どれくらいのペースが理想?来店サイクルをご提案するときのコツを学ぼう

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サロン目線では、早い方がいいとされるお客様の来店サイクル。しかし、それは本当にお客様のためになっているのでしょうか?そこで今回は、お客様にもご納得いただける最適な来店サイクルをご紹介。お客様が次回の予約を取られる際、上手に提案してみましょう。

理想の来店サイクルとは

お客様がお帰りになる際、次回の予約を取るサロンも多いですよね 。お店側の気持ちとしてはなるべく早く来店いただきたいというのが本心ですが、お客様にとって理想の来店サイクルはどれくらいなのでしょうか。

一般的に、次回予約をとりたいが、取れなくて苦労するサロンが多いのですよ。そのため、ここは一般的なレベルのサロンに合わせて変更します。

3~4週間での来店がベスト 

毛周期や日々の生活習慣などに影響されるまつげの状態。同じ条件でマツエクをつけても、お客様によって長く持つ場合やはずれてしまう場合などさまざまです。同じお客様でもまつげの状態によって、毎月同じスケジュールで来店サイクルをお伝えできるわけではありません。常にキレイな状態をキープしようと思えば、マツエクをつけた時の半分~遅くとも 3分の1程度の本数になるまでにリペアにお越しいただくのがベスト。お客様によっては全部取れてしまうまで来店されないかたや、反対に数本とれただけですぐ来店されるかたなどさまざまです。常に美しい状態を保っていただくのであれば、3~4週間での来店をおすすめするようにしましょう。

グルーの持続力も関係

毛周期などまつげ自身の問題だけでなく、マツエクに使用するグルーも来店サイクルに影響を与えます。グルーの持続力は一般的に3~4週間程度と言われており、この時期を過ぎると毛周期に関わらずマツエクが取れてしまうことも。目に入ってしまったり、スカスカの状態になったりするのを避けるためにも理想の来店サイクルをお伝えしてお客様にお越しいただくようにしましょう。

サロンの方針によっても来店サイクルは変わる

毛周期やまつげの状態だけでなく、サロンの方針によっても来店サイクルは変化していきます。方針の一つに「オフについての考え方」があります。リペアをおすすめするのか、それとも全オフをおすすめするのかによって変わる場合もあるので、お客様の状態と合わせて来店サイクルを提案しなければいけません。

全オフをおすすめしている場合

全オフのメリットは、毎回デザインをリセットできることです。全て外すことで少しずつ違う方向を向いていたマツエクも、全てきれいにそろえることができます。リペアを繰り返して古くなったグルーも、全オフすることできれいなグルーに変わります。衛生面の観点から見ても、全オフにはメリットがあると言えます。また、付けた時期がバラバラになっているマツエクを、全て一度リセットできるのも全オフの特徴。全て一から装着するので、次回付け替えまでの時期を伸ばすことができます。

リペアをおすすめする場合

全オフの際に使用するリムーバーは、自まつげの負担となる可能性もあります。必ず全オフしたいという要望がお客様からなければ、向きが変わったり取れかけているエクステだけを外して、リペアで付け足すような提案もしてみましょう。リペアは施術完了までの時間が短いのも、特徴のひとつ。全オフと大きく来店周期が変わるわけではないですが、1回あたりの施術時間が短いので、早く終わらせたいお客様にはおすすめの方法です。常にきれいな状態をキープしたいというお客様は、1~2週間で再来店されるケースも。自まつげへの負担が少ない分、短い周期で次回の予約を取っていただきやすいメニューと言えます。

お客様には、リペアで付け足しをしながら、3~4ヶ月に1回は全オフをしてきれいに整えるように来店サイクルを調整するのがおすすめです。

ポイント
リペアの場合は単価についても考えてみよう

リペアをおすすめすることが定番となっているサロンでは、お客様の来店周期が短くなる傾向にあります。取れかけたり方向が乱れたりしているものだけを付け替えるリペアは、お客様1人につき1時間あたりの単価が低くなってしまう傾向に。来店サイクルを提案するには、お客様の状態だけでなくサロン側の売り上げについても頭にいれておかなければいけません。もちろん営利目的だけで来店サイクルを提案するのはもってのほかですが、リペアの場合でもサロンの負担だけが大きくならないように来店サイクルを提案していきましょう。 

