「マツエクOK」のオイルクレンジング5選

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マツエク技術の普及とともに、「マツエクにオイルクレンジングはNG」というのは常識となってきましたが、お客様の中にはオイルクレンジングでしっかりとメイクを落としたいと考えている人もいます。オイルを使うデメリットを説明しても「マツエクしていても使えるオイルクレンジングはないの?」と尋ねられる場合もあるかもしれません。最近ではマツエクに対応しているオイルクレンジングも増えてきました。今回はマツエクOKのオイルクレンジングを5つピックアップ!オイル派のお客様に対応するべく、学んでおきましょう。

 

そもそも、なぜオイルクレンジングはNGなの?

サロンで当たり前のようにご説明しているものの、そもそもなぜダメなのか、端的に説明できない人もいるかもしれません。はじめに、マツエクにオイルクレンジングNGとされている理由を簡単におさらいしてみましょう。
1.グルーとの相性が悪い
オイルクレンジングは油分が主成分です。さらに油分の粒子が細かく、グルーの油分を分解し、溶かしてしまう可能性があります。触れた瞬間すぐに溶けるわけではなく、少しずつ溶けていき気泡ができるのです。すると接着力が弱まり、まつげとマツエクの間が浮き始め、最終的に取れてしまうという結果に繋がります。
2.エクステの方向が曲がり危険
グルーが溶けてしまいマツエクの接着力が低下することにより、マツエクが左右バラバラの方に向いてしまうケースがあります。その毛先が目の周りの皮膚を傷つけたり、もし毛先が内側に向いた場合には最悪目の中に入ってしまう可能性があります。
そのようなトラブルを防ぐため、オイルクレンジングを避けたほうがいい、というのが大きな理由でした。

「オイルなのにマツエクOK」ってなんで?

近年、オイルクレンジングの中でも「マツエクOK」と表示がある、マツエク対応商品も増えてきました。なぜなら、さっぱりとした洗い心地と強い洗浄力を好む人がいるためです。マツエクをしていても目元以外はオイルクレンジングを使用しているという人もいるほど。今まではマツエクにオイルクレンジングを使用することはタブーとされていましたが、なぜ「マツエクOK」の商品が存在するのでしょうか。
公式サイトなどで確認すると企業秘密にしているところが多い中、1社のみ「石油系界面活性剤を使用していないためマツエク対応」と記載されている場所商品がありました。一般的なオイルクレンジングの中には、「界面活性剤」という成分が含まれており、その成分がマツエクを取れやすくしてしまうそうです。そこで、こちらの会社ではオイルクレンジングに「界面活性剤」を排除。マツエクが取れる可能性が低くなるため、マツエクOKとされています。
参考記事:今更聞けないグルーの内容成分って?? 安全性を確認する「SDS」って何?

このように、オイルが必ずしもダメなのではなく、グルーに含まれる成分を溶かす溶剤が含まれているのかを見極めるのがキモ。グルー成分に悪影響な溶剤を避け開発された商品であれば、「オイルなのにマツエクが取れにくい」ということが実現できるというわけです。
では、実際に基準をクリアするオイルクレンジングは、どのようなものがあるのでしょうか。

これなら使える!マツエクOKのオイルクレンジング5選

shu uemura  A/O+P.M.クリア ユースラディアント クレンジングオイル

画像元:Amazon 

計6種類のオイルクレンジングから好みのタイプを選択できるのが魅力のshu uemura。中でも「A/O+P.M.クリア ユースラディアント クレンジングオイル」は、マツエクOKとされているため、マツエク派の女性でも気軽に試しやすくなっています。(※ただし、公式サイトには『シアノアクリレート系のグルーをご利用の場合のみ』という記載有)
「A/O+P.M.クリア ユースラディアント クレンジングオイル」は、3つのGREENオイルを配合しているため頑固なメイクだけではなく、大気中の微粒子もしっかりと落とせるのが、多くの女性から支持をうけている理由でしょう。具体的には、肌の酸化を予防してくれる「緑茶 エキス」、汚染物質を浄化してくれる「モリンガ エキス」、酸化したタンパク質を浄化してくれる「青パパイヤ エキス」が配合されています。アロマの香りに癒されながら、しっかりと美肌へと導いてくれるオイルクレンジングです。

