「25歳、ゼロからスタートで3店舗経営」急成長アイラッシュサロンの神髄に迫る! 【hal+(ハルプラス)】代表・左近春香さん

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左近春香さんとは…

現在福岡に直営サロン3店舗と全国にスクール、コンサル事業を展開中の【株式会社 hal+】代表。
25歳の時、未経験、お客様ゼロからはじめたアイラッシュサロンがわずか4年で急成長。注目されている理由は、顧客数や技術の高さだけではありません。『女の子が皆、自分を大好きになれる場所』がコンセプトだからこそ実現できた、「従業員全員の想いを同じにする力」。さらに無料託児ルーム併設のサロンで、働くママに優しい仕組みを確立したことも特徴の1つ。成功の秘訣や事業にかける想いをインタビューさせていただきました。

―起業のきっかけを教えてください。

私、ずっと自分の目が嫌いだったんです。でもマツエクを付けてはじめてまっすぐ人の目を見て話せるようになった。それが私の中ですごく大きくて…「こんなに女の子に自信を与えるもの、いいものならもっと多くの人に伝えたい」と思ったのがはじめのきっかけです。でも起業を思い立った当時(5年前)は、マツエクのイメージはあまりよくなくて。「無免許問題」や「アレルギー問題」とか、摘発も結構ありました。せっかくこんなに自信をくれるいいものなのに、もったいないですよね。『だったら安心してマツエクが楽しめるお店を自分で作ろう!』と思いました。でも、その時私は福岡で美容師をしていて、アイラッシュサロンでは働いたことがありませんでした。無謀ですよね。

―職種まで違った、本当のゼロから未経験のスタートだったんですね…

はい。そういう意味では、ありがたいことに、人に恵まれていたんだと思います。「1ヶ月お給料いらないので技術を教えてください!!」と、ある経営者の方に頼み込み、勉強させてもらったのが始まりです。未経験から始めるのだから、まずは「こうなりたい」と思えるような経営者の方がどんなことをしていて、どんなサロンづくりをしているのか。丁稚奉公みたいな感じで、とにかく目に焼き付けました。その経験が、自分の中で「こうありたい」というイメージを作ってくれたのかなと思います。そのあとは福岡に戻ってまずは1つ目のサロンをオープンさせました。技術をしっかり学んだこともあって、口コミでかなり集客自体は上手くいって。オープンして3ヶ月で月100人くらいのお客様が来てくれるようになりました。

―すごい。集客もそうですが、行動力がすごいですね。お話を聞くとスムーズなようですが、苦労したことはなかったんですか??

苦労したことで言うと、25歳の女性ということでばかにされる…というか鼻で笑われるようなことはあって、すごく悔しい思いをしましたね。具体的なエピソードとしては、初めの方はイベントやパーティーに協賛したのに紹介を忘れられていたり…名刺交換したのに名刺を忘れられて帰られたり、床に落ちてたこともありましたね。普通ありえないですよね。名刺交換の時の態度なんかでも「あ、なめられてるな」と感じました。表現が難しいんですけど、「お遊びでやってる」みたいに思われているのかなと感じたこともありました。悔しかった。

あとは、お客様が多くなってきて、店舗移転を検討したときに出産したり、スタッフの退職が重なるなどのサロンのトラブルと同時に、実家の父が事故をし入院、手術、娘の病気と、イレギュラーな事が続いたりしたこともありました。あの時は本当に大変だった。

―心が折れそうになることだと思います。どうやって乗り越えられたんですか?

神様って、乗り越えられる試練しか与えないと思うんです。それに、スタッフがいたから。スタッフが頑張ってくれていること、目指すべき目標や、こうなりたいっていう人がいること。それが大きな原動力になっていました。マツエクサロンだけど、いつでも『世の中にマッチしたもの、必要とされているもの、喜んでもらえるものを作っていきたい』という熱い想いがありました。ネガティブなことを口に出すのが嫌いだったから、周囲に誤解されることもあったりしたけど、周りを信じて、想いを共有できたから、乗り越えることが出来たなと思います。

―ご自身の経験をバネに、ピンチをチャンスに変える力があったのですね。

そうかもしれない。出産してすぐ「子供を連れていける環境がないとダメだな」と思って。産後2週間でキッズルームやベビーシッターのサービスを考え、すぐに実行に移しました。自分が感じた「何とかしたほうがいいこと」って、多くの人が思うこと、世の中に求められているものだと思ったし、ママでも綺麗になることを諦めてほしくないなと思ったから。自分の体験を軸に、広い無料託児ルームを完備させた3店舗目をオープンさせたり、保育士、幼稚園教諭、看護師の採用を行い、子連れでの出勤をOKにしたりしました。従業員やママになったお客様が、もっと我儘に、我慢しないで綺麗になれるように、と思ったからです。

―起業時だけではなく、経営者になって苦労したことは何かありますか?

