意外とよくある「ボリュームや長さは欲しいけど自然にしたい」というお客様からの要望、どう叶える?

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お客様の要望をできるだけ叶えてあげたい!これは、アイリスト共通の想いですよね。なかには、「ボリュームや長さは欲しいけど自然にしてほしい」なんて要望もあるかもしれません。一見相反するような要望には、どのように対応すれば良いのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

ご要望の真意とは?

出典:@tienie_eyelashさん

「ボリュームは欲しいけどナチュラルにしたい!」ボリュームとナチュラルをひとつのデザインでどう叶えたら良いのか悩んでしまいそうなこのオーダーですが、意外とよくあるオーダーでもあるでしょう。この要望の真意は、目力は欲しいけど不自然にはしたくないということ。「マツエクをつけるからにはある程度ボリュームが欲しい!けれども、マツエクが目立ちすぎたり、つけている感がでたりするのは嫌」という気持ちがこのオーダーに表れています。

ヒアリングの重要性

お客様の要望を形にするため、ヒアリングで具体性を持たせていきましょう。

お客様の感じるナチュラルとボリュームありの度合いを見極めて

このオーダーで見極めるべきは、お客様が感じるナチュラルとボリュームありの度合いです。どこまでならナチュラルで、どのくらいをボリュームがあるのかという線引きは、アイリスト目線ではなくお客様目線で考えるべきポイント。普段マツエクを見慣れているアイリストと、お客様の表現しているナチュラルが異なることもあるかもしれません。お客様によっても感じ方が異なるため、ヒアリングの段階でしっかりとイメージのすり合わせをする必要があります。

ヒアリングの際に使える質問力についてはこちらの過去記事をチェック!

似合わせ提案についてはこちらを参考にしてください。

装着画像を有効活用するのがおすすめ!

出典:@iamai_0220さん

お客様のイメージを見極めるためには、画像を活用するのもひとつの方法。お客様の中でぼんやり浮かんでいる映像を可視化することで、どんなデザインが良いのかを探ることができます。画像を提示し、ナチュラルと感じるのかやりすぎと感じるのかをチェックしながら、お客様のイメージを確認していきましょう。ただし、あまりにお客様の目の形とかけ離れていると、実際に装着したときのイメージがつきにくくなってしまいます。お客様の目の形に似た写真をセレクトする必要があるでしょう。
写真は、ミスアイドールから2020年11月に発売した「カウンセリングブックリニューアル」各エクステ別の種類別の本数写真が掲載されており、お客様とのイメージの共有がしやすくなっています。ページの入れ替えもできるため、サロンごとのカウンセリングの流れに合わせて自由にカスタマイズすることも可能。より効率的にカウンセリングをするために、導入を検討するのも良いかもしれません。

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「ボリュームはありつつ自然」な例とは?

ボリュームはありつつナチュラルなデザインを提案するには、どんなポイントを押さえると良いのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

「ボリュームはありつつ自然」な長さや本数とは

同じ本数を装着しても、目の幅や形によってナチュラルに見えたり華やかになったりと、その印象は大きく変わるもの。明確にカールや長さ、本数の指定などはできず、一概には言えませんが、長さは二重のライン程度かそれよりも少し長いくらいにすると、適度な存在感が出せるでしょう。ある程度長さは確保し、本数を気持ち少なめにすると、目元に抜け感が出るかもしれません。間に短いエクステをプラスして、アイライン効果を狙うのも良いでしょう。目元の抜け感はそのままに、目力をしっかりと出すことができます。

ブラウンカラーエクステで抜け感を出すのも◎

「ボリュームはありつつ自然」を叶えるために、ブラウンカラーエクステを提案するのもおすすめです。そもそも、日本人の髪の毛や自まつげは真っ黒でないことも多く、顔だちによっては黒いマツエクを装着するとそれだけで目元から浮いて見えてしまうこともあります。肌なじみが良く、瞳の色や髪の毛の色にもなじみやすいブラウンエクステなら、黒いエクステを装着するよりも印象が柔らかくなるでしょう。長さや本数がある程度あっても、ブラウンカラーが目元に馴染んで抜け感を出してくれれば、仕上がりもより自然になるのではないでしょうか。

ボリュームはありつつ自然なデザインを作りやすいのはボリュームラッシュ!

