ポイントオフをマスターして作業効率向上を図る!複数本のエクステのポイントオフの方法も伝授

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リペアやつけ損じのときに行うポイントオフが苦手、そんなアイリストも少なくないようです。特にリペアの際は、ポイントオフの後に施術工程に進む必要があるため、手早く終わらせたいですよね。そこで今回ご紹介するのは、ポイントオフのコツ。複数本のエクステのポイントオフの仕方も伝授します。

手早く行うポイントオフのコツとは?

リペアやつけ損じの際に行うポイントオフは、オフが必要なエクステのみを選定して行います。「ポイントオフに時間がかかってしまい、苦手です…コツがあれば知りたい」という声が、Beauté読者から寄せられました。1本ずつ落としていくポイントオフは、できるだけ手早く終わらせたいですよね。リペアの場合、残しておくエクステにリムーバーが付着することのないよう、細心の注意を払わなくてはなりません。ポイントオフの手順を再確認し、押さえておきたいチェック項目を確認していきましょう。

まずはポイントオフの手順を再確認しよう

出典:オールオフと1本オフの違いとは?メリット・デメリット、手順を確認しよう! 

1.皮膚にリムーバーがつかないよう下まぶたにアンダーテープを貼る
2.オフするエクステを仕分け綿棒の上に乗せる
3.トレーの上にリムーバーを出し、マイクロスティックに少量取る
4.グルーのついている部分にリムーバーを塗布
5.綿棒とマイクロスティックでエクステの根元を挟み、リムーバーを浸透させる
6.優しくなでつけるようにしながら、押すようにエクステを取り外す
7.綿棒で乾拭きし、前処理剤でまつげに残ったリムーバーをしっかりと取り除く

リムーバーを塗布後は、違和感がないかどうかお客様にお声かけをしましょう。また、浸透させている際は挟んだままにしておき、動かしたりしないようにして、浸透時間を十分に確保してください。

こちらの過去記事でもリペアについて詳しく紹介しています。

ポイントオフを上手く進めるためのポイントは

続いては、押さえておきたいポイントオフのチェック項目です。項目を確認しつつ、今一度自分のオフの仕方を振り返ってみてはいかがでしょうか。

チェック項目①ポイントオフに使用するリムーバーの種類は?

リムーバーの種類には液体・クリーム・ジェルといった3つが主流です。ポイントオフに向いているのは、サラサラしていてグルーに馴染みやすい液体タイプと、粘度があり液だれしにくいジェルタイプです。クリームタイプの場合、まつげに油分が残ってしまうため、ポイントオフには不向き。クリームタイプのリムーバーだから使いにくい、ということもあるかもしれません。サロンによってはオールオフとポイントオフでリムーバーを使い分けていることが多いようです。どちらにも使えるリムーバーとして常備するなら、どちらにも相性の良いジェルタイプが良いでしょう。

チェック項目②リムーバーの量や浸透時間は適切?

メーカーによりリムーバーのベストな量や浸透時間は異なるため、どのくらいが正解なのかを一概にお伝えすることはできませんが、リムーバーの量や浸透時間が足りないために、スムーズにポイントオフできないケースもあります。グルーを溶かす強い薬剤が使われているリムーバーは、まつげが傷む原因になるため、使用は最小限にとどめたいところです。しかし、リムーバーが適量以下だったり浸透時間が短かったりする場合、グルーを溶かす力が弱まり、再度リムーバーを使うことにもなりかねません。スムーズにオフできないようなら、気持ち多めにリムーバーを使ってみたり、浸透時間を長く取ってみたりするのも良いでしょう。コットンにグルーの部分を押し付けるようにすると、より浸透力を高めることができます。

チェック項目③リムーバーをのせる位置は適切?

