【その差って何?】同じアイライナーなのに、クレンジングで落ちる・落ちないがあるのはなぜ?

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お客様をお迎えし、いざ施術をスタートしようと思ったとき、よく見るとアイラインの汚れが残っていてクレンジングの手間が増えてしまった…という経験はありませんか?施術を円滑に進めるためだけでなく、お客様の大切な目元を守るためにも、アイライナーのクレンジング方法についてはきちんと知っておかなければなりません。

そこで今回は、おなじアイライナーを使っていても、なぜきちんと落とせる人と落とせない人がいるのかを検証。お客様に正しいクレンジング方法をお伝えするのはもちろん、汚れ残りがあるとどのような影響が出てしまうのかまで教えてあげられるよう、知識をつけておきましょう。

お湯落ちタイプのメイクが落ちない理由とは?その①温度

マツエク中は、アイメイクのクレンジングにも気を使っていただかなければいけません。クレンジング剤の選び方や、クレンジングの方法など、施術後にお客様へアドバイスをしているアイリストも多いことでしょう。

マツエクがこれだけ主流になった今、アイメイクに欠かせないアイライナーにも“落としやすい”や“お湯でオフできる”と言ったうたい文句のついたものが多くなってきました。とはいえ、簡単にお湯でオフできるタイプのアイラインを使っていても、クレンジング残りがあるお客様もいらっしゃいます。お湯落ちタイプのアイラインがきれいに落ちていないお客様には、どのようなアドバイスをすればいいのでしょうか。

クレンジングに使うお湯の温度に注目

マツエクをつけている間は、モチを良くするためにも目元をゴシゴシこすることは避けていただかなければいけません。油分を多く含むようなクレンジング剤を避けることがマツエクを長持ちさせるコツでもあるため、アイライナーに関してもできるだけ優しくオフできるものを選ぼうとする人が増えています。
化粧品メーカーから、続々と登場しているのが“お湯で落とせるタイプのアイライナー”。ひと昔前までは、オイルタイプなどクレンジング力の高いアイテムを使わなければ落とせなかったアイラインも、今ではお湯だけで落とせるようなものが増えてきました。
そうは言っても、サロンに来られるお客様の中には、アイラインの汚れが残っている人ときちんと落とせている人がいます。そのよくある原因が、お湯の温度。お湯でオフできるタイプの同じアイライナーを使っていても、アイラインが一番落ちるお湯の温度を知っていなければ、きれいに落とすことができない場合もあるのです。
お湯で落ちる”と書かれているタイプのアイライナーが一番よく落ちるのは、「36~38℃」くらいのぬるま湯。人の体温よりも少し高めくらいの温度のお湯でクレンジングするのが、お湯落ちタイプのアイライナーをきれいに落とすためのポイント。
反対に、この温度よりも高い温度でアイライナーを落としてしまうと、メイク汚れはきれいに落ちても肌が乾燥してしまうのでおすすめできません。目元の皮膚を守りながらきれいにアイラインを落とすには、36~38度のお湯を使うのがベストだということを知っておきましょう。

アイライナーがお湯で落とせる原理は?

汗や水に強い!”という言葉を並べているものも多い、アイライナー。アイメイクは、他の場所にくらべて涙など水分と触れ合う機会も多いパーツなので、にじみにくさに力を入れているメーカーも少なくありません。

アイラインが水分に触れてもにじまないようにするには、しっかりとまつげの際の部分に色素を定着させることが重要なように感じます。しかし、今主流となっているのは、お湯だけで落とせるような目元に優しいタイプのもの。

一体、お湯落ちタイプのアイラインはどのような原理でクレンジングできるようになっているのでしょうか。

お湯落ちタイプのアイラインが主流になるまでは、アイラインの原液(色素)が直接皮膚へ触れるような作りになっていました。この構造だと、目元の皮膚に色素が直接浸透してしまうため、肌に染みついた色素を落とすために強いクレンジング剤を使って汚れを落とすほか方法がなかったのです。

現在、主流のお湯落ちタイプのアイライナーは、ポリマーやワックスなどと言った“にじみ防止成分”で原液をコーティング。アイライナーの色素が直接肌に触れないような加工がなされているため、皮膚に色素が浸透しにくく、クレンジングしやすくなっているのです。

