リペアの際、伸びているまつげはどこまでオフすべきか?初歩的なポイントを再確認しよう

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今回は、リペアの基礎を改めて学ぶ記事です。リペアの際に伸びているまつげを見つけて、「どこまでオフして、どのまつげは活かせば良いの?」と悩んだことはありませんか?その場合、前回の施術で装着するまつげを正しく選定できていなかったのかもしれません。リペアで悩むほど伸びたまつげに出会ったことがある人は、自まつげの選定について正しく理解し直す必要があります。こちらの記事で、初歩的な問題をしっかり復習しましょう!

リペアの際、オフしたほうが良いエクステの選定

結論から言うと、リペアの際にオフしたほうが良いエクステは、「デザインを乱しているものすべて」です。
こちらの画像を例に解説しましょう。

こちらの例では、施術で出会うことが多そうな3種類のエクステが示されています。

青の矢印 

まず、青の矢印で示されたエクステに注目してみましょう。自まつげの根元を見ると少し長さはありますが、実際に測ったところ、根元の伸びが目立ちやすい3mm以上には達していませんでした。また、外見上ほかのエクステと比べても、毛先の長さがバラついていないことが分かります。こちらは、オフせず残してもOKなエクステです。

赤の矢印 

つぎに、赤の矢印で示されたエクステを見てみましょう。ほかの毛から飛びぬけて長いことが分かります。エクステを装着した自まつげの根元を測ると、3mm以上も伸びていました。また、少し根元浮きがあることも分かります。このエクステは、もちろんオフです。

緑の矢印 

さらに、緑の矢印で示されたエクステはどうでしょうか?同じように長さを測ったところ、自まつげの根元が3mm以上伸びていました。また、装着時とは向きが変わっていて、取れかけているように見えます。こちらも、リペアの際にオフすべきエクステです。

つまり、まとめると

(1)根元から3mm以上伸びている
(2)浮きがある
(3)取れかけている
(4)向きが変わっている

 といったエクステは、リペアでオフする対象となります。
 この判断基準をしっかり頭に入れて施術すれば、オフするエクステかどうかで悩む時間が減るでしょう。結果的に、リ  ペアの時間を短縮することにつながるはずです。

さて、リペアでオフすべきエクステについては、おさらいすることができました。では、同じように施術したエクステで、なぜ長さに違いが生まれるのでしょうか?

ご来店時、エクステにバラつきがあるはなぜ??

綺麗な向きや正しい装着ラインで施術したにも関わらず、リペアの際にデザインがバラつくことには原因があります。お客様側とアイリスト側の原因に分けて、改めて考えてみましょう。

お客様側の原因 

装着後の扱い方 

お客様自身による原因として1番多いのは、装着後のマツエクを正しく扱えなかったことによるもの。グルーが内部までしっかり乾く前に洗顔やシャワーをしてまつげに水分がついてしまうと、グルーがふやけてエクステの向きが変わったり、浮いて取れかけたりします。
また、マツエクは物理的な刺激にも弱いもの。目元を指でこすったり、うつぶせで寝たりして負担をかけるだけでも、正しい装着位置からずれて、エクステの長さがバラつく原因となります。

▼「装着後の洗顔やそのほかの注意点」については、こちらの記事もチェック!

美容液や育毛剤の使用

まつげ用の美容液や育毛剤には、いくつか種類がありますよね。なかには、副作用として毛の成長スピードが異常に速まるものも存在します。生えるべきではない部分から生えてしまったりしてまつげの層が乱れてしまうこともあります。当然、むやみに使わない方が良いのですが、自まつげにコンプレックスがあるお客様のなかには使用する人もいるでしょう。美容液や育毛剤を始め、まつげや目元のケアアイテムについては、使用前に一度アイリストへ相談してもらうようご案内したいですね。

アイリスト側の原因 

質の悪いグルーの使用 

浮きがある、取れかけている、向きが変わっている、という3つのトラブルについては、施術で質の悪いグルーを使っていることも影響します。こちらは、品質が良く、プロからの評価が高いグルーを使うことで解消できるでしょう。

▼「アイリストおすすめのグルー」については、こちらの記事をチェック!