リムーバーをのせる位置も、重要なポイントです。リムーバーをのせるのは、グルーがついている箇所。グルーの場所にのせられていないことが、ポイントオフが上手くいかない原因になっている可能性もあるでしょう。グルーが付着している箇所にはもれなくリムーバーを塗布するように意識してみると良いかもしれません。

オールオフしないでデザイン変更するテクニックについてはこちらの記事が参考になります。

複数本取るコツ

続いてご紹介するのは、複数本のエクステを取り除く方法です。

出典:松風 

複数本のエクステを取り外す際は、

1.外したいエクステをすくい上げる
2.残すエクステにリムーバーがつかないよう、折り曲げたガーゼでカバー
3.マイクロスティックでリムーバーを塗布
4.優しくなでつけるようにしてエクステを取り外す
5.まつげに残ったリムーバーを前処理剤などでしっかりと取り除く

という手順で進めることもできます。ガーゼがずれたりしないよう固定してください。たくさんのエクステをリペアすると時間がかかるため、複数のエクステを外す場合はこの方法でポイントオフできるとスムーズです。

オフ後の拭き取りも肝心

ポイントオフでもオールオフでも、肝心なのはオフした後にまつげに残ったリムーバーを拭き取る作業。マツエクにリムーバーがついたり残ったりすると、どのような影響があるのでしょうか。きちんと把握しておきましょう。

まつげが傷む原因になるリムーバー

有機溶剤であるリムーバーは、アセトンなどのグルーを溶かす作用を持つ、刺激の強い化学物質が含まれたものです。リムーバーをエクステに塗布すると、化学反応により硬化していたグルーが溶け、まつげから外すことができます。
リムーバーの持つ揮発性が高いという性質が、まつげを傷ませる原因のひとつです。グルーを溶かす過程でまつげの水分まで奪ってしまい、乾燥を引き起こします。まつげの傷みや乾燥は目で見てすぐに分かるものではありませんが、ひどくなるとマツエク施術ができなくなってしまうこともある、アイリストやマツエクユーザーにとっての大問題。まつげのツヤがなくなったり切れやすくなったりするだけでなく、グルーが硬化しにくくなることもあります。グルーはまつげの水分に反応して硬化するため、なかなか硬化しないと施術時間が押してしまうこともあるかもしれません。

リムーバーのダメージについてはこちらが参考になります。

ポイントオフの際に他のエクステにリムーバーがついてしまうと…

ポイントオフの際、他のエクステにリムーバーがついてしまうことで、どのような不都合があるのでしょうか。

エクステが外れやすくなってしまう!

グルーを溶かす性質を持つリムーバーが他のエクステについてしまうと、取れやすくなってしまう[/btp_line]のは当然のこと。せっかくの残すべきエクステもオフしなければならなくなります。もし、リムーバーがついたことに気が付かなければ、施術してすぐなのにエクステが取れた!ということにもなりかねないでしょう。

とにかく危険!

エクステにリムーバーがついてしまうと外れてしまう可能性が高くなることに加え、まつげの上にリムーバーが残ったままになってしまうと、肌についたり目に入ったりする危険性もあるでしょう。万が一目に入ると

目の充血

激痛

目の乾き

視力の低下

眼病の原因になる

といった可能性が挙げられます。肌についた場合には、

腫れる

ただれる

発疹が出る

といった炎症反応がでる可能性も。お客様の目の安全を第一に考えるのは、アイリストとして当然のことです。リムーバーをまつげに残すことのないよう、細心の注意を払うようにしてください。

ダメージが軽減するリムーバーの使い方はこちらの過去記事をチェックしてみましょう。

まとめ

ポイントオフの工程を丁寧に、かつポイントを押さえて行うことで、結果的に時間短縮につながるはず。自分のオフの仕方を今一度振り返り、ポイントを押さえられているかをチェックして、技術向上を図りましょう。また、リムーバーを使用する際はとにかく安全性が重要です。危険性をきちんと把握しておき、安心・安全な施術を最優先事項にしてください。200902Ess

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