正しいサイクルで来店いただくための次回予約提案方法

マツエクをきれいな状態で保っていただくためにも、お客様に合った時期に次回の来店を促したいものです。お客様が普段からどのようにマツエクのケアをしていらっしゃるのか、またお客様自身がどれくらいで気になってくるのかにもよってベストな提案方法は変わってきます。

グルーなどの影響を考えて次回来店を促す場合

どんなグルーを使用したかによって、次回予約の提案方法は異なります。

持続性の高いグルーを使用した場合は、「3週間から1ヶ月ほどはきれいな状態を保つことができますよ」とお伝えし、次回予約の提案をしましょう。きれいな状態を保ちたいお客様には、「次回は3週間後くらいにご予約いただければ、今の状態をキープできますよ」と、提案するのがおすすめです。

低刺激のグルーを使用した場合は、持続性の高いグルーを使用したときよりも、短い期間で再来店いただかなければいけません。グルーの特性をお伝えしたうえで、次回予約につなげましょう。

「目元に優しいグルーを使用しているので、まつげの状態を早めに確認させていただきたいと思っています。全体の様子を見せていただきたいので、〇日あたりでご予約入れさせていただいてもよろしいでしょうか?」という流れで持って行くと、自然な流れで次回予約を入れていただけるかもしれません。

自まつげの状態を見て次回来店を促す場合

自まつげにクセのあるお客様には、通常よりも早いサイクルで次回予約を取りたいもの。お客様の自まつげにみられるクセは、次回予約を提案する際の材料ともなります。施術前でも施術後でもどちらでもいいのですが、お客様がベッドに寝転がっている状態で、次回予約の提案をするのがおすすめ。お客様も「よくまつげの状態を観察してもらえている」と感じることができ、顧客満足にもつなげることができます。

「自まつげのクセを見ながら、しっかりとエクステを付けさせていただきました。ただ、クセの強い部分については、他の部分よりも少し取れやすい可能性もあります。クセの部分を確認させていただくためにも、〇日頃にご予約取らせていただいてよろしいでしょうか?」と、クセとマツエクの相性を説明しながら次回予約につなげましょう。

お客様の行動予定を聞いて次回来店を促す場合

施術中に、お客様のプライベートなお話を聞く機会もあることかと思います。他愛ない会話の中にも、次回予約につながるヒントがあるので、意識して会話をするようにしましょう。

お客様が海に行くという情報を得られた場合

「海やプールに入ると、マツエクにバラツキが出たり、取れかかっているものが取れてしまう場合があります。乱れたところをきれいにするためにも、〇日頃にご予約いかがですか?」というように、お客様のご予定に合わせてメンテナンスできるよう提案してみましょう。

予約提案時に使える「押しの一言」

次回予約は、取るようになると習慣化しますが、毎回直前に予約をされる方はなかなか次回予約の習慣がつかないこともあります。お客様に合わせて予約の提案をすることが前提ですが、確実に予約を取ってもらうためにも、「押しの一言」をいくつか持っておくと心強いかと思います。

予約を取ろうか迷っているかたには、「予約を先に取っておいていただくと、お客様のご希望通りの日程でお迎えすることができます」という一言がおすすめ。「ご日程の変更は○日前まで可能です」と言う点も伝えると、心理的なハードルが下がりそうです。

次回は全部取れてからでいいとお考えのお客様には、「見た目がきれいなうちに来店いただくほうが、常にきれいな状態を保つことができますよ。」とお伝えしてみましょう。「きちんと手入れしておくだけで、朝の準備がとても楽になります!」と、マツエクのメリットをお伝えするのもおすすめです。

まとめ

お客様の来店サイクルを作るには、マツエクの特性や毛周期についてなどお客様に再来店の必要性を訴えかけるような情報をお伝えするのがマスト。きちんと理解していただくことで、お客様のマツエクだけでなく目元ケアにもつなげることができます。お客様の理想や要望に寄り添いながら、きれいな目元を保てるよう来店サイクルを調整するようにしましょう。180616Eue

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