マツエクデザインテク!太さをミックスさせてつける時の毛の選定とは

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「華やかな目元にしたい!」というお客様の中には、太いエクステをつけることを望まれる方もいます。確かに、目元の存在感を増すためには太いエクステは効果的ではありますが、自まつげの状態次第では、太いエクステをつけることでモチが悪くなってしまうことも。今回は、そんなときにおすすめの「太いエクステをミックスさせるデザイン」についてご紹介します。太いエクステをつける毛の選定方法と併せて、学んでいきましょう。

「濃さはほしいけど毛も休ませてあげたい」お客様と施術者の両方の望みを叶える付け方

マツエクをするお客様の中でも、濃いメイクが好きな方、目元を強調したい方は少なくありません。なぜならマツエクとは、マスカラでは出せないボリュームやイメージの違いを楽しむことができる方法だからです。また、お客様によっては、マツエクを続けていくうちに徐々にデザインに物足りなさを感じて、「もっとボリュームが欲しい!」と望まれることもあるでしょう。そのようなお客様に対して、アイリストが行う提案の一つに「太いエクステをつける」という方法があります。

ただ、太いエクステをつけるという方法は、自まつげに元気がない方や細い毛質の方にとっては、自まつげにかかる負担が大きすぎるため最適とはいえません。お客様の要望を優先させるあまりに、大切な自まつげが抜けてしまう原因を作ってしまうことは、アイリストとして避けなくてはいけないですよね。
「濃さは欲しい、でも自まつげへの負担も抑えたい」、そんな両方の望みを叶えるためには、「太いエクステをミックスするデザイン」がおすすめです。

元気な自まつげには太いエクステを、細い毛や元気のない毛には軽いエクステをつけることで、自まつげにかかる負担を最小限にとどめることができます。もし、太いエクステをミックスしてつける程度ではボリュームに満足できないという方がいれば、マツエクの上から専用のマスカラを塗ることを提案するようにしましょう。何か特別な理由がない限り、細い毛に太いエクステをつけることはしないというルールを優先することが大切です。

それでは、どのようなお客様にミックスデザインが向いているのか、さらに詳しく見ていきましょう。

どんな方にミックスをおすすめしたら良い?

基本的に、装着するエクステの太さを決めるポイントとしては、「お客様が望まれるイメージ」と「自まつげの状態」が関わってきます。例えば、お客様の自まつげが細くて軽めのエクステしかつけられないとしても、ナチュラルな仕上がりを望まれているのであれば、きっと軽いエクステを選択しても仕上がりに満足してもらえることでしょう。自まつげにかかる負担も最小限に抑えられるため、モチを良くすることにもつながりますね。

一方で、注意しておきたいのは、濃い仕上がりを望まれるお客様の場合。「とにかく濃く仕上げてほしい!」と望まれたとしても、自まつげが細く元気がない状態であれば、太いエクステの重さを支えることができません。自まつげへの負担が大きいために抜けの原因を作ってしまったり、モチが悪くなったりしてしまうでしょう。

以上のことを踏まえると、太い毛をミックスさせたデザインが向いているのは、

  • どうしてもボリュームが欲しいと強く要望される方
  • 太いエクステに耐えられないほど、自まつげが細い、または元気がない状態の方

このようなお客様だと言えるでしょう。
自まつげの質というのは、食生活や美容液によって多少は変えられるものの、生まれつきある程度決まっているものです。濃いマツエクがしたいのに、自まつげが細いために、思い通りの目元にならないと悩む女性も少なくありません。アイリストとしては、「自まつげが細い=太いエクステはNG」と単純に判断するのではなく、お客様の望むイメージにできる限り寄り添ってあげるようにしたいですね。このような意味でも、「太いエクステをミックスさせるデザイン」はまさに画期的な方法なのです。

ミックスの付け方は?細いエクステと太いエクステの使い分け方法

次はいよいよ、太いエクステをミックスさせる方法について解説していきましょう!

そもそも、ミックスデザインに使用する太いエクステというのは、どのくらいの太さのことを言うのでしょうか?
実は、エクステの太さについては、はっきりと基準が定まっているわけではありません。お客様それぞれの自まつげよりも太いものを、「太いエクステ」と呼ぶのが一般的なようです。基本的には、自まつげと同じ太さのエクステを装着すると、自まつげへの負担が少なく、モチも良くなるとされています。例えば、0.15mmと0.1mmのエクステをミックスするならば、0.15mmと同じくらいの太さの自まつげには0.15mmのエクステをつけ、それよりも細いものには0.1mmを装着するようになります。
次は、太いエクステをミックスしてつけていく方法について、さらに詳しく見ていきましょう。

太いエクステをミックスする装着方法

まずは、太いエクステから装着していきましょう。お客様によっては、太い自まつげの量が左右で大きく違うこともあるため、左右のバランスを見ながらつけていくことがポイントです。どのようなデザインにするのかにもよりますが、太いエクステが付いている部分が一ヵ所のみに偏らないように注意しましょう。

ちなみに、片方の目のまつげが、太い毛と短い毛が不均一に生えている場合は、どのように装着すればいいと思いますか?太い自まつげには太いエクステを、細い自まつげには細いエクステを…とつけていたら、仕上がった時にはより毛の太さの不均一さを強調してしまうことになるでしょう。
このような場合には、まず土台を作るように太いエクステを均一に付けていきます。このとき、太いエクステを付けられる自まつげが残っていたとしても、全体のバランスを優先させるようにしましょう。次に、太いエクステとのバランスが均一になるように、細いエクステをつけていきます。
太さをミックスするときのポイントは、太い自まつげが少ない方に合わせるということ。これは、片目の中でばらつきがある場合だけに限らず、左右差がある場合にも共通するルールです。

もし、中央に太い自まつげが密集していたとしても、すべての毛に太いエクステをつけることはおすすめしません。全体のバランスによっては、太い自まつげにも細いエクステをつけることも十分にあり得るでしょう。ただし、これはあくまで均一な仕上がりを望まれたときの話。例えば、お客様の方から「中央にボリュームを出したい」という要望があれば、あえて均一にすることはせず、もともとの太い自まつげの量を活かして中央部分に太いエクステを多くつけることになります。お客様の望まれるイメージと、全体のバランスを見ながら、太いエクステをどのようにミックスさせていくか決めていくようにしましょう。

まとめ

今回は、太いエクステをミックスするデザインについてご紹介しました。エクステの太さの違いは、仕上がりのイメージを作り上げる要素の一つであると同時に、お客様それぞれの自まつげの質に対応するためにも必要不可欠なものです。そして、アイリストは、さまざまなお客様の要望に向き合っていく中で「お客様の望む仕上がりに近づける」ことと、「お客様の自まつげに負担をかけないデザインにすること」を両立させる難しさに直面することも多いのではないでしょうか。まず大切なことは、お客様の自まつげの状態をしっかりと見極め、望まれている仕上がりに無理がないかどうか見極めること。その上で、最適なデザインを数あるパターンの中から選び取れる、柔軟性を持ったアイリストを目指していきたいですね。

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