アテニア スキンクリア クレンズ オイル

画像元:Amazon

ベストコスメアワードを2016年、2017年と2年連続で受賞した経歴をもつ、アテニアの「オイルクレンジング」。こちらもマツエクをしていても使用できます(※ただし、シアノアクリレート系のグルーのみ対応)。
アテニアの特徴として、肌にオイルを塗ってから10秒たらずでクレンジングができるということ。「ウォーターキャッチオイル」が処方され、しっかりとメイクを浮き上がらせることができるためです。短時間のクレンジングで肌やまつげにも負担がかかりにくいですよね。
また大人の肌の悩みでもある「くすみ」にも最適。ロックローズオイルが配合されていることにより、肌のステインをリセットしてくれるためです。マツエクをしながらしっかりとクレンジングができ、くすみ知らずの明るい透明肌を手に入れられるため、マツエク派の女性にとって嬉しいアイテムですね。

ORP TOKYO ナノオイルクレンジング

画像元:公式HP

ORP TOKYOの「ナノオイルクレンジング」もマツエクOKのアイテム。オイルクレンジングではありますが、油分量よりも水分量が多いため肌に負担をかけず、マツエクでもOKとされています。エタノールや着色料、合成香料などの石油系界面活性剤を配合せず作られているため、敏感肌の人でも試しやすくなっています。美容液成分を13種類も配合していることによって、しっかりと汚れ除去。美容液成分をナノレベルまで細分化しているため、肌の角質層まで浸透します。それによって洗ったあともツッパリ感がなく、しっとり感を与えてくれるのです。
「ナノオイルクレンジング」は、W洗顔も不要なオイルクレンジングなのも手間がなく、肌に負担をかけないポイント。敏感肌でマツエクOKなオイルクレンジングをお探しのお客様におすすめの商品です。

FANCL マイルドクレンジングオイル

画像元:Amazon

クレンジングならではの「しっかりメイクを落とす」というポイントはもちろん、肌本来の潤いをキープしてくれるのがFANCLの「マイルドクレンジングオイル」。FANCL独自の製法により、マツエクをつけていても使用できます(シアノアクリレート系のグルーを使用のみ)。
中にはクレンジングをしてメイク汚れをオフするときに、肌本来の水分を保つ成分「PCA」と、肌のバリア機能を保っている「うるおい成分セラミド」が一緒に流れてしまうことも。しかし「マイルドクレンジングオイル」の、うるおいキープ処方で2つの成分が損なわれないように守ります。しっとりとした洗い心地がクセになるクレンジングオイルです。

DHC薬用ディープクレンジングオイル

画像元:Amazon

DHCの「薬用ディープクレンジングオイル」は、ハードなメイクにも対応可能なため、しっかりメイクを落としたい!と考える女性に支持をうけているオイルクレンジングです。落ちにくいとされているシリコンが配合されているメイク、洗顔のみでは洗い流せない毛穴汚れ、余分な皮脂そんなクレンジング力を持ちながら、マツエクをしていても使用できるのが嬉しいポイント。
また、「フロール・デ・アセイテ」と呼ばれるスペイン産有機栽培のオリーブ果実か抽出している貴重なオリーブオイルを贅沢に使用しています。皮脂とよく似た成分であることから、肌を優しく守ってくれるのも特徴です。マツエクはキープしたいけど、メイク自体はしっかりと落としたい!というお客様にぴったりでしょう。

まとめ

各商品の公式ホームページを確認すると、「グルーの種類やマツエクの状態によっては使えない」という記載がほとんどでした。
グルーにもエチル系、ブチル系など様々なグルーがあります。そのため、マツエクOKと書かれていてもグルーとの相性によってはマツエクが取れやすくなってしまうかもしれません。マツエクOKのオイルクレンジングが増えてきているものの、マツエクのモチを考えると施術者としてはオイルフリータイプを勧めたいですよね。クレンジングも商品によって、それぞれにメリットやデメリットがあります。お客様の意向を汲み取るだけではなく、自社で取り扱うグルーと照らし合わせて、適正なクレンジングをおすすめしましょう。

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