ワンホンマツエクの基礎知識をおさらい!作り方やコツ、デザイン実例も
ワンホンマツエクは、長さの異なるエクステをバランス良く組み合わせて、立体的な目元を演出するマツエクデザイン。まつげにボリュームを出したい方や、目力を強調したい方から人気を集めています。今回は、ワンホンマツエクの基礎知識をおさらい。作り方や美しく仕上げるコツを解説します。併せて、ワンホンマツエクの実例もご紹介しますので、デザインの幅を広げたい方はぜひお役立てください。
ワンホンマツエクとは?
ワンホンマツエクとは、部分的にエクステの長さを変えてメリハリをつけたデザインのことです。毛の長い部分と短い部分を作ることで目の縦幅を強調し、立体的な目元を演出します。
ポイントとなる長い部分「柱」を均等に装着し、その間を短いエクステで埋めるのが基本。束感でぱっちりとした印象を与えながらも、短いエクステがあることで抜け感も持ち合わせています。
ちなみに、「ワンホン」は中国語でインフルエンサーを指す言葉。中国で知名度のあるインフルエンサーが、このデザインを取り入れたことで人気に火がつきました。マツエク以外にも、「ワンホンネイル」「ワンホンメイク」といった使い方もされています。
3ステップでできる!ワンホンマツエクの基本的な作り方
ワンホンマツエクの基本的な作り方は以下のとおりです。
目の形状や希望によってエクステの選定は異なるものの、おおまかな作り方は同じです。作り方の手順について、それぞれ詳しく見ていきましょう。 まずは、ワンホンマツエクのデザインで重要な「柱」の配置を決めます。柱の数はお客様の目幅や希望によって異なりますが、6~8つが平均的です。目幅に対して、バランス良く均等に配置するのがポイント。配置が決まったら、束感を意識してエクステを装着しましょう。 続いて、メリハリをつけるために、柱と柱の間を短いエクステで埋めていきます。長さの差がないとワンホンマツエク特有のデザインが作れないため、柱よりも2mm以上短いエクステを選定しましょう。よりメリハリをつけるために、カールを1カール下げるのもおすすめです。 エクステの装着が完了したら、コーティング剤で仕上げます。ワンホンマツエクは、柱となる部分の束感も特徴です。毛先の3分の1部分にコーティング剤を塗り、束になるようにツイザーでスタイリングしましょう。 ワンホンマツエクをきれいに作れるかどうかは、アイデザイナーの腕次第!「なんだか似合わない…」とお客様にがっかりされることがないよう、美しく仕上げるためのコツを4つ紹介します。 ワンホンマツエクで重要なのは、まつげの層の一番上にポイントとなる柱を装着すること。一番上の層に付けることで、目を開けたときの長さがより際立ちます。 エクステを装着するときは、根元の距離を開けすぎないことを意識しましょう。根元から0.5mm程度のところで装着できるのが理想です。根元の距離を開けすぎると、自まつげが伸びてきたときにデザインが崩れやすくなります。 自まつげに負担を掛けないよう、目元に合う長さ・太さのエクステを選定することが大切です。ワンホンマツエクに限った話ではありませんが、自まつげに対して長すぎるものや太すぎるものは取れやすくなります。美しいデザインを長くキープするために、自まつげの負担になるエクステは避けましょう。 自まつげの量によって異なりますが、美しい仕上がりを目指すならエクステの長い部分が35%程度、短い部分が65%程度のバランスにするのがベスト。長い部分が多すぎると、長短のメリハリを作りにくくなります。全体のバランスを確かめるときは、施術途中に遠目で見て確認するのがおすすめ。細部ではなく全体を意識することが、仕上がりのクオリティを左右します。 ワンホンマツエクはバランスが大切。そのため、自まつげの状態によっては施術がむずかしい場合があります。特に、以下のような方には、ワンホンマツエクをおすすめできません。 ワンホンマツエクは、長い部分と短い部分のメリハリをしっかりと作ることで立体感を演出します。しかし、自まつげが極端に少ない場合は、必要な本数のエクステを装着できず、ワンホンマツエクらしいシルエットが表現しにくくなる可能性があります。 自まつげが長すぎる場合は、短い部分の抜け感が演出しにくくなります。前述したように、ワンホンマツエクの最大の特徴は長さのメリハリです。自まつげが長いとメリハリをつけにくく、せっかくのデザインが分かりにくくなってしまいます。 ワンホンマツエクの施術に使える便利なアイテムをご紹介します。 