「このサロンに行ってみたい!」お客様はSNSや集客サイトで何を重視してみているの?

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「集客ツールを使ってサロン情報を発信しているつもりなのに、いまいち効果が実感できない…」というサロンは、発信する内容がお客様のニーズとずれてきていることが原因かも。どんな情報を発信すればお客様の心に「刺さる」のか、またその情報を発信するのに今のツールは適しているのか、改めて考えてみましょう。今回は、そのときの検討材料にもなり得る”お客様の声”をご紹介します。

お客様アンケート 何を基準にお店を選ぶ?

Beautéでは、マツエクをする100名の方を対象に「サロンの検索方法」についてのアンケートを実施。
「サロン選びの際に用いる検索方法を教えてください」とお聞きしたところ、次のような結果になりました。

今回のアンケートによると、「HotpepperBeauty」「Instagram」、そして「知人の紹介」が上位を占める結果に。まずは、それぞれの特徴や選ばれた理由について、掘り下げてみましょう。

「HotpepperBeauty」 ”圧倒的な認知度と利用者数”で主流のツールに

掲載サロン数が国内トップであるHotpepperBeautyは、主流の集客ツール。他のツールを併用しつつ、予約の際にはHotpepperBeautyの専用ページに誘導するという手法を取っているサロンも多いです。利用者からすると、ポイントが貯まるところや口コミをチェックできるところもメリットといえるでしょう。

「Instagram」 ”視覚効果の高さ”によって魅力が拡散されやすい

Instagramは、今や社会現象を巻き起こすほど勢いを増したSNSツール。その影響力の大きさから、さまざまな企業や団体も専用アカウントを開設しています。中でも、マツエクサロンの集客ツールとして重要視される特徴が、視覚効果の高さ。Instagramは、「インスタ映え」という流行語を生みだすほど、投稿写真のインパクトが重要なポイントです。そのため、写真の美しさや分かりやすさにこだわればこだわるほど、”話題のサロン”として注目を集めることになるでしょう。

「知人の紹介」 ”信頼性の高い情報”がサロン決定を後押しする

サロンにたどり着く方法として集客ツールと同等の影響力を持つのが、知人からの紹介です。例えば、サロンが自ら「いいお店です!」と言うよりも、親しい人物から「あのお店はいいですよ」と言われる方がより信頼度が増しますよね。これは、「ウィンザー効果」と呼ばれる心理効果。マーケティングの世界では広く知られている理論です。このことについては、後ほど詳しく解説しましょう。

サロン側でできること①「”入口”を整備する」

サロンのことを知ってもらうことが、予約獲得への”はじめの一歩”
一人でも多くの方に認知されるために、”入口”(お客様がサロンを知るキッカケ)を整備することから始めましょう。集客における”入口”については、過去のBeautéでも解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。

”入口”とは、いわゆるHotpepperBeautyなどの集客媒体のこと。ただし、やみくもに”入口”を広く持つことはおすすめできません。重要なポイントは、「”出口(予約)”につながりやすい”入口”を整備する」ということ。そのためには、次のようなポイントに気をつけてみましょう。

スマホで見ることを意識した宣伝になっているかどうか

もう一度、冒頭のBeautéの独自調査・ アンケート結果を振り返ってみましょう。

1位に選ばれたのはHotpepperBeautyですが、よく見ると「スマホ(タブレット)で確認」した場合となっていますね。一方、同じHotpepperBeautyであっても情報誌やパソコン版から情報を得たという方は、全体の14%しかいません。つまり、サロンを検索する際にスマホを使うというお客様が圧倒的に多いということ。そのため、サロン側はスマホの小さな画面でも瞬時に必要な情報を伝えられるような工夫をしていく必要があるのです。

例えば、HotpepperBeautyの場合。パソコン版と違って、一画面に収まる情報はかなり少ないですよね。限られたスペースの中で「もっとこのサロンのことが知りたい!」となるような魅力的な情報を発信することが求められます。とあるサロンでは、次のような方法を意識して取り入れているようです。

サロン検索結果の一覧で表示される写真の下に「ただ今のご予約は●件空きがあります!」というメッセージを掲載するようにしています。お客様が一番に知りたい情報を短く、シンプルに。メッセージの言葉もこまめに変えて、目に留まりやすいようにしています。

