マツエクに使えるクレンジング8選!プロが選ぶ、本当に長持ちするアイテムとは?
マツエクを長持ちさせるには、クレンジング選びが重要です。ドラッグストアなどで購入できる市販品の中には、マツエクOKと書いてあっても、実はエクステが取れやすくなる成分が含まれていることがあります。今回は「マツエク中も安心して使えるクレンジングはどれ?」「ダメな成分はある?」というお客様からの質問に自信を持って答えられるよう、クレンジングについて勉強していきましょう。
市販のクレンジングの種類とは?

コンビニやドラッグストアでは、主に6種類のクレンジングが販売されています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
オイル
メイクをしっかりと落としてくれる洗浄力と、メイクになじむまでの速さが魅力的なアイテムです。濃いメイクも短時間で落とせますが、マツエクにオイルクレンジングはNG。クレンジングに含まれる油分がマツエクのグルーを分解してしまうため、使い続けるとグルーの接着力が弱まります。
もし「マツエクOK」と表記されていても、グルーへの影響を考慮すると、使用は避けるべきです。もしお客様が使用している場合は、オイルクレンジングとグルーは相性が悪いことをお伝えしたうえで、他のタイプに切り替えるよう提案することをおすすめします。
リキッド
お風呂でも使えるものが多いリキッドクレンジング。洗浄力の高さが特徴ですが、オイルクレンジングとは異なり、主成分に水が用いられています。特に「水クレンジング」のようなオイルカットのクレンジングはグルーの種類を選ばず、マツエクをしている人にぴったりのアイテムです。
ジェル
なめらかなテクスチャーで、うるおいのある洗い上がりを実現するジェルクレンジング。大きく分けて、2つのタイプがあります。
油性タイプ
油性タイプは、名前の通りオイルが主成分。オイルクレンジング同様、濃いメイクもしっかりと落としてくれる点が魅力です。しかし、あくまで“オイル”であるため、マツエクをしているときには使用しないほうが良いでしょう。
水性タイプ
水性タイプは、オイルインタイプとオイルフリータイプに分けられます。どちらも主成分は水です。しかし、一般的にオイルインタイプには、5%程度の油分が含まれています。マツエクへの影響は少ないと言われていますが、気になる人は避けておくほうが無難です。
一方、オイルフリータイプには、油分が含まれていません。マツエクをしているときも安心して使えるクレンジングジェルです。しかし、洗浄力が弱く、メイクをしっかりと落とし切れない場合もあるようです。また、油分が含まれていないため、肌が乾燥しやすいという一面も。乾燥肌のお客様にはおすすめしないほうが良いでしょう。
クリーム
クリームクレンジングは、オイルをベースにしたタイプ。保湿力の高さやメイクを落としながら顔のマッサージができる点が支持されていますが、油分がグルーを分解する可能性があるため、残念ながらマツエクには向きません。
ミルク
さっぱりとした使い心地ながらうるおいのある洗い上がりが魅力で、敏感肌の人にもおすすめできるクレンジング。肌への刺激が強い、界面活性剤の配合量が少ないことでも知られています。
一方で、微量ながら油分が含まれている商品が多いようです。中には油分が含まれていないタイプも販売されていますが、マツエクをしている場合は注意が必要。購入の際は、成分表示欄を確認するようお客様にご案内しましょう。
バーム
オイルをベースにした半固形状のクレンジング。肌にのせると体温で溶け、やわからかくとろみのあるテクスチャーに変化します。オイルクレンジングと同等の洗浄力を持ちますが、やさしい洗い心地が特徴です。
植物由来の洗浄剤を主成分としているアイテムはマツエクに与える影響も少ないとされていますが、石油由来の洗浄剤が配合されている場合はマツエクに向かない可能性があります。クレンジングバームを使っているというお客様には、一度成分表示を確かめてもらったほうが良いかもしれません。
お客様に適したクレンジングを提案するには

