トラブルに対応!知っておきたい、サロンの損害補償

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サロンを経営しているとさまざまなトラブルが発生します。マツエク施術中のトラブルから人的トラブル、物的トラブルなどの問題が起きてしまった場合、速やかに対応できるように事前に損害補償の内容を知っておくことが大事です。そこで、2018年下半期にサロンで起こり得るトラブルを例に損害補償内容を確認してみましょう。

お店の床が濡れていてお客様が転倒し、怪我をしてしまった

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清掃不備で床が濡れていたり薬液がこぼれていたりして、お客様が転倒し怪我をしてしまった場合は、施設所有(管理)者賠償責任保険が適用になります。この保証は店舗内で発生したお店側の不備が原因で起きた怪我事例に対して活用することが可能。寒い季節になると外と中の温度差で結露が発生しやすく、床が滑りやすくなるので店内事故には細心の注意が必要です。また、床濡れ以外にもコンセントなどのコードや施術用ワゴンに足を取られて転倒することもあるので気をつけましょう。

お客様からの預かりの荷物を紛失してしまった

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お客様から預かった荷物やコートをサロン側の不備で紛失してしまった場合、受託者賠償責任保険が適用になります。財布や携帯電話など高価なものから、荷物を汚してしまったときにも安心な補償です。紛失以外にも盗難の被害に遭う恐れもあるので、鍵付クローゼットや店舗奥など関係者以外は入れない場所で保管するとお客様にも安心感を与えられるでしょう。

グルー(薬液)による肌荒れが発生してしまった

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マツエク施術に必要不可欠なグルー(接着液)による肌トラブルや目元のトラブルが発生し、通院が必要になった場合、生産物賠償責任保険が適用になります。グルー以外にも前処理剤やテープなどで肌が荒れるお客様もいらっしゃるので、肌に使用する施術アイテムは肌にやさしい成分のものを選ぶことが大前提。それでも敏感肌や体質によって肌トラブルが発生する可能性があります。肌トラブルはマツエクという商品を扱っている以上避けては通れないトラブルのひとつです。お客様に負担のかからない施術を心がけるのはもちろんですが、より安全で安心な薬液を使用するのもトラブル回避の方法でしょう。

施術器具でお客様に怪我をさせてしまった

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マツエクをつける際に使用する器具(ツイザー)で誤ってお客様の肌や目元を傷つけてしまい、治療や通院が必要になった場合も施設所有(管理)者賠償責任保険が適用になります。あってはならない事故ですが、万が一お客様に怪我をさせてしまったらこちらの保険を活用して、万全のアフターケアを心掛け、全快へ導きましょう。そして施術者は、より安全で魅力的な施術ができるように技術を習得する努力が必要です。

薬液をお客様の衣服につけて汚してしまった

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施術中に使用する薬液などが飛散し、お客様の洋服を汚してしまいクリーニング代を弁償することになった場合も施設所有(管理)者賠償責任保険を適用することが可能です。飛散してもすぐに取り払えば大丈夫な場合もありますが、シミになってしまった場合は速やかに対処し、お客様とのトラブルを最小限に抑えましょう。特に女性のお客様の場合、洋服や小物にもこだわりを持っている人が多いので、飛び跳ねトラブルは要注意です。

店舗販売品による肌トラブルが発生してしまった

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サロンで取り扱っている化粧品やその他の商品をお客様が購入し、肌トラブルが発生した場合は生産物賠償責任保険が適用されます。商品説明や使用感などをしっかりと説明する必要がありますが、万が一肌トラブルが発生してしまった場合は速やかに使用の中止を呼びかけ、通院してもらいましょう。通院で医療費が発生した場合の補償も含まれているので、丁寧なアフターフォローと全快へのサポートをする必要があります。

店舗が火災や盗難被害に遭ったときの損害補償

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店舗内で火災が発生し、建物オーナーへの損害賠償が発生した場合や空き巣被害に遭った場合には火災・盗難等損害補償が役に立ちます。保険対象物の種類を選ぶ必要性はありますが、貸テナントの場合は建物オーナーへの賠償額が巨額になりやすいので、加入しておくと万が一のときに安心です。単独店舗では火災が起きた際に周辺住宅や施設への燃え広がりの被害を補償することができます。

営業活動ができない災害に遭ったときの休業補償

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天災や火災などの災害でやむを得ず休業をする場合は、休業期間の損失をカバーできる休業損害補償に加入しておくと安心です。災害でなくとも、水漏れなどの設備トラブルで休業する場合も補償できる可能性があります。休業中の損害は思った以上に売上に響いてくるものです。休業中のスタッフの給与補償も考えないといけないので、従業員を抱える場合は休業補償には必ず加入することをおすすめします。

個人情報が流出してしまった

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お客様の個人情報を管理する上で万が一情報の漏えいや流出してしまった場合は、「サイバーセキュリティ保険」という保険で損害補償をすることが可能です。
メールによるサイバー攻撃やパソコンの盗難被害、退職者からの漏えいなどいつどんなタイミングで情報が洩れるか分からない時代ですので、さまざまなケースに対応している保険に加入しておくと安心です。まだ導入していない顧客人数や店舗数の多いサロンは検討しておくといいでしょう。

マツエクサロンを運営していく中で起こり得るトラブルは基本的に補償されることが多いようです。万が一トラブルが発生した場合は速やかに保険会社へ連絡を取りましょう。 

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