カール感や束感をキープさせたいときにぴったりなコーティング剤。こちらのアイテムは粘度の高いジェルタイプで、まつげ1本1本をしっかりとコーティングすることでバラつきや生え癖を抑えます。スタイリング効果が高いことから、ワンホンマツエクのような立体的なデザインもカチッと固定。サロンの美しい仕上がりを長時間キープしてくれます。また、トリートメント成分も配合されており、まつげのダメージ補修効果が期待できるのもポイント。スタイルキープとまつげケアを両立してくれる優れものです。 ワンホンマツエクのスタイリングにも使えるまつげ美容液。コーティング剤ではないためカッチリと固まるわけではありませんが、絶妙な粘度のテクスチャーがエクステに絡み、サロンの仕上がりをしっかりと維持してくれます。もちろん、店販品としてお客様におすすめするのもOK。毛髪補修成分(セラミド)やうるおい成分(アミノ酸)を配合しているため、まつげをケアしながらワンホンマツエクのスタイリングを楽しんでいただけます。 基礎知識を押さえておくことも大切ですが、ワンホンマツエクのスキルを高めたいのならセミナーに参加するのもアリ。ここでは、技術を極めたいアイデザイナーにぴったりなセミナーをご紹介します。 人気アイラッシュアーティスト・NATSUMIさんによるセミナー。&Healthyでワンホンを作る方法をライブで配信します。「&Healthyセミナー」を受講した方のみが対象とはなりますが、人気講師から直接テクニックやスキルを学べる貴重な機会!ただし、開催日や定員数には限りがあるため、気になる方は早めにチェックしてみてくださいね。 漫画に登場するキャラクターのように、ぱっちりとした目元を演出できる「漫画ボリュームラッシュ」を学べるセミナー。カリキュラムの中には、ワンホンマツエクの基礎知識やデザインの作り方が含まれており、技術を極めたい方にぴったりな内容となっています。商材付きで、受講後すぐに実践へ移せる点も魅力。さらに、セミナーは45分で完結するため、忙しいサロンワークの合間にも受講可能です。 ここからは、さまざまなワンホンマツエクのデザイン実例をご紹介します。お客様へ提案する際の参考にしてくださいね。 自まつげを根元から立ち上げるパリジェンヌラッシュリフトと、ワンホンマツエクを組み合わせたデザイン。装着本数は80本とそこまで多くはありませんが、太さ0.2mmのエクステをミックスさせたことで、存在感のある華やかな仕上がりになっています。また、黒目の上に長めのエクステを使用している点にも注目。目力が強調され、ワンホンマツエクの良さを最大限に引き出しています。 こちらも、パリジェンヌラッシュリフトとエクステを組み合わせた実例。ワンホンマツエク風のデザインに仕上げています。特徴は、長さをミックスした100本のエクステをバランス良く装着することで、ナチュラルなボリューム感を生み出していること。上品にまとまるため、大人の女性にもおすすめのスタイルです。 バインドロック®を取り入れたワンホンマツエクは、束感を出しつつもふさふさとした質感を表現できます。短い部分には、やわらかく軽やかな仕上がりのエアリーフラットラッシュを使用。あえて付けまつげのような仕上がりにすることで、中華美人風の目元を再現したデザインです。 程よいボリューム感で仕上げたワンホンマツエクのデザイン。120本を装着し、ナチュラルな雰囲気と華やかさを両立させています。柱となる部分は10mmで統一しており、そこまで長いわけではありませんが、目頭~中央部分にカールの強いDカールを用いることによってぱっちりとした可愛らしい目元を実現。一方で、目尻には自然で優しい印象のCカールを使用しており、やわらかい雰囲気を演出しています。 140本のエクステを装着し、ボリューム感のある印象的な目元に仕上げた実例。10~12mmの長さで柱を作り、隙間を8~9mmで埋めています。長い部分と短い部分でメリハリがしっかりとついているため、ワンホンマツエクならではの立体感と華やかさが一層際立ちます。「インパクトのある目元にしたい」お客様にぴったりなデザインです。 ボリューム感のあるデザインが、目元の魅力を引き立てるワンホンマツエクの実例。140本を装着しており、華やかな印象を与えます。柱となる長い部分は10~12mm、短い部分には9~10mmのエクステを使用。きれいに作られた束感が圧倒的な存在感を生み出し、周りの視線を惹きつけます。 