それでは、Instagramの場合はいかがでしょうか?
サロンによって、どのような情報を発信するのかはさまざま。何か工夫点はあるのでしょうか。こちらも、あるサロンからお聞きした方法をご紹介しましょう。

私のサロンでは、「サロン全体の専用アカウント」とは別に「デザイン用アカウント」も開設しています。担当者はそれぞれ一人ずつ。写真はスタッフ全員で収集するものの、更新担当を一人に絞ることでアカウント全体の雰囲気を統一するようにしています。

多くのサロンでは、おすすめデザインやキャンペーン情報、店販品の紹介などさまざまな情報を一つのアカウント内で発信しているのではないでしょうか。ただ、Instagramというのは投稿を一覧で見たときに、そのアカウントの印象が決まることも多いです。デザイン用アカウントを別で持つことによって、そのサロンの世界観をより見ている方に伝えやすくなるはず。お客様にとってもアカウントごとに情報が絞られている方が、求める情報をサクサク探すことができるようになります。

ウィンザー効果を取り入れた宣伝方法で信頼感アップ!

先ほどもお伝えした「ウィンザー効果」。これは、リピーター獲得にも大きく影響する重要な戦略です。

出典:ウィンザー効果で信頼を掴もう|マーケティングや恋愛で大活躍 | Pinto! 

仮に、皆さんがお客様の立場だったとしましょう。サロンのホームページを見に行くと、「優秀なアイリストばかり!」「○○エリアでも一番の予約をいただいています!」とセールスポイントのみ掲載されていました。このとき、「本当かな…?」「話を盛ってそう…」と感じる方が多いのではないでしょうか。このような気持ちを抱かれないためには、

  • 口コミ(ネガティブな意見も含めて)を多く掲載する
  • 紹介キャンペーンに力を入れる

といった対策をとるようにすることが大切。既に行っているサロンも多いと思いますが、ウィンザー効果を意識して、再度見直してみるといいでしょう。

サロン側でできること②「ニーズを取り入れる」

集客方法を見直すうえでは、呼び込みの土台となる「サロンの”ウリ”を作る」ということも必要。”入口”を整備すると同時に、お客様にとって魅力的なサロンを目指すことも大切なことですよね。次は、こちらのアンケート結果をご覧ください。 「SNSや検索サイトでサロンを探す時に重視するポイントを教えてください」という質問に対するお客様の意見です。

お客様がサロンを探す際に重視するのは「価格」。マツエク経験の有無にかかわらず、最も比較しやすいポイントですよね。価格に次いで選ばれたのは、「サロンの雰囲気」、そして「口コミの件数や内容」「メニューの充実度」と続いています。

この中で「口コミ」「サロンの雰囲気」は、積極的に発信していくべき情報でしょう。どちらも、お客様の安心感につながるポイントです。スタッフの顔や対応の良さが分かるような写真、口コミがあるとよりいいですね。そして、「価格」「メニューの充実度」は他店との差別化に大きく影響するポイント。さまざまな新技術にも敏感に対応できれば、例えその他の条件が満たされなくても足を運んでくれる可能性が高いということです。また、「駐車スペースの有無」「押し売りがないか」といった意見もありました。

サロンの新たなサービスを検討する際に、今回のアンケート結果はとても参考になることでしょう。強みとなる部分を増やすためには、お客様のニーズ把握はとても重要なこと。サロンによっては定期的にアンケ―トを実施しているところもありますよね。もし実施していない、あまり記入してもらえないというサロンは、アンケート内容がシンプルになるように削ってみましょう。待ちスペースに用紙を置いておくという方法もぜひ試してみてください。

まとめ

お客様がどんな情報を知りたいのかをしっかりと把握し、それに見合ったツールを使い分けるということが、確実な集客につながります。例えば、冒頭のアンケート結果を見ると、同じSNSであるInstagramが上位にきているものの、Facebookは0%という結果に。少し前まではかなり影響力を持っていたFacebookも、今ではあまり効力を発揮しない可能性が高いです。みなさんのサロンが導入している集客ツールは、お客様のニーズにマッチしているでしょうか?「本当にお客様の心に届いているのか」を意識しつつ、情報の選別とツールの選別は常に心掛けるようにしましょう。

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