストは座って施術を行うため、体力面においては美容業界の中では比較的辛くない仕事と言えます。そのため、長い期間働くこともできる仕事です。

出典:働く女性に関する対策の概況「年齢階級別労働力率

平成18年と平成28年では、女性の年齢階級別労働力がどの世代においても上回っていることがわかります。この10年の間で、結婚・出産してもまた働きにでて活躍する女性が増えているということです。「アイリスト=若い人だけの職業」というのはもう過去のこと。50代、60代になっても現役!という事例はまだ多くはありませんが、それは業界自体が若いからこそ!これからまだまだ将来性のある業界のため、アイリストとして長い期間活躍する人も出てくるのではないでしょうか。

アイリストという職業の将来性

これからアイリストを目指す人も現在アイリストとして活躍している人も、気になるのはアイリストという職業の将来性。アイリストになったのち、どう進んでいけばいいのか悩むことがあるのではないでしょうか。

アイリスト業界で長く働く場合、大きく分けて以下のような働き方があります。

・生涯アイリストとして活躍する

・店長・マネージャーなどの管理職にステップアップ

・サロンオーナーとして独立・起業する

・講師として若い世代を育てる外部講師になる

・スクール運営を目指す

 

生涯アイリストとして活躍する 

とにかく人に施術するのが好き!そんな人は色んな技術を吸収しながら、生涯アイリストとして活躍することもできます。アイリストは技術職です。そのため、出産や育児で休んでいたとしても、復帰もしくは別のサロンで再びアイリストとして働くことができます。これは技術職の大きな強みです。

店長・マネージャーなどの管理職にステップアップ 

同じサロンや会社で管理職へのステップアップを目指すこともできます。例えば、店長の仕事はサロン全体の管理。アイリストのそれぞれの技術向上やシフト管理、サロンの売上といった全体の管理を任されます。

副店長という役職がある場合は、店長の補佐やアイリストとの架け橋的な位置づけです。現場の声とサロンの経営という両側からの視点で、サロンを上手くまとめていくことが求められます。何店舗もサロンを構える会社なら、マネージャーという役職があることも。複数店舗を同時に管理していくため、店長よりも広い視点が必要です。さらに上の役職なら、サロン1つ1つではなく会社全体を把握し、会社の発展に力を入れていくことが主な役割。これらの仕事は、アイリストの技術だけではなく対人スキルやマネジメントスキルなどが必要。責任は伴いますが、アイリスト同様やりがいのある仕事です。体力的にずっとアイリストは難しい場合でも、管理職としてなら上手く調整しつつ働けることもあるでしょう。

サロンオーナーとして独立・起業する 

サロンオーナーとして独立・起業もできます。いつかは自分のサロンを持つのが夢!と、サロンで日々技術を磨いているアイリストもたくさん。

サロンオーナーには大きく分けて2つあります。

①個人サロンオーナー 

アイリストは自分1人だけというこじんまりとしたサロン経営。事業所の登録がクリアできれば、自宅をサロンとして使用することも可能です。自分1人だけですべてを決定できるため、大規模サロンのような煩わしさを感じることなく仕事することができます。しかし、自分でお客さんを取らないことには仕事になりません。毎月一定の収入が得られるかどうか分からないデメリットも視野に入れておく必要があります。

②法人サロンオーナー

2つ目は大規模サロンの経営。たくさんのアイリストを雇用し、場合によっては複数店舗を経営していくことです。 経営のノウハウが必要ですが、自分の理想のサロンを作っていくことができます。この方法に関してはかなりハードルが高いので、もともと起業志向の高い人や「理想のお店を創る」という強い思いがある人にしか務まらないかもしれません。

講師として若い世代を育てる外部講師になる

アイリストの後進を育てる講師として働くという道もあります。講師といっても働き方は人それぞれ。働いているサロンで講師として活躍することもできるかもしれません。給与に反映されるかどうかは勤務先によって異なりますが、インセンティブを受け取ることができることもあるようです。サロンでアイリストとして勤務しつつ、副業として講師をやるアイリストもいます。最近は講師募集という求人もあり、大きいスクールで講師のみで生計を立てているアイリストも。体調の問題で1日に何人ものお客さんに施術をすることが難しくなったアイリストでも、講師としてなら問題なく働くことができるケースもあるようです。起業する際、サロン経営ではなく講師を派遣するようなスクール運営という選択肢もあります。

