新人アイリスト必見!「接客・技術に緊張しないメンタルの保ち方」とは?

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「お客様を前にすると…プレッシャーのかかる施術だと…どうしても緊張してしまう」。アイリストの悩みの中でも、こうしたものはよく耳にします。緊張の原因は人それぞれですが、特に経験の浅い新人アイリストは、業界に不慣れであるため緊張するシーンが多々あるのではないでしょうか。せっかく優れた技術を持っていても、いざ発揮する場で緊張に妨げられてしまっては台無しです。今回は、緊張しがちなあなたに向けて、緊張しないメンタルの作り方や保ち方を解説します。

あなたはどっち?緊張するタイプとまったく緊張しないタイプの人がいる

特に、新人アイリストに見られるのが「不慣れで施術時に緊張する」「お客様の前に立つだけで緊張してしまう」というもの。デビューしてすぐのアイリストや、施術経験の浅いアイリストは、緊張して普段の力量を発揮できない、という人もいるでしょう。

いわゆる“あがり症”というものですが、たかがあがり症と片付けることはできません。アイリストを続けていく限り、サロンで施術を始める前の「デビューテスト」や、サロンごとに設定された定期的な「技術チェックテスト」などがあります。これは、自分の技量を試されるとき。緊張がネックとなって本来の力を見せられなければ、デビューのチャンスやキャリアアップのチャンスを逃してしまいます。
そして日々の業務でも、お客様それぞれに応じた細かな接客・技術スキルが求められるでしょう。ここでも、あがり症であれば不利な状況に追い込まれます。

みなさんも、他アイリストを見て「優れた能力を持つのに、ここぞというときに失敗する。あの人はあがり症かも?」と感じることはないでしょうか。また、自分はあがり症だという自覚のある人もいるかもしれませんね。
今回、Beautéでは緊張してしまうあがり症とは何か、そして、アイリストとして緊張対策にできることを詳しくお伝えします。

緊張するタイプとしないタイプ。その違いは「メンタル」

さて、誰しも施術に対してそれなりの緊張感を持って臨むことと思いますが、あまりにも緊張してしまうと、

手が震えてうまく施術できない
手汗をかきツイザーがすべる
体が強張りうまく作業できない

などといった状態に陥ります。これは施術の際に起こることですが、接客時にも「初めてのお客様」「威圧的・神経質なお客様」などのイレギュラーな対応があれば、緊張して思ったようなカウンセリングができなかったり、お客様とうまくコミュニケーションがとれなかったりするでしょう。

しかし、どんなシーンでも緊張するタイプの人しないタイプの人がいます。その違いは、「メンタル」。精神面が強い人は、プレッシャーのかかるシーンでも普段通りに振る舞うことができます。

普段通りとは?
ここで重要なのが、緊張しないタイプの人でも、できることは「普段通り」であること。やはり、どんなプロフェッショナルでも緊張する場面では、「普段以上」のことはできません。
緊張する人の中には、プレッシャーを感じることに加えて「いつもよりも良くできなければならない」と考えてしまいがちです。これは、自分に対してさらなるストレスを課すことに。
緊張の自覚がある人は、まずは緊張しても「普段に近い状態」を目指してみましょう。

では、どうやって緊張に負けないメンタルを作っていくのでしょうか。結論から言うと、あがり症の程度や症状は千差万別。そのため一人一人、違う治し方が必要です。
次の項目でご紹介するメンタル作りを、あがり症克服のきっかけやヒントにしてみてくださいね。

緊張しないメンタルの作り方とは?

緊張してしまう人ほど、「緊張しないように」と自分を追い込む傾向にあります。そもそも緊張自体を感じない、緊張したとしても冷静に受け止め、自己対策できるようなメンタルがあれば嬉しいですよね。そんなメンタルの作り方をご紹介します。

100%の自分を知る、“セルフコントロール”

メジャーリーグや日本のプロ野球界で活躍してきた松井秀喜選手。松井選手は、「初めての甲子園でマウンドに立った時以来、緊張を感じたことがない」ことでも有名です。
アスリートは“一本勝負”の世界。これは、やり直しの効かない施術を日々行うアイリストも同じですね。
さて、松井選手はどうやって海外の大舞台でも緊張しないメンタルを手に入れたのでしょうか。それは「100%の自分を知る」ことが大切なのだそう。
松井選手は、自身が打った数百打にわたるホームランの条件・手応え・環境などを、すべて覚えていると言います。そのため、どんな球が来ても自分ができること、できないことを瞬時に判断し、セルフコントロールの上アクションを起こせるのです。これは、100%の力量が分かっているからこそ。言い換えてみれば、緊張しても冷静に自分を分析し、失敗を少なくできるということになるでしょう。
100%の自分を知るために、自分の“できること”と“できないこと”をすべて熟知しておかなければなりません。つまり、自分がコントロールできること、できないことを普段から把握しておくことが重要となります。
例えば、施術のスピードアップを求められるテストがあったとしましょう。
100%の自分を知っておけば、「ここではスピードアップできるかも。でも、こちらの作業は慎重に行なわなければ失敗する」といった見通しを立てることができます。自分がどんな精神状況になり、力量がどのように発揮できるかを、シーンごとに予想できるわけです。
すると、先ほど説明したように「普段通り」の自分に近い状態で施術に取り組めます。
緊張を克服できるきっかけになるかもしれません。

