注目商材「アイシャンプー」ってどんなもの?徹底調査しました!

この記事をシェアする

続々とサロンで導入されている「アイシャンプー」。目元をシャンプーするという新常識のケア方法が、業界内で注目されています。今回はアイシャンプーを徹底調査。その使い方や効果、サロン相場価格などに迫ります。

アイシャンプーとは?

目元専用のシャンプー

アイシャンプーとは、その名の通り目元に使うシャンプー。2018年8月時点で販売されているアイシャンプーは、そのほとんどが泡状になってプッシュ式容器やスプレー缶に入っているものです。泡を手に取り、まつげに乗せ、泡の力でまつげを洗浄。メイクの洗い残しや皮脂、油分をしっかり洗い出します。
「クレンジング剤と同じようなもの?」と思うかもしれませんが、その通りクレンジング効果もあります。ただし、クレンジングとして使用できるもの、できないものに分かれます。クレンジング剤との違いはその成分にありますが、これは後で説明しましょう。
アイシャンプーを使うと、洗浄力によってまつげに潜む「まつげダニ」を防止できたり、皮膚トラブルやまつげの抜けを防いだりすることが可能です。皮膚が清潔に保てる結果として、自まつげの成長を助けたり、まつげ美容液の浸透が高まったり。まつげにとって、数多くの嬉しい効果が期待できます。
そのため、オプションメニューとしてアイシャンプーを用意するサロンが現在増加中。お客さまからの人気も高く、様々なメーカーがアイシャンプーを販売しています。

目元に使用して染みたりしないの?

目元専用のシャンプーであるために、「目に染みたりしないのかな…?」と疑問に思う人もいるでしょう。その点は安心してください。アイシャンプーには目に染みない秘密があります。

塩分濃度が涙と同等である

涙に近い弱アルカリ性である

このように涙の成分をもとに設計しているため、アイシャンプーは使っても目に染みません。ここが、クレンジング剤との違い。他にも、保湿成分のヒアルロン酸や抗炎症成分が配合されてアイシャンプーが構成されています。

アイシャンプーってどこで買う?

アイシャンプーはさまざまなメーカーから販売されています。一般の人でも購入可能な商材メーカーからも販売されているので、ドラックストアや通販サイトでも購入できますし、サロン専用商材メーカーのものもあります。眼科でも取り扱いがあり、病院で購入も可能のようです。実際に手に入れられる商品には、どのようなものがあるのでしょうか。見ていきましょう。

松風アイラッシュシャンプー

画像元:松風

サロン専売品のアイラッシュシャンプー。転がすだけで汚れが浮き上がり、優しい力で洗顔できます。松風のアイラッシュシャンプーは容器が専用のスプレー缶だからこそ実現できた、高弾力の泡が魅力のひとつ。オイルフリーで余計な油分が自まつげに付着しません。メイククレンジングの後で使用します。

BEAUTY PRODUSTS ラッシュフォーム

画像元:EYELASH GARAGE

泡を専用のブラシですくい取って使用するタイプのアイシャンプー。まつげに泡を乗せたら1分程度放置。その後、専用ブラシを使って汚れをかき出すと洗浄完了します。こちらの商品はオイル・アルコールフリー。多くのサロンで使われているアイシャンプーです。

メディプロダクトアイシャンプーロング

出典:Amazon

メディプロダクトのアイシャンプーは、日本初のアイシャンプー。通販サイトから入手でき、口コミ評判も良いため、一般の方からホームケアアイテムとして人気の高い商品です。同時にサロンでも使われています。涙の組成に着目した成分が使われており、目に染みないアイシャンプーの代表的な商品とも言えるでしょう。

アイシャンプーの効果

アイシャンプーの効果は上述でも触れました。これを、もっとくわしく見ていきましょう。アイシャンプーで得られる効果をご紹介します。

泡の力でまつげ・皮膚の汚れが落ちる

先ほどから説明しているように、アイシャンプーは泡の力で洗浄していきます。洗いにくいまつげの間や根本に細かい泡が密着。しっかりと汚れを落としてくれますよ。
特におすすめしたいのはエクステを装着したまつげ。
マツエクをすると目をこするなどの摩擦は厳禁ですよね。そのため、優しい力で毎日の洗顔を行わなくてはならず、どんなに気を付けていてもメイク汚れや生活の中で生じる汚れがまつげの根本に残っていることも。
アイシャンプーはこの汚れも泡の力で落とせるため、エクステや自まつげにダメージを与えることのない洗顔が可能となります。

自まつげの成長を助ける

優しい泡の力でまつげや皮膚の汚れが落ちるのは、先ほどの説明の通り。その洗浄によって、自まつげの成長を助けることに繋がります。
汚れがしっかりと落ちると毛穴がキレイになりますよね。自まつげの成長を妨げるのは、毛穴の汚れ詰まり。これを解消できるアイシャンプーは自まつげの成長を促す効果が期待できます。

美容液成分の浸透率が上がる

エクステのモチや自まつげのケアを目的として、まつげ美容液を導入しているサロンや、お客さまに提案しているアイリストもいるでしょう。いくら良い成分が配合され、上質なまつげ美容液を使用しても、自まつげに汚れや油分が残っていれば美容液を弾き、浸透せず、その美容成分が効果を発揮できません。
アイシャンプーでまつげを清潔な状態に保つと汚れや油分がカットできるため、まつげ美容液の浸透率が上がり、より効果的にまつげ美容液を使えるでしょう。

