【写真で解説!】両目が離れている方へのおすすめデザイン

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大好評の「写真で解説」シリーズ!今回は「目が離れているお客様」へのデザイン提案です。他人からは気にならない程度でも、コンプレックスに感じるお客様は多いもの。そんな時、どのように説明すれば納得感があり、デザインが決まりやすいかについて知っておくと、施術前のカウンセリングもしやすいですよね。今回の記事を参考に、目が離れているお客様への提案方法を習得しましょう!

https://www.beaute-p.com/wp/eyelist/3239/

目が離れてみえる理由とは?

そもそも、目が離れているとはどういった状態なのでしょうか?

みなさんは「黄金比率」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
黄金比とは、図形や建物などの造形物にも使用され、黄金比を守るとバランスが整って美しく見えるという原理です。

これが人間の顔にも当てはまります。
当てはまる人ほど他人から直感的に「見た目が整っている」「美人」だと認識されやすい比率、それが「顔の黄金比率」です。眉・目・鼻・口などのパーツの大きさやバランス、輪郭の長さや比率など細かく定められています。
たとえば、顔の長さでの比率は
「生え際から眉頭の下」:「眉頭の下から鼻の下」:「鼻の下からあごの先」=1:1:1
の割合が黄金比とされています。

同じように、目の位置にも比率が定められていて
左の目頭と右の目頭までの距離が、目の横幅と同じであれば“黄金比”です。
つまり、「目が離れている」とは、目頭同士の距離が、目の横幅よりも広い場合を指します。

今回、こちらのモデルさんにご協力いただきました。パッと見たときには、特に目が離れているような印象はないですが、実際はどうなのでしょうか?

目の幅を計測してみると、3cmとなっていますね。目頭と目頭の間が同じように3cmであれば、黄金比となるのですが…

目頭と目頭の間を定規で計測してみると、3.5cmとなりました。目の幅が3cmであったため、黄金比に当てはめると、「目が離れている」ことが分かります。

黄金比とは=人が直感的に「顔が整っている」「この人は美人だ!」と認識する割合のこと。
マツエクの場合、美容意識の高いお客様が多いこともあり、この黄金比に合うような施術を求められるでしょう。例えば今回のお客さまであれば、この5㎜の差を埋められる仕上がりが望ましいと言えます。とはいえ、いくら“なりたい目元”に近づけるマツエクでも、目の位置を5㎜近づけることはできません。そのため、目の位置が近づいて見えるような施術方法や、目が離れていることをカバーできるデザインに仕上げることが、アイリストにできることです。
では実際に、目が離れているお客様へはどのような提案ができるのか、付け方とデザイン、2つの観点からご紹介しましょう。

目が離れている方への提案例①付け方

目が離れているお客様の場合、本来よりも目の位置が近く見えるような施術方法を意識しましょう。その施術方法とは、目頭付近の毛にあえて装着すること。

目頭は産毛の多いゾーン。産毛に装着するとエクステの刺激に耐え切れず、自まつげごと抜け落ちたり、たとえ抜けなくても大きなダメージを負う可能性が高いため、通常は産毛の多い目頭を避けて施術しますよね。しかし、目が離れているお客様の場合、目頭付近にある毛に装着することで、目の距離を近づけて見せてくれるでしょう。もちろん、産毛に装着するリスクは高いです。できるだけ、長さと太さがあり、エクステの重みに耐えられそうな毛を選ぶようにしてください。

