Beautéのマツエクテクニック動画解説シリーズ♪「目尻の癖が強い人への装着」

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本来、まつげは放射状に生えているのが理想。しかし髪の毛と同じで、なかには癖毛の方もいらっしゃいます。癖のあるまつげにエクステを装着するのって、なかなか難しいと思いませんか?どうすれば自まつげの癖に流されず、マツエクの仕上がりを高められるのでしょうか。今回は、目尻に強い癖があるお客様へのエクステ装着方法を、動画とともにご紹介します。

「目尻の癖が強い」人への装着の難しさ

目尻のまつげに強い癖があると、なぜエクステの装着が難しくなってしまうのでしょうか。まずは、考えられる原因をピックアップしてみました。

目尻の癖が強い人への装着が難しい理由3つ

①お客様によって癖の種類もさまざま

まつげの癖といっても、倒れていたり毛先がカールしていたり、人によってさまざまな特徴があります。そのため、お客様の癖に合わせて臨機応変に装着方法を変えなければなりません。
毛穴の形状や毛質など先天的な原因で癖がついている方は、基本的に生え変わりも同じように癖が現れるでしょう。そのため、施術の回数を重ねるごとに、そのお客様の癖にも慣れてくるかもしれませんね。
しかし、まつげの癖は後天的な要因でつくこともあります。うつ伏せで寝たりビューラーを頻繁に使用したりといった生活習慣も、まつげに癖がつく原因のひとつです。そのため、前回の来店時とは異なった癖がついていることもあるでしょう。
こうして、まつげの癖といってもあらゆるケースがあるため、アイリストの対応力が問われます。

②接着面の取り方と仕上がりのバランス(装着するまつげの見極め)

目尻の癖で比較的多く見られるのは、自まつげが外に流れるように生えているケースです。無理に周囲のエクステの流れに合わせようすると、接着面が小さくなりがち。接着面が充分に取れていなければ、やはりマツエクのモチも悪くなるでしょう。また、癖のあるまつげにエクステを装着すると、時間が経つにつれて癖の方向に流れてしまうことも。
施術直後の仕上がりがパッと見きれいでも、すぐに取れたりバラついたりしていては、お客様にも満足していただけません。
反対に接着面を広く取るために自まつげに沿わせてマツエクを装着すると、今度はエクステが自まつげの癖に流されてしまいます。
まっすぐなマツエクをキープするために、どのまつげに装着するか、まつげのどの部分に沿わせていくか、瞬時に見極めなければなりません。

③普段と手の角度が異なる

癖毛のお客様に施術をするとき、手首を返さないと装着しにくいこともありますよね。ツイザーの向きを変えるため、いつもと違う持ち方をすることもあるでしょう。手の角度やツイザーの持ち方が普段と変わると、慣れていない分どうしても難しく感じてしまいます。
そして、いつもよりツイザーが扱いづらいと、エクステをまっすぐ掴めないことも。すると、掴み方が原因で毛先にバラつきが出る場合もあります。手首を返したときにも扱いやすいツイザーを見つけておくことも、対策のひとつです。
また癖毛への装着は難しいとばかり思い込んでいると、緊張から施術中も不要な力が入ってしまうかもしれません。力みすぎるとコントロール力が落ちるため、自信が持てるようになるまで練習や経験を重ねていくことも大切です。

このように、目尻のまつげに癖があることで、施術の難易度も上がってしまいます。では、癖に流されないようエクステを装着することには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

アウトラインが揃うとメリットがたくさんある

デザインの変化を出しやすくなる

お客様によっては、「目尻だけ長くしたい」と要望されることもあります。そのお客様が目尻に強い癖がある方で、目尻に装着したマツエクが癖に流されてしまったとしましょう。すると目尻とそれ以外の部分に長さの変化をつけても、アウトラインが揃っていないことでデザインがわかりにくくなってしまいます。
マツエクの仕上がりがきれいな放射状になることで、お客様が希望されたデザインも叶えやすくなるでしょう。

ほかのサロンと比較されても信頼を得られる

インターネットや電話で気軽にサロンの予約ができる今、さまざまなサロンを比較されているお客様もたくさんいらっしゃいます。そのなかで、ほかのアイリストが苦手とする癖毛への装着を、みなさんがきれいに仕上げられたらどうでしょうか。
お客様が自分のまつげに癖があることを認識していなくても、仕上がりを見て「このアイリストさんのマツエク、なんだかきれいだな」と、なんとなく違いを感じていただけるかもしれません。リピートしていただくきっかけになります。

では目尻のまつげに癖があるお客様の場合、どのように装着していけばよいのでしょうか。詳しく見てみましょう。

癖のあるまつげへのエクステ装着方法

まつげの癖もお客様によってさまざまなタイプがあることは、先ほども少し触れましたね。ケースによって適した装着方法は異なりますが、今回は比較的多い「目尻のまつげが、目尻側に倒れている」お客様の場合で考えてみます。

毛が倒れている方向と反対側に横づけする

ひとつめは、毛が流れている方向とは反対側のサイドにマツエクを装着する方法です。つまり自まつげが右に倒れている場合、自まつげの左横にエクステを装着します。
右に向かって倒れている自まつげの右側にエクステを装着すると、そのままマツエクも癖の方向に流れてしまいます。
自まつげを支えにしながら根元を左横につけ、エクステの毛先が自まつげの流れに逆らうように装着しましょう。
横づけとは?という人はこちらもチェック!

自まつげに絡めるようにつける

もうひとつ、エクステを自まつげに絡めるように装着する方法もあります。目尻の自まつげが右に向かって流れている場合、根元は自まつげの右側に装着。それからエクステを自まつげに絡めるようにしながら、毛先は自まつげの左側に出しましょう。横づけするよりも接着面が広くなり、固定されやすくなります。

動画を解説

目尻に強い癖があるお客様への装着シーンを、実際に動画で見てみましょう。

今回ご紹介するのは、目尻のまつげが目尻側に倒れているパターンです。
先ほども少し触れたように、自まつげに沿わせて装着すると接着幅は取れますが、仕上がりがバラついてしまいますよね。
こちらの動画では、毛先をまっすぐ起こすように装着していることがわかるでしょうか。自まつげの横にエクステの根元を置き、エクステの毛先は周囲の流れにマッチするよう起こしています。

このとき意識するポイントは、次の3つ。

  • ある程度の装着幅が確保できていること
  • 毛先の向きがほかのエクステとそろっていること
  • 根元が浮いていないこと

これらのポイントをクリアできれば、目尻に癖のあるお客様にも満足していただけるような、バラつきがなくモチのいい仕上がりになります。

また、この動画ではアッパーテープを使用していますが、テープの貼り方も重要なポイントです。下がりまつげなどの癖がある場合、アッパーテープを使用しますよね。
このテープが正しく貼れていないと、自まつげの流れが変わってしまうことも。テープによって毛の流れが変わっていないか、きちんと確認してから施術に入りましょう。

 

まとめ

まつげも髪の毛と同じで、癖があると扱いが難しくなってしまいます。癖毛への装着が苦手なアイリストも、たくさんいるようです。だからこそ、癖のあるまつげにもきれいにエクステを装着できるようになれば、お客様から選ばれるアイリストになれるはず。動画を何度も見ながら、コツをつかんでくださいね!(190216ir)

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