まつげダニや皮膚トラブルが防止できる

かゆみや皮膚トラブルの原因となるまつげダニ。まつげダニの恐ろしさはこの記事でも紹介しました。

まつげダニとはまつげの毛穴に棲みつくダニのこと。まつげダニの好物はクレンジングで落としきれなかったメイク汚れや、付着物です。これらを目元に放置しておくとまつげダニが発生し、繁殖。まつげが抜け落ちる原因や皮膚トラブルの原因となります。
そもそもダニがまつげに棲んでいる…と考えただけでもゾッとしますが、それだけではない被害が生じるのも事実。まつげを清潔にして、まつげダニの増殖を防止したいものです。アイシャンプーはまつげダニの発生を防ぎ、同時に皮膚トラブルも回避できます。

サロンでアイシャンプーを使う目的

サロンではアイシャンプーを前処理のその前に行います。その目的として以下の点が挙げられるでしょう。

自まつげを清潔にする

グルーのなじみを良くする

マツエクのモチを良くする

まず、アイシャンプーをすると当然自まつげが清潔になりますよね。ホコリやメイク汚れなどが落ちている状態になります。このときの自まつげは、マツエク施術前の理想的な状態。清潔な自まつげにはグルーがなじみやすく、エクステがより密着しマツエクのモチが良くなります。
アイシャンプーはマツエクをしたままでも使用OK。そのため、サロンではリペアの際にアイシャンプーを導入することもあります。エクステを装着したまつげは、根本に汚れが溜まりやすく落としにくいので、リペア前にアイシャンプーで清潔な状態にしておくと良いでしょう。

このようにアイシャンプーの効果には、自まつげにとってもマツエクにとっても嬉しい効果が期待できます。マツエクサロンが次々導入しているのも、頷けますね。
それでは次の項目で、サロンの導入について考えましょう。

アイシャンプーの導入を考える

ここではアイシャンプーのサロン導入を考えます。アイシャンプーを導入する際はどのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。

1 施術時間

2 導入費用

3 価格設定

これら項目を考える必要が出てきます。ひとつひとつ説明していきましょう。

1 施術時間

施術時間を考える前にアイシャンプーの使い方をおさらいしておきます。

<アイシャンプーの使い方>
①まつげの下にコットンを敷き、アイシャンプーの泡をまつげにあてマイクロスティックでまつげの流れに沿って、一方向に優しく動かす。
②汚れが取れたらかわいたコットンに取り換えて、水を含ませたアイミングで汚れを落とす。
※メーカーによって多少やり方は異なります。

アイシャンプー自体にかかる時間は、およそ5分~15分。これはアイシャンプーの商品の特性上、まつげにシャンプーを乗せて「置いておく」時間が異なるため、商品によって時間に差が出てきます。
アイシャンプーは前処理のその前に行うことを説明しました。実際のマツエク施術にアイシャンプーを組み込むと以下の流れになります。

マツエクオフ

アイシャンプー

前処理

施術

このように見ると、アイシャンプーをプラスしたことにより施術時間が長くなる気がしますよね。
その通り、施術時間が長くなってしまいますが、アイシャンプーをしたことにより「普段の落としきれなかったメイク汚れ」や「日常で蓄積したホコリなどの汚れ」が落ちた状態で、前処理を行うことができます。
そのため、前処理がしやすくなり、アイリストによっては前処理の時間を短縮できるでしょう。次段階の施術に移っても、清潔なまつげに行うエクステは装着しやすくモチも良くなります。
施術時間が長くなる点を加味しても、アイシャンプーのメリットは高いと言えそうです。

2 導入費用

アイシャンプー導入の際にかかる費用は、まずアイシャンプー代が考えられますよね。アイシャンプーの使い方でも説明しましたが、それ以外にかかる費用はコットン・マイクロスティックやアイミング、精製水などが考えられます。
これらは普段の施術業務にも使うものであり、アイシャンプーのために新しく用意する必要はありません。アイシャンプーの商品も上記でご紹介しましたが、値段も特別高いわけでもないため、比較的手軽に導入できると考えて良いでしょう。

3 価格設定

アイシャンプー導入に当たって、決めておかなくてはならない価格設定。他サロンではどのくらいの価格に設定しているのでしょうか。
調べたところ、無料でアイシャンプーを行うサロンはなく、500円~1000円に設定しているサロンが多い印象でした。

・商品の値段
・アイシャンプーの置き時間

アイシャンプー各商品によって上記のことが微妙に異なるため、生じている差だと考えられます。この点を頭に入れて、自サロンの価格設定を行うとスムーズに運営できそうです。
サロンによって必要とされる「時間単価」や「客単価」が異なるため、サロンの経営状態や生産性の目標に合わせて設定するといいでしょう。

生産性についてはこちらの記事もCheck▼

まとめ

最近は、自まつげの状態や育成などに注目する「まつ育」の考え方もお客さまの中で浸透してきました。業界ではマツエクのメニューを豊富に展開するだけでなく、自まつげケアの方法も幅広く提案したいシーンが増えています。その中で、アイシャンプーは比較的安価で手軽にできるまつげケア。お客さまにより良いまつげ環境をお届けできるよう、ぜひアイシャンプーの実態とやり方、その効果を頭に入れておきましょう。180816E3s

この記事をシェアする