また、装着する向きは、少し内向き気味するとさらに目が近づいて見えます。目頭付近に健康毛がない場合は特に、内向き気味の装着を意識しましょう。

注意すべき点は、目尻の付け方です。
目尻のエクステは、広げすぎないように気をつけてください。目尻に長さを出せば出すほど、目が離れて見えてしまいます。仕上がり時に、目頭付近が強調できるよう、目尻は控えめかつ目頭にボリュームを集めるよう、意識してみてください。
目頭を開ける施術方法については、こちらもチェック↓

https://www.beaute-p.com/wp/eyelist/3550/

目が離れている方への提案例②デザイン

次に、目が離れているお客様に提案したいデザイン例をご紹介します。デザイン次第で、実際には目が離れていても、黄金比のように演出できるでしょう。

オススメのデザインは、「cuteデザイン」。
ご存知の通り、cuteデザインは目の中央を強調させ、縦幅を長く見せるデザインです。目頭や目尻の長さ・カールを抑え、黒目の上にある中央部分に長さがあったり、カールの強いエクステを施術しましょう。その上で、先ほど紹介した通り、少し内向き気味に施術を進めると、目を近づけて見せられるとともに、クリっとした目元を演出できます。

反対に、sexyデザインはあまり相性がよくありません。目尻を長くすることで目の横幅を強調するsexyデザインは、通常よりもさらに目が離れて見えてしまうためです。
以上のことから、目が離れているお客様にはcuteデザインがオススメです。

しかし、これはあくまで基本的な話。みなさん日頃から感じられているはずですが、目の形だけでなく顔全体の印象に合うデザインがベストです。クールな雰囲気のお客様には、いくら目が離れていてもcuteデザインよりsexyデザインの方が、似合う場合も珍しくありません。
例えば冒頭で登場してもらったモデルさんの場合。

こちらのモデルさんは、輪郭が面長です。目が離れているからといって、基本通り目頭から施術をはじめ、cuteデザインに仕上げると、今度はその面長を強調させることとなるでしょう。確かに目元だけを見ると、目頭からのcuteデザインがベストなのですが、顔型で考えると目尻側にボリュームを持たせるsexyデザインもオススメ。もしくは、目頭を避けたcuteデザインで縦幅を強調させても良さそうです。
以上のように、目元だけをピックアップするのではなく、顔全体の中での目の位置を見極める必要があるでしょう。

また、そもそも「目が離れている」ことをカバーするべきなのか、個性として生かすべきなのかも見極める必要があります。
黄金比に当てはまる芸能人といえば、ローラさんや佐々木希さんです。確かに2人ともとても美人で、憧れますよね。
一方で、離れ目の芸能人といえば、安室奈美恵さんやミランダ・カーさんが挙げられます。「2人ともとても美人なのに、黄金比に当てはまっていないの?!」と驚かれるかもしれませんね。そう、離れ目でも直感的に「美しい」と思われる人は多いのです。つまり、顔の印象は“黄金比”が全てではないということ。

人によって、コンプレックスだからカバーしたい人もいれば、気にはなるけれど自分の雰囲気に合った仕上がりを求める人もいます。考え方は十人十色です。アイリストとしては、そういったお客様の意向をくみ取ることが大切であり、さらに、そのお客様に合った目元を提案することも求められます。
「どうしても気になるから、目が近づいて見えるデザインにして欲しい」
と言われたとしても、場合によっては、顔全体のバランスや雰囲気からあえて、sexyデザインをオススメする必要があるかもしれません。
付け方やデザインはどうであっても、結果的にお客様に満足してもらえる仕上がりになっているのか、が重要です。お客様の意向を基に、“なりたい目元”“なりたい雰囲気”がどういった仕上がりなのかをカウンセリングでくみ取っていきましょう。そして、できる限り理想通りの仕上がりを実現するために、必要に応じて、プロの視点からお客様の希望とは異なる提案もしていきたいですね。

まとめ

最近は、離れ目の芸能人も人気を集めていますね。「黄金比に当てはまっていたら美しい」ということは確かですが、黄金比からズレていても、離れ目には愛嬌があるかわいらしい印象という魅力があります。コンプレックスに感じるか、個性として生かすかはお客様とアイリスト次第です。どうしても気になるお客様には、コンプレックスを取り除けるよう工夫した施術を行い、個性として生かしたいお客様には雰囲気に合ったデザイン提案を心掛けましょう。

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