売れっ子アイリストになりたい!『リピート率をあげる』ためにアイリストができること

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トップアイリストになるため、技術の向上を目指して日々がんばっているみなさん。売れっ子アイリストといえば、どんな人を思い浮かべますか?技術力の高い人はもちろん、接客が上手な人、知識が豊富でお客様からのどんな質問にも答えられる人など、“トップアイリスト”の中にもさまざまなタイプの人がいるのではないでしょうか。もちろん、高い技術力は必須です。しかし、技術力だけがトップアイリストになる術ではありません。今回は、売れっ子アイリストを目指すみなさんに、リピート率を上げる秘訣をご紹介します。

アイリストとしての十分な知識があるか

リピート率を上げるためには、お客様から「次もこの人にお願いしたい」と感じてもらう必要があります。つまり、お客様と信頼関係が築けている人ほど、リピート率が上がりやすいということ。
では、お客様との信頼関係はどのように築けば良いのでしょうか?

冒頭でも紹介した通り、技術力の向上は必須です。キレイな目元を目指して、お金と時間をかけながらマツエク施術を受けられるお客様にとっては、「アイリスト=施術が上手」であることは当たり前という認識。その期待を裏切ってしまうと、信頼関係は築けないでしょう。しかし、「アイリスト=施術が上手」と認識されている以上、高い技術力を持っていたとしても、それだけではなかなかリピーターには繋がりません。

大切なことは、はじめて来店されたときに、いかにお客様から信頼を得られるか?という点。

例えばみなさん、お客様から受ける質問すべてに答えられる自信はありますか?
「私のまつげの本数って、どれぐらいありますか?」
「いつもすぐにマツエクが取れるのですが、何がいけないのでしょうか」
「グルーにも種類があるのですか?」
「私に似合うデザインってどれですか?」
「マツエクって、プロから見て実際危ないと思ったりしますか?」
など、アイリストとして勤務しているとさまざまな質問を投げかけられるでしょう。

お客様にとって、みなさんはプロです。プロである以上、お客様の質問や疑問にきちんと答えられる知識を身に付けておかなければなりません。もし些細な質問に答えられないと、お客様としては「大丈夫かな?」と不安に感じてしまいますよね。特にはじめてのサロンだと、お客様は「本当にこの人に任せて大丈夫かな」と、半信半疑。そんな中で、どんな内容の質問であったとしても真摯に向き合い、的確な返答ができれば、信頼関係の構築に繋がります。

ただし、中には
「これぐらいの質問なら、答えられて当然」
と思うアイリストも多いかもしれませんね。そう、例に挙げた質問事項はアイリストとしては初歩的な質問。こちらでつまずいているようでは、トップアイリストには近づけないでしょう。きちんと教科書やマニュアルを復習し、もし分からなければすぐに誰かに確認。その日のうちに疑問点をなくしておくことも重要です。

お客様の小さなサインを見逃さないで

アイリストとは、技術職でありながらもサービス面にも気を配る必要のある職業。例えどれだけ技術力が高くても、お客様の不安や不快感に気付けないアイリストは、トップアイリストになれません。

例えば施術中、お客様がギュッと目を閉じられたら、どんな対応を考えますか?
この場合、
・テープが当たって痛い
・目が開いていて、乾燥している
・ツイザーもしくはエクステが当たって痛い
・エアコンプレッサーやエアポンプの風が当たって驚いている
などが理由として考えられるでしょう。一度手を止めて、該当する原因はないか確認する必要があります。

また、仕上がり後にお客様が鏡を覗きこまれていたら、どのようなお声がけをしますか?
「もしかして、違和感がありましたか?」
というような、原因を引き出せる声掛けであればOK。
この場合、目に違和感があったり、イメージと実際の仕上がりに違いがあったことが考えられるからです。目に違和感がある場合は、ベッドに戻っていただいて、エクステが刺さっていないか、まぶたにグルーが付着していないか確認し、お直しさせてもらう必要があるでしょう。また、仕上がりがイメージと違っていることが原因であれば、
「どのあたりがイメージと異なりましたか?」
と確認し、付け直させていただきましょう。

上に挙げた2つのシチュエーションは、どちらも“不快感”の合図。しかし、「マツエクを装着すること」だけしか意識しないアイリストは、こういった小さなサインを見逃しがちです。何度もリピートしていただいていて、しっかりとコミュニケーションを取れているお客様であれば
「目が痛いです!」
と、口頭でSOSを出してくれる場合もあるかもしれませんが、はじめて来られたお客様の場合は、何も言えずに我慢してしまう人も少なくありません。お客様としては「このサロンはイヤだな」と思っているけれど、アイリストは気付けず「なんでリピーターになってもらえないのか」と悩むこととなるのです。
だからこそ、お客様の小さなサインに気付くことが重要。小さなサインを見逃さず
「申し訳ございません。目が痛かったですか?」
と声をかけてみると、自分では気づけなかった自分のミスに気付けるかもしれません。

