お客様は「個人経営サロン」「自宅サロン」「大型サロン」どう選んでいるの?メリットデメリットや違い

この記事をシェアする

今回はお客様目線になってみましょう。「このサロンは個人サロンだな」「大手サロンだな」という規模感から受ける印象は?サロン選択の理由づけになる?ならない?など、それぞれの規模感の違いによるメリット・デメリットについて、お客様目線で考察します。自分のサロンがどの規模に当てはまるかによって、その印象を利用してできることがあるかもしれませんね。

お客様は「サロンの規模」をどう捉えているか

お客様のサロンの選ぶ決め手は何?

お客様がマツエクサロンを選ぶ際、重視するのはどんなことなのでしょうか。

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「アイビューティーサロン利用実態調査」

ホットペッパービューティーアカデミーが行った「アイビューティーサロン利用実態調査」では、マツエクサロンを利用したことのある人の中で「マツエクのお店を選ぶ際に重視する点」の統計を調査しました。

20~34歳までのマツエク利用が最も多いF1層の場合、重視しているのは

1位:施術価格

2位:お店の立地

3位:効果のモチ

という結果になりました。

35~49歳のF2層の場合では、

1位:施術価格

2位:施術の丁寧さ

3位:お店の立地

という結果です。

それぞれ順位に多少の差はあったものの、価格や技術を重視してサロンを選ぶお客様が多いことがわかります。

続いて新しいマツエクサロンの選び方です。

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「アイビューティーサロン利用実態調査」

F1層では施術価格、F2層では安心して入店できそうなお店が選ぶポイントになっているよう。全体でみると安心して入店できそうなお店を重視してサロンを選ぶ人が多いという結果になりました。

初めて訪れるサロンはどうしても緊張するもの。安心して入店できるかどうかは重要なポイントとなります。外からサロンの様子を伺うことができる、インターネットや口コミからサロンの様子が想像できるなどの要素があると、足を踏み入れる敷居が低くなるようです。

それぞれの規模感別比較

ここでは「個人経営サロン」「自宅サロン」「大型サロン」の3つのサロン形態の規模感を比較します。まず、それぞれの定義を確認しておきましょう。

自宅サロン:自宅の一角をサロンスペースとして登録。アイリスト1人で施術を行う。

個人経営サロン:テナントスペースを借りてサロンを経営。アイリストは1人ないしは複数名。

大型サロン:経営母体があり、複数のチェーン店を経営。ベッド台数も多く、アイリストも多数在籍。

 

なお、今回は美容室に併設されているようなサロンではなく、マツエク専門サロンについて定義しています。基本的には交通の便の良い都市部に行くほど大型サロンが多くなり、住宅地になると自宅サロンや個人経営サロンが多くなる傾向にあるようです。自宅サロンや個人経営サロンは美容院よりも開業資金が少なく必要なスペースも小さいため、開業しやすいという特徴があります。

それぞれのサロンのメリット・デメリット

自宅サロンのメリット・デメリット

まず、自宅サロンのデメリットから見ていきましょう。自宅サロンの場合、お客様は他人の家に行くことになります。アイリストが顔見知りや友人という間柄なら話は別ですが、そうでなければ少し抵抗を感じる人もいるでしょう。特に初めは行きづらいという点が自宅サロンの大きなデメリットです。

一方でメリットもあります。自宅サロンの場合、基本的にアイリストは1人。1対1での接客・施術なのでアイリストと仲良くなりやすくなります。自分の施術時間には他のお客様が来店することもないため、落ち着いて施術を受けることができます。アイリストそれぞれの都合に合わせたコンセプトや集客で営業することができるため、「子ども連れでもOK!」などの特色があることも。融通を利かせてもらいやすく、普通のサロンでは難しくてもここなら大丈夫ということもあるかもしれません。

個人経営サロンのメリット・デメリット

個人経営サロンの場合、基本的には小規模のプライベートサロンという形式で営業しているサロンが多いようです。こじんまりしたプライベートサロンは入りにくいことがあるのがデメリットです。しかし、自宅サロンほどの敷居は高くなく、店舗がある分自宅サロンよりも信頼されやすいということが大きなメリット。自宅サロンの場合と同じく、経営者のコンセプトに沿ったサロン経営になるため、お客様とアイリストの距離が近いのが特徴です。アイリストとの親密な関係を求めるお客様にとってはプラスのメリットとなるでしょう。