もちろん、カラエクでもワンホンマツエクを作れます。こちらの実例では、柱となる部分に濃いめのダークブラウンとブラック、短い部分にはオレンジとグレージュのハイトーンなカラエクを使用。ブラックだけで作るよりもメリハリが生まれますが、絶妙なカラーバランスで優しい目元にもなるのが特徴です。 人と被らないワンホンマツエクにチャレンジしたいお客様には、3色をミックスしたカラフルなデザインを提案するのもおすすめ。柱となる部分はネイビーのみで存在感を出し、短い部分はパープルとグレージュで透明感を演出しています。女性らしさも感じられるミックスデザインは、大人のお客様への提案にもぴったり。ブラックのエクステを使用せず、ナチュラルな発色を実現したデザイン実例です。 ▼カラエク×ワンホンマツエクのパイオニア・Mays lash&brow design 小野菜摘さんのインタビュー記事はこちら 目元をぱっちりと大きく見せてくれるワンホンマツエク。縦幅が強調されるため、一重でも二重でも、まぶたの形状にかかわらず映えるデザインです。慣れていない方は「デザインを作るのがむずかしそう」と思うかもしれませんが、手順はたったの3つ。ワンホンマツエクの技術を学べるセミナーや、施術をスムーズにしてくれる商材も活用しながらスキルを習得していきましょう。美しいデザインに仕上がれば、お客様にもきっと喜んでいただけるはずです。 ※本記事の内容や価格はすべて、2025年8月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
1.柱となる部分の配置を決める
2.柱と柱の間を短いエクステで埋めていく
3.コーティング剤で仕上げる
きれいなワンホンマツエクを作る4つのコツ
コツ①|柱はまつげの一番上の層に付ける
コツ②|根元の距離を開けすぎない
コツ③|自まつげの負担になるエクステは避ける
コツ④|長い部分35%:短い部分65%のバランスを目指す
ワンホンマツエクをおすすめできない人は?

自まつげが少なすぎる人
目安としては「140本は負担なく付けられる」くらいの自まつげがある状態が理想です。きれいな仕上がりが望めそうにないお客様にはその旨をきちんと説明し、まつげ美容液などでのケアから提案することをおすすめします。自まつげが長すぎる人
仮に、ワンホンマツエクの「短くする部分」を「自まつげの長さ」に設定すると、柱となる部分はさらに長さを出すことに。結果として、不自然な仕上がりになったり自まつげへの負担につながったりする可能性もあります。自まつげが長くても「どうしてもワンホンマツエクをしたい!」という方には、デザインしにくくなることを事前に伝えましょう。ワンホンマツエクの施術に便利なアイテム3選
【eye Boutique】オーバーラップラッシュ
出典:EYELASH GARAGE
ワンホンマツエクの施術時間を短縮してくれるボリュームラッシュ。毛先に向かって枝分かれしており、ファンを作る手間がないためスムーズに装着できます。また、ふんわりとしたやわらかい質感と程よいツヤ感も特徴のひとつ。自まつげに近い自然な仕上がりを叶えつつ、ワンホンマツエク特有の立体感をしっかりと表現できます。大容量なのでコスパも抜群。長さは8~12mm、カールはJ・C・Dの3種類が用意されています。【Odette】フェニックスアイ カールアップコーティング
【CKL】ミラクルラッシュジェル
ワンホンマツエクの技術向上を目指せるおすすめセミナー2選
&Healthy受講者限定デザインセミナー~ちょい足しワンホン~ NATSUMI講師
ワンホン[漫画ボリュームラッシュ]特別セミナー
【最新版】実例で学ぶ!ワンホンマツエクのデザイン8選
パリジェンヌラッシュリフトに0.2mmのエクステを装着したデザイン
長さをミックスさせたナチュラルなワンホンマツエク
出典:@rino_4013さんバインドロック®×エアリーフラットラッシュのワンホンデザイン
DカールとCカールの組み合わせで短いエクステでも印象的な目元に
出典:@anri.i.91さん140本を装着して印象的な目元を叶えるワンホンマツエク
きれいに作られたワンホンマツエクの束感が印象的な目元を演出
抜け感のある大人かわいいカラエク×ワンホンデザイン
カラーコントラストが美しい3色ミックスのカラエク×ワンホンデザイン
まとめ
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