装着するエクステの種類によっても、印象は大きく変わります。極細毛を使うボリュームラッシュは、ナチュラル派にもボリューム派にも応用のできる有能エクステ。「ボリュームはありつつ自然」なオーダーに適したデザインを作りやすいでしょう。エクステ1本ずつが繊細なので、自まつげが増えたかのような自然なボリュームを出すことができます。ボリュームラッシュという名称により、ボリュームラッシュ=華やかになってしまうもの、と誤解しているお客様もいるかもしれないため、きちんと解説してあげられると良いですね。

根元は濃く、毛先には抜け感を出して

出典:@iamai_0220さん

0.05mmの3D~4Dボリュームラッシュを、上の写真は50束、下の写真は70束装着しています。どちらにおいても、根元は濃くアイライン効果が、毛先はまぶたが透けるくらいに抜け感があるため、上品な仕上がりに。目元の印象はしっかり出ているものの、派手な印象は受けません。

ラッシュリフト×ボリュームラッシュなら自まつげの密度がアップ!

出典:@tienie_eyelashさん

こちらは、今人気のまつげカールのひとつラッシュリフトとボリュームラッシュを組み合わせたデザインです。上の写真はラッシュリフトのみの自まつげの状態、下の写真はさらにボリュームラッシュを装着しています。自まつげがそのまま増えたかのようなナチュラルなデザインと確かなボリュームが、まさに「ボリュームはありつつ自然」な仕上がりに。自まつげのみで勝負するラッシュリフトだけでは物足りない、そんなときは、足りない部分をボリュームラッシュで補うように装着することで、自然なボリューム感になるのではないでしょうか。

濃く見えがちなフラットラッシュは本数や長さ、色味を調節して

フラットラッシュはボリュームラッシュに比べると1本ずつが濃く見えるため、ボリュームラッシュよりも目元の印象が強くなりがちで、ナチュラルデザインには基本的には不向きです。しかし、モチが良く軽量なフラットラッシュを装着したいというお客様もいるでしょう。フラットラッシュで「ボリュームはありつつ自然」な仕上がりにするためには、本数や長さ、色味を調整する必要があります。

フラットラッシュについてはこちらが参考になります。

ナチュラルデザインと適度な長さでほど良いボリューム感を

出典:@eyeplus.designさん

こちらは、フラットラッシュを100本装着した写真です。長さは9mm・10mm・11mmと、そう長くないため、濃さはあるけど自然な仕上がりに。デザインもナチュラルなので、目元になじんでいますね。

濃さと抜け感を調整できるブラウンエクステを駆使!

出典:@tienie_eyelashさん

こちらは、ダークブラウンとナチュラルブラウンのフラットラッシュを装着した写真です。ある程度の濃さは欲しい!というお客様の希望のもと、ダークブラウンを多めに使い、しっかり感と柔らかさを叶えています。

最近はブラウンカラーにもバリエーションが増えているため、組み合わせる色味により、濃さと抜け感を調節できるのではないでしょうか。

令和のカラエクについてはこちらの過去記事で押さえておきましょう。

まとめ

お客様のふんわりとした要望を形にするのが、カウンセリングでの必須事項!まずは、お客様が感じるナチュラルとボリュームありの度合いを図ることからスタートです。本数や長さだけでなく、毛質やカラーでも印象は大きく変えられるため、ボリュームはありつつ自然なデザインへのアプローチはさまざま。お客様の要望を叶えるデザインを模索してみてください。201104Ess

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