【画像解説あり】Beauté のマツエク・基礎テクニックまとめシリーズ/テープワーク!特集

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施術のスピードに悩む新人アイリストさんに見直してほしいのがテープワーク。テープ貼りを極めることで、施術のしやすさが格段にアップしますよ。また、目元はデリケートなので、お客様に違和感を与えない貼り方も重要なポイントです。今回は、アンダーテープ、アッパーテープ、テープの剥がし方を詳しく紹介。エクステが装着しやすく、違和感のないテープ貼りをマスターしましょう。

アンダーテープのポイント

アンダーテープの役割は、上下のまつげが絡まないようにするためです。貼り方が悪いと、お客様に違和感を与え、安全に施術が行えないので、細心の注意を払って行いましょう。

【アンダーテープを貼るときのポイント3つ】

(1)テープの位置は目の際から約1mmあける
(2)目の形に沿うようにテープを貼る
(3)すべての下まつげをきちんとテープで固定する

1つ目のテープを貼る位置ですが、

上の写真のように、下まぶたの粘膜が見えない状態のテープ貼りはNG!粘膜にテープが当たってしまい、お客様に違和感や痛みを与えてしまいます。テープを貼るときは、目の際から約1mmを目安に、粘膜に当たらないように気をつけましょう。
目に食い込まないようにテープを貼るコツは、上まぶただけでなく下まぶたもいっしょに引き下げながら貼ること。ただ、目が開きやすいお客様の場合、下まぶたを引っ張ってアンダーテープを装着すると、より目が開きやすくなってしまいます。目が開きやすいお客様は、上まぶたのみを引っ張ってテープを貼るようにしましょう。
テープの目の食い込みは、頭側から見るだけでは分かりにくいので、「痛いところや違和感はありませんか?」という声かけと共に、見る角度を変えて目視でも確認しておくと安心ですね。

2つ目のポイントは、目に沿うようにテープを貼ること。「目に食い込まないように気をつけよう」と思えば思うほど、目の際からテープが離れがちになってしまいます。

上の写真のように、目頭側のテープが目の際から離れてしまうとNGです。テープが目の際に貼られていないと、グルーが皮膚についたり、テープで押さえきれていない下まつげにエクステを装着してしまったりと、安全に施術が行えません。
目に沿うようにテープを貼るためには、

・貼る前に目のカーブにテープを合わせてみる

・1枚で貼ろうとせずにテープは目尻側と目頭側で分ける

の2点がポイント。
テープを貼る前に目のカーブにテープを合わせてみることで、ベストなテープ位置を確認でき、失敗するリスクを減らすことができます。また、テープの長さを変えるなどの微調整も可能です。
テープワークはサロンによって差があり、どれが正解とは言い切れませんが、Beauté(ボーテ)では、目頭と目尻に1枚ずつアンダーテープを貼ることをおすすめします。テープが1枚では、ベテランアイリストでも目のカーブに沿わせることは至難の業。テープが3枚以上では、テープの重なり部分が増え、お客様が違和感を持ちやすくなるため、2枚がベストと考えています。
より安全なアンダーテープの手順は、

1.スキナゲートを目に沿わせて貼る
2.サージカルテープをスキナゲートの上に貼る

に2ステップです。
スキナゲートは、通気性と柔軟性に優れた極低刺激性の医療用テープで、目元の皮膚ストレスを軽減してくれるため、使っているマツエクサロンも多いはず。ただ、メッシュになっているため、上まつげが確認しづらいというデメリットがあります。
そこで、スキナゲートの上にまつげが確認しやすいサージカルテープを貼りましょう。サージカルテープは、敏感肌でも安心な「優肌絆(ゆうきばん)」がおすすめ。アンダーテープだけでなくアッパーテープにもよく使われているテープです。
2種類のテープを使うことで、目元と施術の両方に利点のあるテープワークになります。テープは長すぎず短すぎずお客様の目の幅に合わせ、2枚のテープの重なり部分は1cm程度に抑えることが、違和感をなくすコツです。

▼お肌が弱いお客様へのテープの貼り方は、こちらも参考にしてみてくださいね。

3つ目の、「すべての下まつげをきちんとテープで固定する」ができていないと、上まつげと下まつげの見極めが難しくなり、上まつげと下まつげが絡んだ部分にエクステを装着してしまう可能性も。そうなると、お客様の目は開かなくなってしまいます。下まつげは産毛など短く細い毛が多いため、きちんとすべてがテープで固定できているか細心の注意を払いましょう。

アッパーテープのポイント

上まぶたの皮膚を引っ張り、まつげを立たせて根元を見やすくすることがアッパーテープの役割です。下がりまつげのお客様は、アッパーテープをすることで、施術のスピードが格段にアップしますよ。

・自まつげの角度が上がり気味の方

・上まぶたがまつげの生え際を覆っていない方

・眼球が大きめの方

の場合は、アッパーテープを貼る必要はありません。
アッパーテープは、まぶたに対してまつげが垂直になり、生え際がきれいにでるように貼ることがポイント。テープの数はお客様の目元に合わせて選びます。全体的に下がりまつげの方には2枚使ってまつげが一直線になるように上げ、部分的にまつげが下がっている人は、その部分のみテープで上げると良いでしょう。
テープを貼るときは、まぶたの上からでも眼球に触れないようにすること。眉の上あたりに手を固定して引き上げるように貼っていくと、お客様も違和感をもちにくいですよ。
アッパーテープを貼ったら、薄目が開いていないかどうか必ずチェックしてください。薄目が開いてしまうと、目が乾いたりグルーが刺激になったりと、トラブルの原因になりかねません。

剥がし方のポイント

きれいにマツエクが仕上がったとしても、最後のテープオフでお客様に不快な思いをさせてしまっては残念ですよね。痛みが起きにくいテープの剥がし方をきちんとマスターしておきましょう。

テープオフのポイントは、

・肌と平行に剥がす

・皮膚を押さえながら

・スピードはゆっくり

・精製水をつけて湿らす

 

の4つ。

出典:松風

上のグラフのように、剥がすスピードが遅く、剥がす角度が大きいほど、痛みが少なく剥がすときに適した条件といえます。

出典:松風

上の画像のように、剥がす向きと反対の皮膚を指で押さえながら、皮膚と水平になる約180°の角度でテープを剥がしましょう。
それでも皮膚とテープの粘着が強いと感じた場合は、精製水をつけた綿棒で接着面を少しずつ湿らせながら剥がすと良いですよ。

まとめ

テープワークは、安全かつ効率的に施術を行うための重要なテクニックです。テープワークでお客様に違和感を与えてしまうと、アイリストとしての腕を疑われてしまうかもしれません。基本のテープワークをマスターして、お客様に安心してスピーディーな施術を受けていただけるようにしましょう。201009Ekm

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