アイリストって自分のマツエクどうしてる?「セルフマツエク」や「セルフオフ」ってアリ?

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マツエクを施術する私たちアイリストの目。意外とお客様から見られていますよね。お客様にマツエクの魅力を伝える私たちのまつげがボロボロな状態や取れかけだと、信憑性にも欠けてくるでしょう。そのため、常にいい状態のまつげをキープしておきたいところ。では、アイリストは自分のマツエクをどのようにつけているのでしょうか。実際にアイリストに聞いたアンケートと合わせて紐解いていきましょう。

【アイリストに聞きました!】自分のマツエクってどうしてる?

最近では自分自身でマツエクを装着できる「セルフマツエク」を行っている人がいます。一般向けにも「セルフマツエクキット」というものが販売されているため、誰でも気軽に購入できるようになりました。そこで、気になるのはアイリストがセルフマツエクをしているかどうかです。

実際にサロンに協力いただき、アイリストにアンケートをとってみました。

今回、調査を行ったのはアイリストの人数が多く、危険意識の高い優秀なサロンです。「セルフマツエクを行なっていますか?」という問いに対して、「はい」と答えた人が0%、「いいえ」と答えた人が100%という結果になりました。

まれに一人で施術している人など、「オフだけは自分でやる」という人もいるようですが、アンケート結果により、きちんとした意識の「プロアイリスト」は、自分でマツエクを装着せずに他のサロンや他のアイリストに施術をしてもらっていることが分かりますね。

自分の好きなタイミングで装着する方が楽なように思えますが、なぜこのようなアンケート結果になるのでしょうか。答えは、アイリストだからこそセルフマツエクの危険性を理解しているからです。実際にセルフマツエクやセルフオフの危険性について確認していきましょう。

セルフマツエク・セルフオフの危険性

セルフマツエクキットの中には「写真マニュアル付きで初心者でも安心!」「低刺激グルーなので扱いやすい」「サロンで施術を行なうよりも安価で済む」と記載されているものもあります。一般の人が、その言葉だけ見ると「サロンで行なうよりも安いし、セルフの方が魅力的だ!」と感じるかもしれませんが、お察しの通りマツエクの知識がない人が施術を行なうと多くの危険が伴ってきます。では、美容師免許を持っているプロのアイリストならセルフマツエクやオフをしてもいいのか?と尋ねられると、答えはNOです!プロでもセルフマツエクの危険なことには変わり有りません。。その危険性は大きく分けて3つです。

1.見極めが困難
マツエクをつける際、付着したい方の目は閉じますよね。自分自身でマツエクを装着すると、片目は閉じて片目は開いた状態のまま施術を行わなければなりません。片目という不安定な状態だと、まず「距離感がつかめない」という状況に陥ります。そのため思った位置に付着できない、最悪の場合ツイザーで目を突き刺してしまう、という危険が考えられるでしょう。通常自まつげ1本に対してマツエクを1本つけていきますが、産毛などが絡み1本ずつの仕分けが難しい可能性も。巻き込みがおきると痛みが生じるだけではなく、仕上がりが不自然になるケースも考えられるでしょう。

2.グルーが目に入る可能性
こちらも理由は、片目という不安定な状態で行なうためですが、グルーがついたマツエクが目の中に入る可能性もあります。グルーが目の中に入ってしまうと、角膜炎や結膜炎になってしまうことも考えられます。最悪の場合失明してしまう可能性もあり大変危険です。実際の施術でも、グルーが目に入ってしまったというトラブルが報告されています。両目でしっかりと確認しながら施術しても起こるケースですから、片目で視界が不安定な状態だと、よりリスクが高まることが想定できるでしょう。
また、通常マツエクを装着する際には、皮膚から1~2mm離して行いますよね。しかし、距離感がつかめないため皮膚に直接くっついてしまうことも考えられます。皮膚にグルーが付着してしまうと、炎症が起きる、エクステの根元部分が刺さる、という危険性も。

3.モチが悪い
装着面が確保できないためしっかりとマツエクが装着できず、早々に取れることもあるでしょう。通常マツエクを装着する際は、毛周期を見極めますよね。
【 「気づけばまつげボロボロ…」を避けよう!つけてはいけない自まつげ選定 】でもお伝えしたように、自まつげ選定はマツエクを長持ちさせるために、重要な技術となります。しかし、しっかりと自分の目元が確認できないセルフマツエクでは、自まつげ選定が困難になるでしょう。よって、モチが悪くなるという事態に繋がるのです。