経験を積む、練習量を増やす

先ほどのセルフコントロールをするにあたって、必要になるのが「経験値」。例に挙げた松井選手も、経験を積んで練習を重ねたからこそ、自分の力を隅々まで熟知できたのです。数百打のホームランも、松井選手の持つ経験値です。
100%の自分を知るためにも、練習や場数を踏むことは大切。デビュー前のアイリストでも「今は練習」と思わず、練習のシーンひとつひとつがまるで本番かのように、緊張感をもって取り組むことが必要です。
そして緊張しがちと自覚のあるアイリストは、とにかく練習回数をこなしてみましょう。施術は決してイレギュラーなものではなく、例えば頭脳テストのように、問題を提示されてそれを解くものではありません。決まったことをこなす作業なのです。
そのため、もし緊張して普段通りの自分でいられなくなったとしても、練習を重ねていれば手が覚えています。緊張するあなたの強い味方となるのは、経験値です。

ルーティーンづくり

「ルーティーン」というものをご存知でしょうか。スポーツ選手が行うことがたびたびメディアに取り上げられていたりするので、聞いたことがある人も多いでしょう。これは、「緊張しないためにいつも同じ動作をとる」習慣のこと。これにより、成功する自分を具体的に想像できたり、緊張しないよう精神面を切り替えたりできます。
ルーティーンはなんでも構いません。例えば「靴を右足から履くと緊張しない」。これだけでもOKです。「そんなことで緊張しなくなるの?」と思われがちですが、世界的に有名なアスリートの多くがこのルーティーンを取り入れています。
ただし、「ルーティーンを取り入れると緊張しない」。これは、賛否両論でもあるのです。
もし、ルーティーンが詳細に増えてしまったとしましょう。日々の生活手順をも圧迫するようでは、ルーティーンが実行できなかったとき、もしくは、崩れてしまったときに必要以上に緊張を感じてしまいます。そのため、緊張しないルーティーンを作るなら、生活に馴染むものがおすすめです。
アイリストだと、お客様の施術に入る直前や休憩中にできるものなど、ささいな動作でルーティーンを作るとよいですね。施術直前に「わざと肩に力を入れて抜いてみる」や「深呼吸を5回繰り返す」など、体のリラックス効果が期待できるものを取り入れてみましょう。

緊張してしまったときにできる対策

手汗を抑える手段はある?

緊張すると、汗がとまらない。そんな人もいるのではないでしょうか。額にかく汗はアイリストの場合、業務に直接差しさわりありませんが、手汗だとツイザーが滑る原因となります。
そして汗を止めようとして意識すると、さらに発汗が促されるという悪循環も。この手汗を止める手段はあるのでしょうか。
結論から言うと、実は正しい対策というものはありません。緊張しても手汗が出ない人はいるため、極度に手汗が出てそれが日常生活に影響があれば「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」という病気かもしれません。手汗の原因は副交感神経の“異常”によるもの。立派な病名が付いているのです。
手汗にはレベルがあり、「手のひらを握ると汗が滴る」「何をしなくても汗が滴る」という人は重度の手掌多汗症です。専門医を受診し、指示を仰ぎましょう。しかし、滴るほどではなく汗ばむ程度であれば、塩化アルミニウム液を使って汗を結晶化し、抑える効果を期待することはできます。

出典:Amazon

塩化アルミニウムが含まれる液体を手に振りかけ、手汗を予防しましょう。塩化アルミニウム液は手掌多汗症を診る病院(皮膚科など)でも処方されますが、通販サイトで制汗剤として販売されている「オドレミン」でもかまいません。
汗の結晶化は肌のターンオーバーとともに排出されてしまうため、1週間に1度を目処に塗り直すことをおすすめします。

手の震えを止めるためには?

手の震えを止めるための対策は、ベテランアイリストでもよく使われているそう。聞いてみたところ、ぬるま湯を張ったボウルや容器を用意し、指を浸して温めているとのこと。こうした指先を温める行為は、震えを止めるのにぴったりです。
そもそも、緊張すると筋肉が硬直し、体が硬くなって震えが起こります。緊張による震えを抑えようと力を込めると、さらに震えが止まらなくなることもあるでしょう。そのため、筋肉の緊張を温めることによってほぐし、ストレスを和らげるのがおすすめです。
施術に入る前、手が震えて収まらないときや、冷たさにより手がかじかんでいるときは、ぬるま湯やカイロなどを使って指先を温めます。これだけで震えが緩和されることもあるため、ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

「緊張してしまう…」と悩む人に向けて、緊張を和らげる方法をご紹介しました。緊張やプレッシャーに有効なのは経験値ですが、やはり比較的経験の浅い新人アイリストは悩むことも多いよう。しかし、施術を重ねていくとともに経験値が増えるため、緊張しにくいメンタルが作られてきます。最初はうまく自分の本領発揮ができなかったアイリストも、次第に度胸がついて緊張しなくなったという人がほとんど。今、緊張に悩む人は次第に好転していくと考えて、できる対策をして経験を積みましょう。Beautéは、いつでもアイリストを応援しています。181103E3s

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