髪の毛についたグルーをオフする方法 (施術者・お客様それぞれについてしまった際の改善法)

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「グルーがお客様や自分に付着してしまった!」そんなアクシデントが発生したとき、みなさんはどのような対処をしていますか?グルーの落とし方や付着した原因、今後の対処法は頭に入っているでしょうか。もし不安が残るなら、今回の記事で復習が必須!同じことを繰り返さないために、一緒に知識を深めていきましょう。

髪の毛にグルーがついた際の対応法

まずは、髪の毛にグルーがついてしまったときの対処法からご紹介します。
自まつげに装着したエクステをオフするように、リムーバーを使ってグルーを除去します。
方法は下記の通りです。

①髪の毛の下に圧縮コットンを置く

②リムーバーをつけて、最低1分間以上待つ

③コットンでグルーとリムーバーを拭き取る

④精製水を含ませたコットンでさらに拭き取る

いかがでしょうか。
髪の毛にグルーが付着してしまった瞬間は、つい動揺して正しい対処が分からなくなりがちです。
まずは心を落ち着かせて的確に対処し、少しでも早く髪の毛からグルーを取り除きましょう。

ただし、グルーの状態によっては、リムーバーを使用しても除去しきれない場合があります。その場合は、グルーの付着した部分を切り落とすこととなるでしょう。大切なお客様の髪の毛を切らなければならない状況=アイリストの重大なミスです。古くから「髪の毛は女性の命」という表現があるほど、女性にとって髪の毛は美の象徴とされてきました。せっかく、今よりさらにキレイな自分になるためにと、マツエクの施術を受けにきたにもかかわらず、アイリストのミスで髪の毛を傷つけることとなると、多くのお客様が残念な気持ちになるはずです。もちろん中には、「これぐらいなら大丈夫!」と声をかけてくださるお客様もいます。しかしその言葉に甘えていては、いつまでも同じようなミスを繰り返してしまうでしょう。そのまま何も対策をせず、「付いてしまったものは仕方がない」と思っていると、あっという間にサロンの信頼を失い、お客様が離れていってしまいます。
もちろん、髪の毛を切ることなく、お客様の髪の毛からグルーを除去できたとしても、アイリストのやるべきことは同じです。
そもそも「なぜお客様の髪の毛にグルーが付いたのか?!」という原因を必ず追究し、再発防止策を自分の中で立案する必要があるでしょう。そこで次の項目では、グルーが髪の毛に付着する原因から考えていきます。

どうしてお客様の髪の毛についてしまったんだろう?

エクステを装着する際にグルードームをくぐらせますが、そのとき付着したグルーが下に滴り落ちる可能性はあまり考えられませんよね。主な原因としては、グループレートの上に出しているグルーに、直接髪の毛が当たっていることが考えられます。
ではなぜ、お客様の髪の毛がグルーに当たってしまうのでしょうか?髪の毛付近にグループレートがあるから?そう!グループレートを枕元に置いている場合に、お客様の髪の毛に付着する可能性が高まるのです。

グループレートを枕元に置くと、施術中の導線が短くスムーズに進むメリットがあります。しかし、お客様が少し体勢を変えられただけでも髪の毛がグループレートに付着する可能性がありますよね。もし髪の毛にグルーが付着すると、そのグルーを除去する時間が別途必要となるため、結局時間が余分にかかることとなるでしょう。そのリスクを考えると、例えメリットはあったとしても、見直すべきポイントと言えます。
グループレートの適切な位置は、ワゴンなどの安定した台の上
お客様が施術中に体を動かしたとしても、誤って付着しないような場所に置くようにしましょう。また、安定していないと危険も伴うため、マツエク施術用に販売されているワゴンなどを活用したいですね。
また、お客様の髪の毛が長い場合、施術が終わってベッドから起き上がるときも、グループレートに誤って髪の毛が触れる可能性が出てきます。万が一に備えて、グルーは装着直前に取り出し、施術後はテープを剥がすより先にグループレート上のグルーを拭き取るよう心がけましょう。

施術者の髪の毛にグルーがついてしまった場合に見直すべきこと

グルーが付着する可能性は、お客様にだけあるわけではありません。毎日マツエクの施術を担当している私たちにも、髪の毛にグルーが付着する可能性があるのです。では、なぜ、アイリストの髪の毛にグルーが付着するのでしょうか?2つの可能性をご紹介します。

1.髪の毛を束ねられていない

まず考えられる原因のひとつが、髪型。長い髪の毛をそのまま下ろしていると、何かの拍子にグループレートへ髪の毛がかかり、グルーが付着する可能性があります。
さらに言えば、グループレートに当たるほど長く、バラついているということは、たとえグルーが付着しなかったとしても、施術中にお客様の顔や頭に髪の毛がかかりやすくなっている証拠です。知らず知らずのうちにお客様へ不快感を与えているかもしれない…そう考えると、髪の毛をまとめる重要性に気付けるのではないでしょうか。
衛生面と身だしなみの両面から考えても、肩より長い髪の毛は施術の邪魔にならないよう、キレイにまとめておく必要があるでしょう。

2.グループレートの位置が遠い

髪の毛をきちんと束ねていたとしても、身体を動かす機会が多ければ、髪の毛がグループレートに触れる可能性があります。例えば、グループレートの位置が遠くありませんか?身体を動かさなければ取れないような位置にプレートを置いていると、グルーを取るたびに身体と一緒に髪の毛が動くため、何かの拍子にグルーが付着する可能性が出てきます。
無理に身体を動かさなくても手が届く位置にグループレートを置くと、お客様はもちろん、アイリストの髪の毛にもグルーが付着する可能性が軽減できるでしょう。ただし、繰り返しになりますが、いくら手の届く範囲といってもお客様の枕元はNGです。アイリストの髪の毛がグループレートにかかるリスクが軽減できたとしても、お客様の髪の毛にグルーが付着するリスクが上がってしまうと意味がありません。手の届く範囲にワゴンを置き、その上にグループレートを置くなどの工夫を心掛けたいですね。

まとめ

グルーが髪の毛に付着した場合の対処法と原因、そして再発防止策についてご紹介してきました。グループレートを置く位置と髪型の工夫次第で、髪の毛にグルーが付着するトラブルは防げることが分かりましたね。アイリストはつい、目の前の施術にばかり意識が向いてしまいがちですが、視野を広げて施術を行うことが重要です。小さなミスが、お客様にご迷惑をおかけし、結果として失客に繋がるかもしれない…そう肝に銘じて、普段から施術を行なっていきましょう。

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