下まつげマツエクの失敗を防ぐ極意は“テープ貼り”にあり!画像で解説
下まつげのエクステは高い技術が必要なため、失敗を避けて導入を諦めているサロンも多いかもしれませんね。しかし「下まつげも存在感を出したい」と考えているお客様もいるはず。下まつげのメニューを導入できれば、お客様の“なりたい目元”により近づけることができます。サロンにとっても客単価のアップや新規客の獲得など、メリットは盛りだくさん!そこで、今回は下まつげへエクステをつける際の失敗しないコツをご紹介します。
下まつげにマツエクをつけるメリットは?
下まつげにマツエクをつける主なメリットは以下のとおり。
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黒目が強調され、目力がアップする
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中顔面(上唇から下まぶたまで)が短縮し、小顔に見える
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下にエクステをつけることで華やかになる
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アイライン効果がある
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下まつげにマスカラを塗らなくて良い
下まつげのマツエクは、「目を大きく華やかに見せたい!」というお客様はもちろん、デザイン次第で「小顔に見せたい」「下まつげにマスカラを塗ると印象が老けて見えるのを何とかしたい」というご要望にもお応えできることがメリットです。
しかし、どんなお客様にも施術できるわけではありません。中には、「下まつげのマツエクはすぐ取れる」「イメージと違った」などのマイナスな感想を持つお客様も。なぜそのようなことが起こるのか、よくある失敗やトラブルについて、次でくわしく解説します。
下まつげマツエクにありがちな失敗やトラブルとは?

ここからは、下まつげにエクステを装着する際に起こりがちな失敗と防止策を紹介します。
下まつげの量や長さが足りずに不自然な見た目になる
逆さまつげの方や強い生え癖がある方は、エクステが眼球や粘膜に刺さるリスクがあるため、施術を避けなければいけません。また、下まつげがほとんど生えていない方や、極端に短いまつげが多い方も、仕上がりが不自然になる可能性があるため、エクステの装着が難しいといえます。無理に引き受けると失敗につながるため、お断りする場合があることを念頭に入れておきましょう。
グルーの揮発成分が目に入りやすくなる
下まつげのエクステは、上まつげ装着の場合より粘膜への距離が近いため、グルーの揮発成分が目に入りやすくなります。揮発成分が目に入るとお客様の目がしみる可能性があり、目の充血やアレルギー反応を引き起こすきっかけになるため大変危険です。低刺激のグルーを用いる、テープ貼りの工程を丁寧にするなどの対策で防ぎやすくなります。
白化現象が起こる
上まつげの場合と比べて、下まつげへのマツエク装着の方が、粘膜の水分にグルーが反応しやすくなり、白化現象が起きてしまう可能性が高まります。根元につけることばかりを意識していると、粘膜や涙への注意が薄れがちになることも。白化現象の原因である水分には、しっかり注意しておきましょう。
ツイザーがまぶたに刺さる
「下まつげへのエクステ装着は難しい」という意識から、繊細な作業がしやすいようにと“先が細いツイザー”を使いたくなりますよね。しかし、これは下まぶたをチクチク刺激してしまう可能性もあります。下まつげにエクステを装着する際は、先が平らなツイザーを使う方が安全性が高まるでしょう。
上まつげへの装着に比べて持ちが悪くなる
下まつげへのマツエク装着は、エクステが安定しにくく、外れやすい傾向にあります。上まつげに比べて毛の太さや長さが十分でなく、エクステを接着できる面積が小さいためです。また、まばたきなどで上下のまつげが擦れたり、下まぶたに涙や皮脂が触れたりすることも、マツエクの持ちが低下し、失敗と感じられる要因のひとつ。お客様には、上まつげへのマツエクに比べて持続期間が短くなる可能性を事前にお伝えし、デメリットも理解していただくことが大切です。
下まつげマツエクはテープ貼りの高度な技術が必要!
下まつげにエクステをつける施術で、失敗回避のポイントとなるのが「テープ貼り」。ここからは、テープ貼りのポイントをご紹介します。
1.上まつげを保護するテープの貼り方
上まぶたをアッパーテープで貼り、引き上げます。エクステを装着する際に“上まぶたが下まつげの根元にかかって見えにくくなる”ことを防ぐため、通常よりもしっかりアッパーテープを引き上げることがポイント。根元が見えにくいまま施術を進めると、ギリギリの位置に装着するのが難しくなることも。しかし、上げすぎて粘膜がむき出しになってしまうと「半目」「白目」の状態になり、今度はグルーの刺激を受けやすくなってしまうため、上げすぎには注意しましょう。
2.下まぶたにテープを貼る
上まつげを保護したら、下まぶたに2枚ほどテープを貼っていきます。このとき下まつげをベビー綿棒でしっかりと押さえながら貼ると、まつげを巻き込みにくいですよ。テープを貼ったら、サージカルテープを重ね貼りして、下まぶたの皮膚を保護しましょう。“上下の粘膜が割りばしのように揃い、根元が見えやすくなった状態”になっていれば、完成です。エクステの装着しやすさを大きく左右するので、テープ貼りの工程は大切にしましょう。
自まつげを傷めず、持ちを高める「下まつげマツエクのコツ」とは
下まつげマツエクは、“装着するエクステと根元の距離”が成功のポイント。上まつげは根元から1mmほどあけて装着しますが、下まつげは1mmもあけないくらいがベストな距離です。下まつげはお客様の視界にも入りやすく、根元からの距離があきすぎると違和感を抱くことも。仕上がりも不自然になってしまいます。
実際にエクステの装着部分と根元の距離を2mmあけた状態と、距離をあけなかった状態を画像で比較してみました。
今回は、分かりやすく赤色のカラーエクステを装着しています。左半分(○で指している部分)が根元ギリギリに装着した状態、右半分(×で指している部分)が根元から2mmほど離した状態です。目を閉じた状態では、一見、大きな違いは見られませんよね。

しかし、目を開いて正面から見ると、2mm離して装着したマツエクのほうが不自然なことが分かるでしょう。下まつげは前から見ると根元が目立つため、装着部分が浮いて見えやすくなるのです。一方、根元ギリギリに装着しているほうは、自まつげになじみ仕上がりもきれいに。さらに、まばたきをしても上まつげと絡まるリスクが軽減し、結果的に持ちの向上につながります。
もし、自まつげ同士の間隔があいているお客様の場合は、間の産毛にエクステをつけると全体のバランスが良くなるでしょう。ただし、産毛は一度抜けると生えてこなくなる可能性も。「どうしてもつけてほしい!!」と希望されたときの手段としてはアリですが、きちんとリスクをお伝えしましょう。
まとめ
下まつげマツエクは、まつげの構造的にも、施術の難易度が高まります。とはいえ、失敗のリスクを恐れて避けてしまうのはもったいないこと。上下のまつげを整えることで、仕上がりの美しさやビフォーアフターの変化に、お客様の満足度も高まるはずです。今回ご紹介したテープ貼りの工程とエクステを装着する位置をマスターすれば、以前より施術がスムーズに行えるのではないでしょうか。ぜひこの機会に、下まつげマツエクも取り入れてみてくださいね。
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