施術者としてではなく、「経営者になる=人を雇用する」となると、苦労したことが沢山あります。私は経営者になりたいと思ったことはなく、ただ本当にマツエクが好きで、「自分が技術者としてマツエクで女の子を可愛くしたいな」という想いで始めたので、雇用すること、そして育成に一番苦労しました。

現場で人と接するのが好きだった私にとっては、そこから離れて経営者になると全然仕事が違うわけです。集客もそうですし、次の店舗の展開、人の教育など考えることが180度違って苦労しました。…というか今もしていますね。

自分がお客様と接すれば100パーセント喜んでもらえる自信があったけれど、それを同じようにしてくれるスタッフを育成する、そして「信じる、任せる」っていうところは最初凄く苦労して。どうやったらそんなスタッフに育ってくれるのかな…というのを常に考えています。人に喜んでもらうことを本当にしたいと思ったら接客、カウンセリング、技術のすべてを練習しようとすると思うんです。それを自らできるような人を育てるということが、今一番していきたいことですね。

―経営者として嬉しかったことや、喜びを感じる瞬間を教えてください。

嬉しかったことは、スタッフが育ってくれた時です。「○○ちゃん、こんなことができるようになりましたー!」と上のスタッフが泣きながら報告してくれたり、「お客様がこんなことを言ってくださいました!」と嬉し泣きしちゃうスタッフがいたり…それを見ていると心が豊かだなって思うんです。同じ想いのスタッフが育ってくれているのを見るのが本当に嬉しいですね。育成に関しては、スタッフと一言で言っても、多くのスタッフがいるので、それぞれの役割に対して求めることを分けるようにしています。

―「現場スタッフ、施術者」全体に求めること、大切にしてほしいことは?

お客様に寄り添う、お客様にとってプラスの存在になる、ということをお願いしています。ハルプラスの店名の由来でもありますから。またスタッフ自身が仕事を毎日楽しんでほしいです。マツエクって10㎜11㎜とかの小さなものですが、それで女の子の印象をガラッと変えられる魔法のようなものだと思うので、施術をしているスタッフは自分が魔法使いになって女の子の人生をハッピーにすると思ってやってほしいなって思います。

―「トッププレイヤー」に求めること、大切にしてほしいことは?

皆のお手本でいることです。まずは姿勢。プロとしての技術や接客カウンセリングなど他のスタッフに自分の背中で見せられる人でいてほしい、トッププレイヤーだからこそ言葉だけじゃなく実践で見せることができるような憧れの存在でいてほしいと思っています。

でも、見て盗むことが苦手な子もいる。トッププレイヤーだからこそ、次に求めたいのは育成面。「かみ砕いて」新人たちにも分かりやすい言葉で伝えることですね。それがアウトプットになって自分自身の成長にもなるので、トッププレイヤーでありながらそれを活かしたマネジメントの方法を見つけてほしいですね。

―「店長」に求めること、大切にしてほしいことは?

常にスタッフのいいところを褒めてほしい、スタッフの憧れになること、スタッフルームを綺麗に保つこと、いつもご機嫌でいること、この4つを徹底してやってほしいとお願いしています。店長はそのお店の顔なので、その人がいつもニコニコご機嫌でいてくれることが大切。ご機嫌じゃないと相談できないじゃないですか?自分が悩んだ時に相談する人っていつも安定感があって余裕がある人にしか相談しないと思うので…。その余裕を持っておくことが重要かなと。女性が働くってとても大変だから…ママもして、仕事もして、家のこともしてってなるとやっぱりそれなりに悩みが出てくると思うんです。そんな時に「この人なら相談できるな」みたいな存在でいてほしいのが店長ですね。

お客様のためにサロンを綺麗にするのは当たり前ですが、スタッフルームはスタッフしか入らないので雑になりがちです。ホームのようなところ、だからこそ店長はお母さんみたいな存在で、お母さんが片付けて頑張ったスタッフたちが戻った時に安らげるような場所にしてほしいなって想いがありますね。

―今後の展望について教えてください

ハルプラスが5月で5周年を迎えます。その間で私自身、結婚~出産を経験し、働くママの大変さを自分自身が実感しています。今ハルプラスで雇用できるのは、基本的にアイリスト、それ以外だと託児ルームで働くシッター、レセプション、コンシェルジュなどです。その枠を広げてもっと働くママを増やしたい、出産しても自分の大好きな仕事ができるお手伝いをしたいと考えているので、託児ルームとは別に保育園を作りたいなと思っています。ママたちが助け合いながら自分が好きな仕事ができる、そんな環境をもっと作っていきたいです。

―最後に、同じようにこれから起業しようとしている人にアドバイスをするとしたら?

「自分の夢、想い、ビジョンを自分の言葉にして伝える練習」をした方が良いかなと思います。1年後にどうなっていたいのかなど明確にするのが大切。そうなっている自分の姿を想像するんです。その明確なビジョンを「伝える」ことができれば自分自身何をしなければいけないか理解ができます。それが伝われば、スタッフへ、そしてお客様へと後々繋がっていく。また自分の想い、どういう想いでやっているのか背景を伝えることで、応援してくれる人を増やすことにもなります。SNS、ブログを使って発信するのも良いですね。お金もいらないし、多くの人に伝えることができるから。それがのちに集客にもつながります。そして「言ったからにはやらないと!」と、自分自身にコミットすることになるんですよ。

あとは、一番大切なのは思ったら「すぐに行動する」こと。そして「やり続ける、もしつまずいても正解に変わるまでやり続ける」こと。諦めなければ、きっと叶うから。

 

―業界も注目するスピード感の秘訣は、そんな想いにあったのですね。実際にすぐに行動し、やり続け、ピンチをチャンスに転換し続けてきた左近さん。はじめはゼロからのスタートでも、明確に夢を描くこと、そしてその想いを伝え、人に共有することでどんな困難も乗り越え、夢を形に出来たのだと感じました。今後の展望にも期待です!

ーhal+ホームページはこちら

http://halplus-group.com

 

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