自まつげの選定ミス 

アイリスト側のミスで多いのは、エクステを装着する自まつげの選定が間違っていること。
エクステを装着する自まつげは、長くて太い成長後期の毛を選びますよね?しかし、そうではなく、つけないほうが良い自まつげに装着していたおそれがあります。細くて短い成長初期の自まつげや産毛は、これからぐんと伸びる可能性があるため、選ぶべきではないのです。
自まつげの選定ミスは、未熟なアイリストだけが起こすとは限りません。装着本数を優先したり、限られた時間内で施術をしようと焦ったりすることで、どのアイリストも選定ミスをしかねないのです。
「この自まつげに装着しても、次回のリペアでオフすることになりそう」と思ったら、装着は控える方がベター。お客様へ、デザインが乱れて、マツエクの持続性が弱くなることを説明してください。本数を減らしても、美しさがより保たれることを優先し、合わせて健康なまつげを育てるようレクチャーします。もちろん、日ごろの技術トレーニングで施術スピードと判断力を養うことも大切です。
このように、アイリストの未熟な技術や質の悪いグルーの使用が要因になるほか、施術後にお客様がエクステを不適切に扱ってしまうことも影響すると考えられます。アイリストが技術力や判断力を高めると同時に、お客様へ施術後の正しいマツエクの取り扱いを説明し、徹底していただくほかありません。
考えられる原因をひとつずつ消していくことが、リペアの際にアイリストが困らず、お客様の自まつげを健康へ導く近道なのです。

装着する自まつげの選定もお客様から信頼される要因

お伝えしてきたように、自まつげの選定もマツエクの持続力を保つ大きな要因となります。
ここで、自まつげの選定とリピート率について考えてみましょう。
技術力が同じくらいのアイリストが2人いたと仮定します。あるお客様が、どちらのアイリストからも施術を受けました。いずれも仕上がりの美しさには大差がありません。しかし、日が経つごとに「向きが変わりにくい」「持ちが良い」「デザインがバラけてない」と2人のアイリストで力の差を感じた場合は、どうなるでしょうか?やはり、持続力が高かったアイリストに軍配が上がるのは明らか。「どうせなら、あの人に施術してもらいたい」と、3~4週間のリペアのタイミングで、お客様は上手な方のアイリストに指名を入れるでしょう。
このように、選定する自まつげを正しく選ぶと、技術力が同じレベルであっても、お客様の満足度やアイリストの技術力への評価が上がります。つまり、日ごろの練習によるスキルアップに加えて、自まつげの選定まで究めることが重要!施術から時間が経ってもデザインがバラけにくく、全オフしなくても大丈夫なほど、エクステを綺麗に保つことが叶います。

▼「つけてはいけない自まつげ選定」については、こちらの記事もチェック!

まとめ

リペアの際にオフすべきエクステは、美しいデザインを乱すものすべてです。この判断基準に引っかからなければ、オフせずに残しても良いエクステと言えるでしょう。
これを踏まえたうえで、リペアの際にオフすべきだと一目瞭然でわかるほど長いまつげに出会うことが多い場合は、エクステを装着する自まつげの選定をもう一度見直してください。また、どのような理由があっても、装着すべきではない細くて短い成長初期の毛や産毛は選ばないようにしましょう。
マツエクは、毎日の美しさをサポートするもの。本数やデザインを優先するなど一時の美しさだけを追い求めるよりも、次回のご来店までに持続性が高いエクステの方が、お客様の満足度は高いはずです。装着する自まつげの選定にまでこだわってこそ、一流のアイリストの証と言えるのではないでしょうか?180626Eih

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