アイリストを辞める理由は

アイリストは20代、30代の女性が中心の職業。したがって、アイリストを辞める理由の多くは、自ずと結婚もしくは出産になります。マツエクは前傾姿勢で行う施術。出産前の大きなお腹では、政府で決められた出産予定日の6週間前という産休期間まで働き続けるのは難しいという現実があります。また、産後の復帰に関してはサロンによっても異なりますが、子どもの体調などの急な休みに対応できるほど人数が十分というサロンは少なく、復帰したものの辞めざるを得ないケースも多々あるようです。とはいえ産休・育休の取得がしっかりとできるサロンも増えてきているので、事前に確認しておくことも重要です。

一方で、今子育てのためにお休みされている人も、再就職しやすいのがアイリストという職業。ネイリストなどと異なり、国家資格を必要とするアイリストは、時間に制限があっても働いてほしいというサロンも多く、まさに「手に職」といえます。

雇用する側は求めているのに、アイリスト側が「どうせ思うようには調整できない」と最初から諦めてしまっているケースもあります。最近では託児所と連携したり、ママアイリストに対する手当を行うようなサロンも増えてきているので、安易に辞めずに可能性を探るべきといえます。

続けていくために立ち塞がる「壁」とは?

「私は一生アイリストとして食べていくわ!」という意気込みで仕事に臨むアイリストもいるでしょう。アイリストを続けていくために立ち塞がる「壁」とはいったい何なのでしょうか。後半で壁の乗り越え方は解説していきますが、まずはどんな壁が立ちふさがってくるのか、詳しく見ていきましょう。

視力の低下は大問題!

アイリストの肉体面での大きな壁、それは何と言っても視力の低下 です。視力低下はアイリストにとって死活問題!特に近くが見えづらくなる老眼は、アイリストがもっとも避けたい症状です。老眼の問題はピントが合わなくなること。お客さんの目元に数ミリの狂いなく施術する必要があるアイリストには大問題と言えます。老眼が始まるタイミングには個人差があり、平均的には40代から始まり徐々に進行していくと言われていますが、30代から始まることも珍しくありません。アイリストは特に目を酷使する仕事。業界的に30代で老眼になる人も少なくないようです。日常生活では問題を感じなくても、施術になると違和感があるというアイリストもいます。視力低下や乱視、老眼の進行などの理由で辞めざるを得ないアイリストも少なくないのが現実です。

視力以外にも立ち塞がる肉体的な「壁」は

アイリストは地道で神経を消耗する仕事。座って仕事できるなんて楽?いえいえ、とんでもない!前傾姿勢を取り続けなければならないのもなかなかの重労働なのです。その姿勢で痛める可能性があるのがひざや腰。サポーターや湿布に頼りながら、ひざや腰の痛みと戦いつつ施術に励むアイリストもたくさんいます。他にもツイザーの使い過ぎから腱鞘炎になってしまうことも。肉体的理由でアイリストを続けるのが困難になることもあります。

世代ギャップは精神的な「壁」!

技術職のため、施術方法を身に付けることで長く働くことができるアイリスト。とはいえ、サロンに来店されるお客さんの多くは20代、30代のF1層です。年齢を重ねることで、アイリストとお客さんの間にどうしてもギャップが生じてきてしまいます。

「他のスタッフが若い子ばかりで居心地が悪い」

「サロンの他のスタッフやお客さんと話が合わない」

「トレンドのメイクやファッションが似合わなくなった」

これがアイリストに立ち塞がる精神的な「壁」です。女性ばかりの仕事環境の中、自分だけが年を取っていると感じるのは精神的に辛いもの。精神的なタフさも必要になります。

若い業界ゆえ?人生のお手本となるべく先輩を見つけにくい

「年齢の離れた先輩がいないのでキャリアイメージが湧きにくい」

「40代、50代と年齢を重ねた時、このままアイリストとして働く自分を想像しづらい」

という声もあります。「あんな先輩のように私も働きたい!」そんな気持ちが仕事のモチベーションアップにもつながるもの。お客さんやスタッフという身近な存在に40代以上の人がいないと、自分の将来と重ねて考えることが難しいという面もあります。人生のお手本となるような先輩が見つけにくいのも、現在のアイリストの「壁」ではないでしょうか。