続いてセルフオフで考えられる危険性を確認していきましょう。

セルフでマツエクをしようと試みる人の場合、セルフで「装着」するよりも、セルフで「オフ」する人の方が割合的に多いかもしれません。サロンでは施術代とは別に「オフ代」を取られることが理由のひとつです。付け替えをしようとする時は、残っているマツエクがあと数本だけということも。「数本のためにオフ代を払うのはもったいない!」という考えから、自分でオフする人がでてきてしまうのです。ご存知の通り、マツエクをオフするときの方法は2種類あります。

1.リムーバーを使用する
「グルーの働きを弱くする専用のリムーバーを使用する」ケースの危険性から説明します。リムーバーはグルーを溶かすほど強力なもの。そんなリムーバーが、万が一目に入ってしまうと…最悪失明に繋がってしまうでしょう。セルフマツエク同様に、セルフで行うと片目を閉じたまま行います。間違って目に入ってしまう可能性がかなり高くなるのは、お察しの通りです。

2.ツイザーでのオフ
次の方法は、素人によく見られる行為ですが、リムーバーを使わずにツイザーやピンセット、または指で無理やり抜く方法です。サロンでは決して行わない方法です。こちらの危険性はマツエクだけではなく、元気な自まつげを抜いてしまう可能性があります。適したオフをしなければ、自まつげが傷んでしまうだけではなく、次にマツエクの施術を受ける際、装着したい場所に自まつげがないと思い通りのデザインにならないことも。毛周期に反して一度抜けたまつげは、成長過程のものもあるため、生えてくるまでに時間がかかります。自まつげがない状態の間、目にゴミや汚れが入るのを防ぐというまつげ本来の役割を果たさず、目に影響を与える危険性もゼロではありません。たった数本であってもきちんとアイリストにオフしてもらう必要があります。
また、厳密には「セルフオフ」とは言えないかもしれませんが、オイルクレンジングなどを使ってわざと「マツエクを取れやすくする」人も。これも、摩擦などで自まつげに影響が出ますので、避けるべきと言えます。

 

以上のことから、セルフマツエクやセルフオフがかなり危険なことであることが分かりました。やはり大切な目元を施術するマツエクは、きちんとサロンで施術を受けることが大切です。

アイリストだからこそできること

マツエクをつける際、サロンで施術を受けるメリットは何でしょうか?私たちアイリストは当たり前になっているかもしれませんが、アイリストだからこそできることを再認識していきましょう。

1.安全に施術が行える
マツエクを装着する際は、グルーが皮膚につかないよう、まつげ1本1本を見極めるよう、ツイザーやグルーが目に入らないように、しっかりと両目で確認しながら行なっていかなくてはいけません。美容師免許をもち厳しい研修や経験を重ねたプロのアイリストだからこそ、安全に施術が行えます。

2.きれいな仕上がりになる
目尻に長めのマツエクをつけたい、黒目部分にボリュームを増やしたい、というようにマツエクをつける時はデザインも重視しますよね。理想の仕上がりになるためには、全体のバランスを見ながら調整して施術を行わなければなりません。片目の状態で全体のバランスを確認するのは難しいこと。その点、アイリストは少しずつバランスを見ながら調整しつつ施術を行えるため理想の仕上がりに近づきます。

3.自分のまつげの状態を把握できる
自分で自分のまつげにエクステを装着するときに、自分のまつげの状態をしっかりと見極めることは不可能に近いです。その点、サロンでアイリストに施術をしてもらうと、まつげの状態を把握してもらい、状況にあったデザインや本数の提案をしてもらえます。それによりモチもよくなり、自分の状態に1番あったマツエクを楽しめるというわけです。

 

アイリストだからこそできることは大きく分けて3つ挙げられました。どれも私たちアイリストが自信を持って行なえることです。普段当たり前に行っていることばかりのため、自分自身でも出来る!と思ってしまうかもしれませんが、セルフで行なうとまた話は別。今一度、私たちアイリストが資格を持って施術を行なう意味を考えてみましょう。

まとめ

サロン勤務の方ではなく、一人で開業されている方など、「自分はマツエクの知識を持っているし、サロンにつけに行く時間もないから自分でやってしまおう!と考える人もいるかもしれませんが、知識を持っているからこそセルフで行なうことはどれだけ危険なのか予想がつくはずです。甘い考えを持っていると自分の大切な目が見えなくなるかもしれません。プロとして、マツエクをつける時は必ずサロンで施術をして、安心安全にマツエクを楽しみましょう。

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