どういったサインでも気づいて声をかけられるよう、施術中もマツエクに夢中になるのではなく、しっかりとお客様の表情や動きにも意識を向けておきたいですね。

今後自まつげがどうなるか伝えられているか

施術直後に一言、お客様に声をかけられていますか?その一言が、“信頼感”を生み、リピーターに繋がるかもしれません。具体例を紹介しましょう。

1.生活習慣アドバイス

例えば施術時、目尻部分の毛が短いものばかりだったのであれば、目をこすったり横向きに寝る習慣があることが予測できますよね。その情報を自分の中にしまっておくのではなく、お客様にもお伝えしましょう。
「目尻の毛が短くなっているので、無意識に目をこすったり、横向きに寝ているのかもしれません。自まつげが弱っている状態なので、今回付けたエクステも目尻部分は取れやすいと思います。なるべく目をこすらないよう気をつけていただき、寝るときも上を向いた姿勢を意識してみてください。」
と、声をかけてみるとどうでしょうか?お客様は、自分のまつげの状態を客観的に見る機会がありません。「自分のまつげってこうなんだ!」と知ることができ、さらに「この人、私の癖までわかっている!さすがプロ」と、信頼が芽生えやすくなります。その上で帰宅後、実際に目尻が取れやすい状態を実感してもらえると、「やっぱり、プロの言う通りだ!」と深い信頼を得られるでしょう。そうなると次は、私たちのアドバイス通りの行動を意識してくれるはず。こちらのお客様の場合、癖や習慣を見直してもらえるとマツエクのモチが良くなり、さらには自まつげの状態も改善が見込めますよね。実際にその効果をお客様が実感されると、「このマツエクサロンだからこそ、自分のまつげは良い方向に変わった」と感じていただき、リピーターになってもらいやすくなるのです。

2.次回までのモチの予測

また、リペアに来られたお客様の場合、左右で健康毛の本数が違うケースも多いですよね。例えば左目に30本、右目に20本健康毛があり、120本の施術を希望されているお客様の場合、リペア時には左目に30本、右目に40本のエクステを付けますよね。すると、左目の方が装着から時間の経過したエクステ本数が多いため、次のリペアまでの間に抜けやすいと言えます。何も情報がなければ、「左目ばかり抜けてしまうけど、リペア失敗されたのかな」と余計な心配をさせてしまうでしょう。だからこそ、「左目の方が新しい毛が少ないので、次のリペアまでの間、左目の方が多く抜けやすくなります。次回のリペアでまた新しいエクステを付けましょう」と一声かける必要があるのです。
コチラの場合も、先ほどと同じ効果が期待できます。今後の懸念事項をお伝えし、解決策まで提示しておくことで、お客様を不安にさせず、かつ信頼関係を築きやすくなるでしょう。

3.装着したエクステの特性などの補足

他にも、JカールからCカールに変えた場合、Cカールはカールが強い分、装着面が少ないですよね。Jカールに比べて向きが変わりやすかったり、抜けやすい傾向があることをお伝えしておくと、「前の方が上手だったのに…」とガッカリさせる心配もありません。

いかがでしょうか。今例に挙げた内容は、アイリストなら知っていて当たり前の情報です。しかし、お客様は知りません。「自分が分かっているからいい」のではなく、お客様にも分かりやすく情報をお伝えすることで、小さな不安を取り除く必要があるのです。
ここでのポイントは、誰にでも共通するアドバイスではなく、1人ひとりのお客様に合った内容のアドバイスをすること。“プロ”としての一言だと実感してもらえることが、信頼関係を築く近道です。

さらに
「気になるので次回また見させてくださいね」
の一言を付け加えると、次回の来店を促進できそうですね。

まとめ

多くのお客様から信頼され、リピートされているトップアイリスト。高い技術力だけでなく、豊富な知識ときめ細やかな気配り、そして最後までお客様の目元に責任を持つ姿勢が、お客様から信頼される秘訣であることが分かりました。ただ、みなさんが憧れるトップアイリストも、最初からすべてができていたワケではないでしょう。たゆまぬ努力の結果、今があるはずです。みなさんもまずは正しい知識を身に付け、技術力を高めること。そして、1人ひとりのお客様に寄り添い、できるだけ長くエクステを楽しんでもらえるよう意識してみましょう。いつの日かトップアイリストになる日まで、Beautéも応援しています!

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