カウンセリングの際、オイルクレンジング以外なら問題ないと判断しているアイデザイナーもいるかもしれません。しかし、すでに説明したように「マツエクOK」と表記されていても、微量ながらオイル成分が配合されているクレンジングもあります。
加えて、オイルフリーでもクレンジングに配合されている成分とグルーの相性が悪ければ、エクステは取れやすくなってしまいます。成分表示は商品に記載されていますが、お客様自身での判断が難しい場合は、サロンで取り扱っているマツエク専用のクレンジングをおすすめするのがベストです。
このように、お客様のライフスタイルや要望に合わせて柔軟に対応できるのが、プロのアイデザイナーです。お客様からの質問に答えるだけでなく、一歩踏み込んだ提案ができるよう、日ごろからクレンジングに関する正しい知識を深めておきましょう。
マツエクOKの市販クレンジング剤3選
お客様の中には「いつでも気軽に手に入る市販のクレンジングが使いやすい」と感じる人もいます。ここでは、アイデザイナーとしておすすめできるマツエクOKの市販のクレンジング剤を3つご紹介しましょう。
マツエクOK|【ORBIS】クレンジングリキッド
出典:Amazon
水を主成分とする、リキッドタイプのクレンジング。シアノアクリレート系の一般的なグルーを想定したテストに合格しており、マツエクに対応しています。特徴は、成分の30%以上に保湿成分を配合していること。メイクや汚れをすっきりとオフしてくれますが、洗い上がりはしっとりとしています。肌への刺激に配慮した設計で、敏感肌の方にもおすすめしやすいアイテムです。
マツエクOK|【無印良品】マイルドジェルクレンジング
出典:Amazon
鉱物油不使用で、マツエクにも使用できるジェルクレンジング。肌にすっとなじみ、メイクや毛穴汚れをすっきりと落としてくれることから、無印良品の商品の中で高い人気を誇ります。しっかり洗浄しながらも、うるおい成分としてリピジュア®やヒアルロン酸Naを配合しているため、肌のうるおいをキープ。ほのかに香る柑橘系の香りにも癒されます。
マツエクOK|【COW BRAND】無添加メイク落としミルク
出典:Amazon
着色料、香料、防腐剤、鉱物油、アルコールなど、アレルギーを誘因する恐れのある成分をすべてカット!マツエク装着時も安心して使えるクレンジングです。ミルクタイプならではのなめらかでやさしい肌あたりが特徴で、摩擦による負担を軽減しながら、メイク汚れを落とします。無添加にこだわりながらも手に取りやすい価格設定で、コスパに優れているのもポイントです。
サロン専売品のマツエクOKなクレンジング5選
「成分表示まで詳しくチェックできない」というお客様には、サロンの専売品をご提案するのがおすすめ。サロン専売品は、グルーとの相性を考慮して開発されており、お客様に安心してお使いいただけます。ここでは、マツエクのモチに影響しないおすすめのクレンジング5選をご紹介します。
【ISS】アイクレンジング
水を主成分としたオイルフリー処方のクレンジングで、さっぱりとした洗い上がりが特徴。マツエクのグルーに影響を与えにくいため、モチが気になる方も安心して使えます。また、高い洗浄力を誇りながらも、植物由来の天然成分をたっぷりと配合。肌のうるおいをしっかりとキープします。さらに、容器は扱いやすいプッシュタイプを採用し、キャップ上部を回せばロックがかかる仕様に。旅行などで持ち運ぶ際に、液漏れの心配がない点も魅力です。
【LADYCOCO】ジェリークレンジング
石油系界面活性剤フリーのジェルクレンジング。グルーの接着力を弱める成分を配合していないため、マツエクをしているお客様にも自信を持っておすすめできるアイテムです。マツエクの負担軽減にとことんこだわった設計で、やさしくなでるだけで毛穴の汚れをすっきりと落とせます。また、加水分解ヒアルロン酸やハイビスカス花エキスなどの保湿成分を90%以上配合。肌をうるおいで満たしながら、しっとりと洗い上げます。
【松風】オイルフリークレンジングジェル
マツエク業界のトップブランド『松風』が手掛ける、ジェルタイプのクレンジングです。プロ用マツエク商材メーカーならではの知識と技術力を活かし、マツエクとの相性を考慮して作られています。特徴は、ほど良い洗浄力。肌に必要な油分は残しつつ、メイクや毛穴汚れをやさしく落とします。アロエベラ葉エキスやチャ葉エキスをはじめとした保湿成分も豊富に含まれており、肌の乾燥が気になる方も使いやすい設計です。
【tecnico】ラッシュグランディール モイストアイクレンジング
石油系界面活性剤や鉱物油など、グルーの接着力に影響を与える成分不使用。マツエクのモチを最大限考慮した処方になっています。また、ヒアルロン酸Naやアロエベラ葉エキスなどの保湿成分を贅沢に配合しているため、肌なじみが良く、洗顔後はしっとりとうるおいのある仕上がりに。アイクレンジングですが、もちろんフェイス全体にも使用できます。
【エポラーシェ】モイストクレンジング
特殊な水と保湿成分をベースにした、オイルフリーのクレンジング。まるで美容液で洗浄しているかのようなマイルドな使用感が特徴で、肌を労わりながらやさしくクレンジングできるのが魅力です。また、爽やかなグレープフルーツの香りを採用しており、クレンジングタイムを心地良い癒しの時間へと変えてくれます。クレンジングとスキンケアを両立したい方に、喜んでいただけそうなアイテムです。
オイルクレンジングOKなグルーもある

マツエク=オイルクレンジングはNGという方程式が、長い間アイ業界では常識とされてきました。しかし、今はオイルクレンジングを使用できるマツエク用グルーも増えてきています。
例えば、LEDエクステ®の専用グルーは、その代表とも言える存在。LEDライトを照射することで瞬時に完全硬化する仕組みを採用しているため、オイル成分が入り込み、グルーの接着力を弱めるリスクがほとんどありません。クレンジングの種類に関係なく、マツエクのモチが良くなるとされています。
その他、速乾タイプのマツエク用グルーの中には、オイルへの耐性を持つものも多数存在します。他店との差別化を図るには、オイルクレンジングの使用が認められている商材を取り入れるのもひとつの手です。カウンセリング時に「オイルクレンジングを使っている」とお聞きした際に、「当店では耐油性グルーを使用していますので、普段通りのクレンジングをお使いいただけます」と提案できれば、お客様の満足度は大きく向上するでしょう。
▼オイルクレンジングOKのグルーはこちらもチェック
まとめ
マツエクに使用できるクレンジングは、配合成分によって大きく左右されます。「マツエクOK」と表記されていても、微量のオイル成分が含まれている場合はグルーとの相性が悪い可能性もあるため、アイデザイナーとしては慎重な判断が必要です。一方で、オイルクレンジングを使用できるマツエク専用グルーも増えてきています。プロのアイデザイナーとして、お客様に最適な選択肢を提供できるよう、新しい技術や商材に関する知識を日々アップデートしていきましょう。
※本記事の内容や価格はすべて、2025年9月時点のものです。最新情報は、公式HP等よりご確認ください。
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