「手に職」の技術職だからこそ、一生続けられる

アイリストを続けていくためには、その都度立ち塞がる「壁」を乗り越える必要があります。しかし、それはどの職業においても同じこと。アイリストを生涯の仕事にしていくために必要なことを見ていきましょう。

手に職こそ技術職の強み!

アイリストを続けていくと、どうしても立ち塞がる「壁」はあります。しかし、今は女性も男性と同様働き続ける時代。出産や育児で数年間働けない時間があったとしても、また復帰してアイリストを「一生の仕事」にできるのは大きなメリットです。大切なことは自分のライフプランを長い目で考えておくこと。50代、もしかすると60代でも続けることができるのが「手に職」の技術職です。視力の低下や体力的な問題が生じ、サロンで生涯アイリストとして働くことはできなくなってしまっても、入客件数を減らした自宅サロンオーナーやサロン経営・外部講師やサロンでの管理職としてなら無理のない働き方を調節できるかもしれません。

アイリストの働き方は1つではありません。いろいろな方面からマツエク業界に関わっていくことを模索してみるのもいいのではないでしょうか。

アイリストを長く続けるためにできること

業界の流れに則った施術スキルの向上

日々の体調管理

自分を磨き続けること

 

アイリストを生涯の仕事にするためには、自分のキャリアの目標を明確にすることが大切です。生涯現役アイリストとして活躍したい、講師の仕事にシフトしたいと考えるなら、施術スキルを向上させることが必要です。まずはお客さんの信頼を得られるよう、テクニックを磨いていきましょう。対応できる施術を増やしたりトレンドに則ったデザインの研究をしたりと、できることはたくさんあります。

管理職へのステップアップや独立・起業したいと考えているなら、マネジメントスキルも必要です。そのためには、まずは自分に対するマネジメントから。成果を勝ち取るためには自分の目の前の仕事1つ1つをしっかりとこなすことが大切です。先輩の話をしっかり聞き、質問する能力から身に付けていきましょう。

体調管理は言わずもがなです。同じ姿勢を取り続けないように心掛け、1日の疲れを次の日に残さないようにしましょう。特に大切なのは視力。目を意識的に休ませたりマッサージをしたりして、視力の低下を防ぐ必要があります。目に良いと言われている食材やサプリメントの摂取も重要です。老眼にならないよう、施術の際にはハズキルーペなどの拡大鏡を用いるようにするのも1つの手段。なんだかピントが合わない!そう感じたなら早めに老眼鏡を作りましょう 。迅速な対応で目の負担を最小限にとどめる必要があります。アイリストの場合、通常の老眼鏡では対応できないこともあるので要注意。老眼鏡を作る際、チェックの基準に使用されるのが新聞の文字です。しかし、アイリストが見たいラッシュはそれよりも細かいもの。老眼鏡を選ぶときは、練習用のウイッグに自分が見たいラッシュを付けて持って行くのがおすすめです。

最後に自分を磨き続けることです。サロンに訪れるお客さんは総じて美意識が高いもの。年齢はともかく、キレイなアイリストに施術してほしいと思うのは自然なことです。若い時のトレンドメイクのままメイク方法が変わっていない!なんてことでは時代の流れについていけません。年齢を重ねても若々しくいる努力は怠らないことも大切です。

まとめ

Beautéとしては、「アイリストに明確な寿命はない」を、ひとつの結論とします。

アイリストは一生でも続けることができる技術職です。もちろん肉体面の限界は個人差もありますが、自分のアイリストとしての寿命を決めるのは自分自身。サロンワークだけがアイリストの仕事ではありません。自分のライフプランを長い目で考え、できるだけ長くアイリストを続けていくための努力が大切になるのではないでしょうか。自分がやり切ったと思えるような、充実したアイリスト人生を送れるよう、日々向上していけるといいですね。180806Ess

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