「洗顔を控える」だけじゃない!装着してからグルーが乾く時間までに気をつけるべきこととは?

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マツエクのモチや仕上がりを左右する、施術後の24時間。濡らしてはいけないというのは、お客様の中でも知っている方が多いですが、気をつけるべきことはそれだけではありません。今回は、洗顔以外の注意点にも触れながら、「なぜ控えた方がいいの?」という理由についてもまとめてみました。日々、お客様にお伝えする注意点について、改めておさらいしてみましょう!

装着後乾かす時間はどれくらい?

マツエク施術後、アイリストはまず「最低5時間、可能であれば24時間は、顔を濡らさないようにしましょう」とお客様に伝えているはず。これには、グルーの硬化時間が関係しているというのは、みなさんご存知ですよね。
マツエクのグルーは、表面が固まるまでに5時間、内部まで完全に固まるまでには24時間が必要。つまり、エクステを装着してから24時間が経過するまでは、グルーがしっかりと定着できていない状態となります。この間のグルーは、とても不安定であると言えるでしょう。

では、なぜ硬化しきるまでに水分を与えると良くないのでしょうか?もし、お客様から聞かれることがあれば、スラスラと答えられるように、しっかりと理解しておきたいですね。まずは、グルーが硬化するまでに濡れてはいけない理由についてご説明しましょう。

装着してから乾くまで、濡れるといけない理由とは?

マツエク装着後に水に濡れてしまうといけない理由としては、次のようなことが挙げられます。

・マツエクのモチが悪くなる

グルーが完全に硬化しきるまでに水分に触れてしまうと、グルーの成分が変化したり、ふやけてしまったりすることで、硬化を妨げてしまうことがあります。硬化しきらないことで、マツエクがとれやすくなり、持続力が低下してしまうのです。取れかかったマツエクは衣服などに引っかかると大切な自まつげと一緒に抜け落ちてしまうこともあります。装着したばかりのマツエクがすぐに取れてしまうのはお客様にとってもショックが大きいでしょう。

・白化現象が起こる

白化現象とは、施術後のマツエクの根元が白くなってしまうことを言います。これも、硬化しきっていない状態のグルーに水分が付着することで引き起こされる現象。洗顔はもちろん、お風呂の湯気や汗などが付着しても起こる可能性があります。一度白くなってしまうと、かなり目立つ上に、お客様自身では元に戻すことができません。サロンに再来店してもらい、せっかくのマツエクをオフしなくてはならなくなります。白化現象については、こちらの記事を参照してみてくださいね。
※参考:

https://www.beaute-p.com/wp/eyelist/2871/

・アレルギーになる可能性が高まる

グルーは完全に硬化しきるまでの24時間、ホルムアルデヒドという揮発成分を発生し続けます。このホルムアルデヒドというのは、水に溶けやすい性質。洗顔のときの水分やお風呂の湯気、汗などの中に溶け出すことがあります。この溶け出したホルムアルデヒドが皮膚や目に付くと、炎症やアレルギー反応を引き起こすことも…。施術からかなり時間が経ったあとにアレルギー反応が出ることになるとは、お客様も予想できないですよね。

以上のことから分かるように、施術後の硬化しきっていない状態でまつげが濡れてしまうことは、お客様にとってデメリットでしかありません。せっかく貴重なお金と時間を使って装着したマツエクの質を下げてしまうばかりか、健康面での被害を受ける可能性も高めてしまいます。注意事項についてお伝えするときに、簡単に理由まで説明できると、より「気をつけないと!」と感じていただけるかもしれません。そのためにもまずは、グルーの硬化時間と水の関係について、アイリストがしっかりと理解しておきましょう。

マツエクとお風呂の関係については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!

https://www.beaute-p.com/wp/eyelist/3208/

 

洗顔はもちろん、他に気をつけたほうが良いこととは?

マツエク装着後に気をつけるべきことは、濡らさないことだけではありません。お客様に安全に長くマツエクを楽しんでもらうためにも、施術後、またはカウンセリング時にしっかりと伝えておく必要があります。少なくとも、次のようなことは必ずお伝えするようにしましょう。

<施術後に気をつけてもらいたいこと>

・24時間以内は長時間の入浴はしない

出来れば、24時間は入浴を控える方がいいですが、翌日予定がある場合など難しいと言われるお客様もいますよね。やむを得ず入浴するとしても、最低5時間は経過してから入ることと、短時間で済ませることが必須条件。直接まつげを濡らさなかったとしても、浴室内の湯気や入浴後の汗もグルーには厳禁であることを伝えておきましょう。

・入浴後はドライヤーの冷風で乾かす

お風呂から上がったら、ドライヤーの冷風で1分程度しっかりとまつげを乾かすことをおすすめしましょう。この時、温風はNG!マツエクが熱に弱いだけではなく、目元を火傷してしまう危険性もあります。入浴後のドライヤー乾燥は、マツエクのモチを左右するため、正しい方法で行ってもらいましょう。

・目薬はさしたあとすぐに余分な水分をふき取る

目薬もなるべく控えた方がいいですが、どうしても点眼しなくてはならないお客様もいますよね。目薬をさした後は、余分な水分は拭き取るようにしてもらいましょう。

・マスカラを塗らない

24時間以内のマスカラの使用は控えてもらいましょう。マスカラをまつげに塗ることは、グルーの硬化を妨げてしまいます。マスカラ専用のものもNGです。

・睡眠中に枕でまつげがこすれないようにする

睡眠中は、うつ伏せや横向きは避け、仰向けで寝るようにしてもらいましょう。

以上のように注意点を挙げてみると、お客様に気をつけてもらうことが決して少なくないことが分かりますね。それほど、マツエク装着後の24時間がデリケートであり、持続性を左右すると言えます。長時間、顔を洗えない状態となるため、事前に洗顔をしてから来店されることをおすすめするといいでしょう。

まとめ

装着したばかりの美しいマツエクを少しでも長く、安全に楽しんでもらえるかは、施術後にお客様がどう過ごされるかに左右されます。注意事項は決して少なくはありませんが、アイリストとしてお客様にしっかりとお伝えするのは当然のこと。お伝えせずにトラブルを招いてしまっては、サロンへの信用を失うきっかけにもなるため、徹底するようにしましょうね。

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