大型サロンのメリット・デメリット

最後に大型サロンのメリット・デメリットを考えてみましょう。大型サロンのデメリットは、リラックスして施術を受けられない場合があることです。お客様が多い分人の出入りがあるため、移動やカウンセリングの声や音が聞こえてしまいます。また、アイリストの技術が一定でない場合、「この間のアイリストさんは上手だったのに今回のアイリストさんはイマイチ…」ということにもなりかねません。これもデメリットの1つです。

次にメリットを見ていきましょう。以下の図表からもわかるように、サロン選びで利用する情報元として最も多いのは、ホットペッパーなどの無料情報誌やネットのポータルサイトです。

 

出典:ホットペッパービューティーアカデミー「アイビューティーサロン利用実態調査」

お店の規模が大きいと無料情報誌やネットのポータルサイトに掲載している率も高く、サロンを利用しているお客様も多いため、ネットや友人からの口コミを介してサロン情報を得やすいのは大きなメリットです。サロン選びの際、口コミの効果は良くも悪くも絶大。口コミからサロンの情報やアイリストの技術などが予想できれば、足の運びやすさにもつながります。

さらに、ベッド数の多さもメリットの1つです。ベッド数や在籍しているアイリストが多いと、その分予約が取りやすいという面があります。急な予約にも対応してもらいやすいのはうれしいところ。大型サロンは行きやすい場所にあることが多く、学校や仕事帰りなどの都合に合わせて足を運びやすいことも挙げられます。

「施術空間」の雰囲気によって差が出る

お客様の感じる規模感の違いはどこにあるのでしょうか。お客さんの求めるサロンやそれぞれのサロンの課題を踏まえた上で確認していきましょう。

お客様の求めるサロンとは?

サロン選びの決め手などを踏まえると、お客様の求めているマツエクサロンは

価格が明確であること

サロンの情報が検索できること

サロンに入りやすいこと

しっかりとしたマツエク技術

施術空間の規模の小ささ

 

これらが条件として挙げられるのではないでしょうか。

それぞれのサロンの課題を見ていきましょう。

自宅サロンや個人経営サロンの課題

自宅サロンや個人経営サロンの課題は入りやすい雰囲気作り。自宅サロンの場合、マンションなどの規約により看板などを出せない物件が多く、特に目印の少ない住宅地の場合ではわかりにくく迷いやすいという難点があります。それぞれお客様が足を運びにくい原因の1つです。ホームページでしっかりとした情報を入れ込む、迷った場合は気軽に連絡をもらうなど、1つ1つのデメリットをクリアにしていきましょう。また、自宅サロンや個人経営サロンの場合、広告費をあまりかけたくないと考えていることもあるかもしれません。しかし、今はSNSという力強い味方があります。InstagramやFacebookなどのSNSをサロンの宣伝に取り入れれば、お金をかけなくても集客につなげることができるかもしれません。毎日アップする、ハッシュタグを活用して多くの人の目に止まるようにするなどして上手く活用してください。

大型サロンの課題

大型サロンの課題は、アイリスト全員の技術力の向上です。たくさんのアイリストが在籍するサロンでは、どのアイリストに施術してもらっても満足のいく技術力であってほしいもの。技術に大きな差が出ないよう、教育プログラムを調整する必要があります。また、自宅サロンや個人経営サロンのように、大型サロンであってもお客様と1対1の関係を作る努力も必要です。

規模感の差は施術空間次第!

お客様の感じる規模感は、必ずしもお店の規模に左右されるものではないようです。お客様にとって重要なのは施術空間。施術時間が長いマツエクサロンでは、施術空間がお客様の感じる規模感に直結するようです。サロンによって施術空間は異なるもの。広い空間にベッドが複数台置かれているサロンやカーテンで仕切られているサロン、薄い壁で仕切られているサロンと様々です。目を閉じた状態の施術中は、規模感が小さい方が安心するお客様が多いはず。施術空間の仕切りの有無が規模の感じ方の違いとなっているようです。大型サロンだからといっても個室が充実していれば、お客様のサロン選びのイメージと連動しないようです。

まとめ

お客様がサロンに求めるものから、あなたのサロンに必要な要素が見えてきます。お客様の求める条件とサロンの規模は必ずしも一致しないよう。サロンの居心地をより良く改善したいけれど、どこから手をつけるべきかわからない、そんなときは施術空間の見直しから始めましょう。1番長い時間を過ごす施術空間のプロデュースが、お客様の求めるサロンに近づけるカギとなります。お客様にとっての居心地の良い施術空間作りを心掛け、サロンの集客アップにつなげていきましょう。180927Ess

この記事をシェアする