お湯を使うことで、原液をコーティングしている成分が皮膚から浮き上がりながら溶けるため、強いクレンジング剤を使わずとも汚れがしっかりと落ちていきます。

マツエクと相性の良いアイライナーについて更に詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェック!↓

その②オイル

お湯落ちタイプのアイライナーは、“お湯で落とせる”ことが一番の特徴。その特徴に基づいてお湯でクレンジングするのがベストな方法なのです。

しかし実は、お湯落ちタイプのアイライナーを使っていてもオイルタイプのクレンジングで念入りに汚れを落としている人も少なくないのが事実。マツエクにとっても、できるだけ避けてもらいたいオイルクレンジング。ですが、施術前のお客様でも「どうせオフするから」と気合いを入れて、オイルでアイメイクをオフする人がいるのです。

お湯落ちタイプのアイライナーとオイルタイプのクレンジングが触れ合うと、アイライナーにオイルが付着して水分を弾いてしまいます。よくあるのが、アイライナーをお湯でオフする前に、顔全体にオイルクレンジングを塗布してしまうケース。先にファンデーションなどを落とそうとしてオイルタイプのクレンジングを使ったあと、改めてお湯でアイラインをオフする方法をとっている人もいます。

しかしこの方法では、アイラインのまわりにオイルがついてしまっているので、下手をすると落としきれなかったアイライナーの成分が固まりになって残ってしまう可能性も。施術に来られたお客様の目元にアイライナーが固まって残っていたら、オイルクレンジングを使用した可能性があるということを頭に入れておきましょう。

マツエクとオイルクレンジングの関係性は、こちらの記事もチェック!↓

その③クレンジングの仕方

アイライナーのクレンジング残りがあるお客様は、そもそもクレンジングの仕方に問題があるというケースも。“お湯で簡単にオフできる”と書かれているアイライナーでも、正しいクレンジングの方法については知っておいていただかなければいけません。

綿棒を使ってアイラインをピンポイントでオフ

出典:photoAC

お湯でオフできるタイプのアイライナーをきちんと落とすには、綿棒を使うのがおすすめ。顔全体のクレンジングをする前に、綿棒を使って先にアイライナーを落としておくのが正解です。

綿棒を36~38℃くらいのお湯に浸し、しっかりと染み込ませます。お湯が染み込んだら、下まぶたの方向へ指でまつげを押さえこみ、アイライナーを引いている場所へ綿棒を滑らせましょう。このとき、綿棒を強く皮膚に当てすぎないのがポイント。目元の皮膚は他の場所の皮膚よりも薄いので、傷つきやすいという特徴があります。自まつげの成長をさまたげないためにも、綿棒をやさしくアイラインに沿わせながらオフしていきましょう。

アイライナーを落とすときはコットンを使わないのが鉄則

マツエクをすでにつけている人には、アイライナーをクレンジングする際にコットンを使わないよう注意喚起しておかなければいけません。コットンを使ってアイライナーを落とそうとしてしまうと、コットンがマツエクに引っ掛かってしまい、その影響で自まつげごと抜けてしまう可能性も

アイラインを落とすときは、先が細いタイプの綿棒を使って、ピンポイントで汚れを落としていくのが正しいやり方です。コットンを使ってアイメイクをひとまとめに落としてしまおうとするのは、マツエクをつけている人にとっては負担になるやり方。アイラインの汚れ残りをなくすためにも、マツエクを大切にするためにも、その都度綿棒を使ってクレンジングしてもらうようにお伝えしておきましょう。

マツエクに優しいクレンジング方法は、こちらの記事もチェック↓

まとめ

アイライナーの汚れが残ってしまっていると、施術時間が削られてしまうだけでなく、自まつげの負担にもなってしまいます。施術時にクレンジング残りがあるということは、日々のクレンジングでも同じ場所の汚れが落とし切れていないということ。

せっかくエクステをつけても、エクステにアイラインの汚れがついてダマになってしまい、見た目的にも衛生的にもよくない事態を招きかねません。固まってしまった汚れは、サロンでクレンジングをしても落としきれないということもあるので、お客様に正しいクレンジング方法をお伝えすることもアイリストの重要な役割なのです。

汚れ残りがあることで起こるデメリットを伝え、お客様に常に目元をきれいに保っていただくためのコツを伝え続けていかなければいけません。191216Eue

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